劇場公開日 2024年6月21日

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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命のレビュー・感想・評価

全61件中、1~20件目を表示

4.0主義主張ではない「子供たちを助けたい」と思う気持ちの行き着く先

2024年6月26日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

ミュンヘン協定からわずか数週間後のプラハで、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人の子供たちが、住む場所と食べる物にも事欠く様子を見たイギリス人、ニコラス・ウィントンが「彼らを助けたい」と思ったのが全ての始まり。ウィントンはそれを機に、政治のハードルを超え、寄付金を集め、里親を探し、ナチスの侵攻が迫る中、開戦直前まで子供たちを列車に乗せて国外へ脱出させようと試みる。

この"イギリスのシンドラー"とも呼ばれる人物の行為は、確かに凄いことのように思える。でも、窮地に陥った子供たちを助けたいと感じるのは、ある意味、人として当たり前のこと。もちろん、それは簡単なことじゃない。

本作は、何かに突き動かされた人間が、その勢いのまま最後まで突っ走る姿を、声高に訴える主義主張ではなく、自然なこととして描いていて、そこに強い説得力がある。そして、今の世界はまさに、第二、第三のウィントンを求めているのだ。

ラストに用意された劇的な幕切れは感動的だが、ウィントンの若き日と老後を演じるジョニー・フリンとアンソニー・ホプキンスの好演が、映画の喉越しをすこぶるよくしている。2人は自然な人道活動の道程を抑制した演技で表現していて、主人公の人生を1本線で繋げることに成功している。

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清藤秀人

5.0見てよかったなー。

2024年8月26日
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「シンドラーのリスト」「杉原千畝」。
戦時下で命のビザを作り、多くの人々を救った話は有名。
今作はチェコの子供達を、イギリスに送った実話。

特徴的なのが、戦時下に活動していた青年時代と。
その50年後、今も心に後悔を背負った老年時代。
4:6の割合で描かれていて、行ったり来たり。

書斎の引き出しに捨てられずに残された「鞄」。
これがキーワードになってます。

原題は「ONE  LIFE」。ひとつの命。
この重みが全編にわたって、沁みてきました。
今の時代に見るからこそなお。

見てよかったなー、ハンカチ持って行ってよかったなー。

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ゆき@おうちの中の人

淡々と

2024年8月25日
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鑑賞方法:映画館

 1938年、ナチスドイツの侵攻から逃れてプラハに集まったユダヤ系難民の子供669人をイギリスに逃がした実在のニコラス・ウィントンの事蹟を追うお物語です。

 と言うと、スピルバーグの「シンドラーのリスト」を思い出すのですが、本作ではハラハラドキドキのハリウッド的演出を恐らくわざと避けて、子供らを一人でも多く救おうとした彼の行動を正面から淡々と描いた事で作品の力が強まりました。そして、最後にはやはりウルウルして、「僕も善き人でありたい」と、もはや手遅れながら素直に思えたのでした。

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La Strada

3.0感動の再会

2024年8月18日
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鑑賞方法:映画館

ナチスの脅威から669人の命を救った人道活動家の半生を描いた実話。50年前に救った子供たちと再会を果たすBBCのTV番組シーンが印象的で胸が熱くなりました。

2024-138

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隣組

4.5お母さんも凄い

2024年8月4日
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鑑賞方法:映画館

「シンドラーのリスト」
「杉本千畝」と同様に
ナチスから大勢のユダヤ人を救った
実話に基づく映画。
言葉と行動力で
周りを協力者にしていくニコラスは
母によく似ている。
この母にして
この子あり。
「オッペンハイマー」に続く鑑賞だったので
生き方の違いが顕著に感じられた。
尊い生き方。

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アツコ

3.0いい映画を観ました

2024年8月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

埋もれた史実を世界に公表する映画で、感動的な内容でした。

ただ新鮮味はなかった。

不謹慎とおしかりを受けるかもしれないけど、これが、正直な感想でした。

自分の心が痩せてしまているのだろう。途中でうとうととしてしまった。

ただ、アンソニー・ホプキンスの演技はすばらしかった。

さすがの名優である。

イギリスのテレビが控えめで事実のみを告げるスタンスはいいと思った。

これみよがしで、感動ポルノと揶揄される、どこかの国のテレビとは違って大いに共感した。

もしかすると、感動ポルノで心が痩せているのかもしれない。

テレビは控えめにしなくては!映画を観よう!

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うさぎさん

5.0ニコラス・ウィントン の大快挙

2024年7月31日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

知的

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
神戸市内にある映画館 kino cinema(キノシネマ)神戸国際にて鑑賞 2024年7月4日(木)
パンフレット入手
原題 One Life
Story
1938年、第2次世界大戦直前。ヒトラー率いるナチスがオーストリアを占領し、チェコスロヴァキアのズデーテン地方も要求した。英仏伊の指導者たちが、戦争を避けるためにこれに合意したため、迫害を恐れた何万人ものユダヤ人が、プラハへと逃れた。
イギリスのロンドンで株の仲買人をしている青年ニコラス・ウィントン(ジョニー・フリン)は労働党左派の友人マーティン・ブレイクからプラハの難民の話を聞いて、何かしなくてはという強い思いに駆られ、母のペペット(ヘレナ・ボナム・カーター)の心配をはねのけてプラハへと向かう。現地で活動しているイギリス難民委員会のドリーン・ワリナー(ロモーラ・ガライ)の案内で難民キャンプを訪れると、大勢のまだ幼い子供たちが寒さと飢えに震えていた。
 子供たちを助けようと決意したニコラスは、ユダヤ人組織に難民家族のリストが欲しいと依頼する。組織のトップから、なぜこんな深刻な問題に関わるのかと問われたニコラスは、自分は祖父母からユダヤの血をひいてはいるがそれよりもただ吹きさらしの寝床で泥にまみれている子供たちを救いたいだけだと訴える。
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 リストを手にしたニコラスは、ひとりひとりに子供たちをイギリスへ避難させようと呼びかける。一方ニコラスから頼まれたペペットは移民局を訪れ、受け入れの条件について質問する。それには子供一人につきビザ、保証金50ポンド、医療証明書と、里親が必要だった。難民委員会のドリーン、ハナ、トレヴァー・チャドウイック(アレックス・シャープ)と「児童課」を立ち上げたニコラスは、資金を集めるためにロンドンへ戻る。
 ニコラスはタイム誌に約2000人の子供たちが過密で不衛生な場所で苦しんでいると投書し、パベット(ヘレナ・ボナム・カーター)とマーティン(ジョナサン・プライス)と共に里親探しと寄付のお願いに奔走する。2週間後、子供たちを乗せた第1便の列車がリバプールに到着。ニコラスたちは駅のホームで子供たちと里親を引き合わせるのだった。
それから第8便までが到着、669人の子供たちをチェコから脱出させることに成功する。ところが、最大規模となる250人の救出が予定されていた第9便の到着2日前に第二次世界大戦が勃発、列車が着くことはなかった。
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 50年後仕事を引退したニコラス(アンソニー・ホプキンス)は、妻のグレーテ(レナ・オリン)と穏やかな暮らしを送っている。もうすぐ孫が生まれる予定でニコラスはグレーテから娘の里帰りまでに物に溢れた家を、片づけるように言われる。中でもグレーテは、古いブリーフケースを指して「自分のために手放して」と懇願するのだった。ブリーフケースの中には1冊のスクラップブックが入っている。それはイギリス難民委員会児童課の記録で、ニコラスが里親探しのために撮影した子供たちの写真と書類が張られていた。
 国境を超えられなかった子供たちのことが忘れられず、もっと何かできたのではないかと、自分を責めながら生きてきたニコラスにとって、スクラップは"過去"ではなかった。ふと思い立ち、久しぶりにマーティン(ジョナサン・プライス)に会って相談すると、マーティンは「君がしたことは素晴らしい、ひとりを救えば世界を救う」とニコラスを称える。
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マーティンの紹介で、ニコラスはメディア王の妻で歴史家の女性であるペティ・マクスウェル(マルト・ケラー)にスクラップブックを預ける。すると、BBCのテレビ番組「ザッツ・ライフ!」で紹介するので、番組に来てほしい連絡が入る。
「ザッツ・ライフ!」収録が始まるとアナウンサーから「ニコラスに助けられた親族の方起立してください」と言うと、集まった人全員起立するのだった。

ジェームズ・ホーズ 監督
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感想

この作品には描かれていませんが、チェコスロヴァキアからイギリスに渡るとき、船の手配もしているのです。北海、ドーバー海峡
そう思うとニコラスの50年前の功績は、それは大変なことではと思います。

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大岸弦

4.0ただ救いたい

2024年7月28日
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鑑賞方法:映画館

杉浦千畝やシンドラーだけでなく、当時のヨーロッパにはユダヤ人の命を守ろうとした人々がいて、おそらく世に知られていないだけで他にもいたのではないか。

ナチス・ドイツの侵攻が迫る時間との戦いの中、資金の調達から里親探しまで、若者たちに協力する人々も多くいたのだろう。

シンドラーは他に合理的な理由があったかもだが、多くは義憤にかられ、損得抜きで行動せずにはいられなかった人たちだ。「関心領域」の人たちとは対極の、これも人間。

669人も助けながら、ウイントンの心にあるのは、救えなかった子どもたちへの悔恨。

ナチスのポーランド侵攻で一度は乗り込んだ列車から引きずり降ろされる子どもたち、証拠を残さないように窓から放り出されて次々燃やされる資料に添付された写真がメラメラ燃えていく様に涙が出た。この写真のように、彼らもはかなくなってしまうのだろう。彼らのほぼ全員、収容所に送られ人生を終えてしまった。また、兄弟の中でひとりだけ里親が見つからず残された末の弟、他人の赤ちゃんを育てている少女はどうしたのだろう。修羅場ではほんの少しのめぐり合わせでその後の運命を分けてしまう。人の存在の儚さに愕然とするし、こんな非道を引き起こすものに怒りが湧く。

1987年の老いたウイントンと1938年の戦時中のウイントンの話が交錯するが、余計なエピソードがないシンプルな作りでドキュメンタリーのよう。

テレビ番組の中で、過去に救った人々と再開し、抱き合うところは感動的。
ウイントンと妻を除いた観客席の全員が立ち上がり、彼らがウイントンたちに救われた子供たちだったことは、直前に想像できたにも関わらず、胸がいっぱい。
近くの席の女性は途中からずっと泣いていたが、ここに来て嗚咽になっていた。

救えた命から、今や6000人の新たな生命が生じた。
ウイントンたちのしたことは、これほどの偉業だったのだ

ラストの字幕でウイントンのスクラップブックは、イスラエルのホロコースト博物館に収蔵されたとあったが、現在のイスラエルはこのスクラップブックから学んだことはないのだろうか。

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かばこ

4.0戦争の闇の部分も表現してあるが、そんな時代でも人道支援をし、信じら...

2024年7月27日
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泣ける

悲しい

難しい

戦争の闇の部分も表現してあるが、そんな時代でも人道支援をし、信じられない位の偉業を行った人達の映画でした!
涙ものです

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nami

5.0謙虚さと誠実さ。

2024年7月25日
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主演のアンソニー・ホプキンスがとてもよい。

実話をもとにしている作品を
過剰でもなくかといって、淡々とし過ぎているわけでもなくリアルに表現していると思う。

実際の難民支援は想像を遥かに超える難題続きだったんだろうと思う。

それでも、最後まで謙虚に地道に
活動して、悔やみながらなのか、自責の念を抱きながらだったのか、生きて…

次世代を繋いで、彼の人生は全うされたのだと感じた。

今の世界を見ていると
本当に、この時代の経験は何だったんだろうかと
絶望したくなると思う。

それでも、諦めないということで成し得ることはあるのだと希望を持ちたいと思わされた。

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nana

3.0どういうオチかわかっていても泣ける!

2024年7月20日
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鑑賞方法:映画館

アンソニー・ホプキンス及びジョニー・フリン演じるニコラス・ウィントン(ニッキー)の
ナチスから子どもたちを守るため、イギリスへ避難させる活動が
ラストで大いに花開くところに猛烈に感動して、涙しました。

現代(1987年)と1938年を行き来するストーリーなのですが、
1938年は実にシリアスで、当時のニコラスと仲間たちの並々ならぬ苦労もうかがえ
史実としてわかってはいるものの、やはり相当なリスクをとっていたことがわかります。
ただ、ナチスによる虐殺などの残酷なシーンはなく、そこは観客の想像力に委ねられていたりするので、
『シンドラーのリスト』のように目を覆いたくなるような描き方はされていませんでした。
ここは実にソフトながら、それでもナチスに連行された人たちの行末は想像に余りあるところです。

一方、現代のニコラスは軽妙なところもありながら、
過去の記憶に思いを馳せていく、そして、BBCのテレビ番組「ザッツ・ライフ!」で
思いもよらぬ再会があるわけですが、もう、ここが泣けて泣けてしょうがないくらいに涙腺崩壊でした。

アンソニー・ホプキンスの演技は言うまでもなく素晴らしいのですが、
脇を固める共演者も素晴らしく、特に奥様役のレナ・オリンの存在感には圧倒されました。

いやぁ泣けそうだなと思ってはいたものの、自分でもびっくりするくらい涙腺崩壊しました。
実に素晴らしい人物にスポットをあてた映画だったと感服いたしました。

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ひでちゃぴん

4.5うまく言い表せないけど ニコラスウィンストンは映画の後半まで一切の...

2024年7月17日
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鑑賞方法:映画館

うまく言い表せないけど

ニコラスウィンストンは映画の後半まで一切の涙はなく必死に戦い続け

夜のプールサイドで感情のダムが決壊するように泣いているシーンで

私の涙腺大崩壊
ずっと泣いてたけど。

事実から目を反らさないと正気を保っていられない。
そのことを映画の中でも表現されていてとてもとても良作でした。

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トント

4.5後世に繋ぐ物語

2024年7月14日
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泣ける

幸せ

ナチスの危険が迫るプラハにて、子どもたちをイギリスへ避難させる為に奔走する青年とその同士達の物語。

お爺さんとなった現在(80年代)のニコラス。救えなかった子どもたちを思い、50年経った今もその記憶に苛まれている…。

正義の行為を行った人間が苦しみ続けるという現実は辛すぎますね。今でこそナチスは解体されたとは言え、当初は侵攻していた立場なのにズデーテン地方の割譲を譲歩される…。

正義と悪とは一体何なのか。

そんな中、言ってみれば他人である難民のこどもたちの為に闘うニコラスと同士の姿、まさに無償の愛がそこに。わりとさらりと描かれていましたが、資金集めや里親探しはどれほど大変だっただろうか。

少しずつ動き出す計画。駅での別れのシーンは胸を抉られる。劇場内からも終始鼻をすする音が。しかし9回目には…。

それでも闘い続けたニコラス。現代に還りまさかの再会が。

ここからの展開はアツかったですね。読めてしまうと言えばそれまでですが、大事なのはこの事実を伝える事ですからね。

50年経っても苦しんだニコラス。しかし、そんな彼を救ってくれた存在こそ、かつて彼が…。
ひとりを救えれば世界を…あながち間違いではないのかもしれません。
涙腺崩壊とまでは行きませんでしたが、6000もの物語に繋げた彼の勇気。

その物語が、今この瞬間も世界のどこかで生き続けているということに、胸が熱くなった作品だった。

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MAR

4.0過酷な状況で人はどこまで人でいられるのか?

2024年7月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

観賞後
すぐにレビューを書けませんでした。
淡々と描かれる中にも
とても映画自体に凄みがあり
心の奥をズシンと押されているような
感覚になりました。

「見たら見ないふりは出来ない。」
「始めたら必ず終わらせる。」
「人間はどんな状況でも希望が必要」
実話に基づいたセリフの一つ一つに
とても重みと説得力がありました。

映画には
様々な人物が登場してきます。

時代に流されている人

時代に流されている事に気付きながらも仕方なく信念を曲げる人

時代に流されずに信念を貫く人

共通するのは
みんな生きるために必死だと言う事

あのような過酷な状況で
どの生き方を選んだとしても
誰も責める事は出来ません。

時代に流されずに信念を貫ける人は
圧倒的に少数です。

だからこそ
名前が残っていくのでしょう。

「過酷な状況に置かれた時、
自分はどのように変わるのだろうか?」

自分の中にあるエゴイズムに
葛藤しています。

子供達を想うお父さんのあの姿
今思い出しても
涙が出てきます。

綺麗事かもしれませんが
人と人は
どこまでも互いに優しくなれると
信じたいです。

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ブルーボイス

4.5慈愛の心と勇気と行動力に感動

2024年7月14日
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泣ける

ナチスを題材にした映画は数多い。それらの映画によって戦争の恐ろしさ、人間の犯し得る残虐性を知ることになる。極限の状態において人は何を考え、どう振る舞うのか。
この映画はハッピーエンドである。ナチスを扱いたくさんの人々が亡くなる映画にハッピーエンドという表現は不謹慎である。しかし、これが映画鑑賞後の僕の正直な感想である。
慈愛の心と勇気と行動力でたくさんの子供達を救った男がいた。しかし彼は救えなかった命を思い、後悔の念を抱きながら歳を重ねる。とりわけ"自分とは無関係な赤ん坊を抱いた慈愛の心溢れる少女"を救えなかったことが頭から離れなかった。そして彼の善行は誰に知られることもなかった。
しかし50年後、世間に知られることになる。彼の行動への称賛と生き延びた子供達(もはや壮年達)の感謝が彼に注がれる。(感動的な場面です)
彼が救った669の子供の命は50年の間に6000の命として繋がった。彼は自分の行動を価値あるものと実感する。

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ゆみあり

5.0自身の人生が有意義だと思える作品に出会う。 私も生きている限り、こ...

2024年7月11日
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自身の人生が有意義だと思える作品に出会う。
私も生きている限り、こうありたい。
本人、母、配偶者、友人みな自身の意思をもち、
選択している。

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はな

4.0イギリスにもユダヤ人を救った人がいた

2024年7月10日
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泣ける

怖い

知的

ナチスの脅威から669人の子どもたちを救ったニコラス・ウィントンの活動を描いたドラマ。
第2次世界大戦直前の1938年。ナチスから逃れてきた多くのユダヤ人難民がチェコスロバキアのプラハで悲惨な生活を強いられていることを知ったイギリス人のニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させるため同志たちとともにビザの取得、里親探し、そして資金集めに奔走した。ナチスの侵攻が迫るなか、子どもたちを次々と列車に乗せてイギリスへ移送していったが、1939年9月1日、ついに開戦の日が訪れてしまい、ユダヤ人の子供たちを移送する事が出来なくなった。それから49年後、救出できなかった子どもたちのことが忘れられず過ごしていたニコラスのもとに、BBCの番組、ザッツ・ライフ!、への参加依頼が来た。そこで彼を待っていたのは、自らが助けた人たちとの再会、そしてその人たちの未来だった、という事実に基づく話。

それにしても、いろんな人たちがユダヤ人を助けようと頑張ったんだなぁ、という事を知れて良かった。
6000人を助けた、ってどういう事?っていう疑問が有ったが、669人を助け、それが現代では6000人のルーツになったって事なんだと、最後でわかった。
実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちやその親族も撮影に参加したそうで、感慨深かっただろうな、って思った。
個人的には何の得にもならない事を、誰かのために、誰かの命を救うために、活動する、生き方として手本にしたいと思った作品でした。

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りあの

4.0予想通りとはいえ、良作

2024年7月9日
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アンソニーホプキンスは余生は自分が出たいと思った作品にしか出ないと腹決めたのではないかと思うほどとても意味と意義のある作品を選別して出てる気がする。(←勝手に思ってるだけw)

ヘレナ・ボム・カーターが普通の人間(というかめちゃいいお母さん)役を演じてるの久々に見たぜぃ✨✨

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らまんば

4.5一市民たちが作った素晴らしい未来

2024年7月8日
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クライマックスは脚色ではなく実話です。

本作見るまで知らなかった事実が
描かれていました。ゆえに驚きです。
この事実を知れただけでも本作の
意義はあるのではないかなぁ?って
思います。

主人公のニコラスがゆっくり過去と
心を整理するかのように。本作は
とても静かに進んでいきます。
主演のアンソニーホプキンスが
素晴らしかったです。憂いを含んだ
あのたたずまい・・・ニコラスが
背負ってきたものをそのまんま
演じているのではとすら思えます。

本作は救出を扱っていますが、
「大感動作」でもないし「ヒーロー物」
でもありません。
救出劇にフォーカスを合わせずに
救出したということはどういうことか?
を現代のわれわれに訴えているのだと
思います。
一市民にもできることがあるんだと、
救える未来があるんだと。
それが実話の再現であるクライマックス
に集約されているのだと思います。
(ラストシーン含め)

ニコラスと共に尽力する彼らは
名もなき市民たちでした。
最後のテロップで彼らのその後を
ちょっとだけ垣間見るのですが、
こみ上げてくる感情が抑えられません
でした。

後で読みましたが、映画化にあたり
ニコラスの娘さんが制作にGOを出す
条件として、
・チームで成し遂げたことであること
 を表現する事
・アンソニーホプキンスに演じてもらう
だったそうです。

大納得なのであります。

お勧めです。

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バリカタ

4.5始めたことは終わりまで

2024年7月8日
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泣ける

興奮

知的

気がとーくなる程の数の人を救う活動に身を呈して成し遂げた男の話。彼の周りの協力者たちの努力…彼の母の努力。使命を果たす為徹底的に突き進むド根性は万人に学ぶべきモノがありありー。ホンマ凄スギにーさんが爺さまになる迄、死ぬまでそのド根性がいかにほんまもんやったか…が見ものやった。よかったよかった。

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Cinemaオタク女