「歯を食いしばるということ」室井慎次 敗れざる者 たまに観る人さんの映画レビュー(感想・評価)
歯を食いしばるということ
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室井さんの心の内を描いている、静かでそして我々に一つの回答を出そうとしている作品だと思いました。
「踊る」を知っている人向けの作品は否めませんが、ファンには嬉しいスピンオフだと思います。
初見の人や若い人にはオジサンの「敗けた」という言葉をどう受け止められるかで作品の評価が別れそう。
あの室井さんがオジサンになった末の言葉です。
今作は単に静かで派手さのないと捉えるか、2部作目への期待が逆に燃え上がるか。私は後者でした。
室井さんの「敗けた」の言葉は「踊る」の大きなテーマが敗北したことを認めたわけで、あの世界を応援していたファンからすれば悲しい。
敗けた室井さんが取り乱していたシーン、たか君の肩に手を乗せず「大きくなった」と伝えた室井さん。
社会貢献をしているわけですが、何より本人の心が彼らとの生活で癒やされ、たか君によく言ったと言えるほど「自分はやってない。まだやることがある」と気がついたのではないか。
充電は70%でも本丸が来る次回作、踊るのテーマへの回答に期待。
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