国宝のレビュー・感想・評価
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美しい世界
御曹司の華と部屋子の執念がとてもいい対比になっていた
二人がいがみ合わず切磋琢磨していくのがまさに「芸事」だと思った。
悪魔に魂を渡してでも築き上げた国宝という地位と、完成された鷺娘の美しさはさながら浮世絵の様だったし、紙吹雪が本当の雪に変わり探し求めていた景色が現れた瞬間の美しさが圧巻だった
かなりの期間の年代を見せていく作品ではあるが、90年まではあまりときが進んでない様に見えるのは、梨園という閉じた世界を表現するためにわざと選んだのかどうなのか。半弥が亡くなってから急に時が進んで新しい世界に進んだように見えた。
長い!
歌舞伎の知識は、無いのですが
吉沢亮くんも、横浜流星も、どれだけ研鑽を
積んだのか。。。と思える
素晴らしい演技でした
でも、どうしても歌舞伎役者には
見えません
こんなに歌舞伎をがっつりやるなら
いっそのこと
団子くんと、染五郎とか
中村屋兄弟とか
歌舞伎役者さんに、演じてもらっても
良いのではないかと思うけど。。。
吉沢亮くんと、横浜流星の熱演ぶりが
凄すぎて
やっぱし、他の人ではあかんかなぁ
と、モヤモヤします
そして、なんで、舞台を関西にしたのやろ
メインの二人が、関西出身でないのだから
東京で、ええやん
関西弁探偵の、私は、決めゼリフの
イントネーションが気になって
感動が冷めます
クライマックスとなるべき場面が
何度かあり、そこを頂点に
世襲や、血、才能を乗り越えて芸に生きる
二人の姿をメインにした物語の方が
映画向きやと思うけど。。。
主人公が「国宝」となるまでの
長い道のりを描くなら
映画じゃなくて
大河ドラマとか、日曜劇場にしたら
良かったと思います
まだ、続きあるんか?
という気持ちになりました
そして、なんか、上から目線で
どや!すごいやろ!!と言われ続けていて
批判じみた感想要りません
みたいな、雰囲気の映画でした
単純な感想として。。。
黒川想矢くんが良かった
そして、俊ぼん、エエやつやなぁ
春江の心変わりにモヤモヤ
親子そろって、糖尿になるなんて
寺島しのぶ、食生活、考えたってぇや
なんてことも思いつつ、観てました
作品の世界に引き込まれました。
はじめから最後まで作品の世界に引き込まれました。
3時間近くの上映時間でも途中、集中が途切れずに作品世界に没入できたのはいつ以来かなぁ。
喜久雄を演じる吉沢亮さん、俊介を演じる横浜流星さんの気迫が圧巻でした。
田中泯さんの万菊もすごい良かったです。劇中、日常の所作から女形を演じられていたのが印象的で感服しました。
任侠、昭和、歌舞伎世界のそれぞれを違和感なく、印象的に表現された美術、映像、音声が素晴らしかった。
作品は喜久雄が歌舞伎の世界に入るキッカケから頂点に立つまでが語られますが、長期間密着したドキュメンタリー作品を観ているようでした。それだけ歌舞伎シーンはじめ、画にリアリティが有ったのだと思います。
是非、雑音で集中を邪魔されることの無い映画館で観て頂きたい作品です。
もちろんいい映画は認める上で。。
そんなにいいかな?
修羅の道
何度でも見たくなる国宝の中毒性を紐解いてみた
5宝目を鑑賞し終えた私がこの素晴らしい映画の中毒性について述べる。
何なんだろうね?
こんなの初めての経験だわ。
観終わって少し経つとまた観たくなる、しかも劇場で。5回も観たらさすがに飽きるだろうと思っていても毎回しっかり感動するし、全編に渡ってべらぼうに面白いし、エンディングで流れる井口さんの美声に魂が震える。
土日の予定がなかったらまた行っちゃう?
席空いてるかな?
やべーまた埋まってるわ!
この繰り返し(常に暇してるわけではない)
ハッ……これがもしや課金しか貢献の術を知らない「推し」なる感情なのか?
確かに「ババンバ」も観たし「線は僕を」も観たけど、でも1回観れば充分なんだよね。
他の主演映画を繰り返し観たくなる訳ではない。つまり俺の推し対象は吉沢亮ではなく喜久雄であり、横浜流星ではなく俊ぼんであると考える方が自然であり、劇中で描かれる彼らの人生に魅了されているからこそ何度でも、お金を払ってでも、国宝が観たくなるのだろう。
彼らの歌舞伎は実際に観れないからこそ、劇場のスクリーンでだけ会えるからこそ、何度でも足を運んでしまうのだろう。
公開2日目に何かに呼ばれたかのようにレイトショーに足を運び、瞬きすら忘れるような映像体験に我を忘れ、あれよあれよと社会現象化してあっという間に100億突破してなお勢いは留まることを知らないこの状況。
今では最早疑う余地もなく、確信めいたものすら感じているのだが、国宝は実写邦画歴代No.1を達成するだろう。
日本人の記憶と記録に残り続けるこの作品を作り上げた全ての役者とスタッフに心からの喝采を送りたい。
説明のつかない涙
引き換えに掴み取る"美"
美しさの頂を追うこと、心の外にある美を追い続けること。血筋じゃないから、道はよりいっそう過酷なもので…。
悪魔に魂を売るしかない──それが如何なるものか3時間のうちに描かれていて、観客を飽きさせる余裕はありませんでした。少年時代の、純真に追い求める姿と、その後。魅入るように観てしまいました。
見ていて少し感じたのは、女形を演じることや、「女の心情」を演じきるということについて、その深淵に触れるにはまだまだ踏み込み切れていないということ。女でありながら、「女とは何か」がまだ分からない。もっともっと感じ取りたいと願う気持ちが強まりました。
歌舞伎を、死ぬまでに必ず観に行きたい。そして、終盤の…命を燃やして体現する"一体感"は圧巻と言わざるを得ません。
総じて、心の奥に長く余韻を残す映画でした。
ここからは本当に個人的な感想ですが、perfect days が隠された心の内側の美しさを映し出す映画だとしたら、良い意味で国宝は真逆の位置にある映画だなと。でも、手にした美しさに大差は無いのかなとも感じたり。
今年の映画大賞はこの作品。
少なくとも今年、この作品を超える力作は出てこないと思う。
制作側の熱量と本気、覚悟を感じた力作。
予告編だけで結構仕上がってるのは分かって、「これ稽古大変だな」と感じた。
吉沢亮君、横浜流星君の2人は、歌舞伎の家に生まれてもいないのに、2年ない稽古期間でよくここまで頑張ったと思う。
田中泯さんの、空中を滑るような足捌きはさすがだと思った。
役者にとって、作品は出会い。当たり役に出会えるのは幸せだと思う。
称賛の言葉なんて、血の滲む稽古の苦しさに比べたらほんのオマケかもしれないけど、でもこの作品、出演者は間違いなくやってよかったんじゃないかと思う。
また個人的には、エンドロールにKing Gnuの井口理が起用された事は誇らしく…、ここはアップルや髭ではなく、ちゃんと選ばれたと思う。彼がコントラルトである事が、女形の要素と通じるところが、制作側にも分かっていたのかと思うと、そんなところも最後の最後まで拘って作った作品だと思った。
映画史に残る大作の、誕生に拍手。
吉沢亮、役者として純粋にかっこよかった
映画以上に思える映画
お盆休みの最終日にレイトショーで見たが、1500円では申し訳ないと思うくらいの最高の映画。5点満点で6点付けたい。邦画ではこれが最高峰ではないか、この映画自体「国宝」ではないかと思う。歌舞伎役者を演じる俳優二人の演技が鬼気迫るもので、歌舞伎を見る目がない私は、彼らの演技で歌舞伎はこんなに美しいのかと、まるでその神髄に接したように感じた。役者が役者を演じるとこんなにも凄まじく、もはや演技を超えて、その人の人生丸ごとを投げつけられた気がした。演技指導した人も、その他のスタッフも装置もロケもエキストラも凄いと思う。何も手抜きがない。
実際に伝統芸能で血を越える逆転はあまりないかと思うが、あえてジャンルは書かないが、逆転の例はあったし、実子と婚外子の因縁の例はあった。血が支えてくれることもあるだろうし、演技が神がかって全てを超越することもあるだろうし、また色々なものを犠牲にすることもあるだろうと、芸と(芸を演じないわれわれも含め)人生の業を色々考えさせてくれる。
関西のあちこちがロケ地でいい味を出しており、やはりもともと芸事は上方かと風情を感じた。
歌舞伎役者の生き様
昭和の日本、そこに生きる歌舞伎役者、そこに関わる人たちを描く作品。
特に、舞台時の映像の迫力と美しさに圧倒される。
キャスティングも絶妙であり、皆さんハマり役と感じてしまう。
特に、渡辺謙さんは、作品の中で本当に年月を重ね、老いてしまったと思わせるほど素晴らしい演技でした。
単純ではない人の生き様、3時間を感じさせないほど、作品の緊張感と魅力。
終わった後も、作品から抜け出せなくなるほどの余韻。とても素晴らしい作品でした。
歌舞伎のボヘミアン・ラプソディ
見たことないタイプの映画で、断片的に芝居のシーンが入り従来のストーリーのテンポが変わり、一時停止になりながらもその芝居の迫力に圧倒される。
構造としてはクイーン映画のボヘミアン・ラプソディか、とも思いましたが、あれが否が応でもブチ上がるロックの名曲リズムがベースにあるのに対して、こちらは生身の人間の芝居を存分に見せる構造で、これでこんなに引き込まれて鳥肌まで立たせるのだから、とんでもない映画と思いました。
とにかく吉沢亮、横浜流星、この2人の演技、迫力、そして渡辺謙の存在感で圧倒され続ける3時間でした。
表情アップの画が多かったのはこの監督の嗜好か、歌舞伎を描き切る戦略か、それでもこの3人の顔は大画面に圧倒的に映えていました。
ビルの屋上でジョーカーになる吉沢亮の危うさは平場のシーンでは一番のシーンだったか。
感服しました。
あっという間の3時間!
仕事のバタバタでやっと見ることができました!
見る前は3時間長いなーと思ってましたがマジであっという間でした。
とにかく次々とやってくる展開が本当に飽きさせない作りになっていて、ただ所々、見る側で「これはこういうことだったのか」という補填することを求められる作品だったかなと思います。
なので一回見て理解できる感じではなく、他の見た人の意見を聞いたり知ったりした上でもう一度鑑賞することでまたより楽しめる作品なんじゃないかと思います。
演技に関してはもう間違いない人たちばかりなので本当に安心して見ていられますし、とにかくこの構成というか見ていて飽きのこない作りが素晴らしいなと感じました。これはたしかに大ヒットして当たり前だなと感じます!
内容に関していろいろ書きたいとこではありますがご自分でこれは確かめて見るべき作品だなと思うので割愛させていただきます。
芸への愛と執着の物語。これ以上ないという最高のキャスティング。
見応えのある歌舞伎のシーンに濃厚な人間ドラマ、そしてキャストが素晴らしい。初っ端の永瀬正敏さんの貫禄で緊張感が高まる。
様々な愛憎が描かれる。この愛憎が汚いものにならないのは歌舞伎という一つの芸への想いが貫いているからだと思う。喜久雄を部屋子にした半二郎、ライバルでありながら一番の理解者でもある喜久雄と俊介、凄まじい存在感の人間国宝万菊。
万菊がなぜ喜久雄にあのように振る舞ったかは引っかかっていた。初対面で容姿の美しさに触れ、俊介を抜擢し、最後に助け舟を出す。万菊は美しいものから解放されたというが、だからこそ喜久雄を助けようと思えたのではないだろうか。最も優れた歌舞伎役者でありたいという悪魔の声は万菊にも囁きかけ、美しくあろうとせずとも美しい喜久雄に嫉妬があったもののその感情からようやく自由になれたのかなと思ったのだがどうだろう。
芸を愛し芸に執着し、人生を賭けるものたちのドラマ。キャスティングが大勝利だと思った。
田中泯さんは、撮影終了後もこの作品のための稽古を続けておられるそうだ。彼はこう語っている。
「稽古は過去(記憶)との往来が多ければ多いほど確実に未来につながる。現在・過去・未来が複雑なつながりを構成するに違いないのだ。」
冒頭の父を失うシーンで、父が息子にこの姿を見ておけと言い残す時、雪が舞い散っていた。あの雪は彼の脳裏に焼き付いているだろう。そして、俊介とともに過ごした日々を彩る桜吹雪も。
人は過去と往来し、生を泳いでいくのだと思う。過去と、執着とむきあいながら。
全2068件中、841~860件目を表示
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