「虚と実、監督が違う?と思うくらいの落差」八犬伝 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)
虚と実、監督が違う?と思うくらいの落差
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まず、虚のパートは学芸会か?と思うほどひどい出来だ
若手のアイドルかと思うような、演技力皆無の役者さんたちと
ベテラン勢(と言えるのか?)の芝居も若手に引きずられて悲惨この上ない
八犬伝物語の魅力が全然表現できていないので虚のパートに入るたびに苦痛の修行を強いられた
役所さんや内野さん、黒木さんに寺嶋さん、いい役者さんは皆「実」側に配置されているからこちらは観るに堪えうる
「実」のほうは、北斎と南北と馬琴の会話が見どころでありこの部分は存分に楽しめた 南北の虚と実の解説がこの映画の一番の肝じゃないかな
「実」の方もわざわざ義理の娘さんの晩年の馬琴を助けたエピソードを字幕にして説明する必要性も感じないし、ラストシーンの虚の世界の八犬士が馬琴を冥土に連れていく光のシーンも、作品を「虚」側へ引っ張っていくイメージで終わらせることになっていて思わず「止めろ~」と声が出てしまった
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