「ファーファのあいつは可愛かったけど」イマジナリー カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ファーファのあいつは可愛かったけど
ブラムハウスの中でも派手な血飛沫のダイレクトな表現の方(実はあまり多くない)ではなく、設定で何となく気持ち悪がらせるタイプのホラー作品。
主人公は白人男性と結婚してる黒人女性ジェシカ。
朝起きてひと通りイチャついたあと、引っ越し先で姉妹の連れ子が現れ鑑賞者側は少しびっくりw。
お約束通り多感な年頃の長女テイラーとの関係性が超面倒くさく、近所のお薬好きニイちゃんとトラブったので叱ったらより関係が悪化。
次女アリスは地下室で見つけたクマのぬいぐるみのチョンシーに夢中になるというところから物語は始まっていく。
“イマジナリーフレンド”って最近よく聞くけど、いま世界的にブームなのか?
直近だと「屋根裏のラジャー」「ブルー君は大丈夫」も“イマジナリーフレンド”がテーマだったし。
ただ本作は可愛い見た目のクマのぬいぐるみなのに子供の想像力を奪おうとする悪いやつ。
さらにTo doリストまで書かせて必要な条件を揃えようとさせるマメなタイプで、時々キバのある大きな化け物に変わるが脅かすだけにとどまってくれる。
終盤に出てくるアリスのイマジネーションが創った世界観は何だかそれっぽいのだが少し安っぽく、そして可愛いくて不気味。
ティム・バートンに創らせたらもっと面白かったのにとか思ったりして。
「it」もそうだが欧米では蜘蛛が悪魔や怨念の化身みたいなイメージなのかな。
結局家族の無償の愛って何者にも勝るって事なんですかね。
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