八犬伝のレビュー・感想・評価
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様々な解釈深読みが可能
と言うことは優れた作品だ。と言えると思う
とそんなありきたりの文句で高評価を残して終わりだと
僕の感想としては片手落ちなので
一部自己解釈を書き残し締めておこうと思うのだ。
僕はある時期に同じクリエイター先祖と思い
馬琴縁のち詣を行っていた
その場所は自社オフィスのすぐ近所で直ぐにでも詣ことが
可能な場所だった。
その場所を振り返りつつ、今の僕が取り憑かれている
要素振り返りを行うと
八と言う数は古来より我が国を彩る物語で
語り続けられて来た数である。
八島に八岐大蛇に八咫烏など陰極まる数である。
因みに八犬士が倒すべき相手が玉梓とされていたので
確証は持てないが、これが玉藻であるならば
九尾の狐。
渡来の妖怪である◎
ついでに八犬士が持つ珠は
仁義八徳で七福を超えた数でもある。
これもまた渡来の神で占める福を超えた話だなぁ。と
つまりは馬琴は新時代に向けて、我が国鼓舞を意図し
本作を創作したのではないか?
と本作展開より感じた。
まぁ、僕の深読みだが、多いに刺激を受けたのである。
無事役者新旧入替も見てとれ良かった良かった◎
日本のサブカル先駆者
本作は予告編を見た時から見るのを楽しみに待っていました。
何故なら、予告で見る限り「南総里見八犬伝」の物語と、その作者である滝沢(曲亭)馬琴の物語と並行した物語であり、それに興味がそそられていました。
物語の方は、昔NHK連続人形劇「新八犬伝」(1973〜75)で初めて知り熱狂して見ていたし、それから関連して山田風太郎などの小説やアニメも色々と見て来たので、個人的には今回は作者視点の物語の方が興味があり、そちらの方で満足させて貰いました。
しかし、この方法では私の様な人間は満足しても「八犬伝」初心者の人には物足りなかったかも知れませんね。
精密には分かりませんが、物語パートと伝記パートを単純に二等分すると時間的にはそれぞれ70分程度で、あの膨大な長編物語をその程度の時間だとダイジェストというか粗筋程度にしかなりませんからね。(個人的にはそれで十分だったし、かなり上手くまとめていたとは思いますが…)
なので、それが原因で「物足りない」という感想もよく理解できます。
でも、映画ファンを名乗るなら元々原作モノ映画というのはそういうモノである事を念頭に置き、そういう存在価値であるという事を肝に銘じておくべきなのです。そして興味を持ちながらも物足りないと感じた人は原作を読むべきであり、それこそが原作モノ映画の存在意義なのですよ。
そして、私が馬琴の半生の方に興味があると言ったのは、元々偉人伝や伝記は大嫌いなんですが、この人が現在のサブカルチャーの始祖的存在の様に勝手に感じていたからです。
私が生まれて幼年期の最初に興味を持ち夢中になったのが漫画というサブカルチャーであり、それからずっとこの歳までそのサブカルチャーにドップリと浸かって来た人生であり、そしてこういう人間(私)が形成されたと思うと、それを作った先人の人達に興味を持つのは当然の事なのです。
私が、漫画を読み、小説を読み、映画を見て、他の様々なジャンルの表現に触れ、そこで考えたことや人生観に至る何か共通性やヒントが、そういう人達の言葉や行動の中に必ず隠されている筈ですからね。そういう意味で本作の現実パートに興味がそそられたのです。
で、本作の場合だと特に馬琴と鶴屋南北(歌舞伎の演出家又は作家?)の創作についての問答は最高に刺激的で面白かったです。
今で言うなら、娯楽とアート、商業(大衆の要望)と作家の志、人生の美しい部分だけを表現し夢を与えるか、醜いものを描き怖がらせ勉強させるか等々、あの短いやり取りの中に考えさせられる(考えて来た)様々な事柄が含まれていて非常に興味深かかったです。
しかしまあ、今やネット時代となり日本のサブカル文化が世界中に広まっている訳ですが、日本ではこの時代から大衆が人生を楽しむ術を持っていた事に対する誇らしさを本作を見て感じられましたね。
中国の「水滸伝」などはもっともっと大昔の書物でそれが誰の為の読み物だったのかまでは知りませんし他国の事までは詳しく知らんけど(苦笑)何はともあれ日本の誇れるサブカル先駆者の存在を再確認させて貰いました。
中途半端
虚パートをもっと見たい派にも、実パートをじっくり見たい派にも、中途半端な出来。
いろんな役者さんが出ているのに、もったいない。
虚パートの栗山千明がいい感じの悪者なのに、最後盛り上がらない。。。
せっかく怪演しているのだから、もっと見せ場を。
あと八犬士のメンバーのビジュアルが被りすぎ。
・犬飼と犬山のビジュアルが酷似。
・犬川と犬村もよ〜分からん
実パートは北斎とのやりとりが間延びしていたし、寺島しのぶがこういう役を演じるとほんとにただ性格のキツい悪妻になってしまうので、使い方間違ったのでは。
南北と馬琴の問答(口喧嘩レベル)は面白かったけど、
それが原因でしばらく書けなくなった、という馬琴の葛藤が画面に現れることはないし。
その他、創作自体はスラスラ進んでいるので、スランプになった訳でもなさそう。
また晩年は目が見えないのに虚勢を張ることもないので、馬琴の苦悩がいまいち伝わってこない。
歌舞伎勢が総出演とか、松竹がやってもよさそうなのに
木下グループ制作、配給キノフィルムズの時点で、この企画に大手は乗らなかったという証左…?
VFXも今ひとつだし、ドラマも今ひとつだし、役者の無駄遣いに思えた。
人が前を向いて生きる為に
間違いなく面白かった。 だが ⑧人が多すぎて 識別不能
この有料パンフ🈶 歴史を知る的に【@1,200は高い】けど 相応の価値がある
ただ 『俳優のコメント』が多いのね 『そこじゃ無いだろ❗️』と思いました。
歴史的背景的には面白い🈶有料パンフ。資料も満載
八犬伝 って 1980年台の 薬師丸ひろ子さんですね。あと真田さん お二方ともバリバリ健在で何より。
人形劇とか漫画は一切知りません。
まあ 確かに ゴレンジャー以降集団ヒーロー🦸への影響力は計り知れないですね,まさに元祖。
本屋さんすら ほぼほぼ日本の大部分占める農村には無かった江戸時代 ただ 貸本の配達屋さんはいたかも
このような 物語を創作した 曲亭 滝沢馬琴さんは素晴らしい👍です。
有料パンフからの引用 滝沢馬琴さん 1767〜1848 南総里見八犬伝に晩年の28年 途中73歳で両目失明
3年間失明状態で 八犬伝完結1842 106冊
⭕️黒木華さんの役が素晴らしい👍 マジ 泣きのポイントあった。心を打った 是非劇場で確認してください❗️
葛飾北斎さん 1760〜1849
役所広司さんの曲亭馬琴は年相応
だけど 内野聖陽さんの 葛飾北斎さんは チト若め
あっ❗️関係ないけど ホームページの動画 東大王が出てるのは なんだかなぁ だったけど
あの 熱い男 藤岡弘さんがコメントしてるのはなぜ❓と思ったら
息子さんが 八犬士の一人演じてた❗️
曲亭馬琴さんの生き様【実 パート】
創作した八犬伝の世界VFX 【虚パート】バランスが良く飽きさせない
ただ,たまに傷 なのが ゴレンジャーのように 色分け 個性【リーダー🟥 センス人気🟦 女性の『真の強さ』🩷
未熟🟢 カレー🍛怪力🟡】が出ていない 識別がイマイチ短時間の映画では厳しい😰
ストーリーはわかったが 8人がごちゃごちゃが マジ玉に瑕。
でも 飽きなくて面白かった それは相違ない
河合優実 さんが こう言う時代劇初 らしくて 初々しい。
個人的には 渡辺崋山【大貫勇輔さん】が登場するのと 栗山千明さんが良かった。劇場で確認して❗️
玉の 数珠的な 『悌』が難読漢字 仁 智 信 義 とかは意味もわかったけど
あっ 詳しい内容は触れてないので 是非 映画館で確認してください❗️パンフもよろしく❗️
娯楽作品ですが 歴史興味ない人には少しだけハードル。だけど 誰でもわかりますよ。
悪人がのさばる世の中だが‼️❓正義を貫きたいものだ‼️❓
特撮映画史に残る大作
「虚構」の世界だけでなく「現実」の世界にもハッピーエンドは訪れる
「八犬伝」の物語と、それを創作した滝沢馬琴の物語を同時に楽しむことができて、少し得をした気分が味わえる。
ただ、「八犬伝」の方は、その面白さを満喫するには、さすがに「尺」が短かすぎて、例えば、せっかくの八犬士のキャラクターが充分に活かされていないなど、どうしても物足りなさを感じてしまう。VFXやアクションの見せ場も多いのだが、やはり、ダイジェスト版のような中途半端さが気になって、今一つ没入することができなかった。
その一方で、「八犬伝」の創作活動の方は、気難しくて人付き合いの悪い滝沢馬琴と、自由闊達な葛飾北斎という2人のキャラクターの対比が面白いし、馬琴に文句を言い続けた妻と、馬琴を支え続けた息子とその妻との関係性が、馬琴の人生を上手く浮かび上がらせていると思う。
馬琴と北斎の創作に対する姿勢の違いも興味深いが、本作の最大の山場の一つは、歌舞伎小屋の奈落で、馬琴と鶴屋南北が、「虚構」と「現実」に対する考え方について火花を散らす場面だろう。
悪がはびこり、正直者が馬鹿を見る「現実」だからこそ、勧善懲悪の「虚構」を創り出すことにこだわる馬琴と、正義が報われないという「現実」を直視し、それをありのままに描こうとする南北の姿勢は、どちらが正しくてどちらが間違っているという類のものではなく、いつの時代にも共通する創作のスタイルであるに違いない。
おそらく、重要なのは、その姿勢をブレずに貫くというで、馬琴が、28年という歳月を費やして、勧善懲悪の姿勢を貫いた「八犬伝」の価値は、そういうところにもあるのだろう。
そして、八犬士が玉梓の怨霊を滅ぼし、盲目になった馬琴が、義理の娘の力を借りて「八犬伝」を完結させたという二重のハッピーエンドからは、「虚構」の世界だけでなく、「現実」の世界でも「善人は報われる」ということを実感することができ、思わず胸が熱くなってしまった。
俳優の贅沢遣いというか無駄遣いというか…
八犬伝を執筆する馬琴の【実】
そして物語としての八犬伝【虚】
だけでなく
自分、人生、見えてるもの、捉え方、考え方
それら全て、何が【実】で何が【虚】であるか?
色即是空、空即是色なテーマなんですが
馬琴が虚と実を考えるに至る言葉を言う人物が、そんなに話の中軸には関係ない人物だったりで、性格が真逆の北斎との、長年の付き合いから導き出されるものじゃないのが残念
150分の長尺に落とし込んだのは編集など大変だったと思う。この映画を見た方のほとんどが、虚の八犬伝パートだけひとつの映画として見たいと思ってしまうのではないか?
もちろん実パートのほうも、もっとじっくりみたい。大河ドラマ一年やれば、馬琴の生涯も八犬伝もしっかり描けるだろうし、してほしい(笑)
役所広司さんの馬琴、内野聖陽さんの北斎
これは贅沢すぎ
八犬士のほうも渡邊圭祐、板垣李光人、水上恒司…
若手の良い俳優たちばかり
ただ藤岡真威人は無駄使いすぎないか?
最後に合流する新兵衛で見せ場が少ない❗
伏姫の土屋太鳳、お路の黒木華といい
出番は多くない
俳優の贅沢づかい…無駄遣い…
やっぱり二本の映画で見たかったなぁ
2つの話
フィクション作家・滝沢馬琴は、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作小説について話してみた。8つの珠を持つ八犬士が集結し、里見家にかけられた呪いと戦う物語だった。その内容に引き込まれた北斎は続きを聴くためにたびたび馬琴のもとを訪れるようになった。八犬伝の連載は馬琴のライフワークとなるが、クライマックスを迎えようとしたとき、馬琴の視力はほぼ失われてしまった。息子に先立たれたが、物語を完成させようとする馬琴に、息子の妻・お路から、自分に口述筆記をさせて欲しいと言ってきた。そして、遂に28年の歳月をかけて無事完成した、という話。
滝沢馬琴と葛飾北斎の話、八犬伝の話、2つの話が楽しめる、お得な感じだった。
馬琴と北斎の話には役所広司、内野聖陽、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶなど、名俳優が居て見応えあった。
八犬伝の話には、土屋太鳳、河合優実、板垣李光人などが出てくるが、特撮使ってちょっと戦隊モノ作品の様な出来だったかな。
八犬伝を知らなくても楽しめます。
つまらん物語をつまらん爺ィが書きました、以上、って何じゃこりゃ。
1本で2本分美味しい😋
滝沢馬琴が「八犬伝」を紡いでいくストーリーと
八犬伝自体のストーリーの2軸で展開していきますので、1本で2本分美味しい映画だなと思いました。
とはいえ、149分という割と大きなボリュームなので、ちょっと長いなぁ感は否めませんでした。
八犬伝はTHE 和風SFエンターテインメントなので、これはこれで楽しいですね。
栗山千明の悪役っぷりが堂に入っていて良かったですし、板垣李光人の女装にドキッとしましたし(笑)
河合優実の最近の役柄っぽくない姫役もよかったです。
小木茂光の里見の殿は終始アホっぽかったですね。おまえの優柔不断といい加減な発言が元凶だろ!?と
心の中でツッコミを入れながら観ていました。
一方の滝沢馬琴編の方が私としては圧倒的に面白かったです。
葛飾北斎(内野聖陽)とのかけあいや、お百(寺島しのぶ)の罵声、か弱い感じの宗伯(磯村勇斗)、
そして八犬伝を完結まで仕上げる支えとなった、宗伯の妻、お路(黒木華)。
俳優陣の演技が素晴らしすぎて至福の時間でした。
私としては八犬伝ストーリーをもうちょっとコンパクトにしても良かったのかなと。さすがに149分は長いので。
とはいえ、ビジュアルはなかなか良かったです。
特に瓦と一緒に八犬士の2人が川に落ちていくシーンは圧巻でしたね。
この場面は予告で見ていて楽しみにしていたので、期待通りでした。
28年の年月をかけて八犬伝を完結させた滝沢馬琴に敬意を表したいと思います。
この俳優陣の演技を観るだけでも価値がある作品です。
馬琴と北斎の八犬伝
八犬伝とは、なんとなく知れた
ただ一つ気にいらない事
滝沢馬琴と葛飾北斎の交流を描いた現実の世界と「八犬伝」の物語の世界が交互に出てきますが、これがなかなか良かったと思います。「八犬伝」の方はもちろんあらすじ止まりなのですが、それでも思ったよりもちゃんと描けてたと思います。
ただ気に入らない点が一つ。劇中の馬琴の台詞でも出てきますが、北斎のほうが馬琴よりも7歳も年上なんですね。演じている役所広司(馬琴)と内野聖陽(北斎)は役所のほうが
13歳も上。北斎を演じる役者をせめて役所と同じくらいの年齢にしてほしかったな。
「どうする家康」でもめちゃ綺麗だった板垣李光人クン。「八犬伝」では犬坂毛野を演じています。薬師丸ひろ子の「里見八犬伝」では志穂美悦子が演じてた役ですが、「家康」のときよりもより綺麗でした(爆)土屋太鳳や河合優実、黒木華より綺麗なのはダメ!(笑)
立川談春演じる鶴屋南北と滝沢馬琴の奈落での「戯作者」としての問答は一番の見所かも。
中途半端
馬琴その人を描きたかったのか、
その作品である八犬伝を描きたかったのか、
いずれにしろ中途半端な観は免れないと感じた。
どちらかにフォーカスするか、二部作にすべきではと思ったが、
エンドロールでそれは見当外れだったことが判明。
南総里見八犬伝の映画化ではなくて、
山田風太郎原作の八犬伝の映画化だったわけだ。
まあ、それでもフォーカスが呆けた観は否めない。
個人的には馬琴のパートの方が圧倒的に良かった。
どのくらい史実に基づいているのかは分からないが、
北斎との掛け合いや妻との軋轢、創作の苦悩、
そして何と言っても息子(夫婦)との心の触れ合いに目頭が熱くなった。
妻の「ちくしょう」も万感こもっていて心に残った。
一方、八犬伝パートはNHKの名作人形劇に及ばないのは仕方ないとしても
かつての薬師丸ひろ子主演のそれと比べても大きく見劣りした。
映像技術は格段に進歩しているはずだが、単調で深みに欠けた。
殺陣も戦隊ものレベルかな。
最近ガッカリが多かったので、まあまあ満足。
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