「当初は観るつもりなかった…」国宝 Movish有さんの映画レビュー(感想・評価)
当初は観るつもりなかった…
よく行く映画館の外、入口の端っこにぽつんと立っているポスターを貼る小さな看板がある。だいたい公開中の話題の映画ポスターが貼られている。
ある時、とある映画のポスターが貼られた。タイトルは『国宝』というらしい。自分は基本的に映画館に行くとき、ポジティブな気分になりたいので暗い雰囲気、特に実写邦画は殆ど観ない。国宝も自分に合う映画とは思えなかったのでスルーしていた。
ただ1ヶ月半過ぎてもポスターが変わらず、何回も前を通るとさすがに何か気になってしまった。レイトショーで日付が変わる時間だが観に行けるタイミングがあったので家族に遅くなることを伝えて映画館に足を運んだ。
傑作映画だった。吉沢亮さん、横浜流星さんの演技は素晴らしく、次の日本アカデミー賞の主演男優賞、助演男優賞は決まったなと思った。ただ、それと同時に3時間で半分以上は悲しい展開だし、自分が苦手なタイプの映画でエンドロール流れている間に二度と観ないと思いながら家に帰った。
その後、監督や演者、照明さんなどのインタビュー動画を観た。監督による撮影秘話や演者のこの映画にかける想いを聞いたら、また観たくなって本日2回目の鑑賞。今度はエンドロールでKingGnu井口さんの歌声、坂本美雨さんの書いた歌詞を噛み締めながら聴けた。
この時代にこの映画を見れて幸せだと思った。製作に携わったすべての方に感謝。
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