「【「新聞記者」女子高校生バージョン。チープな感じが良く(褒めてます。)学園の闇に迫る女子高生達の正義感溢れる展開も佳き作品。ヤッパリ、キャリア上手の高石あかりさんが、特に良かったなあ。】」新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【「新聞記者」女子高校生バージョン。チープな感じが良く(褒めてます。)学園の闇に迫る女子高生達の正義感溢れる展開も佳き作品。ヤッパリ、キャリア上手の高石あかりさんが、特に良かったなあ。】
■「新聞記者」・・2019年に、今を時めく藤井道人監督が世に出したポリティカル映画の逸品である。そして、この作品はナント、シネコンでも上映され、大ヒットをしたのである。邦画の潮流を変えた作品であると言っても、過言ではないと思う作品でもある。
そして、今作は設定を高校に移し、学園の闇を暴こうと活躍する女子高生たちの姿が、ナカナカなのである。
◆感想
・演者の殆どの方を知らず、且つ若手の俳優さん達の演技は初々しい、と言うか申し訳ないが拙い。
そして、設定もチープ感が漂うのであるが、今作はこの感じが良いのである。(キッパリ!)
■ペンネームで作家活動をするミドリマチコノハに憧れて、コノハが在籍されているという私立高校に入学したユイ(藤吉夏鈴:アイドルさんだそうである。)は、文芸部の西園寺部長(久間田淋加)から入部を許可すると言われ、コノハへのインタビューの実績がある学校から認可されていない、学校の先生たちのスクープを得意とする新聞部に入部する。
そして、部長杉原かさね(高石あかり)ともう一人の部員恩田春奈(中井友望)と学校の闇に迫る中、学園理事長の沼原(高嶋政宏)から、様々な圧力を掛けられる。
・ヤッパリ、高石あかりさんの突き抜けた存在感が魅力的である。今作では、賄賂で、連続全国高校文芸大会3連覇を狙う理事長に、真向勝負をするところなどは、「ベイビー・ワルキューレ」の様であり、理事長をぶん殴って退学になった後に履いている黒いソックスには”国士無双”と縫い込まれているのである。何だか、凄いなあ。
・ペンに仕込んだ録音装置での理事長との”スクープ録音合戦”や、理事長の言いなりだった西園寺部長が、表彰式で司会から”作品について”を問われた時に、”読んでいないから分かりません。!”と答えちゃうところなども、大変宜しい。
<今作は、悪徳理事長に支配されていた高校生達が、”良くない事は、良くない!と言う存在が必要。”というジャーナリズム精神により、真っ直ぐに進む姿が、ナカナカな作品なのである。>