「もったいないと思ってしまった。」国宝 ASM_24H_CURRYさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいないと思ってしまった。
『国宝』
李監督×吉田修一原作。
このコンビの『悪人』、『怒り』で胸えぐられ、
映画館へ何度も足を運んだわたしは、また期待値もとんでもなく上がっていました。
※ネタバレではないんだけれど、気持ちの良い感想ではないです。
本当にとてもよかったんだけど、
美しかったし、役者の素晴らしさとか、映像画角、衣装、プロダクションデザインや、原麻里彦さんの音楽も最高だし、歌舞伎のことは詳しく分からなくても、
本当に素晴らしかったのだけど、
なんであんな編集だったんだろう。
勿体なさすぎると思う。
175分。
充分長いけれども、もっと丁寧に描けたなら、と思った。
そうしたら、本当に本当に日本の宝のような映画になっただろうと。
削って削って175分だったのだろうけれど決して長く感じない、全てのシーンが素晴らしかったのに、
繋ぎ目が、気になる場面が何度かあった。
削って欲しくない大切なところまで削られている気がする。
吉沢亮演じる喜久雄の人格の輪郭や深さが、本当はもっと見えただろうに。
と、
生意気にも思った。ただのファン。
ディレクターズカットver.がいつか観られることに期待。
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