イマジナリー

　チョンシーベア（略してCB）と名付けられたテディベア。クマさんは優しいイメージがあっただけにこれだけ狂暴なものになるとは・・・パディントンを観た後だからかな。そして終盤にはどこか子供向けの冒険ファンタジーのような展開になったことが、前半の身の毛もよだつようなホラーから変化していた。

　夫のマックス（トム・ペイン）はベース担当のミュージシャンであり、ジェシカの故郷でもある邸宅に引っ越してからすぐにツアーに出かけていた。出番は最初だけだったんですね。ドラマ『ウォーキングデッド』でもちょっと風変わりなキャラだったけど、もっと深掘りしてほしかったなぁ。

　さらに気になる近所のおばあちゃんグロリア。彼女の真意はどこにあったのか？子供も孫もいないと言ってたから、幸福な家族を妬んでいたためか、子供を失うのが怖くて作らなかったのか、それともイマジナリーを研究して成功したかったためか・・・それでもって、呆気なくクマさんに殺されちゃったのね。まぁ、子どもたちが可愛かったから自ら犠牲になったという美談にもとれるが。

　ホラー好きの自分としては前半はOK、後半は子供向けになってしまった感が否めない。カウンセラーが「腹話術でも習ってるの？」という台詞はゾッとしたからなぁ・・・そして、意外と劇伴音楽が良かった。

思っていたより面白かった

クマのぬいぐるみに話しかけているならイマジナリーフレンドとはまた違うんじゃない？、と思っていたらクマのぬいぐるみ自体存在しなくて騙された！
昔の壁の落書きが意味を成してくるのも良い

カウンセラーの孫無事？

宝探しゲーム、怒られるもの、痛いもの
漫画家なのに手をざっくりハサミで刺していて心配

近所の怪しいおばさんが本当に怪しい、イマジナリー世界に行ってあっさり殺される

クマのぬいぐるみの可愛いけどちょっと不穏なビジュアル好き

ステップファミリー故の不安定さでイマジナリーフレンドと交流すると…程度の内容だと思っていた。
が、ちゃうかった。
正統派？ホラーであった。
演出も痛い所を突いてくる。
ハードルを下げて観る必要のない真っ当なホラー。
ブラムハウスが製作してるだけに、安定した演出とイメージの出力は過去に作った作品の経験の蓄積があるのだろう。
似た世界観のインシディアスでの霊界の演出はイマジナリー世界に活きている。
端々の演出は良好。
だけどインシディアスの霊のいる世界の雰囲気を見慣れていると新鮮味はなく驚きはない。
ストーリーを上手く繋げており、想像のつくラストではあるが最後まで観る気持ちは維持された。