室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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悪くない。でも一本にまとめて欲しい
「踊る大捜査線」のテイストを期待して行くと肩透かしを食うけどコレはコレで良かったです。
とはいえPART2へ行くための長い長い序章。
引退後犯罪被害者と加害者の里親となり田舎で静かに暮らす室井さん。そこへあのサイコパス小泉今日子の娘が現れ一緒に暮らすことに...なんだけどこの子の登場の仕方がよくわからん。なんで一度逃げた子が室井さんの家で倒れてんの?普通に門を叩けばいいのに?まぁこの子が不気味だし2でキーパーソンになるんだろうな。
いろんなエピソードがいっぱい出てくるんだけどこれが全部伏線となって2で回収されるんだろうか?女性弁護士とか村人との確執のくだりとかいしだあゆみとかいらないから一本にまとめてよ(笑)
とはいえコレを見ないと2に行けないしコレを見たら2を見ないわけにいかないから上手く出来てるのは間違いない。予告編めっちゃ面白そうだしね。でその前にレインボーブリッジ編復習しとかないとな。全然覚えてないし。2で青島くん出て来ないかな?
新城の心情
既に観られた先人たちのレビューを拝見するに、おそらく次作品を観るまでスッキリしないのかな?と思ったんですが、実際に観てみると、本作だけでも、『踊る』ファンに、は充分楽しめるものでした。
ただ、本作を映画作品として、過去シリーズと関係なく初めて観る人にとっては、確かに消化不良な部分が、ちらほら。
おそらく次作は、リクと杏のエピソードか柱になるのでしょうけど、、、なんとなく青島刑事の現在も語られたようだし、スピンオフではなく本編シリーズの続編に繋がるのかなあ?
個人的には、新城元管理官のボヤキがツボでした。室井さんと違って着実に出世して、本当なら長官とか総監とか目指していたはずなのに、、、かなり無念でしょうね。
いまはレビューするべきではないかも、、、、
伝統ある踊るシリーズということで、
期待をもって鑑賞。
1ヶ月あけての2部構成ということで、
その新しい試みに期待度は高かった。
本作公開前にドラマシリーズや、過去の劇場版が一挙公開されたが、
あれを観ていないとほぼなんもわからんよな、、、
そういう複数メディアを取り入れるという試みも好意的には捉えていたが。。。。
しかし残念ながら、前編の中途半端な終わり方はもやっとしたし、
先ほどは新しい試みとはいったものの、
悪い言葉でいえば、ちょっと商売に走り過ぎじゃない?
という印象をもった。
一応、前編も1編の作品なのだから、それなりのオチはつけてほしかったな、、、
というのが残念ポイント。
2000円払って2時間の予告編を観させられたかな?
この作品を一言で表すとそんな感じ。
よって11月の後編を観ないと作品としの正当な評価はできないな、、、
というのが評価。
後編への期待をこめて星3つ。
“敗れざる”者???
“踊る大捜査線”、TVドラマはもちろん知ってはいるが「観てたかな?」程度で、特別な思い入れは無い。それでも、まあ水野美紀他キャスティングは好きで(特にいかりや長介が出ていた頃は全体がとても良いバランスだったと思う)、スペシャルドラマ等も含めてそれなりに観ている。劇場版はFINALのみ劇場観賞したが、それ以外もビデオ・配信では大体観賞済み。
なので、まあ本作も一応観ておこうかと。2部作と言うのは商業主義的気に入らないが、最初から宣言しているのでまあ許そう(映画で良くある、知らずに観たら、最後に「続編に続く」でガックリというのは許せないが)。
【物語】
室井慎次(柳葉敏郎)は秋田の片田舎でひっそり暮らしていた。集落から外れた池のほとりに建つ一軒家で2人の少年と共に穏やかな日々を過ごしていた。
青島俊作とのかつての約束を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて故郷の秋田に戻って一人暮らしを始めた室井は、事件の被害者家族や加害者家族を支援したいという思いで少年2人の里親をしているのだった。
そんなある日、室井の家のごく近くで他殺と思われる死体が発見される。また、室井の家に謎の少女が現れる。 室井は何も語らない少女を受け容れ、一緒に暮らし始めるが、やがてその少女は猟奇殺人犯・日向真奈美の娘の杏(福本莉子)であることが判明する。
【感想】
序盤室井の無口が度を過ぎていているのはちょっと気になった。健さんでももう少ししゃべる(笑) そこまで無口なキャラだったっけ?
まあ、長いブランクの後なので室井のキャラを思い出せるという意図で、わざと過度に演出したのであれば成功しているかも知れない。
あと杏の登場シーンが不自然。 ストーリーが展開する中で訳有りの娘で、室井に敵意を持っていることが分って来るので、愛想が無いのは理にかなっているとは言え、何らかの目的で室井の家に入り込もうと近寄って来たのだから、むしろ表面上愛想良く、何とか置いてもらおうとするのが自然というものだ。助けてもらってひと言の礼も無いあの態度は無いだろう。それは脚本の問題だけれども、福本莉子の演技もイマイチ。結構可愛いのだが、何度見ても惹きつけられるものが無い。
一方良かったのは、室井が面倒を見ている子供の一人を演じる齋藤潤。“カラオケ行こ”で初めて観て非凡さを感じたが、その後もちょくちょく見かけるようになった。本作でも一番自然に役に溶け込んでいる。今後の活躍が益々楽しみ。
ストーリー展開は事件の回収は全て後編の“生き続ける者”に先延ばしになっている構成。、仕方ないので後編も観よう(笑)
文句を先に書いたが、そんなにつまらなかったわけでもない。後編まで観たら「面白かった」にになると信じておこう。
ところで、“室井慎次 敗れざる者”のタイトルが気になって仕方が無い。思わず、ネットでも調べてしまったが、“敗れざる者”は日本語的には「負けない人」だ。しかし、本作の室井は「俺は負けたんだ」をくどいほど演出している。であれば、“室井慎次 敗れ去った者”だろう。それとも、後編で「俺は負けてなかった」を示すの? でも、そうだとしたら後編のタイトルにすべきだよなあ・・・
眉間のシワ男シリ-ズ第二弾! そう簡単に秋田に戻させまい!
どうしたぁ~。
きりたんぽ鍋でも突っづくか。
封鎖出来なかったが。君たちを信じる。
責任を取る、それが私の仕事だ。 (この名台詞)
秋田の一番星、柳葉さん。
お米作って、うまい日本酒飲んで、もう役者遣らないのかなと思ってたけども。
額から眉間にかけてシワだけクロ-ズアップされた チラシが突如劇場で撒かれる事態に驚き。やり過ぎやろ 目も入ってねぇぞ・・・ワロタけど。
何じゃこりゃ??? だ、だれだ??
”室井慎次”の文字観て あ~ぁ、踊るね って思った方多かったと思う。
2005年:容疑者 室井慎次
2024/10/11公開:室井慎次 敗れざる者
2024/11/15公開:室井慎次 生き続ける者
前作から19年ですか。そして第二弾の2部作。
今日は「室井慎次 敗れざる者」観ましたよ。
(大体の流れ)
青島との約束を果たせないまま、沖田(真矢ミキさん)からの県警主要ポストも断り、室井は警察を辞めて故郷秋田の山奥の空き家へ棲み移った。
荒れた家を修復し、自給自足の生活を始める。
(なんか畑仕事姿がメッチャ違和感無く似合ってるわ)
そして、事件の被害者家族・加害者家族を支援したい思いから
事件関係で影響受けた子供達を二人(タカ・リク)男の子を引き取り、平穏無事に暮らしていた。
ある日、山中を彷徨い倒れていた1人の少女を子供達が発見。
家で介抱し自宅で面倒を見るが 名前が日向杏。
猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子さん)の娘だった。
どうやらムショ内で妊娠し生んだようだ。そして室井の住所メモを渡しておりそこへ行く様に仕向けたようだった。
(そんなプライベ-トな山奥情報 どうやって知った?)
タカの母を殺した犯人との面会がメインで一山の感動は向かえたが、杏の目が離せない動向と、腐乱死体事件の関係性と 新城賢太郎(秋田県警察本部長:筧利夫さん)との会合。そして 今作最後に訪れる 室井らが棲む建屋炎上。
色んな伏線が 後編の”生き続ける者”に繋がる。
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TVドラマシリ-ズも含め 色々懐かしい映像が出てきます。
そこは結構好きな方は楽しめるのでは と感じます。
とにかく 皆さん ”若い” この一言に浸りますね。
踊る大捜査線の風味も若干しますが、スピンオフとしての
”室井慎次”メインオリジナル色であると 強く感じますね。
そこは良い感じします。
(その他 感じた事)
・秋田にこんなけ集中的注目させる作りは羨ましいかな。
これも ひとえに柳葉様のお力と感じます。
・子供達への接し方が ちょっとキツい感じが時々するかな。
自子がいないので仕方が無いけど。空き屋修復と自給自足生活。
都会の警察官僚上がりが辞めていきなりこの生活は無理と思う。
田舎生活を舐めてるなと思ったのが本音。
・家の前の池の周囲で腐乱死体発見ですが、埋めて2週間??。
秋田犬も飼ってるでしょ? 見掛けたら怪しい奴に吠えるでしょ。
山奥の一軒家ですよ。車で運ぶでしょ。タイヤ痕などまず調べないと。
そこの道中のラインを全て当たれば ほぼ犯人は結びつくと思う。田舎だし。
・街中にいきなり 監視カメラ増設対応。それは対策上無理あるわ。
レコ-ダも同時に設置して集中監視がいるのよ。ドーム型監視カメラの設置が正しいけど一般型入れてたよね。
・洋梨、どうしても入れなきゃ駄目?。あの原型は止めなさそう。
犯人は馬鹿?あれで関係性匂わせた様だけど 時間経過を考察すると
関連付けるのは無理と感じるかな。
・腐乱死体だとすると、野生の獣がまずは掘るだろう。しかし 室井が掘ったとき現場の土地は草も無く平坦だったと思う。つまり 元々腐卵臭で怪しく思う前に、そこだけ雑草も無く何かを埋めた跡があるので目視で怪しいと感じるのではないかな。
・ちょっと物々しく発見現場に警察関係が来すぎかな。
物的証拠が荒らされるでしょ。県警捜査方針を疑うな。
・タカ・リク・アンに後編で華を持たせてあげて欲しいかな。
(もう仕上がってるだろうけども)
室井との関係性を丁寧に描けば、本家の踊る~以上に
感動作の域に達するかもと、ちょっと期待ですね。
今、シワ男の話題作。
興味ある方は
是非 劇場へ!!
キャラクターの無駄使い
せっかくの室井慎次が生きていないし時間がたち過ぎて新鮮味も薄い、ストーリーも助長に感じた前後編に分ける意味有るかな?
室井慎次と映画と時間の無駄使い「事件は映画館で無理やり始まった」って感じ。
踊るけども?
内容は踊る風味だけど、もう見てたのはかなり昔。
今みたらあれ?
もうあの頃てなんで熱狂してたんだっけ?今更昔のキャスト引っ張ってきてもね。
起承転結の起が前編。後編だけでよくね?よくある二部構成の映画パターン
里親として生き長らえてる室井
まさか2部制になっているとは知らなかったな。どこか展開が散漫的でなかなか話が進まないなと思ってて、ラストシーンでここで終わるの?!とたまげた訳だ。次作は11月15日とな。待ち遠しいね。
まあ室井さんらしいというか、里親として生き長らえてるのは何となく染みたな。森貴仁役の齋藤潤君が良かったね。あとは秋田犬のシンペイかな。
続編見ないと何も分からん
四半世紀ほど前に大ヒットした「踊る大捜査線」のスピンオフ。四半世紀前も生きていたはずだけど、実際テレビも劇場版も観た記憶がなく、本作がシリーズ初見となりました。当然元々のファンの方も大勢ご覧になったと思いますが、私のような初見の者にもかつての話の流れが分かるような親切設計で、その点ありがたかったです。
そんな「踊る大捜査線」初心者の感想ですが、本作の主人公である室井慎次をはじめとするシリーズ常連のキャラクターの安定ぶりと対照的に、本作オリジナルのキャラクターの不安定ぶりに目が行ってしまいました。特に福本莉子演ずる”謎の少女”日向杏のしっくりと来ないことと言ったらありませんでした。家の中で意識不明で倒れていたのに、救急車や警察を呼ばない室井一家。もし死んじゃったらどないすんねんと思わざるを得ないところ。案の定怪しい動きをする杏に対し、泰然自若の室井。この不安定な関係は、ドラマとは言えリアリティがなくて釈然としませんでした。
まあ11月公開の続編「室井慎次 生き続ける者」を観れば、一定程度回収されるんでしょうけど。というか、続編ありきで制作された本作であり、本作では残念ながら何一つ解決されない作りだったのも、ちょっと満足の行かないところ。プチ事件で構わないので、室井慎次が解決して彼の実力の片鱗が見られたら良かったのになあと思わずにいられない初心者の感想でした。
そんな訳で、スッキリとしないまま続編に続くことになった本作の評価は、暫定★3とします。
男は敗れようとも…
『踊る大捜査線』の新作映画も12年ぶり。
しかし今回、“踊る大捜査線最新作”と括っていいものか。
ご存知の通り今回、青島=織田裕二は出ない。それについては色々憶測が流れているようで、ここでは敢えて触れない。私が聞いた辞退説もあくまで噂のような…。
そこで主役に白羽の矢が当たったのが、もう一人の主役・室井なのだが…。
2005年に室井主役のスピンオフ『容疑者・室井慎次』が公開されたが…。
これが『踊る』映画シリーズとして最も成績の低い約38億円。同年のもう一つのスピンオフ『交渉人・真下正義』は約42億円であった。
そんな室井を主役に。しかも2部作で。
『踊る』の映画も『1』『2』をピークにどんどん成績が下がっている。約101億円→約173億円(邦画実写歴代1位)→約73億円→約59億円。
12年のブランクは思ってる以上に大きい。その間、『踊る』関連のものは何も無く、『踊る』を見てない/知らない世代も…。
久し振りの新作なのに、今一つ話題になってないような感も…。注目度やレビュー投稿数は『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の方が上。ファンの間では盛り上がっているが、結局それは再放送のTVドラマや映画に対して。
かつては邦画絶対的な人気/ヒットコンテンツだったが…。不安要素はいっぱい。
これがコケたら“踊る終わった説”も現実に。
果たして…?
早速色々と。
中身ナシ。何も起きない。
2時間ただだらだら。
事件も話も中途半端。
全ては後編で。あざとい金稼ぎ。
…まあ、分からなくもないものもある。
『踊る』も終わった…?
ちょっと待って。
率直な感想。思ってた以上に面白かったのでは。
前回の室井スピンオフよりも。『3』や『FINAL』よりも。
個人的に『踊る』の映画は、『1』と『交渉人』が好きで、『2』の次か並ぶくらい。
『踊る』特有のあのノリや雰囲気ではない。室井が主役だから確かに真面目な作風。
が、常に眉間に皺を寄せたばかりの作風ではない。ちゃんとエンタメ性はあり、事件サスペンスも起こり、哀愁と感動のヒューマンドラマでもある。
まだ“ジョーカーショック”を引き摺っていた分、室井さんが魅せてくれた。
青島が出ない以上、誰が主役に相応しいか。誰の“その後”を見たいか。
やはり室井。
彼にはやらねばならない事がある。果たさねばならぬ約束がある。
あの男と。
かつては組織人だったが、あの男との出会いで変わり、約束を果たす為、組織と闘い続ける。
現場の者の為に。上と下、よりよい関係の為に。
組織を変える為、もっと上へーーー。
が、彼は敗けた。
組織を変えられなかった。組織から見離された。
定年前に辞職。無念と自責のまま、室井は故郷の秋田へ…。
猪突猛進の青島とは違う信念の室井。挫ける事などないだろうと思っていたが、まさか室井がこんな事になっていたとは…。
秋田の自然に包まれた田舎で静かに暮らす室井の姿に違和感ナシ。それともギバちゃんの素…?
孤独な一人暮らしではない。
可愛い秋田ワンちゃん。
そして、二人の男の子。
…あれ? 室井に子供いたっけ…? そもそも結婚してたっけ…?
実の子ではない。犯罪事件の孤児の里親となり、預かっている。
貴仁。“タカ”と呼ばれている。高校生。母親が殺された。
凛久(リク)。小学生。親が犯罪者。
3人の関係は良好。タカもリクも室井の言う事をよく聞き、懐き慕っている。
室井もそんな二人に向ける眼差しが暖かい。
夕食は必ず一緒に。リクにはカレーは飽きたと言われるけど、室井特製の鍋。マジ、旨そう~。レシピ教えて!
平穏な暮らしだが、これを築くまでは大変だった。終盤描かれるのだが…
警察を辞め、この地へ。古家をイノベーションし、畑を耕し、悪戦苦闘。上手くいかず、頭を抱えて喚く事も。不器用な男なのだ。
やがて二人を迎え入れる。暮らしに穏やかさと幸せが溢れ出したのは、二人を引き取ってから。
心残りはあるが…、もう警察の人間じゃない。この二人を育て、静かに慎ましく…。
平穏は突然破られた…。
室井たちが住む家の目の前に池があり、その対岸の地中から発見されたのは…
謎の他殺体。
事件など起こった事など無い町に警察が。
町人の中には快く思わない者も。室井に対しても邪険露わ。
県警だけではなく、警視庁も。旧知の刑事の話によると…
被害者はあの“レインボーブリッジ事件”の犯人グループの一人。出所し、特殊詐欺に手を染めていたという。
“過去の亡霊”はこれだけではなかった。
ある日現れた一人の少女。持っていた里親からの手紙によると、“室井慎次を訪ねろ”と。
タカ・リクとも打ち解け、一緒に暮らし始めるが、室井には何か引っ掛かるものが…。
警視庁の旧知のツテを使って調べて貰う。刑事としての勘は鈍っていなかった。
少女の名は、日向杏。シリーズ最凶の犯人・日向真奈美の娘であった…。
室井の個に迫った番外編的作品になるかと思いきや、がっつりシリーズとリンク。しかも、『1』『2』の大事件と…!
結局過去の作品に頼ってるだけとの声もあるが、ファンにはワクワク。が、室井にとっては…。最凶の犯人と“レインボーブリッジを封鎖出来なかった”忌まわしき事件…。
全てから決別しようとこの地に根を下ろしたというのに…。室井の眉間に再び皺が…。
因縁か、宿命か、ケリを付けなければならないのか…?
履き慣れた古い靴や馴染みのスーツを着たような。佇まい、言葉一つ一つの重みや深み。柳葉敏郎が魅せる円熟の味。
シリーズ馴染みの顔(筧利夫も『踊る』で知名度上がったなぁ…)も見せ、シリーズ過去映像(青島の姿も! どうやら織田裕二と製作側にしがらみはないように感じた)も流れ、このシリーズが如何に長い歳月を経たか感慨深くさせつつ、新たな3人に注目。
福本莉子。小泉今日子が怪演した凶悪犯の娘という難役。可愛らしい見た目の中に、陰や時折見せる不敵な笑みが“母親”を彷彿させる。次作で大化けするか…?
タカ役の齋藤潤クン、どっかで見た名前だなぁ…と思っていたら、『カラオケ行こ!』の聡実クンか! 着実にキャリア積んでる。
リク役の前山こうが・くうが双子が、二人一役していたのは驚き!
室井と3人の子供が織り成すドラマこそ本作の見所だろう。
静かにかつ深刻に波風立てるのは、杏。
まだ何が目的か定かではないが、嘘を吹聴し、タカとリクに室井への不信感を募らせる。
幼いリクは信じてしまう。タカは…。
杏の仕業と分かっていても、室井は咎めない。
リクに対しても常に同じ目線に立って。ある時リクに言う。自分もまだ“一年生”だから、どう注意したらいいか分からない。
手探りでの里親。しかしその姿を、しっかり見ていた者がいた。
タカの母親を殺した男が獄中から謝罪の手紙を。担当弁護士から一度会って欲しいと。
室井はすぐ見抜く。裁判を有利にする為の弁護士の魂胆。
あなたが家に来た時、タカの母親の遺影に手も合わせなかった。室井さん、よくぞ言ってくれた!
タカは母を殺した男と会う。謝罪の手紙などやはり弁護士が書いたであろう嘘。謝意も何も無い横暴な態度。
そんな男にタカは言う。俺はあんたみたいな大人を知っている。内心で、自分は情けないと言い続けている。あんたみたいな大人にはならない。
なりたい大人がいる。
その人の傍で、姿を背を見続け、あんな大人になりたいんだ。
共に暮らした時間はまだ一年。が、時間以上の実り築いたものが彼らの間にはあった。
何も起きないと言われるこの前編だが、唯一解決し、ハイライトとなったのはこのシーンだろう。胸に染みた。
前編がタカなら、後編はリク。終盤リクの父親が出所し、次回予告映像では…。
謎の放火。火に飲まれる室井のスーツ…。
杏の目的は…? 次回はどうやら“母親”も…!
事件の真相と犯人は…?
室井は何か病を患っているのか…?
やり残した事、再びあの男との約束を果たす事が出来るのか…?
後編は回収しなければならない事がいっぱい。
これは室井と、君塚良一と本広克行、男たちのケジメのドラマである。
とにかくみなさん観てください
よく考えたら、世の中にはぶつ切りで放置される物語が多い。作者の納得がいく最終回まで描かれる物語は稀有なのではないか。
踊る大捜査線は、登場人物が歳を取り、その年齢に合わせて置かれるステージも変わる。
役者の演技も変わる。
みんなが若い頃の、お祭り騒ぎのような踊る大捜査線はもちろん大好きで、あのまま時を止めたい気にもなる。
だけど、時を動かして人間の物語(人生)を最後まで丁寧に描く勇気を出してくれたことに感謝している。
若い人の良さ、人生経験を重ねた人の良さ、人生における勝ち負けはないことを、わからせてくれた。
室井慎次という人間をこんなにも丁寧に描いてくれてありがとう。
そりゃ前後編にもなりますわ。それでも足りないかもね。
少年が親の敵を正面から見据えしっかりと自分の言葉で話す場面は自然と涙がこぼれた。
室井さんが背中で大きくなった!と伝えるところも、こんなに震える映画が作れるんだ、と心から驚いた。
結論:全人類観てください…!!
秋田の映像が綺麗だし大画面で昔の踊る映像流れるし、楽しかったです。
※↓めちゃくちゃネタバレな感想注意です
・キャラ弁作る室井さん、可愛さが爆発どころの騒ぎではなくレインボーブリッジ封鎖できましたブサムバディトゥナイ
・ガキの好きなオムライス〜!!!こんな一瞬で子心掌握できるの?!練習して私も真奈美様になるう〜〜!!
斉藤潤さん、柳葉さんよかった
後編にむけてじっくりと効かせるような、フリの展開で長く感じたが悪くはなかった。
特に斉藤さんの演技がよくそれだけでも見る価値あり。
室井さんも最高でしたし、ただ前作までの内容がかなり関わってくるので後編に向けて復習が必要かなとも思いました。
踊るファンなら是非観てほしい映画でした!正直シリアスな映画だと思っ...
踊るファンなら是非観てほしい映画でした!正直シリアスな映画だと思って期待はそこまでしていなかったですが、期待以上の面白さでした!早く後編が観たいです!!!
歳をとった室井さんも良い!!
全シリーズを復習することなく、鑑賞(笑)
それとなく、回想シーンありで、
過去を説明してくれるので、思い出せる感じでした。
言葉少なく、不器用で、くそ真面目で、真っ直ぐ、
内に熱い心をもち、人を良くみている眼。
人から良く勘違いされる、若い人からいじられる(笑)
踊る好きが、心に焼きついてる、
あの室井さんに、スクリーンで会えるのは感慨深い。
今回は前編なので、ネタ振り満載で、スッキリはしませんが、
室井さんと新城とのやりとり、ちょい胸圧。
後半が本戦という感じなので、来月楽しみにしてます。
室井慎次の歴史を感じさせる作品。 本年度ベスト級。
「踊る」シリーズはそんなに思い入れは無いはずだったけど、過去の回想シーンが出る度に懐かしさで涙が出る始末(笑)
皆さんお若いなぁ~
秋田県の山奥でひっそりと暮らす室井と訳ありで室井と生活を共にする子供2人を中心に進むストーリー。
室井の住む家の近くで死体が発見され過去の事件と繋がって行く感じ。
そんな中、福本莉子さん演じる日向杏が登場。
杏のお母さんがまさかの人だったんだけど杏が何が目的なのか?
気になるところ。
続編が早く観たくなる感じなんだけど一話完結でも良かったのでは?
本作はかなり引っ張っていて、何の展開も無かった感じ(笑)
昔、代々木公園で一世風靡セピアが踊っている所に遭遇。
稲葉俊郎さんの踊りに注目してしまった事を何故か思い出してしまいました( ´∀`)
あっと言う間に終わります。
とにかく、あっと言う間に終わりを迎えます。
あれ、もう2時間って感じ。夢中で見てしまいました。
当初は、昔のストーリーを細かいところまで覚えていないと楽しめないのではないかと
思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
ただ、男の約束をどのように受け止めるかで、感想も少し変わるかなと思います。
男の約束の重さに感動するには、やはり少し昔を知らないと半分しか楽しめないかも。
しかし、全く踊る大捜査線を見てなかった若者にも、ぜひ見てもらいたい映画です。
後編の直前に観るのが良
前編は事件は何も解決しないので結末を知りたいのなら後編の直前に観るのが良いです。前編は室井さんの現状と育てている2人の子供との交流が丁寧に描かれてますが事件的には風呂敷を広げきった状態なのでうまく畳んでくれるか心配。内容的には前編TV SPで後編映画が良かったかな?
二部作というよりは前編
正直、ワクワク感半分、まだ擦るのかという気持ち半分で観に行った。
晩節を汚すというほど駄目だとは思わないが、面白いとも言えない。
エンタメ作品なのだから
シリーズを見たことがない人でもある程度理解して
楽しめる内容にすべきだし
二部作とは言え別々の物語なのだから、一定の終息は見せてほしかった。
これでは単に踊る公式ファンムービー前編である。
全部散らかしっぱなしで大して切りも良くないところで
物語が終わってしまったし、タイトルで『敗れざる者』と謳いつつ
内容はずっと自分は負け犬だ、という人の話だった。
過去の映像が挟まれたり、過去作に出ていた人が出てきたり
「約束を果たせなかった」という室井さんの言葉だったりで
うるっとはきてしまう。
しかしストーリーや演出が良かったかというと
結局過去作が好きでその歴史をリスペクトしているだけで
けして本作が面白かったとは言えないと思う。
全体的に演出がしつこい。
若手警官の乃木と桜が特にうざったい。
レインボーブリッジが封鎖できなかったもちょっとしつこかった。
タカにつきまとう弁護士も非常にうざかったし
お父さん一年生だからどこまで干渉してよいかわからない
ということだったのかもしれないが、
保護者としては面会に行かせる必要はなかった。
立ち会ってくれたこと、弁護士を退けたところは恰好よかった。
タカが室井さんを尊敬してくれているのは良いのだが
それならここまでにもっとそういう描写があって良かったと思う。
タカの言葉を聞いてあんなに態度が悪かった犯人が
あっさり罪を認めるのも随分な展開だった。
本作をタカの話、自作をリクとの話をメインにすれば良いものを、
そうするにはタカ周りの描写が浅いし杏がノイズ過ぎる。
遺体が見つかって平和に暮らしていたのに警察に引き戻される
みたいな話なのかと思ったら
それにしては色々盛り込みすぎで雑音が多い。
警察でも村でも異端児扱いされている姿は気の毒だし、
村の寄り合いに出ずに白い目で見られるのはあるあるだとしても
害獣駆除を手伝えと言ってひとりだけハンターベストもなく
目立たない格好をさせられ誤射に見せかけて撃つ気なのかと思う演出は
どういう意味があったのか。
諸々次回作できちんと回収されるのだろうか。
全372件中、201~220件目を表示