「かつて見たことのないシーンの連続」人体の構造について さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
かつて見たことのないシーンの連続
帝王切開による出産シーン、手術、手術、手術。脳外科手術、ボルトによる骨格の矯正、そして切除された乳房などの組織。認知症を患った患者たちの徘徊。
リアルな医療現場の映像が医師たち、看護師たちの本音トークに重ねられてこれでもかと展開されます。
流血シーンが苦手な私は、手術シーンの半分は直視できずに目を覆って薄目でぼんやり見ていました(笑)
感動したというよりも衝撃を受けた映画です。
ある程度予期していましたが度肝を抜くシーンの連続が、やがて観るものが「生」の実感に想いを馳せるよう収束していく結びは見事でした。
舞台がフランスの病院だったので、耳慣れないフランス語の響きが何故か映像の生々しさを少し相殺してくれた気がしました。
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