「慈愛の心と勇気と行動力に感動」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
慈愛の心と勇気と行動力に感動
ナチスを題材にした映画は数多い。それらの映画によって戦争の恐ろしさ、人間の犯し得る残虐性を知ることになる。極限の状態において人は何を考え、どう振る舞うのか。
この映画はハッピーエンドである。ナチスを扱いたくさんの人々が亡くなる映画にハッピーエンドという表現は不謹慎である。しかし、これが映画鑑賞後の僕の正直な感想である。
慈愛の心と勇気と行動力でたくさんの子供達を救った男がいた。しかし彼は救えなかった命を思い、後悔の念を抱きながら歳を重ねる。とりわけ"自分とは無関係な赤ん坊を抱いた慈愛の心溢れる少女"を救えなかったことが頭から離れなかった。そして彼の善行は誰に知られることもなかった。
しかし50年後、世間に知られることになる。彼の行動への称賛と生き延びた子供達(もはや壮年達)の感謝が彼に注がれる。(感動的な場面です)
彼が救った669の子供の命は50年の間に6000の命として繋がった。彼は自分の行動を価値あるものと実感する。
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