「いわゆる科学番組を想定して見に行くと明らかに詰まる」人体の構造について yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
いわゆる科学番組を想定して見に行くと明らかに詰まる
今年420本目(合計1,511本目/今月(2024年11月度)26本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
予告編やチラシなどを見る限り、日本でいえば「ニュートン」や「ジオグラフィック」などの大衆向けサイエンス雑誌の映画版(かつ、人体を扱うなど医学に特化した内容)だと解していくのでは…と思います。
その意味でいえば確かに手術シーンは多いし専門用語も多いし(だから、「部分的には」この一部については、人体に内容を特化した科学館(日本にあるのかな?)等では流しうるし、内科をはじめとしたおよそだいたいの病院の待合室等でも流しうる)、そういうタイプのフランス映画なのね、と思いきや途中あたりから???な展開に。精神疾患も扱っているのか、途中から大暴れ状態で何を言いたいのかわからないまま終わってしまうというヘンテコな展開になってしまうのがどうかなぁ…といったところです。
かつ、精神疾患といっても、現代人であればだれでもなりうる不眠症といった軽いものから、いわゆる「精神病院」というものが現在の日本にもあるように、そのようなレベルまでいろいろありますが、「かなりの病気」のようで「大騒ぎの大はしゃぎ」で字幕も読めないし大騒ぎだし、「これって精神疾患の特集映画だっけ??」と思っても違うし、???な展開になってしまうのがどうかな…と思います。
ただ、それらも含めて精神疾患を扱う病院を扱っていた(あの病院、おそらく精神系に特化した病院で、だから最後のほうで「大騒ぎの大はしゃぎ」シーンでエレベーターのボタンを押してもエレベーターが来る様子がないのは「物理的に」病棟を隔離しているものと思われます)点は一応理解はできるし(この手の映画で「無難に」おさめようと思えば、その手の疾患を持ち出す意味がないため)、かといって後半の大半がそれになるので、この映画がいわゆる「映画」ではそもそも「ない」ことは了知していっても(大半の方は、科学系番組と想定して見に行くでしょうから、広義の意味では映画であっても、そこにストーリーは求めていないと思います)、後半が???になるのがちょっと厳しく、うーんといったところです(ただこの点をどうこう述べると、精神疾患やその施設を隔離しろ、映すなという議論になるし、これまた難しい)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/科学系映画と思って行くと肩透かしを食う)
もちろんこの映画と、12月だったかの「はたらく細胞」が同じレベルでの科学性の内容ではないのは明らかですが、ミニシアター中心でもあり、明らかに「ギャグネタですよ」の後者(一方で、一応にもサイエンスネタでもある)のと違って、反対解釈的にこちらに「科学性、学問性」を求めていったとしても待っているのは奇声だけなので、そこがどうなのか…といったところです。
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