「子供たちは未来の希望です」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
子供たちは未来の希望です
名優アンソニー・ホプキンス主演作ということで鑑賞。
第二次大戦下のチェコでナチスの迫害から守るため669人の子供たちを救ったニコラス・ウィントンの半生を描く実話に基づいたお話。
1987年、年老いたニコラス(アンソニー・ホプキンス)は妻の旅行中に自分の部屋にたまった書類の山を片付ける。机の引き出しにある鞄の中には第二次大戦下に自分が助けようとした子供たちの詳細を記したファイルがあった。。。
1938年、1週間の事務作業の予定でチェコを訪れていたニコラス(ジョニー・フリン)は貧しいユダヤ人難民の子供たちを目のあたりにして、ナチスの迫害から彼らをイギリスに逃がそうと計画するのだが。。。
というストーリーで、669人の子供は救えたのだが、救えなかった子供たちのことを思うと年老いても後悔の念が消えないニコラス。子供たちのファイルを何か役立てることができないか思案するなか、「ザッツ・ライフ」というテレビ番組から出演依頼が届く。。。
50年ぶりに自分が助けた子供たちと再会するシーンはとても良かったです。ニコラスの苦労が報われた瞬間だと思いました。そして自宅に招いての交流。15000人もの子供がナチスによって収容されたらしいが、ニコラスのおかげで助かった669人の子供たちが今では6000人もの家族になった。人と人との温かい絆が感じられました。殺伐とした現代ですが、人と人との絆こそが権力者に対抗できる手段であり、世の中を動かす原動力になるのではないでしょうか。そんなことを考えさせられました。文部科学省選定は余計だと思いますが、良質の映画であることに間違いないです。良い映画を見たなあという余韻が心地いい。
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