国宝のレビュー・感想・評価
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面白かった。ただ、感動できない事情があった
歌舞伎のことは全くわからないですが、周りの評判がよかったので見にいきました。
◾️全体的な感想
・血を持っている者とそうでない者の物語として、とてもよくまとめられた作品だったと思います。
・極道の出自や、家族を失った過去を抱え、歌舞伎の世界に入った彼は俊介と絆を結ぶが、常に「血のつながり」の壁に阻まれる。途中、大役を得ても結局最後には選ばれず、愛も家族もつかみ損ねる。花江や彰子、藤駒らとの関わりも、途中で手放してしまう。
喜久雄は芸の道でしか存在を証明できず、その生き方が最後の綾乃との再会の言葉に凝縮されていた。
・役者の眼差し、一挙手一投足が緊張感を持って伝わってきた。見ている私も息が切れるような、苦しさや彼らのもがきを体験できる作り方で素晴らしかったように思う。
・歌舞伎のシーンも、(まったく歌舞伎を見たことのない自分から見ればだが)とても完成度が高く、映画とは別に歌舞伎としての面白さを感じられた。
◾️個人的な感想
・物語のテーマ、主人公の設定や、歌舞伎という世界の特殊さから、芸事に飲み込まれた人間の生涯として楽しく見ることができた。
・ただ、これは作品の性格上、必要な描写ではあるしむしろ現実的だなと思うところとして、「喜久雄最悪!」と思ってしまったことなのだが、喜久雄の女の子の扱い(特に藤駒、綾乃、彰子)にムカついてしまった。そのせいで喜久雄のことが好きになれないところがあり、物語に感動しきれないところがあった(とはいえ、物語の流れからしたら不自然な描写ではなかった。むしろそう思わせる構成や演技だったから、すごいなと思った)。
・とはいえ、喜久雄もかわいそうだなと思うことがあった。喜久雄も俊介も、互いに思うところはありながらも、互いを思い遣って接しようとする姿は素敵だった。同じくらいの熱量で芸事を語れるのが、喜久雄にとっては俊介くらいだったし、なにより同じ時間、同じことを同じ厳しさで味わってきた二人だから、深い絆ができたんだと思う。
・一方で、それ以外の絆を喜久雄は築けなかった。血のつながりというのは、この作品において非常に重要なテーマだが、喜久雄は「歌舞伎界に必要な血のつながり」だけでなく、「血を分けた自身の家族」も持っていなかった。仇を討とうとすら思えるほどの大きな愛情を失ってしまった喜久雄は、それゆえに誰かを愛することができなかったように思う。花江、藤駒、彰子という3人の女性との関わりの中で、三者三様の喜久雄との繋がりをもった。喜久雄を利用しようとした藤駒、喜久雄に利用された彰子。花江だけは、どう考えていたのかはわからない。背中の刺青だって喜久雄を思っていれたのだろうし、故郷からいなくなった喜久雄を探してわざわざやってきたし、喜久雄と深い関係にもなるし。喜久雄のことを一途に思っていた彼女は、しかし俊介と共に喜久雄から離れ、結婚した。そこに関する花江の心理描写はほとんどなかったので、想像するしかないのだが。だが、戻ってきた花江と俊介に対し、喜久雄が問い詰めることもなかった。絶望していたようにも見えなかったし、結局喜久雄にはもう芸事しかないのかもしれないとも思った。
・全編を通して、この人が何を考えているのかわからない、ということもあった。だが、喜久雄の物語として見ると、喜久雄の目を通して世界を見ているのだなと感じると、喜久雄自身にはわからなかったり、興味のないことだったのかもしれない。それでも歌舞伎に関することは鮮明に仔細に描かれていて、それをとても美しく見れたのだから、喜久雄には本当に芸を極める道しか残らなかったのかなと思った。
◾️総評
・主人公が様々なものをないがしろにしているせいで不快に感じる人もいるだろうし、いろんな人の感情がわからないせいでつまらなく感じる人もいるだろうなと思った映画。
・でも、うまく生きられない、生きようと思うことが難しい人の、唯一の優れた一面を極めようとした波瀾万丈な生き様は面白かった。
・こういう人を許す、許せないという心情的な聴者の葛藤はあり、それがその人の映画の評価につながるとは思う。でも、そう思わせる構成と演技だったように感じた。
ずーっと緊張
メガネマンの国宝級変貌ぶりキックが印象に残るなんて
あまりにもつまらなくて合わな過ぎてビックリした。
落ちぶれ描写すら金持ち道楽の世界で、まずそれが嫌。
あの宿の食堂の小さいステージとかさ。「歌舞伎座の立派な舞台に立っていたきくおは今やこんな小さい舞台、お客もまばらでちゃんと見てくれないような舞台にしか立てないのです」の意味であの演出なんだろうが、いやすごいだろ。あそこが旅館だとして小ステージ付き食事付きとして一泊いくらするんだよ。金持ちじゃなきゃあんな場所に行けねえだろ!そこに立てるだけで、役者として仕事があるだけで超すげえだろうが!
続いて同じく落ちぶれ描写のなんかざわざわしたパーティ会場みたいな場所も、あんなに客がいて、あんな小綺麗なホールで。あんな場所で食事できるのもある程度以上の収入がなきゃ無理だろ。ステージに近づく変態メガネマンにすらなれねえんだよ、こっちはよ!
本当に、平気で金持ち道楽の世界を描いてるんだよな。そこに自覚もないと思う。
そして。とにかく遅い。序盤からこれみよがしにゆっくりゆっくり演技を見せてクソみたいに無駄な間が多い。
「この間がポイントなんだよ。舞台の空気と役者の演技をじっくり感じるんだ!これが格調高い映画のあかし!」とでも言うかのように序盤からとにかくおっせー!早くしろクソバカ野郎!と何度も心の中でとなえた。
俺は子供の頃から何をやるにも遅くて頑張って急いで急いでなんとか周りに合わせてきたから。フィクション内でノロノロされると許せないのよ。
あんなにノロノロするなら全画面に字幕や解説を文字情報としてびっしり入れて欲しかったぐらい。よく分からねー金持ちの舞台ゲームに対する金持ちどもの大げさなリアクションを見せられている感じがしてすげえ嫌だった。
俺にとっては昭和のクソ文化のフルコース、日本映画の悪いところの詰め合わせの極悪映画だったわ。
嫌なところ、合わなかったところ
- とにかく間が長い。あと5日で本番というタイミングでパパが事故で入院!代役どうする?ってタイミングでもノロノロしてて「あと5日しかねえんだからもっとあせろや、クソ野郎ども!」と俺が心の中で映画内の渡辺謙以上にキレていた
- きくおが小さい頃からヤクザの親分の息子で大事にされてて、復讐を手伝ってくれるよき友人もいて、一緒に背中に刺青入れてくれる彼女までいて、さらに演技の才能まであって歌舞伎の家に住めるようになって、さらに吉沢亮の顔までついてて!「持たざる者」ポジションに見せかけて序盤から色々持ちすぎなんだ、この野郎!
- しゅんすけの方もしゅんぼうと言われて可愛がられてるし、そもそもこっちも演技が上手いのでなんできくおが選ばれたのかが分からない。素行の悪さ的なところか?こっちは少なくともパパ入院時点ではもっと下手な方が対比できたんじゃないの。
- 舞台上で渡辺謙が吐血したり、しゅんぼうの足が糖尿病で壊死して足切断で義足になったり、結局病気でストーリーを盛り上げようとする姿勢が嫌
- 昭和の大人キャラがどいつもこいつも偉そうで不快すぎる、渡辺謙も寺島しのぶも田中国宝もぶん殴りたくなるほど偉そうで不快過ぎ、クソ嫌な昭和の再現がうますぎた。「俺の娘を」デブ親父もひたすら嫌、キレ芸だけは面白かったけど
- タバコを吸いまくるのもきちんと昭和を再現してるからこそ不快で嫌過ぎた。役者のいい演技がかすむレベルで不快
いいところもあげる。心の中で笑ったポイントな。
- 序盤のこれみよがしに少年の汗ばんだ肌をアップで映す、一部の層にウケそうな執拗なカット
- 春江が大きくなって高畑充希にメタモルフォーゼするすごい成長具合。骨格から変わってない?似てないよな。国宝級の成長ってこと?
- きくおが代役に選ばれた時のしゅんぼうとの橋の上のやり取りで後方で安定した走りを見せる自転車
- 8年ぶりにきくおとしゅんぼうが再会する場面で無駄に豪華そうな部屋で会うところ。高そうな壺を3つくらいテーブルに並べて!そんなに高級な工芸品をアピールしてえのかよ、クソバカ野郎!
- 日本映画、ドラマの悪いくせ、役者のアップが多すぎる。身体全体の演技がものをいうこの題材ですら顔芸祭りにするその面白さ
- 大事なことは白塗りで言うよ!な姿勢をつらぬいてる。田中国宝が初対面きくおに「その美しい顔にくわれる」的なことを言うホラー演出
- 渡辺謙パパが吐血した後に白塗りのまま息子の名前呼んでショックを受ける白塗り吉沢亮
- 屋上で失意のダンスをする際も粗い崩れた白塗りを忘れない
- 役者の後ろについてぬいだ履き物まで向きをなおしてくれる後ろの人、着物早替えもこの後ろの人の力が大きく、この後ろの人達の動きを映したところにこの映画の意義があるとすら思った
- 襲名のパレードの金満ぶり。あんなことやってたの?本当、金持ちの世界の楽しみなんだな
- 終盤に2014年に人間国宝になったきくおがインタビューの後に車に乗る場面の無音時間。隣にいたポップコーン食いニキも音をたてることが出来なかったぞ!意味深な無音を作って緊張感演出する、この無駄な緊張感たまらねー!
- 渡辺謙の扇子で子供を叩きながらキレ指導する昭和稽古に笑う
- 病室で代役のきくおの演技にキレて食器を床にぶちまける渡辺謙の面白キレ具合
- デブ親父の「俺の娘を!」と言いながらきくおを襲撃するキレ具合
- 序盤でヤクザの殴り込みにあいテーブルの盾である程度応戦するも、「きくお、よく見ておけ」とカッコつけて刺青アピールする割に速攻で撃たれて死ぬ永瀬パパ
- 舞台近づきすぎ変態メガネマンがきくおの刺青を見た瞬間にキレて「この偽物が!」と言いながら蹴りを入れる豹変ぶり。あれは国宝級の変貌ぶりだった。女に見えた役者が実は男で刺青まで入っていたらむしろ怖いと思うのだがあの変態メガネマンは謎に強気だった。やっぱりあいつにはなれねえわ。
俺は歌舞伎を実際に観に行ったこともあるんだよ。一番安い席で、色々解説がつく初心者向けの公演だった。色々解説がないと何がすごいのか分からねーんだよな。動きのひとつひとつにどういう意味があるのか分からない。理解したいという気持ちはあるんだよ。
吉沢亮は仮面ライダーメテオの頃から知ってたから。なんなら舞台『プロデューサーズ』まで観に行ったことがある。今回も、大ヒットやったじゃん!おめでとう!な気持ちでわざわざ混んでる映画館に来たところがあるのよ。
まさかここまで合わないとは思わなかった。残念過ぎる。役者の演技の素晴らしさをもってしても俺には合わなかった。せめてもう1時間短かったらまだ印象は良かったと思う。
みんなはこんな俺のクソ感想を無視して映画館に足を運んでアニメ以外の実写映画も盛り上げて欲しい。
でもこういう映画がヒットすると「格調高く見せたくてひたすらノロノロ意味深な間でつなぐクソつまらねえ邦画」がまた増えそうで、それはそれで嫌。
見終わったあとしばらく言葉が出てこなかったし、観るのにものすごくエ...
見終わったあとしばらく言葉が出てこなかったし、観るのにものすごくエネルギーを使ったのか帰ってきて3時間寝てしまった。
好き嫌いは置いておいて、これは映画館で観て良かった。
スクリーンで観る歌舞伎の舞台の熱量がすごくて、どえらいものを観たなという気持ちになった…役者陣がすごすぎる…
ただ、正直ストーリーについてはいろいろ詰め込みまくっているので、ぶつ切りで荒かったりあっさりしてるなと思う部分もあり、ダイジェストを観てるような感覚だったけれども、
吉沢亮演じる喜久雄にとって歌舞伎の舞台がすべてでそれ以外はもはやどうでもいいという喜久雄の人生そのものがこの映画だと解釈すればいいのかな。
歌舞伎についての知識はあまりないけれど、そんな私が観ても吉沢亮のぞっとするような残酷な美しさと、横浜流星のたおやかな人間味のある美しさどちらも素晴らしかったし、田中泯さんは本当に化け物だと思った…
あと子役の2人が「怪物」の黒川想矢と「ぼくのお日さま」の越山敬達で、この2人も見事だったし、将来どんな役者に成長するのかますます楽しみになった。
ただただ美しかった
良かった
吉沢亮による吉沢亮の吉沢亮のための映画
正直歌舞伎の演技の良し悪しは分からないけど、吉沢亮の演技がずば抜けて良いことくらいは分かったし、監督も吉沢亮ありきでこの映画を制作したとインタビューにしてるくらいなので強ち間違いではないかなと
というかちょいちょい横浜流星の舞台の表情が気になってしまって。。。
演技の対比としてあえてそういう演出なのかもしれないけど最後までそれが引っかかってしまった
横浜流星の演技が下手だったわけではないし、周りを固める役者さんの演技も当然ながら素晴らしかったのも間違いない
ただ他にも気になるところがいくつかあって、上映時間の長さもありちょっと集中力散漫になってしまった
しかしながら歌舞伎の世界を物語にした映画作品を残したことは今のご時世からも良かったかなと
日本の文化はこれからも残して欲しい
出会えて良かった映画。美の衝撃がすごい
とにかく美しい…。
少年時代、父親が殺されるシーンがあまりに美しく恐ろしく描かれていたのが衝撃で、それがラストに繋がっていく様に、美の価値観を揺さぶられました。
芸に生きる人の生き様は、こんなにも孤独なのか。その果てしない孤独の中に、ずっとずっと求めていたものがある。こんなに美しいラストシーンは、他のどの映画にもないでしょう。そんなシーンにふさわしい、美しい歌が聴こえた時は、魂の震えというものを感じました。
役者さんについて。
少年時代役の黒川さん。あどけない顔からの、あの色気は凄まじかったです。静かに燃える炎が、確かに見えました。将来が恐ろしい役者さんですね。
吉沢亮さんも、もはや喜久雄としてしか見れなくなってしまいました。それほど、喜久雄は生きていました。
印象に残ったシーン。
多すぎて上げきれないですが…
・黒川さんの舞台のシーン。会場の空気を完全に掌握していました。圧巻でした
・曽根崎心中の練習(病室で)のシーン。「演じる」ということがこんなに人を感動させるものであることを、初めて知らされた気がしました。
・曽根崎心中の舞台に立つ前、震えてメイクができない喜久雄と俊ぼんのシーン。血と、才能。それは決して二元論ではなく、交わり、支え合っていけるものなのだと信じさせるのに足るやりとりでした
・白虎襲名の際に白虎が倒れたのを見て、動けなくなった喜久雄と、それを刺す万菊の目。全てを見透かす彼の目がとても怖かった
・屋上で喜久雄が踊るシーン。取り憑かれていましたね、喜久雄も観客も。
・俊ぼんと喜久雄の曽根崎心中。映画であることを忘れ、私は歌舞伎の舞台に入り込みました。歌舞伎の舞台?いや、曽根崎心中の世界に入り込んだ。ドキドキして、美しくて、涙をこらえるのに必死でした
・そしてもちろんラストシーン。喜久雄が見つめていたものは何だったのでしょう。芸の神様?父親?半ニ郎?俊ぼん?いずれにしても、生死を超越した何かであり、美しいものであったのでしょう。
美しいけど、結構心が痛くなる作品
鬼滅の刃無現城編に次ぐヒットを飛ばしている大長編映画、身内が「映像が綺麗な作品」と評していたことから早速見に行きました。
感想としては歌舞伎のシーンが美しかった。演じているときの表情や目線が男性なのに妙な色気を感じさせらる場面があり、非常に映画映えするシーンが多かった。実際の歌舞伎の舞台とは違う、映画ならではの歌舞伎の魅力が見事に描かれていた感じだった。けれど、ドラマパートではかなり心が痛くなる場面が多く辛い作品だった。主人公がヤクザ出身ということもあり、日本の古来より続く伝統芸能である歌舞伎の世界のルールに対する葛藤や挫折が生々しく突き刺さる場面もまた多く、それもまたこの作品の魅力なのだと感じさせられた。結末としては主人公は最終的には日本一の歌舞伎役者となって国宝に認定されるのだが、それ以上に失ったものが多く、最後に舞台に向かって進み、最高の晴れ舞台で舞う姿は神聖であると同時に孤独な姿で胸に締め付けられるような感じだった。
見て後悔無く感動させられるものだったけど、リピートしたいとは思えない。良い意味で痛々しい作品だったから。
異例のヒット過ぎ。
歌舞伎という世界の一端
鬼気迫る演技に心を掴まれる
元々見る予定は無かったが、評判が良いので劇場に足を運んでみて正解だった。パーフェクトデイス以来の感動だった。出演者の一人一人に味があり、主役の二人の舞台に立つプレッシャーもさることながら、それらを演じることのプレッシャーは相当のものであっただろう。2人の演技のぶつかり合いは鬼気迫るものがあった。ストーリーも立場が二転三転し、一体どうであることが幸せなのか、幸せなどないのかもしれない。極めることが幸福なのだ。田中泯が演ずる国宝の末路が何とも物悲しく、全体的には暗いトーンだが、一切飽きずに引き込まれた。特に吉沢亮の演技は素晴らしかった。アイリスのCMと同一人物とは思えない。何でもこなせるのが引く手あまたの理由であろう。自分にとって間違いなく今年ナンバーワンの邦画である。多くの外国のひとにも観てもらいたい。次は予告で流れていたキムタクの映画を観に行ってみよう
ネットよりもリアル
監督の勝利
平日朝8:40からの回なのにほぼ満席。公開から二月経つのに!
吉沢亮の隣室侵入事件があれくらいで済んで良かった。暴れて暴行事件からの逮捕とかになってたらこの素晴らしい映画がお蔵入りになってたかも。
吉沢亮と横浜流星の演技は本当に自身最高というだけありました。
でも一番はやっぱり監督。原作はものすごく面白いけど、どうしても馴染みのない歌舞伎の世界をここまで胸にせまる感動的な芸能として見せてくれたことに感謝。
この日本の伝統的芸能世界を画いてくれた監督が在日三世の李相日監督。
この間の選挙で話題になった極右政党の方々はこの映画をどう評価してるんだろう?
吉沢亮さんや横浜流星さんの演技に圧倒されました。
3時間という長い時間が、あっという間に過ぎ終始見入ってしまいました。特に歌舞伎の舞台での演技が、本物の歌舞伎役者さんかと思うほどでした。
内容は小説の本筋とおおよそ同じなのですが、映画の中での俊介の母の性格、中間部分の喜久雄が一般の人から受ける暴力シーンなど小説にはない部分に少し残念な感想を持ちました。また、その暴力のきっかけとなる事柄については、ラストの喜久雄に関わる大切な部分となる事柄だと思っていたのであの様な形のシーンに変えられたのは本当に残念な感想を持ちました。
それでも、全体的にとても素晴らしく映画のラストでの喜久雄の舞いは見ているだけで涙が出そうなくらい感動しました。
時間があれば、もう一度劇場に観に行くつもりです。
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