「Cee Bee」イマジナリー ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Cee Bee
ブラムハウスが関わってるという情報込みでミーガンみたいな感じの暴れものが観れるのかなーと思ったらあらあら全然違う方向へ…。
娘2人と父親と義理の母が引っ越しの際に義理の母の家に戻り、その家で娘が見つけたクマのぬいぐるみによって一家に不穏な空気が…といった作品です。
初っ端の夢でいきなり蜘蛛人間が出てくるところは笑いました。
クマの名前がチョンシーに決まってからは、徐々に娘がおかしい行動を取り出したり、チョンシーと会話し出したりならまだ子供だなぁと思うんですが、釘で自分の腕を傷つけようとするところから異常性が出てきたところは良かったです。
母や娘の中のイラストにチョンシーらしきクマがちょくちょく現れて、もう最終的にセンターの位置にいるのはやってんなぁと微笑ましくなりました。
これら含めて想像力で出来たもので、それを手に入れようとするチョンシーとの対峙なんだなと納得できました。
後半になってくる霊の儀式をしてるらしき隣人の老婆がやってきて、様々な儀式を通してファンタジーな世界に誘われるんですが、純粋なホラーかと思っていたところにこの展開が用意されていたのでちょっと困惑してしまいました。
ここから何回か現実と想像とを行ったり来たりするのでまたかいなという展開が続きますし、巨大になったチェルシーがそこまで怖く無いのもあって物足りなさが目立ってしまいました。
ダークファンタジーなら筋が通っているんですが、あくまでホラーを観に来ている身としてはなんだかなぁの連続でしたし、もっと怖がらせて欲しいなと思ったのが本音です。
オチでそそくさとホテルを去る場面は小気味良くて面白かったです。
この手のホラーあるあるの続くかもよ…?みたいな終わり方はお決まりなのかも。
割とビビらせる必要性が無いところでボリュームを上げてギュン!とビビらせるジャンプスケアがあったのはかなりイラっときました。
ホラーがなんたるかを語れるほど偉くは無いですが、ただ普通に人と人が会うってだけのところでジャンプスケアを使う理由が全く見出せずで理解に苦しみました。
場所自体も家メインだったのもあって変わり映えしなかったのも残念でした。
期待しすぎたのもあって全体通して肩透かしの内容でした。
ホラーならとことんホラーに、スプラッターならグロ祭りに、ダークファンタジーならその体で来てほしかったです。
鑑賞日 11/10
鑑賞時間 19:00〜20:55
座席 I-14