劇場公開日 2024年6月21日

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命のレビュー・感想・評価

全79件中、61~79件目を表示

4.0救われた命がさらに広がり…

2024年6月23日
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鑑賞方法:映画館

ユダヤ人を救った杉原さんの映画も見たけれどどちらも感嘆するばかり。自分も危険になるだろうに…。杉原作品はひたすら救うための描写だったけれどこちらは救われた人がいたから更に命が広がったって言う描写が明確。わかりやすい。全員救うのは無理、これ重すぎる…。

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peanuts

3.0驚きもせず

2024年6月22日
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鑑賞方法:映画館

映画の内容としてはよくある話。
テレビの話はよかった。
杉原千畝は6000人助けたと言われてます。

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sとしゆき

4.5関心領域との関連

2024年6月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

4.5救えなかった1331人の子供達が50年間心の重しとなる

2024年6月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

 実話に基づく伝記で、こんな偉人が頑張りました、女王からも顕彰されまして、と言ったら身もふたもない。偉業に対して難癖のつけようがなく、正真正銘の感動作なのは間違いありません。ポイントは後年テレビ番組で紹介され本国で多大なる反響を得た点でしょう。この構造のために主人公ニコラス・ウィントンに扮する役者を2人に分けたところが本作のミソでしょう。開戦前の緊迫の救出劇を担った若きニッキーにジョニー・フリンが、50年後の後年のトピックのために名優アンソニー・ホプキンスが老いたニッキーを演ずる。

 過去と現在(と言っても80年代)を織り交ぜながら、事の次第を明らかにしてゆく。しかし現在のニッキーはまるで亡霊のような有様で、過去の記録と決別出来ず半世紀も逡巡の渦中にある。何故? が本作のポイントです。シンドラーから杉原千畝まで多くのユダヤ人を救済した美談は数多描かれてきたけれど、無論ほんの一部の人数でしかないのは現実。プラハでのナチスを逃れての難民のせめて子供達だけでもと言ったところで約2000人もいるとか。状況が悪化の一途の中繰り返し子供達を列車に乗せ、イギリスでの里親まで送り届ける決死の行為によって669人を救えた、けれど約1331人は間に合わなかった事実が、彼を苦しめていたわけです。

 約1331人の子供達はその他の大人と同様に、あの映画「関心領域」で描かれた塀の向う側に送られ、塀のこっち側にいたナチスの役人達が話していた「大量焼却炉」で・・・・・。救えなかった贖罪がテーマとは見事な論点です。そんな彼に救いの手がなんと彼自身が常々嫌っていたテレビの馬鹿番組であったとは皮肉も強烈です。クライマックスは単なる番組スタジオ傍聴者と見せかけて、実はすべて命を救われた少年・少女の50年後の本人達とは、強烈なサプライズを仕掛けたものです。

 一方1938年のニッキーはと言えば見かねてと言うにはリスキーな仕事に邁進してゆくが、その訳をユダヤ人ラビとの会話で明らかにされる。さらに彼の母親の有り様が後押ししたのは言うまでもない。この母親にヘレナ・ボナム・カーターが魅力たっぷりに演じ場をさらう。ニッキー約のジョニー・フリンはNetFlixの名作ドラマ「リプリー」とはまるで雰囲気を変えて、髪もダークヘアの変わりよう。よくよく見れば口元周りがアンソニーに似ており、キャスティングも周到です。あわせて現代の彼の華奢な妻役に「存在の耐えられない軽さ」1988年、「ハバナ」1990年などで有名な強い女のイメージのレナ・オリンが扮しているのは驚き。観ている最中はまるで分かりませんでした。

 困っている人を助けるのは人間の真理、困っている人を生み出すのは政治の貧困。80年前に限らず現時点でも困っている人は激増しており、国際社会と言う政治の制約から何も成し得ない。結局政治ではなく個人の真理にすがるしかないのか。おかしいと思ったら民主であるうちに意志を表明するしかありません。国主になってからでは手遅れなのは歴史が証明してますね。

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クニオ

4.0抱え込む

2024年6月22日
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ゆう

4.5実話の重み。今こそ作るべき映画。今こそ観るべき映画。

2024年6月22日
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泣ける

いまだに戦争はなくならない。
戦禍の被害に遭っている子供たちが今、現在でも大勢いる。
実話の重み。今こそ作るべき映画。今こそ観るべき映画。

669人の子供たちが、一人のヒーローではなく、普通の多くの人々の団結の力で助けられたことに、特に感銘を受ける。
しかし、一人のあきらめない実直な言葉と行いによって、あきらめかけていた周りの人々を目覚めさせた。
その彼を育た母親もまた、英国国内で役人たちを、強い意志で説得した。
また、戦時中、武器ではなく、事務作業、書類によって命を救ったことにも意義がある。

救われた669人の子供たち。
生き延びた子らが後に育んだ命を含めると6000人になるという。
そして救えなかった数千人の子供たち。
救った善行を喧伝することはなく、救えなかった命に50年経っても後悔している主人公。
二つの時代で、アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリンが好演。
母親役、ヘレナ・ボナム・カーターも強く印象に残る。

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ITOYA

4.0「正義」と言う信念を貫く

2024年6月22日
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泣ける

知的

難しい

何年か前にBBCの放送を観たので、この作品のストーリーは判っていたけど、自然と泣けた。
オスカー・シンドラーや杉原千畝と同じく、ナチスから弱者を救うべく、彼はタイムアウトを迎えるまで全力を尽くした。もう賞賛しかない。
目付きの鋭い曲者を演じることが多かったアンソニー・ホプキンスの少し力を抜いた感じの演技がよかった。
侵攻や戦争は今も起こっている。
自国を追われた人達に救いの手は届いているのだろうか。

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ちゃ坊主

4.5良い話だった ハリウッドものだったら もっともっと見せ場を盛り上が...

2024年6月22日
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良い話だった

ハリウッドものだったら
もっともっと見せ場を盛り上がらせるんだろうけど、

さすがイギリス作品って感じだった

オカンとレッドベターさんも良かった

生き延びた人の子孫も出てるそうで、

そことかも好き

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jung

3.0小作品 ただリアルで正統派 泣きっぱなしの人いた。俺は涙腺一歩手前で終わった【文科省選定 はホームページに記載あり選定されたくないわ💢】

2024年6月22日
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泣ける

知的

俺 アンソニー・ホプキンスさん嫌いなんですね
過去 羊たちの沈黙 ファーザー で2度もオスカーの名優

しかし 本作では チコっと感動してる場面 チコっと無念の後悔の念
で安定。 俺の心も共感した。 有料パンフは読みやすくて完読ですが 新たな知見的なものは無いかも
パンフ買う習慣の人は是非

そうそう 今まで ホロコースト→救う 映画の欠けている点

そう、ギリギリ救われなかった人々への哀切の 後悔 が今までのホロコースト救出関連作品を補ってて 秀逸

シンドラー も 杉原千畝さんの映画も そこが欠けていた
普通真面目な人なら 救えた命より 救えなかった命への自責の念欲しかった
だから こじんまりだけど 良作です。

たった一人の命を救うものは全世界を救う 教えを思い出して❗️固有名詞は出さないが戦闘状態の方。

ニコラス・ウイントンさん一人の偉業ではないストーリーも好感持てる。

ミュンヘン会談だっけ 宥和政策 チェコスロバキア 無理矢理分割 が独裁者を勢いづかせた
暴力戦闘の肯定はしたくないが かと言って 恐れをなして 相手の要求を飲み はダメという教訓も生かさねば

人道主義 組織的共闘 と それを誇ることなき現在

という真っ当な人物像をアンソニーさんが好演
1938当時を演じた俳優も 1988アンソニーさんと共同で良い、でもこの人にしてこの子あり
お母さんの教育の影響はでかいかもね 真の紳士

えっ なんで星普通なのかって
『文科省選定だか文科省特選』が超イラッと💢きたから
小中学生の良い子の皆さんは 文科省指示守りましょう❗️

ただ 豚に真珠 猫に小判 的に 初老のジジイには 文科省のオーソライズ一切いらんがな
イラ💢ついたが
このあと 同じホロコーストでも危険な香りの フィリップ 観るから 敢えて見た。良作でした。
文科省表示なければ星4🌟で良いくらい

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満塁本塁打

4.0レナ・オリン

2024年6月22日
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“英国のシンドラー”と呼ばれた人の事実に基づく話で泣ける映画、それだけの情報で観ました。

あらすじ読まずに観て正確だった。

より感動的でした。

純粋に話自体が良くて、演技も上手いし、時間も長過ぎず短過ぎず、テンポよく進んで退屈しません。

これから観る方は、あらすじ読まずに観た方が、より感動できると思います。

個人的にはレナ・オリンの出演が1番の楽しみだったんですが、けっこう出番が少なくて残念(笑)

アンソニー・ホプキンスの妻役で、大きなメガネで可愛らしい奥さんを演じてます(笑)

『蜘蛛女』の女マフィアのイメージが強いので、新鮮でした(笑)

もう1回観ようかな?

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RAIN DOG

3.5良い話でした

2024年6月21日
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幸せ

主人公が沢山の子供を救った実話。この方の行いは本当素晴らしいです。
が、映画としては、思ったほど感動はなかった。

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ノブ様

3.5普通の人とTVの力!…それでも人として正しいことをできる人でありたいから

2024年6月21日
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普通の人々の団結。一人の命を救うことは世界を救うこと。彼は自らのことを"ヨーロッパ人"と呼称する。多くの命を救ったけど、そういう行いができる人ほど、救えなかった命に苦しむ。『シンドラーのリスト』の最後の独白もそうであったように、業を背負って生きている。
アンソニー・ホプキンスが主演であることからも分かるように、本作は他の作品以上に、そうした面にスポットを当てて葛藤を掘り下げている点が新鮮だった。だからこそ、このタイトルの意味するところが深かった。モデルとなった実在の人物に敬意を払いながら、BBCらしい手法で(TVのチカラを証明しながら)手堅く語られる。
ティム・バートン作品やハリポタ等でエキセントリックかつヤバい役のイメージの強い我らがヘレナ・ボナム=カーターは、こうやってたまに人として正しい行いをする"良い人"の役を演じると最強に心強い。そして、友情出演くらいの大御所ジョナサン・プライス。

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とぽとぽ

4.5世界のあちこちで戦争が行われている今だからこそ、観て欲しい。単にナ...

2024年6月21日
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鑑賞方法:映画館

世界のあちこちで戦争が行われている今だからこそ、観て欲しい。単にナチスドイツ時代の実話ということだけでなく、「命とは」「命を繋ぐとは」といった、もっと普遍的な大きなテーマが描かれています。前半(結果的に後半の伏線になっているのですが)ちょっと間延び、また、時代を行ったり来たりが短いタームで繰り返される場面が多いなど、いま一つと感じたところもありますが、それでも絶対観て欲しい。後半のとある場面は、「グォー」っとこみ上げてくるものがあります。
同じナチスドイツ時代を舞台にした関心領域も上映中ですが因縁?この2作、どちらも同じ人間の話です。

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もんきち

4.0素晴らしい。なかなかできることではない

2024年6月21日
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鑑賞方法:映画館

良い映画です。
さすがのアンソニー・ホプキンスなので、ある意味安心して観ることができ、じっくりと落ち着いて鑑賞。

「シンドラーのリスト」を彷彿とさせる作品でした。

実在の人物 イギリス人青年ニコラス・ウィルトンは株屋でしたが、全くのボランティアから始まった難民救済活動により、開戦前の混乱期の中 669人のユダヤ人の子供たちを仲間たちと共にチェコから救い、イギリス国内の里親に託すことができました。
結果、その後に6,000人に繋がった沢山の命、命。

残念ながら救えなかった子供たちへの自責の念に長年苦しんでいた彼が、老年になって、思いがけない機会を与えられ、ある再会を果たす。

・・・詳しくは映画館でご覧ください。

私はラストシーンで熱い涙が流れました。
シンドラーでも、ラストシーンは号泣でした。

そういえば日本にも「杉原千畝」と言う素晴らしい人物がいますね。リトアニアの外交官であった彼も、大変なリスクを冒してたくさんのユダヤ人を助けた素晴らしい人物。唐沢寿明が演じています。

この3作に通じるテーマは、命。

とにかく命を救う、
世の中にこれ以上に尊いことは、ないのです。

普通は、頭では助けたいと思っても、なかなかこのような戦時下にリスクを負ってできることではない。
この3人は、それぞれの良心に従って「行動することのできた」特別な人間なのだと思う。尊敬に値する。

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Mariko

4.0ニッキーの子どもたち

2024年6月21日
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スゴい行動力ですね!

しかも106歳まで生きたなんて素晴らしい!

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完

4.5毎年いつもある枠ではあるものの…。

2024年6月21日
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鑑賞方法:映画館

今年221本目(合計1,313本目/今月(2024年6月度)21本目)。
(前の作品 「ブルー きみは大丈夫」→この作品「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」→次の作品「」)

 毎年、ナチスドイツを描く映画はこの時期から8月ごろにかけて多く放映されますが、イギリス(この点後述)から描いた映画というのは珍しいかなと思います。

 いわゆる人権擁護の観点で彼のような活動をした方がいらっしゃることは、彼に限らず少なからずの方が知っていることと思います。また、ドキュメンタリー映画ではないですが史実に基づくものなので、当時のナチスドイツの動きほかについて知っているとかなり有利です(あまり高校世界史では学習しない点もあるので)。

 どうしても映画のテーマという観点からは、この映画に「娯楽性」を求めることは難しいと思いますが、この時期~8月にかけて放映が多い戦争もの(ここでは、何らかの意味で思想論がある映画を指す狭い意味)を鑑賞することによって、私も含め色々な方が今も実際に進行しているいくつかの戦争も含め、過去の悲惨な出来事を忘れないようにしなければ、といったところです。

 採点に関しては以下を考慮しています。

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 (減点0.3/サイクス・ピコ協定等について触れていない)※この点は減点0.3固定

 この映画がナチスドイツについて触れた映画で、かつ「イギリスを舞台にしている」という点をあげました。ユダヤ人問題がいつ意識されるようになったかは色々な考え方がありますが、イギリスのいわゆる「サイクス・ピコ協定」ほかがこの問題を複雑化させ、いわゆる現在でも言われる他の難民問題(クルド人問題もルーツをたどればここに来る)もイギリスのこうした政策から生まれたものです。

 もちろんそれはれっきとした史実ですが、それをもって「イギリス叩き」をするのは変な話ではありますが、この点、イギリスは一種の「加害国」であり、この観点からの見方も欲しかったです。
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yukispica

4.0人生を振り返る

2024年6月19日
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もっと救えた。
最後の列車の子供たちを救えなかった。
そんな無力感もあるだろうが、あなたが助けた命は続いてる。

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Oyster Boy

4.0必ず救世主はいる。

2024年6月16日
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鑑賞方法:試写会

どんな希望がないように見える世界にも、必ず救世主はいることにまず胸が熱くなった。
「見てしまったものを見なかったことにはできない」という言葉に、彼の勇気と誠実さと他者への愛を感じる。

救われた子どもたちは単純にその人数ではなく、彼らの人として生きる権利を得ている全ての時間を彼は守った訳で、それが脈々と続いていく次世代への命に繋がっていくことに心が震えた。

子ども達を逃した人たちもすごいけど、受け入れて里親になった人たちもすごいと思う。

たとえ気持ちはあっても行動に移すのは難しいことを、信念でやり遂げた方々、本当に凄すぎる。
こんなことがあったという事実を知れただけでも観る価値があったなと思う。

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icco

4.5タイトルなし

2024年6月15日
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鑑賞方法:試写会

Fan's voice試写会にて。

1930年代と1980年代を行き来する。
時間軸が複数ある作品は、ともすると分かりにくくなってしまうことがあるけれど、本作は、この行き来がとても自然に、そして効果的に編集されていた。観る者を置いていかない。

ホロコーストから人々を救おうとした人々の話は、時間の経過とともに明かされてきていて、本作のもとの話も聞いたことはあったが、本当に素晴らしい映像化だと思えた。
アンソニー・ホプキンスと聞いた時点で期待は高まったが、見事に応えてくれる。後半、プールサイドに佇む彼の演技。名優の演じるその姿を見せられてしまったら、泣かずにはいられなかった。
あとはBBCにやられた。それこそこのシーンは知っていたのに、いや、もう、無理でした。

チェコスロバキアから収容所に送られたユダヤ人の子供は約1万5000人、生き残ったのは約200人。ニコラスと仲間たちが救ったユダヤ人の子供は669人。
彼らの偉業がどれほど凄いことかはこれだけでも十分分かる。

期待をさせるなと言われたニコラスは、我々が信じなくてどうするのだ、と、誰もが無理だと考えていたことを実現化する。資金、里親、迫りくるドイツ軍。その状況で。
そして、母が、また凄い。キャストも凄い。ヘレナ・ボナム=カーター。
息子の要請を受けて、移民局?に出向くが門前払いをくらいそうになり、young man、と毅然と説き伏せる。
名演説レベル。

これだけのことをしたのに、それでも、ニコラスの中には成し遂げられなかった事が大きく残っている。
最後の列車、救えなかった人々、もしかしたら再会させられなかった家族のことすらも。

関心領域と同じ出来事を、ある意味、対極から描いた本作。
関心領域は、
人間はどこまで残酷になれるのか。
本作は、
人間は誰かのためにここまで出来るのか。
絶望と希望を、そこに見出す。

ただ、、、
ガザの現状を見聞きしているから、彼の遺した資料の行き先に、どう受け止めていいか分からない気持ちも残ってしまった。

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yukarin