「詰め込み過ぎ」八犬伝 さくやさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込み過ぎ
なぜ馬琴が、目が見えなくなっても八犬伝を完成させたのか。
「ひとつも悪を為していない息子が、なぜ報われないのか」という想いが、「正義は美しい」「正義は最後に必ず報われる」と叫び続けさせたということなのでしょうか。
それは、鶴屋南北との会話の中でも表現されていますが、南北がいう通り、理不尽が世の中だし、正義が報われるとは限らない。
それを馬琴先生がどんな風に自分の中で昇華させたのか、イマイチよくわかりませんでした。
2時間ちょっとじゃ無理ですよね(^^ゞ
しかし、役者さんが豪華。
馬琴の役所広司、北斎の内野聖陽はもちろん、アクセントとして登場する妻役の寺島しのぶ、そしてなんといっても路女役の黒木華さんでしょう。
黒木さんは、武家の娘役をしたら、本当に美しいと思います。
眼福眼福。
八犬伝の物語を、ダイジェストじゃなくしっかり観たくなりました。
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