室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
全86件中、1~20件目を表示
後編のネタバレもやや含みます
映画の日三連続鑑賞一回目。
結果論だけどあんな終わり方をされる位なら前編で見るのをやめておけば良かった…
でもちゃんと見終わった当時の感情で星つけます。前後編通しての評価ならもう少し下げたいぐらいです…
ちょっと物足りなかった
踊る大捜査線、めっちゃ好きでずっと見ていました!
なので今回のは本当に楽しみにしていました。
懐かしい顔ぶれ、懐かしいシーンもあって、それはよかったが、レインボーブリッジはなぜ封鎖されなかったのかとか、キョンキョンの役の人がなぜ事件を起こしたのかとか、青島はどうなったのかとか、ぜんぜん覚えてない、、💦
静かな田舎暮らし、施設の子達を引き取って、生活をしてるもの、近所の人たちに冷たい仕打ちをされてたり、、なぜそこまで?とか思いながら見ていました。
福本莉子の役の子が来てから、その生活はさらに荒れる。
人の心を試したりする行為は、こういう子たちにはあることみたいなので、そういうことなのかなとも思った。
怖さもあり、なかなかの役所だなと思いました。
多分途中覚えてない気がするので、退屈すぎて寝てしまったのかも?
もしかしたら過去の事件のことも、もう少し詳しくやっていたのかもしれません。
室井慎次という映画だから、違っていいとは思うけど、静かすぎた。もう少し飽きさせない工夫が欲しかった。
前編の終わり方が特に物足りなくて、前編の終わりとして何かあったらいいのになと思いました。
後編でどうなるのか、もう少し理解ができたらよいなと思いました。
秋田の寡黙な男の話
ついに、ついにこの日がやってきました。
この映画が発表されてからドラマシリーズ・映画シリーズと見てやっと敗れざる者を見ることができました!!
めちゃくちゃ楽しみにしていた反面、
前作の室井さんスピンオフが微妙だった、という気持ちが
あったのでどうなんだろう、と心配していましたが
すっごく面白かった!!!
室井さんが警察を辞めた後の話で、
辞めた理由も警察の内部改革を進められなかったから、というなんとも室井さんらしい理由。
秋田の頑固で寡黙な男という人間性を27年間も一貫して描き続けているストーリーが良かった。
過去のドラマや映画の回想シーンが出てくるたびに
あー、こんなシーンあったよな、と涙が出そうになった。室井さんが青島との約束を果たせなかったことを悔いていて、所轄とキャリア。役職は違えど一つの信念を胸に一緒に働いてきたのを思い出してすごく良かった。
秋田で身寄りのない子供たちを引き取り一緒に暮らしてて、その何気ない日常の一コマがなんとも素敵だった。
小泉今日子の娘が出てきた時には「またか」という
気持ちが大きかったし、もう室井さんに関わらないでよーと思ってた。穏やかな日々を壊して、子供たちの心を破壊する姿に、子に親は選べないとはいえ、蛙の子は蛙だなーと思った。どんなにイヤなことをされても、室井さんなりの説き方で関係を修復していってて良かった。
書きたいことが多すぎて書ききれない。
映画はあっという間に終わってしまったので
はやく続きが見たい!!
「踊る…」世代なのです…
やっと観に行けた『室井慎次 敗れざる物』
踊る大捜査線の世代なので(どんな世代なんだか⁉️😆)
ドラマから全て観ているから
今作は久しぶりの「踊る……」の
復活に早く観たかった😆
オープニングからワクワク・ドキドキは
ドラマの頃から変わらずで
最初からワクワクしちゃったわ😆😆
これだよ!これ〰️って!👏👏
いきなり回想のシーンからも
懐かしい映像に『たまらん〰〰️って😆』
話の内容は思い出深いシーンから
今回の室井さんの警察を辞めてからの生活
なんだか不釣り合いにみえたけど
室井さんらしいのかなぁ…と思えたのが不思議
後編にも繋がる前編の話は
あの頃の話と繋がっていく様が描かれてて
「あの男との約束を果たせなかったーー 。」
それがタイトルの様に繋がり
あの時の『レインボーブリッジ封鎖出来ませーん!』
まるでギャグの様に随所に
その言葉が出てきて笑いを誘う😂😂
『カラオケ行こ!』の齋藤潤くんの演技にも拍手👏
面会先での長セリフも思わずグッときたなぁ〰️😭
あの子の今後の作品に期待します!✊✨
もちろん後編へと話が続いていく様で…
エンドロールの後も
これでもかぁ〜って感じで
「踊る…」世代の気持ちを踊らせた作品でした👏👏
早く後編を観にいきたーーい!
とにかく懐かしさもあり堪能しました👍✨
後半への期待
なーるほーどねー
ここで前半おわるんや
が まず感想ですね
冒頭の踊るならではのあの音響
ドンドォォン あぁーこれこれ これこそ 踊るやなぁー と始まり
今の室井さん(無職)
警察官であった時の室井さん
の心情をこまかーーく
描かれているなぁ と痛感しましたね
1番響いたのは
[偉くもなれず、約束も守れず 私は負けたんだ] ですね
だが負けた先でも
個人として 出来る事はなんなのか?を 問い詰め
犯罪被害者子どもの里親をしているのが
室井さんやなぁ としみじみ思えますね
前半の回収と
急展開を後半に期待します
秋田犬がとりあえずかわいい…
テレビで再放送とか劇場版があってて気になって鑑賞!
これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次
27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた
ある日、室井の前に謎の少女が現れる
彼女の来訪とともに他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となってしまう
その少女・日向杏は、かつて湾岸署が逮捕した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だった
というのがあらすじ!
この間テレビで放送されてぐらいしか観ていませんでしたが楽しめました!
この人誰なのかちょっとわからない人もいましたが最後のエンドロールで過去の場面が出てくるのでそれで多少は補完できます
2部作なのですごく気になるところで終わった…笑
何か事故で火がついたのかそれとも誰かが火をつけたのか気になるところですね
あと何回もレインボーブリッジは封鎖していないと訂正してるの面白かった笑
室井さん親としてちゃんと子供達と向き合っててよかったですね😊
杏の登場してだいぶん家庭内が乱れてましたが…
杏があの人の娘だとは驚き!
しかも隠蔽されてたんですね笑
次回作でいろいろどうなるか気になりますね!
あと田舎特有のあの感じ苦手です…
和を乱す人がいたら追い出そうとすることとか他にもいろいろ…
そしてずっと秋田犬がかわいかった…
いただきますするまで食べるの待ってたりとか!
癒されました☺️
物語が進むスピードは過去の話とかあってゆっくりでしたが楽しめました!
今後、事件がどうなるかも気になりますし室井さん家族がどうなるかも楽しみです!
面白い映画をありがとうございました!
秋田弁 チリタンポ
日曜日にイオンシネマで
本日もover55 シニア料金
ありがとうございます
踊るシリーズはほとんど観ていないのだが
最近の柳葉(地元在住)には親しみを感じている
柳葉はどことなくオラの兄貴に似た雰囲気があって…
年を重ねて益々 あ単なる秋田オヤジの共通点なのかも
いしだあゆみの引きのショットもおフクロにそっくりだった
秋田ケンミンとしては観るしかない一作
柳葉のネイティブ秋田弁 チリタンポとか… が楽しめて
佐々木希や生駒里奈といった最近の秋田ケンミンの出演嬉しい
山谷初男とか友川カズキは出ていなかったよな
チリタンポや秋田犬は県北かとも思うが許す
ここまでの前編ぶりとは思っていなかったが
踊るシリーズ初心者にはかえって良かったかも
前半で違和感があった農作業で着ているベストの意味が
なんとなく分かるみたいな構成もいい
昔を語る相手から語られるレインボーブリッジ封鎖のくだり
しつこくて好きだ
青島もどこかの部署で元気に仕事をしているそうだ
地元警官役の最近活躍の宝くじ兄弟 矢本だっけか
唯一ではないかと思われる明キャラよかった
伏線張られまくりだし 当然後編も見るべし
回収してくれな
・地元の町内会連中の不穏な空気
・火事の原因
・いしだあゆみ
・加藤浩次 などなど
こっちでは先行上映があるそうな
(ここから映画と無関係)
終了後はいつもの公園ベンチで
家から持参の缶ビール…と思いきや
復興マラソンのゴールがほど近く
健全な人々の気分を害したらマズい
ちょっと離れた神社のベンチで♪
今日も自作弁当 至福の喜び
本当に踊る大捜査線シリーズなのか!?
と思わせるシリアスな作品でした。
ドラマ名場面を所々に散りばめつつ、「本当はレインボーブリッジ閉鎖できなかったけどな」という鉄板ネタを繰り返しつつ、ドラマ後の室井慎次の生き様を描いた作品。
連続ドラマが1997年、FINALが2012年、こんな作品を2024年に復活させて、でもそれに対して全く違和感を感じさせないストーリーや設定はお見事としか言いようがありません。
舞台は柳葉敏郎さんの地元秋田県!同じく秋田出身の佐々木希さんも出演されていますね。
ちょっと気になったのは、秋田県のネガティブな面(どこまで本当か私は判断できませんが)も描かれていたこと。出演者にとって不本意でない設定・ストーリーであれば良いのですが。
後編も期待大!!唯一の懸念点は後編がつまらないかもというまさかの不安だけです。
もっとヒットして良い作品だと思うんだけどなぁ。
踊るは、年取ってはいけない作品
踊る大捜査線全ての作品を何十回も観てますが、今作はめちゃくちゃつまらなかった〜。
室井の田舎暮らしを、ものすごく長いこと見せられる。
そんな中、室井が住んでる家のすぐ近くに、遺体埋められてる。
そして、その遺体が、室井がいた時の事件に繋がる。
いやいやいやいや、ストーリーが強引すぎる。
ヘリから湾岸署時代めちゃくちゃ下っ端だった警察が、今は警視庁捜査一課で働いてて、しかも現場を仕切ってる。
いや、そんな出世はまずない。
たいがいは、警察署から警察署の異動が多い。
警視庁本部に異動したからって、捜査一課なんてすぐに異動できない。
やっぱ踊るは、年取ってはいけないって思った。
定年近い青島なんて見たくもないし、定年した室井も見たくもない。
現場で走り回ってる青島。
現場の声を無視し、本庁任せのキャリア幹部。これを変えようと必死になってる室井。現場を仕切ってて、現場を温かく見守る室井
この縦の関係があってこその踊る大捜査線
引退した室井、引退間近の青島なんて見たくない。
やっぱり、今後踊る大捜査線は続編作ってしまったら踊る大捜査線そのものがイメージダウンしてしまいかねない。
自分は、今回の室井を見て、踊る大捜査線続編見たくなくなった
前後編のパート1のくせに
交渉人真下正義の次から本編もスピンオフもキャラクターのパワーに任せ切った下手な群像劇続いてたけど、室井さんがどういう人間かを描いていたり、刑務所のシーンで突然普段の室井さん帰ってきたり、青島との約束を果たせなかった自分に悔いているシーンを一言も喋らせずに描いてたりとても面白かったです。
後編は伏線回収にこだわりすぎて転けそうだけど、正直頑張ってほしい。応援してます。
完全に別シリーズ
踊るシリーズは親の影響で観てました。
今回は事件よりも社会問題に焦点を当てているように思いました。
秋田の方は人気シリーズの舞台に選ばれて嬉しい反面、描かれ方は微妙なので複雑かもしれませんね。
前編では事件の進展は全くなかったので、後編に期待します!
シリーズとは登場人物は被るものの、ストーリーは切り離して観た方が楽しめると思います。
室井慎次のセカンドライフ
今までの踊る大捜査シリーズの雰囲気が好きな人は肩透かしをくらうかもしれない。
今回はあくまで室井さんのセカンドライフを見る映画だと思って見た方が良い。
〜キャラクターに関して〜
室井さんの里親として姿は過去作品からのキャラクター像を崩さず、中間管理職として板挟みされていない素の室井さんという感じで、とてもよかった。落ち着いて重厚感がある雰囲気が魅力。
ただ村の会合に参加してない点が組織に属する事に疲れた感を感じて理解できなくはないが、里親をするにあたって地域住民との関係を重視しない点はマイナスな印象を受ける。
〜残念な点〜
まず出てくる新規の警察関係者がみんな残念。
この点はギャグも滑っている。
過去作の回想が多い点も若干テンポを悪くしてる。シリーズが大分空いてるので仕方ないかもしれないが‥
青島と室井の夢が破れた事に対するフォローが今後の展開に期待できない点も残念。
警察組織が少しでも変わった様子やわくさんが青島や室井に託したように次代に引き継がれた様子もない。
後編でフォローされないようならFINALで終わっていた方がよかった。
夢がただ敗れたという展開では今までのシリーズは何だったんだとなる。
拝啓、亀山千広様。
踊るシリーズのファンとして、まずはこの映画を作って下さった事に、本当に感謝しています。
青島俊作は太陽のような存在だと常々思っています。
ならば室井慎次は言ってみれば月のような存在、かと。
太陽のような人間は放っておいたってどこでも輝ける。でも月は太陽の光がなければ輝けません。
室井さんは青島の存在により考えを変え、信念を持って日々戦ってきた。
「事件は会議室ではなく現場で起きている」と青島は言い放ったけど、室井さんには彼なりの、物語には現れない彼自身の戦いが数多くあったはずです。
そしていつしか戦いに敗れ、夢敗れて警察を辞め、地元へ「逃げてきた」「負け犬」(室井本人弁)のその後の物語です。
常に輝ける太陽よりも、光の当たり方でその形を変える月のような人間の物語を見たかった。
ちなみに自分は2回鑑賞しました。
1度目は冒頭から感極まり、涙腺ゆるゆる。
それが森山さんとの邂逅のシーンで遂に決壊し、その後まともに見る事が出来なかったため笑
気掛かりである青島との約束の行方については、後編で何らかの回収があると信じています。
恐らく、青島が現在所属しているという本庁の捜査支援分析センターも後編では関与してくるのではないかと。
ちなみにこの部署は実際に存在しており「防犯カメラなどの画像処理及び顔画像照合に関することも行っている」(Wikipediaより)そうなので今回の事件では充分に活躍の可能性がありそうですし、何よりそうでなければわざわざ新城との会話の中で青島の現状に触れる事も無かっただろうと笑
でも個人的には、青島は室井さんほど約束の事は気にしていないんじゃないかな、と。
自分と志同じ人間が上にいて見守ってくれているだけで嬉しく、心強かったでしょうし。それこそ何より太陽のような存在ですから笑
今回の捜査の過程で青島からの何らかのメッセージなどあっても良いのではと想像しています。
これが室井さんの最後の事件になるそうなので、何とか救ってやって欲しい。
約束に縛られ、それを果たせず後悔の念に苦しめられている責任感の強い男を解放してやって欲しい。もう充分戦ってきたし、後はかつての和久さんと吉田副総監のように後世に託しても良いのでは。
後編に期待する事はただそれだけです。
「敗れざる者」というタイトルの本当の意味は後編「生き続ける者」で知る事になると信じます。
自分にとって大切な作品になりました。
改めて、この物語を作ってくれて、本当にありがとうございました。
余談ですが…
「あぶない刑事」シリーズも大好きなため、室井さんが里子であるタカの名前を呼ぶ度、自分はやや過剰に反応してしまいます笑
秋田県民の俺、大歓喜の映画。 ただし……。
【最後に続編『生き続ける者』鑑賞後の追記もあります】
先に行っておきますが、私は踊る大捜査線シリーズのファンではありません。子供時代に『踊る大捜査線2』や『容疑者室井慎次』や『交渉人真下正義』を観たことがありますが正直全く記憶に残っていませんし、テレビドラマは観たことがないため、本作『室井慎次 敗れざる者』も鑑賞するかどうか悩みました。ただ、本作が室井慎次(柳葉敏郎さん)の故郷である秋田県を舞台にしているということで、秋田県民である私は義務感に駆られて鑑賞いたしました。
今回の映画の舞台にもなっている秋田県大仙市にあるイオンシネマ大曲での鑑賞です。こちらの映画館では上映前に柳葉敏郎さんのビデオメッセージが流れるので、近隣の方はぜひイオンシネマ大曲での鑑賞をお勧めします。
結論としては、正直態度保留といったところでしょうか。というのも本作は二部作の一作目で、驚くほど中途半端なところで映画が終了します。そのため本作だけを観て正確な評価を下すことは難しく、二作目の『室井慎次 生き続ける者』に繋がる伏線が張られている状態なので、続編を鑑賞したら評価が上がるかもしれないし逆に下がるかもしれないという感じで、現時点では「そこそこ」な評価をしておきます。
決してつまらなかったわけではありませんが、今までの踊るシリーズとは異なり、静かで暗めな雰囲気の描写が非常に多く、期待していたものと違うなという印象を感じてしまいました。ただ、室井慎次含めた人間描写は面白かったし、本作のキーパーソン且つヒロインの日向杏を演じた福本莉子さんはめちゃくちゃ可愛かったし、秋田県民が思わず「おっ!」と声をあげてしまいそうな小ネタがいくつかあったので、そこは良かったですね。
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キャリア組として警視庁で活躍していた室井慎次(柳葉敏郎)だったが、定年間近に退職し、地元の秋田県で2人の犯罪孤児を引き取って慎ましく生活していた。そんな中、自宅近くで遺体が発見されるという事件が発生する。その遺体は、かつて室井が解決した事件の犯人だった。当時の事件を知る者として捜査への参加を求められる室井だったが、警察を辞めているため捜査への参加を拒む。そんな中、自宅の小屋の中で倒れている少女・日向杏(福本莉子)を見つけ、身元の引受人が見つかるまでの間、一緒に生活することになる。
・・・・・・・・・・・・・・・
印象としては「踊る大捜査線シリーズファンに向けての映画だな」といったところ。正直シリーズのファンでも何でもない私が見ても分からないネタとか結構ありました。ただ、過去の映像も交えてざっくりと説明がなされるため、事前知識が無くても一応理解はできました。その辺は初見にも親切な設計になっていたと思います。
青島との約束を守れず警察を去った室井の孤独感とか無力感とか、そういうものがしっかり描写されているのは良かったと思います。一方で全体的に暗い雰囲気が続く作品になっているので、踊る大捜査線の明るくて笑える作風とは異なっていました。踊る大捜査線シリーズのイメージとは違いましたが、これはこれで私は楽しめましたね。
室井が警察を引退して地元秋田県に戻っているという設定のため、本作は実際に秋田県でロケが行われており、秋田県のご当地タレントさんなども多数出演していました。刑務所の面会のシーンでは秋田市川尻にある秋田刑務所が使われていたし、室井が新城と再開するシーンでは秋田市川反通りの老舗割烹の濱乃家が使われていました。そういう見覚えのある秋田のロケーションが見えるたびに、私は心の中で「おっ!」と感嘆の声を上げていました。
ただ、手放しに楽しめたかと言われればそうでもなく、全体的に寄り道の多いストーリー構成になっていたように感じます。特に気になったのは、室井たちが身寄りのない謎めいた少女の杏を一時的に引き取って一緒に生活するようになり、杏の暗躍で家庭内に不穏な空気が生まれているのを室井や息子の貴仁が気付いたという展開の後。唐突に生駒里奈演じる弁護士が現れ、貴仁の母親を殺害した犯人との面会へとストーリーが進んでいく。さっきまでの不穏な空気が嘘のように、杏の奇行とは関係ないストーリーが展開されていくのです。そして映画の終盤で唐突に小屋が燃えて、「あぁ、そういえば杏の奇行が問題になってたような気がする」と思い出す。
主軸となる一本のメインストーリーに、枝葉のようにメインとは関係のないサブストーリーがくっついているような印象で、正直ストーリーのテンポが悪いと感じました。これは本作のみならず、本広監督・君塚脚本の作品をはじめ、テレビ映画に多い特徴のように感じます。
あと細かい点なのですが、猟友会や猟銃の取り扱いに関しても非常に気になる部分がありました。
本作の室井は自宅に猟銃を保管しており、地元の猟友会メンバーと山で狩猟をするシーンがあります。私は家族に狩猟免許と猟銃所持許可を持っている者がおり、狩猟に関することはある程度知識があるとは思っているのですが、どうも違和感を感じてしまいました。
気になったのは2点。石津が室井を狩猟に誘ったことと、山中での銃の取り扱いについてです。
石津は「ガンロッカーが自宅にあったから銃持ってんだろ。」「市から委託されて熊や鹿の駆除をしている」と言っていましたが、これには違和感があります。市や県からの依頼で有害鳥獣の狩猟を行うことを「有害鳥獣駆除」と言うのですが、これはいわゆる「狩猟」とは似て非なるものなのです。
銃で狩猟をするためには、「猟銃空気銃所持許可証」「第一種銃猟免許(狩猟免許)」という二つの資格を取得する必要があります。二つの資格を有していて、猟期前にきちんと申請しているのであれば、猟友会に入ってない人でも狩猟することができます。ただし、市や県からの依頼で有害鳥獣を駆除する場合は上記の資格に追加して「猟友会の会員である」ことが条件となります。石津たちが室井が銃を持っていることをガンロッカーの存在で知ったところからも、室井が猟友会に入ってないことは明白ですので、その人に有害鳥獣駆除をやらせようとするのは違和感があります。有害鳥獣駆除は報奨金が支給されるので、地方によっては報奨金の取り分が減るのを嫌ってベテランハンター以外は有害鳥獣駆除をやらせてもらえないみたいな話も聞くので、劇中の石津たちも「余所者は出ていけ」と言いながら有害鳥獣駆除に誘うっていうのも違和感がありますよね。
山中で猟友会の人たちが室井に対して銃を構えているかのようなシーンも違和感がありました。「人に対して銃を向けるな」というのは耳にタコができるほど警察から言われる初歩的な禁止事項なんです。銃の取り扱いについては今の時代めちゃくちゃ厳しくなってるんで、下手すれば猟銃の所持許可取り消しにもなりかねない危険な行為です。元警察官の室井に対してそんな危険行為をするというのはあまりにもリスキーで、強烈な違和感があります。ただ、このシーンはあまりに断片的なシーンしか無かったので、後編につながる伏線なのかもしれません。
室井自身の銃の取り扱いについても、何度か危険な取り扱いをしているのが気になりました。一番わかりやすく危険だったのは、室井が銃に弾丸を込めた状態で歩いているところでした。猟銃はちょっとした衝撃で暴発します。山の中だと、地面に銃を落としたり木の枝に銃身がコツンとぶつかったりしただけでも暴発します。予期せぬ暴発での大怪我や死亡事故は数年に一度の単位で発生しています。室井の真面目で堅物な人間性を考えると、そういう安全配慮については人一倍気を付ける気がして、どうも気になってしまいました。
まぁ、上記のような狩猟シーンの違和感というのは正直重箱の隅を楊枝でほじくるような指摘だと思いますので、違和感を感じる人は少数派だと思います。
続編の『生き続ける者』を観てから、改めて本作の評価をしたいと思います。
【追記】
イオンシネマ大曲で開催された舞台挨拶付上映会に参加しました。
生で見る福本莉子ちゃんは超絶可愛かったです。最高でした。
【追記2】
後編の『室井慎次 生き続ける者』を鑑賞いたしました。結論としては、前編である本作を見て感じた違和感が後編につながる伏線でも何でもなく、単純に演出や脚本の欠陥であったということが露見し、本作に対する評価をも落とす最悪の続編だったと思います。本当に酷い。室井は犯罪者家族との疑似家族を楽しんでいただけで、過去の因縁の犯人たちが起こした事件解決も、青島との約束も、近所の住民たちとの確執も、室井が何もせずに「勝手に解決していく」という酷いものでした。ライムスター宇多丸さんが過去に本広監督作品を映画レビューしていた時に「主人公が何もしていないのに勝手に問題が解決されていく」という批判をしていました。本広監督作品はあまり鑑賞していない私ですが、宇多丸さんが言っていたのはこの事かと納得しましたね。主人公に存在価値がまるで感じられないというとんでもない映画でした。
今作だけでは評価しきれないかな〜
『踊る』シリーズ好きとしてはキャスト続投&シリーズ出演者が数人出てくれてるだけで嬉しくて泣ける
しかも最近推しの『齋藤潤』くんがメインキャストなんて👍
舞台の景色もいいし雰囲気もミステリー映画ぽくて好きなんだけど明るさが全体的に暗すぎて分かりにくい
あとツッコミどころがあって、そうはならんでしょ?って
今作(前編)だけでは完結しないから後篇でどうなるかで評価は変わるかなぁ
メインストーリーとは別の話が上手い具合に絡まればいいけど今作の中ではそういう気配を感じず不安。
次作(後篇)期待込みで☆3かな
ダメな前編。でも後編は面白そう
正直これは見る価値が無い
予告の話はほぼ無く、踊る大捜査線から20年くらい経ってみんな何してるの?って話がダラダラ続く。
見やすさ○
ストーリー△
キャラクター◎
没入感○
個人的好み○
ただ後編は見る予定です。
解決編は面白そう。
フジテレビ黄金期
踊る大捜査線を語れるほど詳しくはないです。
ただ、ドラマを見ていない世代の人にも
優しく作られてましたね。
懐かしさを何度も感じつつ、
コミカルさも忘れていない演出も
キャスト陣の懐かしい場面も
全てにおいて
フジテレビドラマ黄金期を思い出させました(笑)
そして
まさかここで終わるのかー!!!
くそー!!!!!
11月15日から公開の「室井慎次 生き続ける者」直前に
観るべきでした🤣(これでも待った方なのです)
田舎町の閉鎖的な住民が恐ろしい。
杏はこれからどうこの事件と関わっていくのでしょう
11月15日が楽しみで仕方ありません。
杏はどう関わっていくのか。
リクはどうなるのか。
タカは出来れば警察官になりたい!と言って欲しい(笑)
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