劇場公開日 2024年10月25日

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八犬伝のレビュー・感想・評価

全309件中、61~80件目を表示

4.5何も無いところから始めて28年間良く頑張った

2024年11月22日
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鑑賞方法:映画館

今年はこういう映画が多い、アニメ「ルックバック」が絵とストーリーでゼロスタートから4コマ漫画を起こすが、本棚には絵を描いたことがある人は気がつくように誰もが読んだことのある絵の参考書が並んでいる。

滝沢馬琴の八犬伝はマネする物がない時代、インスパイヤされる物も少ない時代に自分の頭の中の妄想を28年間も維持して虚構の小説を書き上げるのはもの凄い苦労の連続であったと思う。
ゼロスタートでは無く、マイナススタートのこの時代の書き手は少年ジャンプのようなビジネスモデルもなく、編集もいない、校正も息子にやってもらう。
パトロンはいたが馬琴の性格から原稿料だけで生活しているのがわかる。

映画もドラマもアニメも、どこかで見たようなまるで生成AIで作ったような足してくっ付けてマネて、なんとなく形になっている作品が増えてきているし、これからももっと増えてくるだろう。
この映画は無い時代に学べと言っているように思える。

生成AIから教えてもらうのではなく、無い時代に学んで生成AIを利用していい作品がこれからも生まれることを祈る。

きっと、八犬伝が無ければ鳥山明のドラゴンボールは生まれて来なかったと思う。

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豊川内角

3.5誰もが痛快な虚を見たいがそれだけでは成立させてくれない現代よ

2024年11月21日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

名作「ピンポン」でデビューした曽利文彦は1964年生まれで1973年から始まったNHKの人形劇「新八犬伝」は小学校3~6年のドンピシャ世代なのだろう。「ゴジラ-1.0」の山崎貴も同世代でやはりこれをやりたかったと語っており辻村ジュサブローのワイヤーもろばれ人形劇ファンタジーを最新VFXでどう見せてくれるのかが最大の関心事であった。そして予告編にも使われている伏姫の着物を咥えて引っ張るモフモフの八房が素晴らしくそこにこの映画の本領を見た。ゴジラは実在しないからリアルなのだけれどちょっと大きい犬は誰もが見て知っているのでここのCGが一番難しいと思うのだ。ピンポンの球をCGで描いたようにそのものを見世物にしない(観客に意識させない)VFXが曽根監督の持ち味で、根底に流れている大阪人気質のユーモアも合わせて好感度が高い。滝沢馬琴と鶴屋南北の奈落での「虚実」論争がそのまま映画制作に懸ける監督自身のメインテーマと合致しており水面下で必死に足をバタバタさせながらもスマートに一級のエンターテインメント作品に仕上げた力量に拍手!観ていて気付いたのは滝沢馬琴は剣士と犬士を掛けていたのか!ということである。

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たあちゃん

3.5南総里見八犬伝未読での感想

2024年11月20日
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鑑賞方法:映画館

南総里見八犬伝未読なので、純粋に2つのストーリーを楽しんで鑑賞しました。

現実パートは、寺島しのぶ演じるお百の言動がうっとおしく感じました。お百が没するシーンで、ようやくそれまでの【デフォルトで愚痴こぼしモード】の理由がはっきり裏付けられた感じ。もうちょっと丁寧な猫写があれば、これほど嫌な印象は受けなかったのかも。磯村勇斗と黒木華の演技が、とても良かったです。

物語パートは、原作の読者の方には、端折りすぎて物足りないのだろうなと思いつつ、未読の私には、ストーリーがコンパクトにまとまっていて、とても楽しく鑑賞しました。ただ…少し前から応援している、河合優実の無駄遣い感が…。せっかく良い役者さんなのに、その演技力を全然活かせていないというか、「それだけですか!?」と突っ込みをいれたくなりました。

ともあれ、エンターテイメントとして、楽しい時間を過ごせたと思います。

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まみぃ

2.5八犬士のキャストがちょい弱い。 長過ぎて盛り下がる。

2024年11月18日
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八犬士のキャストがちょい弱い。
長過ぎて盛り下がる。

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とよ

2.5八犬伝パートが薄味

2024年11月18日
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八犬伝パートが微妙。八人が集まって戦う理由がさっぱりわからん。彼らは玉を持ってるだけで姫やその父親に何の恩義もない。まあ、姫に対して忠誠心があったとしても、少なくとも父親は約束を破って姫を死に追いやった男だ。なぜそんなやつのために命をかけて戦う?
馬琴&北斎パートがなければ見てられなかった。

一番心に残ったのは鶴屋南北との対論。あれはよかった。「忠臣蔵が虚で四谷怪談が実だ」という解釈はなるほどという感じ。しかもそれが今回の話にオーバーラップしてるという構造、ここはよくできてる。

屋根の上の戦闘シーンのCGもよかった。
そのくらいかな。あ、栗山千明を忘れてた。彼女もよかった。

ただまあとにかく八犬伝パートが薄味なのは否めない。動機づけの部分を作り込んでくれてないので八犬士が奮闘したり、斬られたりしてもハラハラしないんだよ。モブキャラが暴れてるだけに見えてしまう。

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水原秀策

3.0虚と実があるから

2024年11月18日
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滝沢馬琴先生の「八犬伝」を書き上げた、長い年月の生活「実」と、馬琴先生のネバーエンディングストーリーである「八犬伝」の虚。
「八犬伝」部分を2時間見せられたら、私的には多分疲弊したと思うし、馬琴先生の淡々とした生活を2時間見せられても、飽きちゃうだろうし、虚と実、緩急どちらもあるから、2時間楽しめる作品かなあと。
内野聖陽さんの北斎先生と寺島しのぶさんの馬琴先生の奥さんがとても良い。
欲を言えば、「八犬伝」の殺陣、何とかならないかな。2.5次元の人達なんですか?
ビジュアルは綺麗だけど、殺陣が雑でガッカリ。VFXで何とかしてる感じ。

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早川 歩

3.5それでも正義は勝つ物語があってほしい

2024年11月16日
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南総里見八犬伝は、興味はあったけど読めていない。
厨二病を刺激する魅惑的な八犬士と仁義礼智忠信孝悌の玉。劇中ではダイジェストだったけど、ファンタジー作品の古典とも言えるワクワクする作品だと思えた。
物語の中でくらい正義が勝ってほしいというのも共感。まあ正義は人それぞれだと思うけども。
荒くれな北斎さんは若干イメージと違ったし、虚と実が交互にくる感じは少し平坦にも感じたけど、息子さん奥さんとの話、お嫁さんが引き継ぐ実話はすごいなと思えた。

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kawa

2.0馬琴と北斎

2024年11月16日
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鑑賞方法:映画館

実のパートの役所さんと内野さんが同じシーンで
演技をしているというだけですごいし、キャストも豪華でした。
でも、八剣士を描いた虚のパートが全く魅力的ではなくて、
八剣士を演じている俳優さんたちも全然よくないし、
お遊戯みたい。特に親兵衛役の俳優さんが棒読みでビックリ。
ストーリーの流れも時間的に無理があって、かなり強引に
物語を完結させている感じがします。
でも、どちらのパートも女優さんはとてもよかった。
実と虚が一緒になったラストシーンが安っぽくて最悪でした。

正直なところ、馬琴と北斎の関係をもっと掘り下げて
日常生活を描いた方がもっと良い作品になったのでは?

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マイタケ

3.0才能を描ききって欲しかった

2024年11月16日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

知的

「実」の馬琴と北斎。馬琴と妻子、嫁。

同じ時代に生きた才能としての尊敬、嫉妬、焦り、苛立ち。
写楽などにも登場して欲しかった。

寺島しのぶさん黒木華さんは良かった。

「虚」の八犬伝はエンタメ過ぎて入り込めなかった。
玉梓の栗山千明さんの迫力はすごかった。
板垣李光人くんの踊り手からの攻撃手は大河のオマージュかパクりか。綺麗ではあったが。

あの時代の才能たちの描き方、また北斎好きとしては柳楽優弥さんと田中泯さんの「hokusai」に軍配を上げざるをえない。

もう一つ言わせてもらうなら水上恒司くんの無駄遣い。

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めぇう

4.5ひと粒で2度おいしい映画

2024年11月16日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

「滝沢馬琴」「南総里見八犬伝」の名前は知っていますが中身は知らなかった。
NHKの人形劇「新・八犬伝」も知っていますが、ほぼ見たことはない。
そんな私にも「こういう人で、こういう作品かあ~」と教えてもらいました。
八犬伝は、ドラゴンボールの元祖ですね。もう200年前にあったんだ。
馬琴の話は、大河ドラマでした。同時代の作家との交友、ライバル心。家族の物語。
1本で2本分楽しめた映画でした。

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センノカゼ

5.0納得と驚き

2024年11月14日
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鑑賞方法:映画館

「里見八犬伝」…小学校の図書室や図書館で見かけるたびにちょっと気になってたけど、なんとなく読まないできた本。
なんかジャンプの犬の漫画、銀牙?とかぶっちゃって、八匹の犬が主人公のイメージでしたが。

滝沢馬琴…八犬伝の作者として現国のテストに出てきそうなキーワードを知ってるくらい。

なので、予告で「八犬伝」を見て、「え、葛飾北斎と知り合いだったの?」とか「あ、犬が物語の主人公じゃなかったんだ」という発見があり、観てみることに。

八犬伝の話しとしては、ものすごく集約した内容なんだろうけど、充分おもしろかった。さすが現国のテストに出てくるほど有名な作品なだけあるな、と。

もしかしたら「里見八犬伝」を読んだことある人には、省略しすぎで気になっちゃう部分もあるのかもしれないけど、初・八犬伝の私は、やっと里見八犬伝の話がわかったし、滝沢馬琴の事も知れたし、とても面白かったです。

そして、さすが役所さん。
内野聖陽も寺島しのぶも黒木華も良かった。
鈴の舞いの踊り子さん、このキレイな人ダレだっけなってすっごい気になったら板垣李光人くんでした。城主同様、完全に騙されたわ。さすが。

あと劇中劇?の歌舞伎役者さん、中村獅童なのも気づけなかった。本職のお姿見るの、久しぶりすぎ…。

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ミズ、ハル

4.0偏屈ジジイの生き様

2024年11月14日
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鑑賞方法:映画館

良いところ
架空の世界で虚実が入り乱れるなかで現実逃避とも理想の追求とも取れるこだわりと気概の発露
やっぱり作り物の世界は美形キャラが必須

?なところ
どこまでが史実なんだろ

自他共に認める偏屈かつ創造力豊かなジジイ二人のお話。シーンの移り変わりには「南総里見八犬伝」のカットがきちんと作られて挟まれていて、二つの映画を見たかのような感覚。つい最近でいうと「フォールガイ」を彷彿とさせますね。どちらも一つの作品としてちゃんと作られているのがわかるので、現実の泥臭さと理不尽さが虚構作品内の大団円を補い合って心地よい。

八犬伝の方は美形細身キャラばっかり生き残ってパワー型マッチョが死んでるのは当時も今も人気の方向は同じかと。原作通りだよな?

館山に行った時に舞台になった館山城に行ったけど本人は行ったことないんか。

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木花咲耶

3.5リアルと非リアル

2024年11月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

馬琴と北斎のおしゃべりがリアル界、そして馬琴が書くファンタジー小説内の非リアルを交互に観進めていきます。
八犬伝のストーリーが非リアルなんですけど、すごくギュッと凝縮してるので展開が早すぎます。でも馬琴と北斎の友人としてのやり取りが楽しくて許せちゃう?
ストーリーは面白いと思うんだけど、ちょっと作者の意図が掴めないところがいくつかありました。それも含めてファンタジーと捉えればいいか。
総じて、好きな役者さんばかりで楽しかったです。私は女性ですが、栗山千明さんの妖艶さに惹かれてしまいました。

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たかな

2.0虚(八犬伝)か実(馬琴の話)に絞ったら

Mさん
2024年11月13日
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もう少しどうにかなったのかもしれない。
寺島さん、河合さん、役所さん、磯村さん、内野さん、黒木さん等々、錚々(そうそう)たるメンバーが出演していたのに、宝の持ち腐れで終わってしまった。
映画等の文化を支えてくださっているキノグループには感謝しかないが、この失敗を踏まえて、次にはまた素晴らしい作品を作って欲しい。
とは言え、唯一感動した場面はこの方針だからこその場面だった。
「仁義礼智忠信孝悌」をメロディをつけて言える人には物足りなかったことだろう。

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M

3.5馬琴と北斎トークがたまらない

2024年11月12日
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馬琴と北斎。役所さんと内野さんの演技バトルだけでも見応えたっぷり。これだけでも見る価値がある。
馬琴の部分と南総里見八犬伝の部分が交互に来るが、お得感より中途半端に感じたのが本音。
里見八犬伝自体が有名でどうしても比べてしまうので時間的にも致し方ない。
しかし、馬琴の執念は凄まじかった。流石役所さん。

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ダルメシアン07

3.0曲亭馬琴伝

2024年11月12日
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鑑賞方法:映画館

知的

『南総里見八犬伝』などで知られる江戸時代の戯作者 曲亭馬琴(滝沢馬琴)を描いた映画。
八犬士の活躍を描いた里見八犬伝の物語パートと
戯作者曲亭馬琴の半生を描いた伝記パートで構成されている。

CGを使った八犬士と彼らの敵玉梓の妖術の対決はなかなか見応えあり。
そして曲亭馬琴のパートでは友人の挿絵師葛飾北斎や他の同時代の文化人との交流の中で
自らの創作する物語の在り方や方向性に思い悩み、
また良好とは言えない家族関係への苦悩も描かれる。

自分の見た印象としてはメインは曲亭馬琴という作家の半生であり、
その作品の内容を説明する上での八犬伝パートだと感じた。
これらが交互に流れるため「里見八犬伝」として見る場合はややテンポが悪く、
里見八犬伝の物語を見たい場合は他の映像作品を見た方が集中して楽しめるかもしれない。

他方曲亭馬琴伝としては彼の眼の病や家族の問題についてかなり細かく描かれており、
役所広司さんの真に迫る演技ともあいまって彼の人物像をよく描き出していると思う。
里見八犬伝の娯楽作品というよりは作者の伝記といった趣の映画でした。

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映画ファンさすせそ

5.0短いレビューでスミマセン。

2024年11月12日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

2024年11月11日
20時15分アポロシネマにて鑑賞。
『抜けば玉散る氷の刃』
1973年、中学2年生の時に見た
NHKの新八犬伝の坂本九ちゃんの
ナレーションを久しぶりに
思い出した。

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misia_yuming

3.5技ありと技ありの合わせ技で一本

2024年11月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

単純

NHK新八犬伝世代としては一応観ておかないとね。
滝沢馬琴の話と八犬伝のストーリー、両方やるって中途半端になるんじゃないの?って思ってたけど、技ありと技ありの合わせ技で一本って感じでした。
間に挟まれる八犬伝のストーリーはダイジェスト版ぐらいの感じでちょうど良かったし、滝沢馬琴の話は如何に長い年月を掛けて制作されたかが分って良かった。
ただ…ラストシーン「パトラッシュもう疲れたよ…」かよっ!ってツッコミ入れたくなった。

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キブン

4.0ジョンオバニオンの曲が頭の中でまわる

2024年11月11日
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鑑賞方法:映画館

八犬伝といえば子供の頃に観た、薬師丸ひろ子の「里見八犬伝」が思い出される。当時、日本映画の枠を超えたファンタジックな内容とジョンオバニオンのあの曲がとても印象的でした。それもあって楽しみにしていた作品でした。
滝沢馬琴がどのようにして、あの虚の世界を書いて行ったのか。
滝沢馬琴の執筆生活と、パラレルで展開する八犬伝の虚の世界。そこに葛飾北斎も登場してくる豪華さ。
あの長編の物語がどれだけの長い年月をかけて創作されたか、困難な状況の中でどのように完成させたのかがわかりとても見応えがありました。
エンディングは「里見八犬伝」とは違いますが、見終わったら、ジョンオバニオンが歌っていたあの曲が頭の中でぐるぐるまわってました…

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TOMO
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