「華ちゃんがなかなか出てこないのよぉ〜」八犬伝 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
華ちゃんがなかなか出てこないのよぉ〜
映画の日に観ました。
瀧澤馬琴と葛飾北斎。北斎漫画ではついこの前、亡くなってしまった西田敏行が滝沢馬琴役だったなぁ。年上女房の役は乙羽信子だったなぁと思い出していました。
春画先生の内野聖陽が北斎役😎
南総里見八犬伝は読んだことも芝居を観たこともないので新鮮だった。伏姫とかも全然知らないし、CGのバカに大きいブチの犬のやつふさ(八房)も知らない。ただ、日女体出身の太鳳ちゃんと絡むんだからあのくらいデカくないと釣り合い取れないなぁと思いましたね。
栗山千明のたまずさ(玉梓)さすがにキレイ。とにかく「八」がたくさん出てきて、 金碗八郎(殿の家来)がはち、はちって呼ばれるもんだから、つい、釣りバカ日誌の釣り船太田屋の八郎も西田敏行つながりで思い出してしまった。釣りバカの太田屋は品川の鮫洲あたり(本当の太田屋は金沢八景)なんだけど、この八犬伝では行徳の旅籠屋の名前が太田屋だったものだから、ついね。原作の旅籠屋の名前は古那屋で犬田小文吾(悌)の実家。なんで太田屋にしたのか???もしかしたら、西田敏行オマージュか?馬琴役は西田敏行の予定だったけど体調が原因で役所広司に交代したのかな?北斎のほうがずっと年上なのに役所広司より一回り齢下の内野聖陽が北斎役。それとも巣鴨のカレーうどん屋(具がないのに高い)と紛らわしいからか???
まぁ、いいか。
栗山千明が夏木マリにみえた。
真飛聖(船虫)はもっとこわい。
悪妻役の寺島しのぶは内海桂子師匠にみえちゃったよ。寺島しのぶと内野聖陽は同い年。役所広司よりひと回り年下。
お路役の華ちゃんには「せかいのおきく」同様に萌えちゃいました🤩
河合優実はなんか時代劇似合わないね(笑)はまじって、ちびまる子ちゃんか?
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 の8個の玉。ミスタードーナツのポン·デ·リングとなって玉梓を倒す。
土佐のハチキンならぬ16金。
🎵いざとなったら玉を出せ〜
侍タイムスリッパーのあの顔のながーいギョロ目の俳優 (安藤 彰則)も出てきて、テンションあがった。
殺陣(たて)はやっぱり侍タイムスリッパーに軍配。
役所広司と黒木華ちゃんお目当てで鑑賞。
華ちゃんがなかなか出てこないのよぉ〜
目が見えなくなった馬琴の口述を最後まで書き上げたのは亡くなった息子の嫁のおみちだった。役所広司と黒木華ちゃんのシーンはとてもよかった。
コウメ太夫じゃなくて、寺島しのぶの「チクショー」もすごかったけどね。
【古那屋】
そういえば、内房上総湊にある「こなや」という民宿旅館に釣りで泊まったのを思い出した。アオリイカ、スミイカ釣り。南総里見八犬伝が由来なんだと思う。長浦にあるこやな丸という釣り船店はルアー釣り専門で客は船長の息がかかった地元のYANKEESが多くてとても苦戦した。
この映画では太田屋でホントによかった。
みかずきです
黒木華って、寡黙で芯が強くて内に秘めたる想いのある役って、
巧いですね。出番は少なかったですが、存在感は十分ありました。
どんな役でも熟せる演技巧者ですね。
ー以上ー