「いざとなったら玉を出せ!」八犬伝 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
いざとなったら玉を出せ!
ガキンチョだった頃、クラスメートたちはみんなNHK人形劇『新八犬伝』を見るために急いで帰宅していた。私kossyは興味なかったので学校での話題について行けず、「玉を出せ」と言われて赤面していたものだった・・・(実)。とにかく時代劇に興味なかった少年時代、真剣に見てたのは『プリンプリン物語り』くらい。いや、『ひょっこりひょうたん島』も記憶にあるなぁ。
忠臣蔵とお岩さんが歌舞伎舞台でいきなり現われてビックリ。滝沢馬琴が鶴屋南北と「虚」と「実」について押し問答するシーンが絶品だった。葛飾北斎が忠臣蔵嫌い?絵も描いているのに?と疑問にも感じたが、もしかすると彼自身は殿様に忠義を尽くすことが嫌いだったのかな・・・(虚)。ひょっとすると、北斎の中では虚実の見極めがしっかり出来ていたのかも・・・(虚)
映画の構成自体は馬琴の実の世界と、八犬伝の虚の世界を融合させ、28年の月日を費やしたことで実は「実」だったという描き方をしていた。と、わけのわからないことを考えている自分が嫌になる。だから数学でも真偽の問題が苦手だったわけだ(実)。
八犬伝パートがつまらなかったので評価は下がってしまうが、ヒーローがいっぱい集まると名前すら覚えられないことが原因かもしれません。真田十勇士だって覚えられなかったし・・・とは言っても『アベンジャーズ』は大好き!(実)
コメントありがとうございます。
「プリンプリン物語」は、「新発見伝」の後の「真田十勇士」の後でしたっけ?
プリンセス・プリンプリンの石川ひとみの声が可愛いと認識した作品でした。
♪好きだ〜ったのよ、あなた♪
そう、「いざとなったら、タマを出せ!」ですよね。
虚実は、たしかに面白いシーンでした。創作する人となら、俺の100倍響くとこなんだろうな、と思って、少し羨ましく思ったことを思い出しました。
共感ありがとうございます。
この映画では触れられていたか?北斎が忠臣蔵嫌いなのは、身内が吉良家の家臣だったから。思わぬ実ですねーと驚く南北という下りが原作にはあります。馬琴も自分の戯作も討ち入りの実には敵わないとぼやき、思わぬ虚実問答でしたね。