「不自然であっても登場人物の見分けをあえて付ける重要性を知った。」KILL 超覚醒 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
不自然であっても登場人物の見分けをあえて付ける重要性を知った。
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昔非暴力主義で有名な宗教家がいたインドのR15+の映画。
登場人物ほとんどが地味な普段着?で特徴が無いため敵か味方か関係ない人かが全くわからず、さらに敵のボスは部屋着みたいで普通のおじさん過ぎて迫力がなく、そして全員一族らしいがそれぞれの名前はもとより「親父」「伯父貴」「兄貴」と立場によっても呼び名が変わるワードを連発し、頭のなかで整理がつかないままどんどん話は進んでいくのだが、不思議と途中から癖になるくらい面白くなって受け入れてしまった。
たびたび気を緩めピンチに陥る主人公(軍人)だけでなく、警察や社会の有力者を執拗に怖がるマイルドな強盗団はともに人を殺さない主義のようだったが、サイコな息子のおかげでとんでもないことになっていく流れはもどかしくも面白かった。
主人公が腹を括ったあとで初めてタイトルが現れ、復讐の鬼に覚醒するのだが後の祭り感たっぷり。
敵を気絶させたままにしておかずに列車の外へ放り出すなり、どこかへ閉じ込めるなりしない限り争いは過激でエスカレートしてしまうことは誰でも予想でき、設定の気持ち悪さは否めずで、勧善懲悪ストーリーにもかかわらず気持ち良いカタルシスが感じられなかったのは残念だった。
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