「どういうオチかわかっていても泣ける!」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
どういうオチかわかっていても泣ける!
アンソニー・ホプキンス及びジョニー・フリン演じるニコラス・ウィントン(ニッキー)の
ナチスから子どもたちを守るため、イギリスへ避難させる活動が
ラストで大いに花開くところに猛烈に感動して、涙しました。
現代(1987年)と1938年を行き来するストーリーなのですが、
1938年は実にシリアスで、当時のニコラスと仲間たちの並々ならぬ苦労もうかがえ
史実としてわかってはいるものの、やはり相当なリスクをとっていたことがわかります。
ただ、ナチスによる虐殺などの残酷なシーンはなく、そこは観客の想像力に委ねられていたりするので、
『シンドラーのリスト』のように目を覆いたくなるような描き方はされていませんでした。
ここは実にソフトながら、それでもナチスに連行された人たちの行末は想像に余りあるところです。
一方、現代のニコラスは軽妙なところもありながら、
過去の記憶に思いを馳せていく、そして、BBCのテレビ番組「ザッツ・ライフ!」で
思いもよらぬ再会があるわけですが、もう、ここが泣けて泣けてしょうがないくらいに涙腺崩壊でした。
アンソニー・ホプキンスの演技は言うまでもなく素晴らしいのですが、
脇を固める共演者も素晴らしく、特に奥様役のレナ・オリンの存在感には圧倒されました。
いやぁ泣けそうだなと思ってはいたものの、自分でもびっくりするくらい涙腺崩壊しました。
実に素晴らしい人物にスポットをあてた映画だったと感服いたしました。
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