「このキャストでないと創れない作品」国宝 きいさんの映画レビュー(感想・評価)
このキャストでないと創れない作品
吉沢亮の圧巻の美(覇王別姫のレスリーチャンを見ているよう)、破滅に向かっていく演技がはまる横浜流星、以外のキャスティングもすべてよかった。
女形ができる俳優を2人揃えるだけでも至難の業だろうに…
横浜流星の繊細な演技、すごく印象に残る。「主演は横浜流星でもよかったのでは?」と思ったりもしたが、女形でスクリーンにでてくる吉沢亮を観ると圧巻。
喜久雄役、俊介役ともに同じくらいの器量・演技力がないと作中のライバル関係も成り立たない。
喜久雄が吉沢亮、俊介が横浜流星で適役だと感じた。
そしてラストシーンの後の主題歌が、作品の余韻に浸れる。
作中のストーリーと主題歌がマッチすると、またひとつ作品が大きき見えます。
一人の歌舞伎俳優が国宝になるまでの人生を描く物語を、3時間に納めるために仕方ないけれど、
「8年後」「◯◯◯◯年」など年数表記され、登場人物が知らぬ間にあれよあれよと歳をとり、どんどんストーリーが展開されていくのは、若干、物語の重厚感が薄れた。
原作未読だけれど、原作もそうなのか?
「話題だから」という理由だけで観る人には合う合わないはハッキリ分かれそうだけれど、
間違いなく吉沢亮の(個人的には横浜流星も)、代表作。
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