「題材はいいのにねぇ」HOW TO BLOW UP カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
題材はいいのにねぇ
ちょっと地味。テンポがよくなくてスリルやスッキリ感がなくて残念な映画。題材に大いに期待し、大いにカタルシスを感じられる作品と勘違い鑑賞。
実話を基にした映画だとも勘違い。
ノルウェーの過激な環境活動家が書いた石油パイプライン破壊の爆弾製造法などのノウハウ本を基にした映画みたい。登場人物やその背景などはオリジナル脚本によるフィクションですな。
慢性骨髄性白血病の彼女の知り合いがラインみたいなツールで繋がって計画して実行する説明に時間をかけすぎ。大事な時にイチャイチャするシャブ中のカップルなんかも加わるもんだから、ちょっと共感を得にくくなってしまっている。エネルギー資源の既得権益を握っている環境軽視のゼネコン社会に対するアナーキーかつ強固な連帯感が薄れてしまった感じ。温暖化は全地球的課題なのにCO2排出兵器による諍いが耐えない地球にはホントに絶望してしまいます。
政治資金規正法なんていう姑息なザル法に時間とお金を割いているちっちゃい国も貴重な化石資源をドブにドバドバ捨てているようなもの。この映画の登場人物たちは地面に染み込み、環境を損なう原油の損失を最小限にするように計画していた。そこは立派。
アメリカのパイプラインだったから、キラーオブフラワームーン的な要素ももっとハッキリと濃くしてもらいたかった。
誰かスッキリするエンタメ映画にリメイクしてくれないかな~題材はいいので。
ても、マッドマックスシリーズには反対。
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