国宝のレビュー・感想・評価
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老若女方四人の熱演が胸を打つ!
李 相日監督による舞台特有の緊張感と日本人の宿業を見事な映像美で魅せる、まるで五社英雄作品を男版にしてスケールアップした様な作品でした。
歌舞伎演目のチョイスも抜群にイイ!
芸と世襲の狭間で喘ぐ役者の人生は、ドラマチックな感動もカタルシスもありませんので名作とは言い難いですが、美しく素晴らしい秀作!
歌舞伎舞台の臨場感は劇場で観ないと伝わりませんね。
ハマりませんでした
残念ですが自分にはハマりませんでした。
歌舞伎の演技と映像は素晴らしいの一言です。
自分の物語の補完力の足りなさが原因かもしれませんが、そこに至るまでの人物の描き方とか物語がご都合主義的に感じてしまい、どの役にも感情移入することができませんでした。
俊介と駆け落ちする春江の行動にはうんざりしてしまい、ますます映画に入り込めることができませんでした。
隠し子から赦されるシーンにグッとくるものがありましたが、悪魔に魂を売ってでも国宝にまで登りつめたのだから、むしろ最後まで赦されない方が菊久雄の生き方の信憑性というか物語の正当性が高まったのではないかと、少し疑問に感じてしまいました。
ただ、竹野を演じる三浦貴大さんが自然体でイイ役者になられているのと、少年菊久雄を演じた黒川想矢さんは嬉しい発見でございました。
圧倒されました
日本の映画界に価値ある作品
基本的に、「有名な俳優が出演」「パニックや事件が起きて誰かが救う」「何万人が涙した」というような、宣伝度120%の映画には全く興味がないのだが、久しぶりに「普通の映画館」に見に行った映画がこれ。
まぁ、いろいろあるのだが、日本のくだらない映画ばかりとってる業界には、一つのメルクマールとなるのではないかと思い高評価する。
確かによく役者は演技したと思う。
それよりも僕が感心したのは、劇中劇の使い方というか、歌舞伎の使い方。たくさん見せてくれたのも良かったし、それが微妙に、巧みに、本筋に絡むのはなかなか上手な脚本だった。
監督の撮り方も悪くなかった。
引っかかったのは、チンピラの描き方が薄っぺらいこと。セリフがありきたり。こういう映画のチンピラ見てるとお前が、人をそんなに簡単に殴るかね?
また、主人公が、生まれは確かにヤクザだが、殴られて育った訳でもあるまいに、やたらケンカっぱやいこと。小説読んでないからわからないが、そんなに粗雑に育てられたわけではないだろう。女形やってもどやされないくらいなんだから。(当時のヤクザは興業者と付き合いはあったにせよ)
というわけで、人間の描き方が少し中途半端だったように思う。暴力って、自然発生しないだろう。
とはいうものの、長丁場の映画を見せる脚本と演出は良かった。
役者はまぁまぁ。主人公の子役時代上手かったな。
最近のイオンシネマ観ていると120分越え映画が多い。
今後もきちんとした映画が増えることを望む。
道程
様式美と記号化
素材は良いが調理が絶望的に下手で始終イライラして帰りにゲロを踏んだ
素材は良いのだ。脚本のクオリティが凄まじい。言いたいことは勿論あるが、大衆娯楽として成立させるためには寧ろ私の不満は解消しない方が良い。最後に娘を出して主人公を免罪してしまったこと、主人公の非道徳的な行いにもっと注目すべきとか。
編集が下手。自信がなかったのか?吉沢亮を信用できなかったのか?無駄なカットが多い。画角も狭い。役者の全身の演技を見せることができなかった理由はなんだ?全身を見せるとまずいことでもあったのか?それで舞台を見せたと言えるのか?カメラポジションの意図はよくわかるが、効果が伴ってない。手持ちと固定、被写界深度の操作も全てが虚飾と欺瞞以上の効果を果たしていない。
非常に残念な映画だった。リュミエールを勉強しなおした方が良い。
芸ロードまっしぐら!いや、寄り道いっぱい?
歌舞伎の裏側が覗けて、
ラッキ〜〜、ウッキ〜〜
その他見ていて思ったエトセトラ。
以下
ネタバレ
注意
です
!!
◯やくざ組長の息子が歌舞伎へ進出が斬新!
◯今後、新しい感覚で極道の世界を捉えた・描いたニュー仁侠映画が生まれてほしぃ
◯組の新年会でのミニ歌舞伎シーンや若い時の稽古シーンがすごく良かったです、引き込まれたぁ〜
◯めっちゃ厳しい稽古。
それでも楽しいと取り組む喜久雄。
現代の若者は、あのシーンを歌舞伎だから当たり前と受け取るのか。映画だから大袈裟でしょと納得するのか。
ひと昔前の現実はもっと厳しかったのではないでしょうか。
ひと昔前、自分は日常的にあのようなイジョウに厳しい状況を何年間も経験したことがあります。いまでも忘れられない辛い思い出です。
歌舞伎等の真っ当な稽古ならなんの問題もありませんが、、、(申し訳ありません、余談でした🙇)
◯生意気言ってすみません、
暑苦しく感じる演技、熱演部分は
あまり好みではなかったです。
◯ジョーカーみたいなシーンはよかったぁ〜
◯世襲制って、どうなんでしょうか。
歌舞伎のことを知らずに言えることではないですが。
自分は世襲制(男女差別等)への問題提起も含まれているのではと思いました。
◯のし上がって、廃れて、また輝いて等の
二転三転劇におろおろの心境でした。
小ステージの地方巡業までやって、時間経過後、晴れ舞台の転換にそわそわしました。
映画(フィクション)ならではのおもしろみなのでしょうか?
◯歌舞伎を体感したことがないから、
歌舞伎鑑賞が好きな方々に
劇中歌舞伎演技がどうだったかをすごく聞いてみたいです。
後でレビュー読んでみます。
◯ラスト(エンドロール時)の歌、
すごくよかったぁ〜♪ ♪
追伸
余談
◯「ニュー歌舞伎」には興味あります。
ノーマル?歌舞伎に未来はあるのか?
(失礼いたしました)
歌舞伎は伝統文化のまま
しっかり保存され続けるのか。
今の10代、20代が歌舞伎に興味を持つと
いいですねぇ〜
※一部修正済 2025.8.13
歌舞伎役者の感想を知りたい
歌舞伎を全然見たことがなくて多分見に行ったら寝ちゃうんだろうなぁという私にとって名場面をダイジェストで、そして登場人物の気持ちを乗せたドラマとして見ることで、とても楽しめました。これ…歌舞伎を見たいと思う人を増やしたんじゃないだろうか。実際に見に行ったら面白いと思えるかどうかは分からないけど。歌舞伎役者さん達にとっては、この映画、どうなんだろう。Ⅹを見てもいい感想しかないけれど「実際の歌舞伎はあんなんじゃない、たかが俳優が付け焼刃でかっこつけたくらいでみっともない」とか思われていないんだろうか。本物の歌舞伎を知らない私たちにとっては、主演の二人の舞台での演技は本当に素晴らしく感じられましたが、それは映画だからかなぁ。
3時間でもかなり物語が端折られていて、私は一度、スキャンダルで歌舞伎を離れた主人公が、もう一度歌舞伎の舞台に戻れた理由がよく分かりませんでした。でもまあ、その辺は脳内補完すればいいですかね。帰りに書店に寄って、原作本を少しだけ立ち読みしてみましたが、立ち読みくらいじゃあまりよく分かりませんでした(-_-;)
歌舞伎のシーンに見入ってしまう
3時間の作品ですが、長さを感じませんでした。
歌舞伎のシーンが特に良かったです。
実際の歌舞伎はちゃんと観たことはありませんが、正直言って、実際の歌舞伎を観たら退屈してしまうかも知れないと思っています。
しかし、この映画の中での歌舞伎のシーンは、大舞台のシーンはもちろん、地方のどさ回りのシーンまで、見入ってしまいました。
ドラマは紋切り型のような気がしますが、逆にそこが良かったです。
神様はんとの取引のお陰?
脚本が凄い。
脚本がとにかく素晴らしく、3時間という長尺にもかかわらずあっという間に感じられました。堅くなりがちな題材を、最後まで飽きさせず楽しませる演出は見事で、もっと脚本家が評価されてもいい作品だと思います。
一方で、少し気になったのは「作り込みすぎ感」。良く言えば完成度が高く、悪く言えばNetflixやDisney+の大作のように“客寄せ感”が前面に出ている印象もありました。リアリティの高い題材であるはずの歌舞伎が、あまりにも演出や芝居がきっちりしすぎていて、余韻や空白のような「隙」があまり感じられなかったのです。
個人的には、もう少し肩の力を抜いた場面や、アドリブっぽい瞬間、手作り感のある空気が差し込まれることで、「演技なのかリアルなのか分からない」ドキュメンタリータッチの魅力が増したのではないかと思います。そうすれば、完成度の高さに加えて、もっと生き生きとした臨場感も生まれたはずです。
完成度は間違いなく高く、3時間を飽きずに観られる名作ですが、あえて言えば“作り込みの美しさ”と“生の揺らぎ”のバランスがもう少し欲しかった――そんな作品でした。
日本らしい美しさ満載の作品
全観客からの(今ここでは絶対に音を立てるなよ)というプレッシャーがハンパない
急に無音になるシリアスなシーンが度々続き、
ポップコーンを食べてたとしても、
急に来る無音シーンでは瞬時に口の中で噛むのをストップさせなければならない。
そんな気配を消すスキルが試される。
年齢層も高いため、【いま、このシーンではぜっったいに音を立ててはならない。】という全観客の暗黙の了解で
プレッシャーが半端なかった。
鬼滅の刃とは劇場の空気感がまるで違う。
ストーリーがストーリーなだけに真剣である。
個人的には邦画は総じてつまらんから、よほどのことがない限り映画館でわざわざ観ないのだが
知人が揃いも揃っておすすめするもんだから観てみた。
結論、まぁまぁかなという感じ。
しかしながらそこまで期待していたほどではない。
歌舞伎に関して全く興味がなかったが、
ちょっと興味が出てきたので後で調べてみようと思った。
吉沢亮が美しいのは言わずもがなだが
何が良かったって、少年期の2人の男の子が若くて可愛かった。
ドアップにしてもぷりぷりで若くて目の保養であった。(この意見はちと気持ち悪いかもしれんが)
そして高畑充希演じる女みたいな奴が1番嫌いである。
なかなか内容も深くて考えさせられる。
人生観というか血の絆の深さというか何というか、
“Blood is thicker than water. "という言葉が頭をよぎった。
これがノンフィクションならもっと良かったが。
個人的にはやはりアクションものの方が楽しいかな。
しかしながら日本人でありながらも
日本の伝統芸能である歌舞伎を気にも止めていなかったのはちょっといかんな。
歴史からきちんと学び直そうと思った。
国宝
個人的な感想から入ると公開から2か月のミニシアターだったが昼間の良い時間帯を選んだ為か最後の1席でした。
1番前で観たので大きなリビングのスクリーンで見ていた感じでした。
3時間は長いのにエンドロールでは誰も席を立たずでした。
吉澤亮がとにかく美形。今の大河ファンなのに横浜龍星より感情移入出来てしまった自分が意外でした。
歌舞伎のテーマ以外にも糖尿病だったり不倫だったり、ありそうなことがあちこちに当たり前のように描かれていて時代設定が40年前だけどこの頃もこうだったんだなと思った。
国宝の取材のインタビューのカメラマンが娘で大人になっていて、ここで涙腺が少しやばかった。
3時間は長いけど、いい見応えのある映画でしたね。
主人公に厳しすぎる世界
とりあえず観終わって、最初の感想は「主人公にきつすぎる世界すぎるだろ。。」でした。
今作は主人公がかわいそうになるくらいほんとにひどい目に合います。
ただ、救いがなかったかというと若干はあったので、抗争で亡くならずに済んだのは良かったのかなーと思いました。
吉沢亮さんの演じる主人公喜久雄は、ただ生きるために一生懸命に与えられたこと(歌舞伎)をやっていただけなのに歌舞伎の世界は認めてくれない。それでも生きていくしかない、辛さを描いた作品だと思います。
私が観た感想なので、みなさんとは違うかもしれませんが主人公はただ普通の友情や普通の愛情が欲しかっただけなのだと思いました。
ただ、それは最初の学生時代でしか手に入れられず、その後はひたすら特異な人生を歩むだけになってしまった。。
友情という面で見れば、数回俊介と一緒に出演するシーンがあったがそれのみで、以後俊介は亡くなってしまうため、頼れる存在もなくなってしまう。
愛情という面で見れば、序盤に幼馴染も舞妓の方も2番手で良いような発言をし、主人公が得たい「普通の愛情」というものは得ることができなかった。
それだけなのかというと主人公の頑張りを見ていた人もいたため、それで少しは救われたのかなと思います。(それは舞妓の方の娘であったり、以前の人間国宝であったり)
また、主人公は以前の人間国宝のように人知れず亡くなっていくのかもなーと思いました。
(主人公には芸を磨く以外できることはないので。。)
ふと思いましたが、幼馴染とあのタイミングで結婚をしていれば、得たいものは全て得られたかもしれませんね。
言葉で言い表しにくいのですが、見てて感情が揺さぶられる作品でした!
少なくとも近年の邦画では1番観て良かったと思えた作品です。
どうせ邦画は面白くないと思っている方いましたら、ぜひ!と思います。
感想見てくださった方ありがとうございました!
ひさびさの邦画
豪華かも
原作は映画化が決まった去年読んだ。淡々としてて文芸作品だから?とは思ったが内容は覚えてない。赤江瀑とかなら好きだけど。
映画は原作よりはもっと情念見えたが、そんなにヒットする作品とも思えず。豪華(背景、衣装、役者、時間)で綺麗でお金かかってるんだろうなと。
田中泯の舞を見に行ったがそうでもなかった。好評さは映画の中の役だからだろう。混同してるような。ラストの目力は良かった。残りの面子は言わずもがな。ただ主人公の学生時代の役者は良かった。吉沢と横浜の顔の美しさで見せ切った映画か。とすれば田中の吉沢への最初の台詞は深い。
楽屋や通路、花道前の出の前、すっぽんからの見え方、娘道成寺の裏側の衣装や早変わりとか面白かった。三代目が大部屋にいるのなんか予備知識なく分かるのかな?
せっかく歌舞伎を題材にして当たってるんだから歌舞伎界ももうちょい色気出してもいいんじゃ。今のところ映画と連動した演目を予定してるのは團十郎ぐらいみたいだし。勿体ない。裾野拡げる機会なのに。もう少し娑婆っ気出しても良いと思う。
田中泯の演技はバケモノ!
全2074件中、461~480件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。