「田園風景を見せたかったのかな?」室井慎次 敗れざる者 えんげいさんの映画レビュー(感想・評価)
田園風景を見せたかったのかな?
「踊る大捜査線」の劇場版、「容疑者室井慎次」、「交渉人真下正義」は観ているけど、TVドラマ版は観た事ない。あまりこのシリーズの熱心なファンではありません。
でも、本広監督の「UDON」とか、「曲がれスプーン」、「少林少女」なんかは観ていて、「踊る」シリーズ以外では、わりと田舎の田園風景を大事に撮る作品が多いように思います。「UDON」と今作では池のほとりの家が共通していて、アングルもよく似てる。本広監督が「絵」として撮りたかったのだろうなぁ。と。
「踊る大捜査線」は基本、お台場の「都会」とか、「コンピューター」なんかを題材にしていました。今回、室井の住んでいるところは、携帯も繋がらない田舎。そこで、起こる猟奇的な犯罪。警察組織に抗ったキャリアの悲哀。犯罪者の家族や被害者家族の苦しみ。などなどを今回の「前編」で見せたのでしょう。
ただ、前編であっても「1本の作品」である以上、この映画である程度の「満足感」は観ている客に与えないといけないのに、それがほとんどなかったのは残念です。
来月の2作目で、「そうきたか!ごめんなさい!」と投稿できると良いのですけど。
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