国宝のレビュー・感想・評価
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原作未読。大御所の娘に手を出して追放、ドサ回りから急転直下の舞台復...
原作未読。大御所の娘に手を出して追放、ドサ回りから急転直下の舞台復帰この辺りから駆け足になりもっと深く描いても良かったと思います。更に喜久雄が絡んだ女性達のその後が気になり描き込んで欲しかった。しかしながら、脚色した日本が誇る脚本家奥寺さんがこのまま次第点で終わるはずがなく、瀧内公美さん登場共に本領発揮。瀧内さんでないと表現できない独白のリズムには涙腺が崩壊、念と愛が交わり尊敬へと昇華させる場面は見応えありでした。なので3時間越えでもよかったと思える作品ですね。
この映画の話をするのなら、同時期に放映されているブラッド・ピットの...
この映画の話をするのなら、同時期に放映されているブラッド・ピットのF1という映画の話をする必要がある。どちらも共に、何かに取り憑かれている男の話だからだ。方や壊れてしまった家族を取り戻すように歌舞伎にのめり込んでいく主人公と、方や手にする筈だった過去の栄光を求めて壊れた体で取り戻そうとする主人公。どちらも最後に掴もうとした瞬間はその先の透明な静寂だった。
また細かい舞台設定もよく似ている。方やお祭りのF1の世界、方や閉鎖的な歌舞伎の世界をよく調べられており、そのどちらも眼の前で見ているような観客の気分にさせてくれる所まで似ている。本当によくできている、素晴らしい情熱を持った作品が多くて私としては感謝するしかない。個人的にBDは買わない主義なので別の形で還元をしたいと思ってる。
ただし、上手くいっていない所までこの両作品は似てしまった。どちらも特殊な世界を元にしており、その世界に興味がないと後半になればなるほど辛くなっていく所だ。キャラの心中が違っていても、やっている事は同じ、その上、日本は特有の間が長い演出なので余計に長ったらしい印象になってしまった。個人的に3時間は必要ないと思っている。しかし、それでも予算はF1の方が遥かに上であるし、国宝は破滅だけではなかったので点数的に上にした。
映像と演技は良かった
実際の歌舞伎をみたことがないので半端なことしかわからないが、劇中の...
歌舞伎全く観たことがない
結局は血か信用、芸の優劣は同じ土俵に上がってこそ
3時間10分、トイレにいくのを我慢しても引き込まれる力のある映画だった。
役者の表情、舞台の演技、所作、美しさは素晴らしい、私の乏しい語彙では言い表せない。二人の高校時代は青春という感じも良かった。けど、横浜演じる御曹司が吉沢演じる主人公の女形の芸に打ちのめされ、2年程、歌舞伎の世界を離れ音信不通の間に育ての親の名を主人公が襲名するが、直後に育ての親が亡くなり、同時に任侠の一門出身や背中に刺青が有る事、隠し子が居る事などがスクープされ後ろ盾を失っている主人公は干される。
(名門の名を襲名までした
そして、役欲しさに歌舞伎の大物の娘と男女の仲になるが、大物にバレ、娘が勘当された為
歌舞伎の世界に居れなくなり、ドサ廻りの日々が始まる。逆に戻って来た御曹司は名門の復活ともてはやされる。これが主人公が御曹司に向かって吐いた時期は違うが、「俺が一番欲しいのはお前の血や!!お前の血をコップ一杯に飲みたいわ」や「結局は血やないか、芸なんか関係ないわ」に集約されるのかと思った。じゃ、最終的に人間国宝になる主人公はどう復活するのか?(原作未見です)と思ったら、主人公に対して厳しく見ていた女形で人間国宝になった重鎮の引きで歌舞伎の世界に戻る事が出来た。この辺りなんか割り切れない部分はあるが。後、下卑た話だが大物の娘を演じた森七菜があんなに胸大きかった?と吉沢との濡れ場が結構大胆だったと思った。
壮絶
ハードルは低めにしとこ
俳優さんの演技は素晴らしい
一番ビックリだったのは永瀬正敏さん
エンドロールに名前が出るまで気づかず、渋い俳優で適役だなーと思っていたくらいでした
内容については親の仇にしろ、半弥とはるちゃんのあれこれにしろ、東一郎の子どもにしろ「何年後」で済まされ、まぁ想像はつきましたけどねみたいな感じでそこまでの道のりは想像するしかなく。
色々あったのにすぐ元通りっていうところに納得はできなかったり。
で、スキャンダル色々あったのになんで若くして国宝になれたの?
予告が素敵でハードル上げすぎてたかな
悪魔との契約(加筆修正済)
芸のためなら何でも捨てるという契約を悪魔と交わした主人公が、艱難辛苦遂に人間国宝になるという、50年間にわたる一代記である。ちゃんと伏線回収があるんだよね。
梨園の名門の御曹司(横浜流星)とヤクザの家に生まれた主人公(吉沢亮)が、ライバルとして鎬を削る。
スポーツ界では、エリートと叩き上げのライバル話は、よくある。古くは英国の陸上選手セバスチャン・コーとスティーブ・オベット、米国のフィギュアスケートのナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディング、大相撲の大の里と豊昇龍もそうかな。
大抵は、エリートが勝って、叩き上げが涙を飲むことになるのであるが、この映画は、そこがちょいと捻ってある。
様々なエピソードがあって、展開が早いので退屈しないが、「禍福は糾える縄の如し」そのもののストーリーは、陳腐。もっとピカレスクに徹すればいいのに。
寺島しのぶサンがいい味を出しているのは、さすがである。彼女は歌舞伎役者になりたかったんだよね。
舞台の映像は、まことに幻想的である。バックの伝統的な囃子に、現代のシンセサイザー音楽を被せるのは、趣向であるが、なかなかよかった。
しかしながら。
歌舞伎に関する素養がないと(例えば曽根崎心中のストーリーを知っていないと)、クライマックスシーンの意味がわからないだろう。足フェチじゃないんだからね。
その意味で、外国人には、理解し難い映画だと思う。あ、日本人でも、ミーハーには無理か。
結論:吉沢亮くんと横浜流星くんは、本当によく頑張った。田中泯サンの怪演も見ものである。
想像したよりクリーンな世界だった
田舎の平日午前の映画館。
いつもはほぼ貸切なのに、本日は券売機に長蛇の列(平日にこんなの初めて!)。しかも、どうも不慣れな高齢のお客さんが多いようで、なかなかスムーズに流れない。
上映10分前に到着しちゃったので(これ、ヤバいかも!)と思ったけど、まあまあの席も取れ、なんとか本編の上映開始には間に合い鑑賞。
一番大きなスクリーンで、6割くらいは埋まってる(平日にこんなの初めて!)。
平均年齢は高い。劇場鑑賞に慣れていない層が多いのか、上映中にカバンの中をゴゾゴゾゴゾゴゾしてカサカサ包装のお煎餅を何度も何度も音を立てて開けては食べたり、携帯の着信音を何度も何度も鳴らしたり、ツレ同士で話す客なんかが近くにいて不愉快だった。
年配が多い客層だとありがちなの?
作品は、時間を忘れさせる面白さ。
事前の情報収集はせず「なんだか綺麗な俳優さんが二人も出る、芸術系のお話なのね」程度の認識。PG12だし、BL要素やら”セッション”的なドロドロやらがあったりするのかしら(ワクワク)とゲスい想像をしていました(恥)。
しかし実際には、二人ともなんだかんだ言って”育ちがいい”設定だからでしょうか。全体的にはドロドロとした描写はほぼ無く、サラリと上品に楽しめる耽美な青春(?)映画という印象。
主人公二人の心根も関係性も美しく、少年時代の役者さんたちの演技も良かったです。
映像も綺麗です。
万菊(田中氏)の登場で「あーこのおばあちゃんみたいな国宝老人が、若くて美しい若者を食い物にして・・・」と想像したけど、そうじゃなかった(ゲスくてすみません)。
やさぐれてボロボロになった喜久雄(吉沢氏)が屋上で踊るシーンでは「ここで絶対、飛び降りる!」と思ったけど、そうじゃなかった(ゲスくてすみません)。
「美しいだけで終わらない」「何があっても表現し続ける」という、ガッツというか生命力というか、世俗にしがみつく胆力が現世での成功には大切なんでしょうか。
劇中では、歌舞伎を見たことがない私でもちょっとは知っているような有名作品や、なかなかに面白い演出の演目がたくさん演じられていて、衣装も所作も美しく、小道具や舞台演出も面白い。裏方さんのお仕事もうかがえて、プロフェッショナルな世界。
歌舞伎にも興味がわきました。今度観に行きたいな。
喜久雄(吉沢氏)も俊介(横浜氏)も、後半にいくに従って女形としての美しさや凄みに磨きがかかっていく感じ。
俊介(横浜氏)と喜久雄(吉沢氏)の最後の演技は凄みがあってちょっと泣けました。
心根が美しく、親友二人のザ・青春って感じ。
と書いてみて気がついたけど、これ、二人とも年齢的にも役者としても「青春」ではないはずなんだど、そう感じちゃうのはなんでかな。劇中の二人の立ち位置を考えると、本当ならもっと重厚で厚みがある脚本の方が正解なんだろうけど。
でもまぁ、わかりやすくて嫌いじゃない。
そして、喜久雄(吉沢氏)の最後の演技は、妖艶で美しく女性以上に女性らしいカットがたくさんありました。
お二人とも、お稽古たくさんしたのでしょうね。素晴らしい役者魂だと思いました。
劇中では、どの階層の女性も「男社会の中の女」という立ち位置で、”あーそんな感じでそんな扱いなんだなー”、”これ「教皇選挙」の時と同じ感じだわ〜”と思いました。
竹野(三浦氏)が良かったな。最初は喜久雄(吉沢氏)に殴られてたけど、結局、最後まで見捨てずに伴走し続けた歌舞伎ファン。
冒頭に記述した他の観客の無作法を差し引いてあまりある面白さでした。
歌舞伎の演目とかを公式HPで勉強してからもう一度鑑賞しようかな。
芸にいきた人間の一生を追いつつ、誰しもが通る道を描いた作品
男の友情を超えたドラマ
歌舞伎の道を究める女形2人。
美しかった。
梨園の血を恨む半弥とその血を渇望する東一郎お互いの苦しみを理解しながらも、時に憎しみ、哀れみ、惹かれあう。この二人のつながりがたまらなく切なかった。半弥の最後の舞台では2人の絆の強さが強烈に伝わってきて、涙が止まらなかった。映画の締めくくりの東一郎の舞台は、東一郎が求めている景色があり、それは東一郎の父親が殺されるときの風景だったり、半弥との舞台風景だったり愛する人たちの一番命を燃やす瞬間だったんだろう。 この映画に出てくる女優たちは、梨園の女のように本当に脇役だった。 正直、森七菜の存在はいまいちだった。梨園のお嬢にも、甘やかされたお嬢にもみえないし、東一郎に寝取られるくらい軽い女にギアチェンジしてくれたらもっと面白かったかな。ドラマの森さんと変わらない。そこだけ減点。
完璧に作られた映画は苦手なのだが
話題作という評判に釣られて鑑賞(笑)
前知識がほぼ無いままで観ました!
吉沢亮君のお初、魂がこもっていて圧巻でした!
主人公2人のジェットコースターのような人生に打ち震えました!
高畑充希ちゃんや森七菜ちゃんの掘り下げた女の本音な部分が気にはなりましたが、それを差し置いても素晴らしかった!
しかし、人間として国の宝と認められるようになるには、悪魔に魂を売るような生き様が必要なのか...
そして、毎朝「よーいドン」で認定されてる方々も...そんなわけ無いやろ(笑)
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