国宝のレビュー・感想・評価
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期待し過ぎたところがあり…
観たい観たいと思い続けて1ヶ月半、壮大な期待を持って臨んだ鑑賞だったのもあり、それを超えることがなく終幕を迎えた。役者の演技力も全体の構成も演出も最高だけどストーリー展開としては心が震えるとかグッとくるところがあまりなかった。でも歌舞伎には大いに興味を持った!
表情から所作まで素晴らしい
歌舞伎に関わる二人の男の人生の話。所作の細かいところまで作り込む丁寧さと、時間軸を飛ばして人生全体までひっくるめて作る大胆さの融合。舞台に上がる時の緊張感、自分に来ると思っていた役が相手に行ってしまう落胆とその芸を見せられた時の焦燥感、歌舞伎の演技中の感情の発露など主演二人の演技が素晴らしい。
息をのんで観る
異世界の物語
TOHOシネマズ緑井で映画「国宝」を鑑賞しました。
公開されてから世間的な評価も高く注目していましたが、上映時間が約3時間ということで今まで観に行くのを躊躇していました。
観に行ったのが土曜ということで、客層は女子学生の数人グループや家族連れらしき人々など様々。
--任侠の家に生まれた主人公の喜久雄(吉沢亮)が、代々続く歌舞伎の家に拾われる。歌舞伎の名家に育った俊介(横浜流星)との友情と葛藤、そして挫折を乗り越えて芸の力で歌舞伎役者の頂点、人間国宝に上り詰めるまでの半生を描く。--
う〜ん。評判の割には自分には合わなかったかな。途中で眠るかと思ったけど、そこまで眠くもならなかったので、一般人には異世界ともいえる歌舞伎界に興味は少し持ったのかも。
それにしても演目とかも全く分からないし、この映画を観て歌舞伎を観に行きたいとも思わなかった。よくできていたけど、なぜ評価が高いのかまでは理解できず。でも、なんとかトイレは我慢出来ました。
良作ではある。
他の人が論ってるネガティブな批評にいくつかは同じ感想を持った。万菊が鷺娘を舞ってる時の味付けの濃い演出や、ドサ回りの時のやっつけ感や酔っぱらいに絡まれるシーン、必然性の薄いカット割が多々見られるところなど、、
ただ、人間関係や心理描写が甘い、伝えたいことがわからないと言った意見が散見されるのだが、それは要所で演じられる演目自体のテーマが補ってるのではないだろうか。言うなれば勉強不足、表層しか見られない他人にとっては振り回されるような映画に映るだろう。
3時間と長い映画だが、2回目を見る機会があるのなら、出てきた演目のプロットを頭に入れて視聴するともっと立体的な見え方になるかもしれない。3時間の長編だが、気がつくと終わっててのめり込める映画体験だった。
覇王別姫っぽい?
原作を読んでないけど、なんか、全体に早送りみたいな印象でした。
ただ、3時間あるなんて知らずにふらっと観てしまい、
最後の1時間トイレに行きたいのを我慢していたせいで、
終盤の間を味わえなかったのが残念。
なんか、覇王別姫っぽいなぁと思ったのですが、
京劇と歌舞伎が脳内でリンクしただけかも。
あと、原作では細かく書いてあるのでしょうが
主役二人の関係性が謎のままで、モヤってます。
そんな心理状態になる???って違和感しかわかなかった。
役者に関しては、吉沢亮と横浜流星の顔の区別がつかなくて、
かなり集中してないとどっちがどっちかわからなくなり混乱。
渡辺謙が異常にうまそうに茶漬け食ってたせいで
帰宅後に茶漬け食いました。
寺島しのぶの本物感(いや本物なんだけど)が圧倒的すぎて、
もはや笑いそうになりました。
総評: 175分ってわかってたらきっと観なかった。知らなくてよかった。
道を究めること、およびその代償について考えさせられた
主人公は、少年期からの当人の志もあって、日本一の歌舞伎役者になる人生を歩むが、その輝かしい栄光の裏で数々の犠牲を払う。近しい人との別れや身に降りかかる災難などがそれに当たろうか。しかし、それらをも糧とできるほどの志の強さがあったからこそ、人間国宝という頂点の座に至ることができた。
人生には紆余曲折がつきまとうが、どのような苦境に立たされようとも己の志を貫き通すことで終いには大きな宝を手にすることがある。この映画はそんな訓示をしているように感じた。
皆さんお書きの通り、田中泯さんの「鷺娘」は鳥肌物。田中泯さんの演技自体からも、上で述べたような人間の心に宿る偉大な力を感じられた。
時間は気にならなかったが、もう少し短いとなお良い。終盤のトントン拍子は確かに改善の余地があったかもしれない。
吉沢&流星に🌟4つ!!!!
話題作で、
見に行った回もレイトショーなのに
かなり人が入ってました。
長いとはわかっていたので、
覚悟はしてましたが…
長いです笑
腰悪い方は腰に当てるクッション持っていくことをおすすめします!笑
ただ映像はキレイなので、
見飽きるという感覚はなくキレイだな~という感じで見続けることは可能です◎
映画としては🌟3.5といったところですかね…
歌舞伎の世界の厳しさ、残酷さ、
むごさ、美しさ全てを学べる
いわゆる歌舞伎の教科書みたいな作品だと感じました。
吉沢亮くん、横浜流星くんの
演技は素晴らしく
この映画における役者魂をかけた二人の努力は本当に本当に素晴らしく
これこそまさに【国宝】だなと思いました。
歌舞伎?国宝?なにそれ?
みたいな初心者が歌舞伎に足を運びたくなる作品なので、
是非歌舞伎興味ないな~て方こそ
見に行くべき作品だと感じました!
あとちょっとだけ違和感だったのは
吉沢くんのおぢ姿ですかね…
メイクさんももちろん努力されているとは思いますが、
吉沢くんが童顔なのでちょっと違和感に感じてしまいました…
あれは顔映さずに最後のシーンにいけたら映画としての質が上がったかなと(生意気で申し訳ございません)
映像が美しい
映画観た後、小説読むと深みマシマシ
花井東一郎が花井半二郎の代役で舞台に上がった時、「俺は逃げるんじゃない、逃げるんじゃない」と言いつつ、8年も行方をくらました跡取り息子、半弥。
でもね、その気持ちよくわかる。
血でもなく、どんなに努力しても敵わない相手がいることに絶望したんだよね。
幼馴染で恋人だった福田春江が東一郎に「結婚しよう」と言われた時に、「喜久ちゃんは立派な役者だから私はタニマチになる(私の中でセリフは変換してます)」と言った時の彼女の気持ち。東一郎が芸に魅了された芯からの歌舞伎役者だと見抜いていたからだろう。
だから春江は半弥と手に手を取って逃避行。二人の間には東一郎への羨望が絆となって結ばれた。この辺りは原作を読んで噛み締めてみたいと思う。
かたや、人間国宝になるも、90歳を超えて長屋の4畳半一間の布団に横たわる万菊の姿に、芸を極める人は本当に他に何も要らないのだと納得がいった。実際、いろんなことにお金がかかるのだろうけどね。少なくとも投資とか蓄財には興味がないのだろう。
カメラワークが素晴らしく、歌舞伎座で見るよりも様々な角度から迫るように鋭いカットもあり臨場感でいっぱいだった。
ストーリーを追うのもいいが、この監督の世界観に身を任せるのも楽しみ方の一つだろう。
ここから追記
上下巻読みました!
この原作をよくまとめて描いていたとまた感動!ぜひぜひお読みいただければと思うところでございます。←小説をちょっとパクった
映画館で見るべき映画
月並みですが、本当にすごかった。
見終わった後、立ち上がることが大変だった。
SNS等で称賛の嵐だったので、疑いながら見始めて、あっという間の3時間でした。
何回か泣き、エンドロールで泣き、心が落ち着かず、誰かと分かち合いたくて映画.comの登録までしてしまいました。
たくさんの配信ツールが出来た今の時代に、映画館で見ることができて幸せでした。
視界いっぱいのスクリーンと、毛が逆立つようなBGMに包まれて、心が乱れました。
出会わせて頂いてありがとうございました。
ずっと気になっていること
ストーリー微妙。女形(おやま)を「おんながた」と読むのは、やめて欲しい🎞️
演目や歌を存分に用いて、劇場で贅沢な気分に浸れますが、ストーリー自体はイマイチに感じました。入門して身を立て、血統に悩み三浦貴大さんと衝突するあたりまでの、前半は良かったです。後半は時間も飛び飛びで、非日常を追体験するよりは雰囲気映画になっていったと感じました。ライバルが失踪したと思ったら、10年して急に帰って来てスターとして返り咲く展開は、主人公が当主なのに追い出すシーン等も無く、おかしいと思いました。また人生を描いているのに良かった時代や黄金時代も特に感じなかったので、例えばライバルと2人で家を盛り立て一時代を築き、その後に跡目争いで揉めるというオーソドックスな「持ち上げて落とす」シナリオなら、高揚感もあって良かったかも知れません。女形(おやま)を毎回「おんながた」て読むので、苛々しました。主人公の舞台でのお顔や立ち振る舞いも、梅沢富美男さんや早乙女太一さんと比較してしまい、美しいとは感じませんでしたし、発声もこれで良いのか分かりませんでした。ケン・ワタナベが血を吐くシーンは良かったです。難しい内容にチャレンジした映画だとは思います。
圧巻
男の色気
吉沢亮の宣材写真が色気あるのと、高畑充希が好きなので、どんな恋愛コンビになるかたのしみに観た。それと、評判よいので、3時間近い上映時間に躊躇したものの、後押しになった。
さて、吉沢亮はきれいなお顔で女役の歌舞伎には適役ですね。中性的な顔立ちだから、男のゴツゴツ感がないので、ピッタリ。横浜流星はNHK大河ドラマ並みの人の良さが滲みてていたものの、いいとこのお坊ちゃんという世間知らずなにありがちな無邪気な鈍感さが感じられないだけに、ちょっと物足りない感じもした(よく世間知ってる感じが出てしまっていた)。
それにしても、この二人の男優の掛け合いは色気あり、男気あり、恋愛あり(少しだけ吉沢亮と恋人とのベッドシーンもあり)で、見応えはあったかな。特に観客女性多いのは納得の内容でした。
但し、歌舞伎の映像シーンが長いので、冗長さがあったのは否めない。歌舞伎のシーンは圧倒されるとはいえど、それを観にきたわけではないので・・・。それよりも、もっとドロドロした主人公の生い立ち、男同士の葛藤、それをもっと深堀したシーンが欲しかった。任侠上がりの吉沢にもっとキレたら怖い感じのナイフのような危なさをもった感じたかった(ちょっと求めすぎですが・・・)。高畑充希は安定だったけど、森七菜はかわいらしくてちょっとしたベッドシーンもよかったです。
歌舞伎を包括的に描こうとし過ぎか、中途半端に感じた
この作品は、歌舞伎という芸そのものの奥深さや美しさ、習得の困難さだけではなく、その世界特有の慣例や習わしも描くなど包括的に描かれているが、それには歌舞伎の世界が深すぎるのか、どこか全体的に中途半端になってしまった印象である。
歌舞伎を鑑賞したことがない自分にとって、本作は歌舞伎の世界を垣間見るだけでなく、実際の生の歌舞伎を観ているような体験で、面白いと感じた。またその稽古シーンも、その道を極めしものだからこそ分かる所作の違いや感覚について描かれ、いかに奥深い世界かを分からせてくれる。
一方で、物語が展開するにつれて次第に飽きてきた部分もあり、それは歌舞伎の演目自体に飽きたのではなく、物語展開に飽きてしまったのかもしれない。例えば、喜久雄は任侠の一門として描く意味はなんだったのだろうか。この物語の一つの大きな要素として「歌舞伎の血筋ではない」ことからの排除があるが、であれば別に任侠の一門である必要はなく、前半に任侠シーンを挟んだ割にはそれが後半活かしてくるのは一瞬スキャンダルがあったくらいであまり意味があるように感じなかった。また、俊介が失踪したり復帰するあたりもなんか雑に感じてしまった。それでか、集中を保てず後半は時間が長く感じてしまった。個人的には歌舞伎の中でもテーマをもう少し絞って、芸の習得に絞るか、あるいその慣例慣わしに絞るか、したほうがより深い作品となったように感じる。
全2052件中、1361~1380件目を表示
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