家出レスラーのレビュー・感想・評価
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思ってたより面白かった
頑張りどころ
低予算がために安っぽさを随所で感じてしまうし、急に白黒ショットになったり、各シーンの継ぎ接ぎ感が半端なかったりと、古臭い演出も多々。なのに、主人公・岩谷麻優を演じた、平井杏奈のキラッキラした真っ直ぐな瞳を見ていると、そんなことどうでもよくなるくらい、心奪われてしまう。希望に溢れかえったあの表情は、「あまちゃん」「さかなのこ」の時の、のん(能年玲奈)そのもの。平井杏奈にとってのプロレスは女優だったんだろうな。そう思えるくらい、彼女の演技には嘘偽りのない、熱い魂がこもっていた。
おふざけが過ぎるだろ!とは思うけど、ちゃんと適材適所で活躍する芸人たちは、キャスティングの妙でやっぱり笑っちゃう。RG・浅越ゴエ・竹若元のバランスの良さ、有田哲平の胡散臭さ、古坂大魔王の癖の強さ。みんな最高。HGだけだった、本気で演技してるの笑
ボクシングシーンに迫力が無いのは残念だけど、カタルシスはきちんとあって、清々しく気持ちのいいラストがどストライク。粗はあれど、熱量ならどこにも負けない。まゆの魅力とプロレスの面白さだって存分に描けているし、結局、最高の映画だった。見た目じゃ分からないもんだな〜😁
1日に5本なんて見るもんじゃないね。目が痛くなる。体感して気付く、当たり前のこと。
タイトルに釣られたが面白かった
山口県の田舎で、高校からの帰宅途中に襲われた女子高生の岩谷マユは、それから学校に行けなくなり、2年にわたり引きこもり生活を続けていた。ある時、兄と一緒に観戦したプロレスに感激したことで、女子プロレスラーになることを決意し、小銭だけを持って家を出て上京し、プロレス団体の入門試験を受けた。何とか合格したが、練習は厳しく、スターダムの1期生としてデビューを果たしたが、練習嫌いで負け続け、レスラーとして活躍できずにいた。ポンコツと言われた彼女だったが、やがて女子プロレスのアイコンと称されるまでのレスラーへと成長していった。そんな岩谷麻優のレスラー人生を、実話をもとにしたフィクション。
マユ役の平井杏奈のポンコツぶりが上手かった。本人は陸上、水泳、ダンスなどを特技としてあげてるように運動神経良いんだろう。プロレスラーとしてのロープ上からのアクションも素晴らしかった。
眠そうな社長役の竹中直人、厳しいが実は優しい母役の石野真子も良かった。
同僚の女子プロレスラーとしてゆきぽよも出てたが、1人だけ肌の露出が少ない衣装でダサかった。他では、紫炎リオ役の平嶋夏海がピカイチに可愛かった。
最後に岩谷麻優本人が出てたが、実物もなかなか可愛かった。
日米プロレス映画対決の結果は?
トップ女子プロレスラーである岩谷麻優の半生記を映画化した作品でした。同様のプロレスを題材にした映画というと、つい先月公開されたアメリカ映画「アイアンクロー」の記憶が鮮烈で、日米プロレス映画対決の結果や如何にということで本作を観に行きました。
結論から言うと、同作と比べると正直あまり熱量が感じられませんでした。その最大の理由は、役者がどれだけプロレスに打ち込んだのかという点。「アイアンクロー」で主人公のケビン・フォン・エリックを演じたザック・エフロンは、本物のレスラー顔負けに鍛え上げて登場。しかも筋骨隆々の身体つきだけでなく、技についても相当練習を積んだことが伺えました。
一方本作で主人公のマユを演じた平井杏奈の場合、ストーリーの関係上、大半は“ポンコツレスラー“を演じたので、華麗な技を披露する機会そのものが少なかったことはあります。ただ、スターダムのトップ選手となり、メインイベンターとして闘った終盤の試合のシーンでは、岩谷麻優の得意技であるムーンサルトプレスやドラゴンスープレックスは別人(恐らくは岩谷麻優本人なんでしょう)が技を掛けている映像と繋ぎ合わせていて、がっかりしてしまいました。勿論アクションシーンでスタントを使うことは当たり前にあることなので、高度かつ危険な技のシーンをプロが代替するのは否定しませんが、前述の「アイアンクロー」とか、昨年Netflixで話題になった「サンクチュアリ -聖域-」における一ノ瀬ワタルの熱演を観た後だと、どうしても満足度は低くなってしまいました。というか、マユ役に役者を起用するのではなく、岩谷本人が演じた方が、少なくとも映画としては良かったんじゃないかと感じました。
またストーリーとしても、家出の一因となった母親との関係を、最後の最後でハッピーエンドに持って行きましたが、いくらなんでも無理のある展開だったように思います。この辺も、毒親であるフリッツ・フォン・エリックと息子たちの関係に焦点を当てた「アイアンクロー」と関連のあるテーマだっただけに、安易にハッピーエンドにしてしまったのは、映画としては悪手だったように思えました。まあ考えさせる類の映画ではなかったと言えばそれまでですが・・・
さらに、竹中直人演ずるグッシーの位置づけも微妙。せっかく本作随一の名優が演じる登場人物なのに、殆ど寝ているだけで、彼の人物像に全く迫れていなかったのが残念でした。
因みにグッシーのモデルであるロッシー小川が、先ごろ選手の引き抜き行為などを理由にスターダムから業務委託契約を解除され、実際数名の選手がスターダムを去ってロッシー率いる新団体に移籍したとか(勿論岩谷麻優はスターダムに残留)。映画外の実際の動きは、作品そのものとは無関係とは言え、本作の劇場公開に水を差す流れがあったことは不運だったと言えるかとは思います。
そんな訳で、日米プロレス映画対決はアメリカに軍配を上げざるを得ない結果となりました。そんな本作の評価は、★2とします。
ウルトラの岩谷
所持金6千円で山口県の田舎町の実家を飛び出して新規立ち上げのプロレス団体の門を叩いた岩谷麻優とプロレス団体スターダムの話。
高1の時にレイプ未遂にあった際、クソな母親の対応から引き籠もりになって2年、山口に興行に来たプロレスを観戦して、プロレスラーになり活躍する妄想して巻き起こっていくストーリー。
残念ながらモデルの主人公のことは知らないし、スターダムという団体も存じ上げずに観賞したけど、事件のことはニュースでみた記憶が…。
プロレス系の話しなのでどこまで盛っているかわからないけれど、とりあえず母親はクソだし、本人も意気込みと境遇の割に初期の不甲斐なさは…だったけれど…。
ちょっとつくりの安っぽさはあったけれど、コミカルさもあるしアツくドラマチックな展開で、なかなかヘビーなものを背負いこんだ主人公がかっこ良かった。
一般的にはチョットきついかな?
ある一人の女子プロレスラー物語‼️
いや〜面白かった〜😆、最近に予告を見て単に面白そう(コメディ映画の感覚で)っと思って鑑賞したんだけど、予想を遥かに超えて面白かったです✌️。
プロレスなんてなんの知識も興味もないのだが演者さんのおかげもあるのだろうがカッコ良く・可愛くて素敵だな〜と感じました☺️。
物語も「事実を元に…」なので一部フィクションはあるだろうが引きこもりの過去や弱かった等は事実っぽいしそこからスター選手になる物語にも目が離せなかったです☺️。久々にパンフ欲しくなったが終了時間が閉館時間で購入できなかった😭。
試合中の目線カメラも臨場感があるようには私は感じましたよ(プロレスファンからはどうかわからないが💧)。
あえて言うなら一部のアニメ描写(マユランド(笑))は妄想なので伝えやすい表現かもだけどいらないような…(可愛いかったが(笑))。
ゆきぽよさんも頑張ってましたね〜☺️いい感じのヤンキー感(笑)、試合はちょい💧でも東子さんいいキャラでした。
マユ役の平井杏奈さんもめっちゃ可愛かったです☺️。
最後の岩谷麻優さんご本人さんのメッセージもとても良かったです😆、プロレスファンとか岩谷麻優ファンからは評価が良くないかもですが、純粋に個人的にはとても面白かったです。
ポンコツからアイコンへ
女子プロレスの世界は全く存じ上げませんが、
本作を観て思ったのは、もはや「アイドル」なんですね。
試合はエンターテインメントとはいえ、しっかりトレーニングして鍛えていないと大怪我(下手すると死に至る)しますし
魅せる技なんかも相当な練習が必要なはずで、そういったことも描かれるので、すごく勉強にもなりました。
主演のマユ役 平井杏奈がポンコツからアイコンへと成長していく様を
ビジュアルを始め、その佇まい〜ヒロイン像をしっかり描いていて、実に素晴らしかったです。
共演者も皆よかったですね。特に流香役の向後桃が良い味を出していました。
現実の岩谷麻優の試合をYoutubeで観ましたが、大迫力ですね。
映画も素晴らしいですが、やはりご本人はすごい&魅力的ですね。
ちょっと女子プロレスに興味が湧いてきた、そんな作品です。
元気になれます!
女子プロレスラーの半生
岩谷麻優の事だけじゃなくてスターダムの事も少し分かった
スターダムファンの僕にとってはとてもいい映画で感動する場面もありました。スターダムを知ったのは昨年の事で、遠く離れている兄とのLINEでの何気ない会話からで、「結構激しいプロレスをしてる」と。それからスターダムを何となく見てみると可愛い娘や綺麗な娘がたくさんいて、その割にはダイナミックな技をビシバシ繰り出してちゃんとしたプロレスをしてるな〜と感じました。それに他の団体では見ないオリジナルの名前の必殺技をそれぞれが持ってる事も魅力的に感じて、それからはファンになりました。
ファン歴がまだ短くてスターダムの歴史についてはあまり知らなかったのですが、岩谷麻優選手の事以外にもスターダムの事をこの映画で少し知る事が出来たと思います。
引きこもりになった原因に関する事や、家出してからスターダムのオーディションを受けるまでにどんな事があったのかを少しは突っ込んで欲しかった気もしますが、ドラマ仕立てにすることで岩谷麻優選手のプライベートな事にあまり突っ込まないようにして、岩谷麻優選手を知らない人でも単純に楽しめるよう、暗いイメージの映画にならないように配慮して作られていると感じました。
試合のシーンでは平井杏奈ちゃん、他女優さん達も頑張ってましたね〜。かなり特訓したんじゃないでしょうか?
スターダムファンなら楽しめると思います。
それから新日本プロレスとスターダムは今まで株式会社ブシロード傘下の株式会社ブシロードファイトが経営していたそうなのですが、2024/6/28付けで株式会社ブシロードファイトの名称を株式会社スターダムに変更して、その全株式を新日本プロレスへ譲渡することがブシロード取締役会で決議されたとの事です。
つまり、スターダムは新日本プロレスの完全子会社になるという事ですね。
これからが楽しみです。応援してます。
女子プロ良いではないですか
映画と本人は別だしね
岩谷麻優のドキュメンタリー求む
個人的には高評価。当該人物の生い立ちなど知っているとよいかも。
今年186本目(合計1,278本目/今月(2024年5月度)20本目)。
(前の作品 「妖怪の孫」→この作品「家出レスラー」→次の作品「ハピネス」)
こちらの作品です。
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※ 「プロレスはスポーツか」という点については議論の余地はあるものの、この点について話しても意味はないので度外視します。
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おそらく色々な評価があるのだろうと思いますが、個人的には良かったかなといったところです。
一応、「実際の出来事を参考にしていますがフィクションです」とあるところ、対戦相手許可を全て取れなかった等実際上の問題があるものと思います。
確かに一部においていきなりコミック的描写があるなど難があるのも事実ですが、いわゆる引きこもりといった、今現在では普通に起こりうる事象に対してその当事者が実際に行動を起こして成功をおさめたという点については実際の歴史通りであり、またその「引きこもり、いじめほか」による不登校の方に対するメッセージも最後に出る(実際には本人役の方が話すだけですが)など、かなり配慮がある作品です。
結局のところ、プロレス映画というのはその趣旨から「ドキュメンタリー映画」か「準ドキュメンタリー映画か」(本映画はこちら)、あるいは「完全にアクションものか」の3択で、前者2つは程度の差はあれ同じ扱いなので(実際、すべての対戦相手、団体ほかの許可を得るのは現実的ではないので、相当昔でもない限り「フィクションです」にせざるを得ないのだろうと思います、個人的にはそうした「当事者へのメッセージ性」があるといった事情もあってよかったなといったところです。
またさらに広げていえば、職業選択の自由や、男女とわず団体が乱立するプロレス(プロレスラー)といった特殊な業界に飛び込んだ彼女のサクセスストーリーについても描写はあり(一部は史実と異なるのでしょうが)、こういった点で「行動しないより行動したほうが絶対に良い」といった点において、今ではネットいじめほかが普通に生じる現在だからこそ、この映画の最後の主人公役の方の「いじめ、ひきこもりの方へのメッセージ」には意味があるものと思っていて、それがあった点だけで非常に公法(憲法行政法)の観点からも良かったなといったところです。
採点に関しては以下を気にしたものの、よくわからないので減点幅は調整しています。
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(減点0.1/誰も山口弁を話す人がいない)
本人はもちろん、美祢市の実家の親役の方も含めてもそうで、この映画を同じ山口県が舞台の「凪の島」(下松市が舞台。一部周南市(旧徳山市))とは微妙に軸が違う点は理解するものの、完全に日本標準語で、エンディングロールまでみても「方言指導」などないのは、実際にそうなのか(別に方言といったものは使わなくてもよいし、小中の国語教育は基本的には日本標準語(=東京標準語)であるため)わからずといったところです。
こうした事情があり、「山口県ネタ」の観点が薄いといった部分はあるものの(最後に一応、協力として美祢市駅ほかは出る)、そこは好き嫌いといったところだろうと思います(ここを大きく引かないのは、この映画が「山口県に拠点を置く地方ローカルプロレス団体を扱った映画ではないから」という事情)。
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