「役所広司らの迫真の演技が光る!」八犬伝 うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
役所広司らの迫真の演技が光る!
八犬伝の執筆活動にフォーカスを当てた設定がユニークでおもしろい!
作者の曲亭馬琴役に役所広司、絵師の葛飾北斎役に内野聖陽。馬琴の頑固親父っぷりと北斎の天才だけど変人っぷりがよく演じられている。この2人の息のあった掛け合いが、お芝居を見ているようで実に楽しい!
そして、いつも大声で不平不満を捲し立てる妻役に寺島しのぶ。仲間に入れてもらえず孤独を抱えたまま逝く最期は、真に迫る演技だった。
なんと言っても見どころはラスト。失明して物語を書けなくなった悔しさ、漢字が書けない嫁のお路に代筆してもらうもどかしさが、ヒシヒシと伝わる。何度も諦めようとしながら完成へと導き、そこで息絶える馬琴。最高の演技だった。
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