室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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寸止め感
前編、というか序章というか、状況説明だけで終わり。
しかも、映画『踊る2レインボーブリッジ~』『容疑者 室井慎次』をはじめ、全シリーズ観てないとわからない、登場人物の相関関係に、「この作りは優しくないなぁ」と思いました。
ファンムービー過ぎ。
1作毎でのパッケージングでそれぞれ独立して楽しめる工夫ができていたらともかく、「続く」だけで終わったため、面白いかどうかの判断がつかない。
解決編・後編であろう『室井慎次 生き続ける者』まで観るため、一応は観ておきたかったものの、寸止め感で欲求不満。
今回はたまたま、シネコンの貯まったポイントにて無料で観られてよかった。
室井慎次ってこんなに優しい性格だっのか。
ドラマの再放送を観てとても懐かしかった踊る大捜査線。久しぶりの映画化なんだけど、主人公は警察官を辞めて秋田に住んでいる室井。2人の子供の里親になっている。何でだろうと思ったらすぐに理由が分かる。それ、普通の人じゃありえないよね。3人で暮らしている所へやってきた女子。何でやってきたんだろう、なぜか死にかけてたっぽい。ちょっと納得いかなかったのが、医者を使わないで自分で対応した室井。警官って医療もやれるんかい!?この女子、犯罪者の娘なんだけど、室井に用事でもあったのかな?殺しに来たとかね。そして室井が近場で死体を見つける。あら、レインボーブリッジの事件の関係者なの?こりゃ深い理由がありそうだよね。いろいろゴタゴタする展開なんだけど、とにかく室井は言葉が少ないよな。自分と考えが違っても否定をしない人なんだろうな。事件はどう解決するんだろうって思ってたら、何も回収されずに終わった。昔のドラマの設定を知らない人には謎が多いだろうな。特に青島の事なんて何にも説明ないもんな。かなりワクワク楽しめました。後編も観るしかないわ。
原口あきまさも安心の柳葉印
柳葉敏郎が、相変わらずの室井管理官を演じている。原口あきまさも安心するくらい。
最初から、地元警察官のうざキャラがギャンギャン喋る。いつまでこいつの喋りが続くのかとウンザリ。
だけど、物語が進むにつれ、昭和的な演出が体に染み付いているせいか、徐々に気にならなくなってくる。
警視庁捜査一課のうざい刑事、成り立ての若い女性弁護士と、うざキャラが他にも登場する。ここは、柳葉敏郎ばりに苦りきった顔で乗り切ろう。コイツらは、鑑賞後の話題のために必要だから。
弟もうざキャラだけど、お兄ちゃん役の斎藤潤は、今回も光ってる。潤くんがいなかったらリアリティラインが下がってしまったかも。
ホントに前半として幕が下りましたが、後半が期待できる物語でございます。
居場所無き者
踊るプロジェクト再始動。シリーズを通して青島と共に作品の世界観を構築してきた室井さんのその後を描いた本作。
青島との約束を果たすために組織改革に挑むも夢半ばでそれを諦め故郷の秋田で静かに隠居する室井慎次。
すっかり世捨て人になった彼を過去の経歴が今の生活に関わり、静かに暮らしたい場所では地元民から煙たがられる。
それでも耐える室井さん。自分一人の人生ならおそらくどうでも良かったのかもしれないが、犯罪に巻き込まれ孤児となった子供の里親になることを選んだ。
かつての場所に戻り?約束を果たすのか、今の生活こそ望んだモノとして耐えるのか。
2部作なので、前編は起承転結の起承ぐらいまでなのでここからどう展開するのか。
あ、シリーズ観てないとまったくついてゆけないと思うので、観賞は必ずチェックしてから✅️
魅力マシマシの室井さん
長ーい予告編
見た感想
一言で言うなら【締めのうどん】
鍋料理で散々煮込んだ汁が勿体ないから、うどん入れて食べちゃおう的な作品です
1話からリアタイ視聴している踊るフリークの見解としては、実質前編にあたるこの作品だけでの評価は難しいですが、過去のスピンオフシリーズよりは(今のところ)良い気がします
ざっくりまとめると豊かな自然といしだあゆみさんの出演、家族の絆的なところもあり、ちょっぴり『北の国から』風の味付けスピンオフになってます
気になる点としては、この作品はフリークやファンがターゲットなはずなのに、一々過去のこのシーンとの関連ですよと言う感じで過去作品の映像を使っているため、話が何回も区切られテンポが悪くなってるのがマイナス点だと感じました…絶対要らないよな…
さあ後編がどうなるのかは約一ヶ月後を楽しみに待ちましょう
帰ってきた室井慎次
自分を重ね感情移入出来ると🥲︎
26年目の踊るシリーズ
社会人3年目で出会った踊るシリーズ
若かりし日の青臭くも希望に満ちた日々の思い出と
いま50代になって直面する
様々な思いや不安年齢と壁や少しばかりの後悔
クライマックスからエンドロールは
自然に泣けました。
あなたみたいな大人にはならない
後半が楽しみ!
踊るシリーズとは一味違った新たな物語
*少しネタバレ含むので観た人向けだが、今回の感想を思う限り語ったので観てない人にも読んで行ってみたいと思えたら幸い
タイトルの通り、これは踊る大捜査線シリーズではあるが
室井慎次という名・前作から12年も経過している為
私が予想した様にこれまで観てきた「踊る大捜査線」の色は大きく変わっていた。
これまで日本やハリウッド問わず大人気でみんなに愛されてきたシリーズを数年ぶりに作る流れがあるだろう。
その中でもみんなが愛してきたモノが大きく変えられ、「何で今になって掘り返してきたんだ?」など批判される作品もあっただろう。
そのように私も12年前の「踊る大捜査線 FINAL」で完結しもう見れないと思ったのが今作の公開発表と同時に「ここにきてまたやるんだ」と嬉しさ半分怪しさ半分でこの日まで期待し過ぎなかった。それでも私は小学生の時にこのシリーズに出会い、私が観てきたドラマの中で1.2を争う程大好きである為公開初日に足を運んだ。
期待と不安を織り交ぜながらこの作品を楽しみに迎えた。
結論:良い意味で裏切られた
冒頭にも話したようにこれまでの踊るシリーズとは大きく異なっていた。それでも本広克行・君塚良一・亀山千広
という変わらずの布陣は良い方向にこのシリーズを進めることができたのではないだろうか。
*2段落でネタバレ少感想とネタバレ有感想で分けます
ネタバレ少感想
予告にも分かるように室井さんが秋田に戻り、余生を子供たちと過ごしながら新たな事件が起きてしまう。
・「私たちはまだ室井慎次の全てを知らない」
こうした謳い文句を伝えるようにこれまでの踊るシリーズとは大きく異なった雰囲気で醸し出し、これまで見たことのない室井さんの生活及び一面があった。それでも良い裏切りであるように監督と脚本は新鮮で面白いストーリーを作り出していた。「ほぉ、これが12年ぶりの新作か」と
思うように新たな踊るは新たな雰囲気でも違った面白さがいくつもあったと思う。
・「これまでを彷彿とさせるいくつもの小出し」
多くは語れないがこれまで出てきたキャラクター・演出を良い方向に引き継いでいた。
「踊る大捜査線」はふざけつつ引き締めるところはちゃんと訴えるグラデーションさが私は大好きである。
そんな中以前から出てきたキャラクター・新たなキャラクターの適度なふざけがありつつ、
いつものカッコいいBGMが始まると共に「このシーンは真面目に見よう」と思うように緊張と感動を与えてくれる
こんなグラデーションのようなものは今作でも遺憾無く発揮され、ネタバレを抑えつつも
良い作品であったとおもいっきり伝えたい。
*ここからはネタバレを含めた感想で上記と混ぜながら語っていきます。
・「映画版踊る特有のいくつもの事件」
私が今作で最も良いと思ったのはこの映画版特有のいくつかの事件であろう。
1と2は最近テレビ放送されたようにこの作品たちは3つくらいの事件を同時並行で進めていた。これらは小さい事件も大きい事件もやっていただろう。
そこで今作12年ぶりのストーリーであったため小さな事件はないが、新たな登場人物のバックグラウンドを語る事件・ストーリーがいくつか存在している
・生き埋め死体事件
・貴仁と凛久のそれぞれの過去
・日向杏のこと
まず生き埋め死体事件
この事件は死体が発見され、捜査一家や警視庁の合流で事件は「生き続ける者」に展開していく。ただ、秋田が舞台だったからか2の犯行グループが関わっていくが、日向真奈美が1から3へと再登場したみたいに犯人の再登場も踊る節だったなと感じた。
(また松下洸平演じる桜が捜査一家の刑事として新登場してきたが、室井さんへの興奮とその後刑事らしい事件への考察している時のギャップがカッコ良すぎた)
貴仁と凛久のそれぞれの過去
室井さんの子どもとして一緒に暮らしていく訳だが、子どもたちにもそれぞれの過去があった
。今回は斉藤潤演じる貴仁の物語、次回は弟の凛久の物語が語られていく。
また今回新登場の貴仁役として出てきた斉藤潤くんは今年辺りから「カラオケ行こ」で初主演だけでなくその後もドラマ、映画と勢いがある若手ではあるが、今回ある1シーンでは「こんなにも成長してるのか!?」と「訴えかけるシーン」を踊るさながらに演じきったのは賞賛であった。
日向杏のこと
予告にも出ているが福本莉子演じる日向杏は
1と3にも出てきた日向真奈美の実の娘であろう。今作でも彼女のパワーは遺憾無く発揮されたが、何よりも感じたのは「あっ、この子日向真奈美の娘だ」という点である。
今回どう感じたのかというと事件に関わっているのかどうか不明であり、何故室井慎次の元に来たのかも不明はある。しかし、出てくるシーンには日向真奈美の不気味さや笑顔が杏にも遺伝されていた。真奈美の犯行はあまりシーンとして出てこなかったが懐の良さから人に寄り添って行き、徐々に内側を破壊して、そして殺したんだという流れがあったんじゃないかと感じてしまうくらい杏・福本莉子のパワーを感じた。(彼女は次回にもフォーカスされるがとても楽しみである)
そして最後に室井さんの新たな一面を語っていきたい。
「室井さんの警察官退職後」
皆が分かるように室井さんは警察を辞め、故郷秋田に戻っている。そして謳い文句にもあるように「室井慎次の全てをまだ知らない」のように室井さんの知られざる一面が多く出ていた。
基本的にこれまで室井さんは口数が少なく大事なシーンには強く訴えかける魅力があるだろう。そんな室井さんが家庭内で子供と過ごす時に新たな一面を知るように・ドジな室井さん・料理ができる室井さん・いろんな話をする室井さんなど「父としての室井慎次」は多く魅力が詰まっていた。あの室井さんがお父さん!?と最初は思ったが、ちゃんとお父さんを演じ、これだけでも新しいストーリーを作った成果はあったのではないかと思った。ただある1シーンで室井さんが警察を辞めた苦悩が見られた時にやはり青島との約束を果たしたかったのだと改めて感じた。
こう長々と感想や考察を語っていたが、改めて今回の「室井慎次」はこれまでと大きく変わっていった。しかし本当に良い意味で裏切ってくれた。もちろん変わったことによって賛否両論はあるだろうが私も100点満点ではない。ただ、様々なシーンでの評価は高いので70.80点くらいと「踊るシリーズ」の再スタートとして良い走り出しだったと考える。
ここまで読んでくれた人いたら幸いです
もう一つ
組織、それは家族
TVシリーズ、劇場版をリアルタイムで楽しんでいた。社会人として、組織の現実と理想や、一般職とキャリアの関係に共感したりもした。
あれからほぼ実時間が経過して、室井さんは改革の志半ばで警察を去っており、後輩の新城(筧利夫)に「何一つ変えられなかった」と自嘲する。 実に切なくもの悲しい。だが現場で起きていることに目を向けた経験は、彼に「家族」を与えた。それは大きな変化だろう。その(広い意味での)家族には、新城や沖田(真矢ミキ)など、かつて志を同じくした者も含まれる、のかも…というところで後編「生き続ける者」へ続く。
前編は種撒きで、色々なエピソードが一見とっ散らかったように現れる。これらがいかにクライマックスへ収束するかに期待したい。(それ込みで評価は甘め)
ファンムービーなので過去作からの引用が多いのは別にいいが、もう少しメリハリをつけて出してもよかったかとは思う。あんなに映像を見せられると、次は青島に会えるのかと期待してしまう。
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