「ゆっくりしゃべるおじさん(前編)」室井慎次 敗れざる者 セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆっくりしゃべるおじさん(前編)
室井慎次が警察官を引退し、故郷でひっそり暮らす中で、過去に室井慎次が担当していた事件の関係者が新たな事件を起こし、それに奔走する物語。
踊る大捜査線シリーズはこれが初鑑賞。シリーズの存在は知っており、いくつか名言や主題歌は聞いたことがある程度だった。それでもこれだけ評判になっているにはそれだけの理由があるんだという望みを抱き鑑賞することにした。
結果として、その望みは打ち砕かれた。私にとって室井慎次はただゆっくりしゃべるおじさんとしか感じなかった。本作は旧作があってのものだと感じた。カイジで言えば、チンチロ編を観ずにスピンオフ作品であるハンチョウを鑑賞した感じなのだろう。
本作は前編後編に別れており、既にどちらも鑑賞したが、分ける意味は感じられなかった。2作分をぎゅとまとめて無駄な部分を削れば1作分でも薄いほどの内容である。ファンから2回鑑賞料金をとるためとしか感じられなかった。
旧作ファンのみ分かる胸熱シーンなどを汲み取れなかった部分もあると思うが、初見の者を魅了する点は見当たらなかった。
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