「「始めたことは終わらせないと」」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「始めたことは終わらせないと」
1938年、ナチスから逃れプラハで難民生活を送るユダヤ人たち。イギリス人の人道活動家ニコラスは、難民の子どもたちをイギリスへ避難させるために奔走する。50年後、スクラップブックの入った古いブリーフケースの処分に悩んでいたニコラスだったが。
ユダヤ人救済を描いた作品は「シンドラーのリスト」をはじめ、いくつかあります。それらの主人公は、目の当たりにしたユダヤ人を救っていましたが、ニコラスは戦争勃発の緊張の中、わざわざ現地に赴いている点に驚きました。まさに天性の人道活動家です。しかも彼は、救えなかった多くの子供がいたことをずっと後悔し続けていたとは。また急遽、里親となるために、たくさんの人々が協力していたことにも感動しました。
そしてTV番組の心憎い演出に感涙。絶好のスクープを逃した新聞社に対する皮肉が笑えます。
コメントする