「人の生きる道」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 つよひよさんの映画レビュー(感想・評価)
人の生きる道
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戦時の異常な時代背景の中、危険を顧みず多くの子供たちを救うために行動したにも関わらずもっと多くの子を救えなかったと自責の念に心を痛めるニコラス。しかし自身も間もなく孫が生まれる中で、救われた命がやがて子や孫へと広がり一人ひとりの偉大な人生に繋がり引き継がれていった事実を知ることになる。ヒトラーのような人間、ニコラスのような人間、どちらも同じ人間で人は悪魔にも成れれば天使にもなれる。他人のために行動できる生き方は人の生きる道において最も尊きものと感じ、こういった人が一人でも増えれば世の中はよりよくなる。ニコラスにはほど遠いが少しでもよりよく行動できる自分でありたいと思った。作品では救われた子供たちに比して、救われなかった子たちの悲しい末路も描くことでニコラスの偉大な行動がより浮き彫りになったのではないかと思った。ニコラスの母もまた偉大な人であり、彼の人格形成に多大な影響を与えたことが伝わってきた。
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