室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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後編次第という大前提ではあるが
後編を見なければ完全な評価は出来かねるが、とりあえず現時点では前編の出来は良いと感じる。なんというか、「ハズした部分が無い」という感じ。無難とも言う。
まず、日向杏役の福本莉子が素晴らしい。
「あ、こりゃ日向真奈美の娘だわ」というのをすぐに納得出来る、説得力のある演技だった。
それから、今回の被害者がレインボーブリッジの事件の容疑者という設定も良い。
「なぜ今更踊るの続編をやるのか」という問いに対して、「当時のスタッフがそろそろ引退するから」とか「フジテレビがもうひと稼ぎしたいから」みたいな制作サイドの理由ではなく、「昔の事件の容疑者が出所したあとの話をやるからだ」と、ストーリーの部分で正々堂々と答えが出せる設定なので、とてもスマートだ。
出所した元受刑者が社会に馴染むのはただでさえ難しい。あの事件の「洋梨」の彼らなら尚更そうだろう。彼らが出所した後に社会に馴染めずまた犯罪に手を染めるというのは納得感があり、無理のない設定だ。
また、すでに退職した室井慎次が捜査に参加する理由として自然というのも大きなプラスポイントだ。
この映画は恐らく「事件被害者のその後と向き合う」のと同じぐらい、「罪を犯した人間のその後と向き合う」というのがテーマになってくるのだろう。刑務所での面会シーンがそれを象徴していると思う。
だから"洋梨"の彼らを20年経過した今持ち出してきたというのが、決して単なる懐古のファンサービスなんかではないというのが伝わる。きっと後編でそのへんがしっかり掘り下げられるのであろう。
また、室井慎次という人間のパーソナルな部分の描写も、とても丁寧に描かれておりファンとしてはしっかり満足出来るものだった。
今作は制作陣もかなり気合が入っているのが伝わってきたので、後編もぜひ期待したい。
『室井慎次 生き続ける者』に期待したい
2024年映画館鑑賞94作品目
10月13日(日)イオンシネマ新利府
6ミタ0円
TVドラマも劇場版も全て鑑賞
複数回観ました
監督は『踊る大捜査線 THE MOVIE』『スペーストラベラーズ』『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』『交渉人 真下正義』『サマータイムマシン・ブルース』
『UDON』『少林少女』『曲がれ!スプーン』『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』
『幕が上がる』『亜人』『曇天に笑う』『ビューティフルドリーマー』『ブレイブ 群青戦記』の本広克行
脚本は『踊る大捜査線 THE MOVIE』『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』『恋人はスナイパー 劇場版』『容疑者 室井慎次』『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
『誰も守ってくれない』『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』『グッドモーニングショー』の君塚良一
粗筋
キャリアの中では異例の東北大学出身ながら警察庁長官官房審議官交通局担当まで上り詰めた室井慎次だったが盟友青島俊作刑事との約束だった警察の改革を果たせず秋田県警本部長異動を拒否し定年前に退職した
室井は故郷秋田県に帰り長らく空き家だった農家の家を1人でリフォームし農業で自給自足の生活を始めた
人里離れた土地で携帯電話の電波が届かない地域だった
室井は犯罪被害者犯罪加害者の子供を救おうと高校生の森貴仁と小学生の柳町凛久を預かり里親になった
そんなある日に山の中から少女が現れた
杏は無期懲役囚日向真奈美の娘だった
室井は4人暮らしになった
だが地元の人たちは室井を歓迎していなかった
秋田は秋田でも室井は元々この土地の人間ではなかった
そんな折に室井の家の敷地内で異臭騒ぎが起きた
地元の警察官に穴を掘らせたら腐乱死体が埋まっていた
遺体は特殊詐欺グループメンバーの1人だった
警察を辞めた室井だが官房審議官まで上り詰めたキャリア組OBという実績を買われ特別に強制的に捜査に加わるハメになった
室井がなるはずだった秋田県本部長の代役は彼と親しかった新城賢太郎だった
新城からすれば最後が秋田県本部長とは想定外で無念の思いだった
室井ののんびりとした平和な生活は壊された
杏は嘘つきで里親と子供たちの仲を引き裂こうとし幼い凛久は信じてしまうも室井を信頼する貴仁は彼女を疑った
そんなある日に新人弁護士奈良育美が現れた
貴仁の母親を殺した加害者の担当弁護士だった
貴仁宛に何度も何度も弁護士の指示で加害者の反省文を送ったが本人は一度も開封せず読まなかった
そんな貴仁に弁護士は加害者に有利になる証言者として出廷を願った
貴仁は裁判所に出る気は全くなかったが刑務所の接見室で加害者に会うことにした
室井家の物置小屋が全焼した
懐かしい映像の数々
青島俊作(織田裕二)
恩田すみれ(深津絵里)
和久平八郎(いかりや長介)
小原久美子(田中麗奈)
日向真奈美(小泉今日子)
リクくんはなぜか双子のダブルキャスト
双子はともかく舞台なら当たり前だが映画では異例で事情はよくわからない
リクくんがコメディーリリーフ的な役割を果たしているが杏の登場でストーリーはやがて不穏な雰囲気に
二部作
後編の前振り
本格的な忠臣蔵だとむしろ前編の方が面白かったりするけど
佐々木希と生駒里奈は秋田県のバーターだろう
生駒里奈の生唾ゴックンの一場面は偶然かもしれないが彼女なりの熱演で高く評価したい
地元の商店店主を演じるいしだあゆみ
スタイルは相変わらずシュッとしてるが見るからにすっかりおばあちゃんになった
それもそのはず76歳でそれにしては若い
かつて全員集合で荒井注とコントをしていたくらいだからそれを思えばかなり昔の人
彼女が今回演じる市毛きぬも元々地元の人間ではなく東京から引っ越ししてきた余所者という設定
配役
定年前に警察を辞めて故郷秋田に帰ってきた室井慎次に柳葉敏郎
室井たちと同居することになった猟奇殺人犯日向真奈美の娘の日向杏に福本莉子
里子として秋田で室井に育てられてる犯罪被害者の子で高校生の森貴仁に齋藤潤
里子として秋田で室井に育てられている犯罪加害者の子で小学生の柳町凛久に前山くうが&前山こうが
警視庁刑事部捜査1課の桜章太郎に松下洸平[4]
集落の地域課の若手警官の乃木真守に矢本悠馬
森貴仁の母を殺害したヤクザの弁護を担当する新人弁護士の奈良育美に生駒里奈
森貴仁のクラスメイトの大川紗耶香に丹生明里
森貴仁の母の森麻絵に佐々木希
秋田県警察本部長の新城賢太郎に筧利夫
警視庁刑事部捜査1課の緒方薫に甲本雅裕
室井と同郷で警察官から刑務官に転身した森下孝治に遠山俊也
警視庁刑事部管理官の仁狩に西村直人
捜査資料管理センターに務める技術専門官の明石幸男に赤ペン瀧川
警視庁長官補佐の坂村正之に升毅
警察庁長官官房審議官の沖田仁美に真矢ミキ
牧場を営む石津百男に小沢仁志
百男の妻の石津紀子に飯島直子
地区長の長部音松に木場勝己
児童相談所の総務班長の松本敬子に稲森いずみ
市毛商店店主の市毛きぬにいしだあゆみ
タイミング
私ごとだが柳葉敏郎の4学年下、織田裕二の3学年上、10月10日で還暦を迎えた。月末で定年となるのを挟んで前後編が公開されることに勝手に縁を感じる。27年も続くサーガであれば思い入れる部分があって当然。ゆったりと進むストーリーはこちらの思いを膨らませるいいリズムにもなった。
異分子たることが明確になったのちも杏を抱えたまま生活を続けるなど腑に落ちない所はいくつかあったが、ベースとなる男の子2人との田舎暮らしが心地よい。子供達が不器用な室井を安易に嫌わせていないところがいい。
不満な点は音楽。軽い所でいかにも軽い音楽が流れるなど古い印象。(ちなみに松本晃彦でないのは何故かとググっていて盗作疑惑を今更発見、オリジナル曲を聞いてその再現度に呆れた。感動していた自分の過去を返してくれ…。)
次回の登場人物も少し明らかになり、興味はスパイダーマン・ノーウェイホーム的なところに行ってるマタゾウであった。
ちなみに小泉今日子ファンで今年も2回ライブに行く予定。映画にドラマに主演客演が続き、間違いなくシーズンが到来して行くであろう。
やっぱり予備知識は必要かも
長〜い序章
序章に過ぎないので…
本編ほとんど知らなくても楽しめました
警察を離れた室井慎次・・・
「踊る大捜査線MOVIE」の1と2、「容疑者 室井慎次」をおさらいしてからの鑑賞です。
本作品の被害者が「2」の犯人ですから、最悪、この作品だけは見ていた方が良いかな。小泉今日子さんも絡んでくるから、やっぱり劇場版は見ておいた方が良いかもしれない。
ただ、田中麗奈さんは思い出話の回想シーンのみの登場なんで、「容疑者・・・」は、そんなに必要ないかな。
結局、本作品はやたら「踊る大捜査線」に媚びているような気がした。
エンドロールも含め、やたら盛り込まれた回想シーン。懐かしいメンバーの再登場。
新たな登場人物含め、しつこい程耳に入るレインボーブリッジの封鎖・・・
室井さんが子供達を引き取り、人としての繋がりが描かれるのが、本作のメイン・テーマだと思うけど、「踊る大捜査線」シリーズのその後を描くってのが、やたら強調され宣伝されている。
それって、本来はオマケなんじゃないかな?
何か違和感がある。
とは言え、「踊る大捜査線」大好きな自分にとっては、メチャクチャ楽しませてもらった一本ですが、2部作の一本目ですからね・・・
何、あの中途半端な終わり方!
あまりにも突然すぎた。何一つ片付いた気がしないままのエンディングだった。
まぁ、後編が楽しみで仕方ないんだけど・・・
「封鎖できなかったがな」にクスっ
■あらすじ
あの「踊る大捜査線」シリーズの人気キャラ、室井慎次を主人公とした、
スピンオフ作品。2部作の前編。
現場の捜査員のために、官僚である室井は管理官から参事官、警視正と出世、
警察の組織改革に挑むも、本庁上層部の命令を無視し、左遷。
そして、青島たちとの約束を果たせぬまま、早期退職し、故郷秋田へ。
「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」と、
少年たちの里親となり、田舎で穏やかに暮らしていたが、
ある日室井らの前に、謎の女性が現れる。
さらに埋められた死体が見つかり、室井が第一発見者となってしまう。
■感想
踊る大捜査線の流れを汲むも、室井さんが主人公、
想像通り笑うところは少なめ。
そして、隠居していても、言葉少なく、相変わらず不器用そう。
よく里親となることを引き受けたな笑
でも、室井さんを知る人、知る人、ことごとく
「あの、レインボーブリッジを封鎖した・・・」
という言葉に対し、
「封鎖できなかったがな・・・」
と返す室井さんにはくすっと笑わされた。
それに対し、過去の映像があちこちにちりばめられ、
なつかしさと笑いはこみあげた。
やはり、このシリーズは面白い。
かつてのメンバーも登場、
新城役の筧敏夫さん、沖田役の真矢ミキさん、緒方役の甲本雅裕さんとか。
とても、懐かしかった。
さらには新メンバーとして、あのキョンキョンが演じた、
猟奇殺人犯・日向真奈美の娘、日向杏役は福本莉子さん。
この親子設定はナイス、なんとなく雰囲気似ている。
そしてこの娘もやはり恐ろしいのか、まだ底が見えないが、
最後のシーンは・・・
室井さんが預かったお子さんの一人、貴仁役の斎藤潤さん、若いのに上手だよね。
その貴仁の死んだお母さんは佐々木希さん、お母さんを殺した相手の弁護士は
生駒里奈さん、と東北出身キャストか。
秋田の小さな売店の主を演じる、いしだあゆみさんには驚いた。
2部作ということもあり、何か中途半端な、でも続きが楽しみなような、
終わり方であった。
青島やすみれさんは出てこないのかなぁ~。
音楽やっぱ最高
懐かしい!場面が鬼気迫るときの効果音。音楽も良かったよねぇ。
いやぁ良かった。やっぱりいいなぁ、君島さんの脚本は。愛があるキャラ、セリフの展開にぐっとくるものがあります。この時代のドラマは良かった。今もいいけど今にはないエネルギーを感じます。心を動かす琴線が時代背景によって違うのかも。ドラマのファンでもなく、観たこともない人は、ちょっと前半退屈だったかも。でも世代ファンには昔のあの時の、あのセリフ状況を反芻するのにちょうど良い時間でした。思い返しながら、ぐっと後半の展開へ流れて行ったことに満足です。
ファンために作られた感はありますよね。室井さんの不器用さや苦悩を知っている人向けの映画だったような気もするから。採点が甘くてすみません。もちろん来月の続編も楽しみ。懐かしいキャストとの再会が映画作品でそれなりの役者さんとなっているのも素敵。松下洸平さんの演技も良かったです。世界観をガラッと現代へと引きこんでくれました。過去と今とが繋がったカメラワークもさすがでした。褒めてしかいない笑、自分の思いしか言えない感想ですが、映画を見てもう胸がいっぱいになったという話です。斎藤潤くんは演技が上手いですね。福本莉子さんはかつての狂気的な役だった小泉今日子さんと似ています。だから思い出してゾッとしました。もう続きが楽しみでなりません。世代の方、そうじゃない方もぜひ🎶
かかって悔い無し
何故今「踊る」?しかも「室井慎次・・・」?その疑問への答えは無かったが、松下洸平演ずる桜章太郎の発言の意味とは?
今、何故「踊る大捜査線」?しかも「室井慎次・・・」なの?と思った方は多いのでは無いかと思う。
かくいう私もその疑問の答えを知りたくて映画館に足を運んだが、本作にその答えは無かった。
二部作の前編、何故今「踊る・・・」なのかの疑問は全くわからないまま、伏線残しまくって前編終了・・・か?
「踊るプロジェクト再始動」「あなたはまだ、室井慎次の全てを知らない」「踊るの時間は止まっていなかった」「”約束”と”家族”そ守れるのか」「そして、君たちを、信じる。」
キャッチコピーの盛り上げ方は相当期待度が高い。
伏線かわからないが気になるシーンがあった。松下洸平が少しだけ登場し、しかも不自然なほどこの前編で活躍しているという訳では無いにも関わらず、登場と共に「すぐに熱くなりますよ」「捜査に協力してください」「これは室井さんの事件でもある」など後編に続く意味深な発言が飛び交う。
TBSドラマではあるが「最愛」で刑事役を好演した松下、織田裕二演ずる青島が登場する事がない「踊る大捜査線シリーズ・続編」を製作するとしたら面白いキャスティングかと思うのだが・・・そんなどんでん返し・・・無いか・・・。
踊る大捜査線シリーズと言えば、日本エンタメ界に不滅の金字塔を打ち立てた作品と言っても過言では無い。ドラマ初回視聴率は飛び抜けた数字では無いものの、その後じわじわと伸びて最終回は20%超え、その勢いで作られた映画も、当時(アニメ以外)邦画は無くなるのではないかと危惧されるほど観客動員も収入も落ち込んでいる中での大ヒット、2作目では実写邦画歴代興行収入第1位を未だ抜かれて無いという異例の大ヒットを記録した作品である。
スピンオフ作品も公開当時の流れの中で公開されてるなら違和感も無い。しかしシリーズ前作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」から12年も経っての公開に、何かしら”今公開する事”の意味が示されるかと思ったが、前編からは全くその意味は感じ取れなかった。
とりあえず、その答えがあると期待して後編も観に行くだろうが、今のところ評価はできない。
『踊る・』シリーズはそれまでの、またそれ以降の刑事物ドラマとは一線を画していた。
刑事物というよりは、「本庁の官僚主義 vs 所轄の現場主義」といった構図がキモで、組織の縦割りとその弊害が話の本筋。悪者は犯人というより縦割り警察組織におけるキャリア官僚そのもの。そして一般の公務員である現場”刑事”達が”警察”という巨大な組織に抗うさまが痛快で面白かった(室井管理官は、そんな”悪者”官僚に風穴を開けるべく密かに立ち向かう役どころだ)。
この構図はシン・ゴジラも全く同じで、巨大不明生物出現という国家の非常事態に対し、組織の手順を踏まないと何もできない役立たずなエリート達(政治家・官僚、有識者と言われる学者達)と、「出世に無縁な霞が関のはぐれもの、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児」というさまざまな肩書き・個性をもつ「くせ者」たちが縦割りをぶち抜いて”怪獣”を倒す、という設定だ。
キャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」
怪獣映画でありながら、『“日本”という“組織”において、“ゴジラ”という想定外の現実に何も対処できない政治家や官庁に対する皮肉が込められた社会派作品』という本質が、多くの観客の心を掴んだ。
それは「踊る・・・」シリーズの本質とも共通している。
ただ本作には、そんな踊るシリーズの本質は影を潜めている。
後編を見れば、答えが見つかるのかもしれないが、相当意味深な伏線の張り方をしているので果たして回収できのだろうか?よほどのどんでん返しが無いと回収しきれないのではと余計なお世話かもしれないが心配だ・・・。
踊るファンにはただ続編が公開されただけでも良いのかもしれないが、スピンオフとは言え継続した話の流れで作られた続編ではあるので、作品が持っている本質・方向性は失わないでもらいたい。
前編で良かったのは、福本莉子演ずる日向杏の演技かもしれない。決して多くを語ってるわけでは無いにも関わらず視線だけでこの作品を支配していると言っても良いほど脳裏に残った。だてに東宝シンデレラグランプリを取った訳では無い、これからの活躍が楽しみな女優だ。
矛盾点は回収されるのか?
過去作品の映像を混ぜ込み、更に当時はちょい役だった人達が昇進し室井さんの前に現れ「あー、はいはいはい。居た居た(笑)」と一気に懐かしさが込み上げました。
退職し故郷でひっそりと暮らしていた日々が、一体の遺体が発見された事に由り喧騒に巻き込まれて行く室井さん。
村人には「あんたが死体なんか見付けるから!」って嫌味を言われていたけど、アレ室井さんが発見した訳じゃ無くね?散歩させていたおじさんが(と言うか犬が)第一発見者じゃ無いんですかね?
新城さんの「捜査の基本は第一発見者を疑え」は、犬のおじさんが犯人だと指しているとしても………
多少の距離はあれども、あんなに見晴らしの良い向かい岸に、誰の目にも留まらず、かなりの深さの穴を掘り、遺体を埋めるのは無理じゃね?
街灯が無いから夜に?音が響くよね?
多少の音なら分からない日中?タカは学校、室井さんは畑仕事をしていて気付かなかったとしても、リクが気付く可能性大だよね?
村人全員で協力して短時間でやったにしても、だったら山に遺棄した方が見付かる可能性は低いと思う。
ラストの火事は、杏が故意に火を付けたと思わせておいての過失だと思う。
何にせよ生き続ける者を見ないとモヤモヤしたままになるので、或る意味監督の思惑通りですかね?(笑)
リタイア後の室井さん
リタイア後の室井さんの生きざまがメインで、徐々に事件に関わらざるを得なくなっていく前編。
組織を変えられなかった室井さんの無念さや、試行錯誤しながら子どもたちと接する姿は観ていてグッときました。
なんだか場違いな感じがしたのは、やたらテンション高いだけの秋田県警の警官、やたら分かりやすく性悪に演じる女弁護士、捜査一課のやたら生意気そうな若手刑事。
室井さんや子どもたちの深みあるやりとりに対して、彼らは軽い演技に見えて物足りなかった。
(事件に対して)「あなたもすぐに熱くなっていきますよ、私には分かる」というセリフを言わせるなら、あんな若手ではなく新城さんに言わせてほしかったです。
捜査に関わっていくと同時に、子どもたちとの問題も大きく発展。
後編での解決とテーマ回収に期待して、来月も観に行きます。
変な新キャラは、いらないです(笑)
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