正体のレビュー・感想・評価
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知らぬうちに入り込んでた
横浜流星、今まで言うほどうまいともかっこいいとも思ってなかったけど、この映画見て一気に見方が変わった。凄みがあったし、かっこよかった。特に最後のシーンの表情の移り変わり、本当に純粋な高校生に戻っての魂の叫びが伝わって涙止まらなかった。
ストーリーはあらかたわかるのに、すんごく集中して入り込んで。周りの咳とかでふと我にかえる感じだった。不思議。
実際はここまでなんの関係もない無垢な存在が冤罪で死刑にまでなる?というのはないのでは、という気はする。。それとも原作では何らか怪しい背景があったりしたのだろうか。直前まで血塗れの犯人がいたのに?しかも法律家目指すほどの思考能力あるのに?でも施設育ちで頼る人がいないとかも影響するのだろうか。。
私が冤罪になったとて真剣に庇ってくれる存在が家族以外にどれだけいるだろうと考えると切なくもなる。。
ジャンプくんは分かって一瞬で通報したんだよね、なぜそれでまだしれっと友達と言えるんだ?が謎でした。あと勝手に人の写真をsnsにあげなさんな。。
でもみなさんよかったです。山田孝之さんも吉岡里帆さんも松重さんの憎たらしさも流石の演技派揃い!
映画にしたらリアリティがなくなった
救急車の中で手錠をされて腰縄までされてたのに複数の警察とやりあって逃げられるとか現実味ない。普通の高校生が拘置所生活になって数年であんな動けるんかな。その後も怪我してる上にあんなに囲まれたのに川に飛び込んだだけで逃げ切れました〜ってアリ?和也も2万ぐらいでいいやつじゃん!って全部、説得力がない。逃げるためとは言え警察を躊躇なくボコボコにするし、殺人をするように思えないという人物像もイマイチ伝わってこない。辻褄が合わないなーと思って原作読んだら映画はとてもスリム化されてるんだなと思いました。原作には引っかかた部分がしっかりと描かれていました。あとこの話にサヤカのお父さんが冤罪で裁判中なの必要でした?解決してないし。
横浜流星がただただかっこよかったです。
おマヌケ犯人と無理くりプロットの眠い作品
顔バレ3回してるのは、ありえないでしょ。1回目はしょうがないとしても。んで、途中整形でもするのかと思ったら、目を若干細くして、ホクロ取ったくらい?その後、元に戻り、やっぱバレてるし。
途中で真犯人が捕まるご都合脚本。これ、原作もそうなんだろうか?
そもそも流星くん、3審制を活用したんだろうか?現代劇だから、警察検察のでっち上げが既知の現状で、いきなり脱走して、無実を証明するという手段を取るのは悪手でしょ。 その核となる手段が、目撃者の証言ってのも、どうなんだろ?(かな〜り強要ともとれる感じだったけど→ネット配信してるし)しかも、自分の容疑者顔をさらして。
些末なことで言うと、初めの茶髪友人、通報しようとしてたよね、ラストでちゃっかり面会に来てたけど、関係破綻するだろ、普通。
以上星4つに釣られて見た、ハズレ作品だった。各役者の演技は素晴らしかった。
いける
最初から最後まで退屈しない
ストーリーは、わかりやすい、サスペン的な要素があればなお最高だが内容的に難しい。
最後裁判の判決で終わってるが、その後どうなったのか軽く触れて欲しかった。ただ人の優しさ、信じることの大切さであったり、逃亡し人との出会いがあり無罪になったという、ありえないストーリーですが、それも全て含めて、それが映画なので気にしない。まあ見て良かった。
報知映画賞三部門受賞
「第49回報知映画賞」において、作品賞、主演男優賞、助演女優賞を取ったというものだから、遅ればせながら映画館へ足を運んだ。
客席もまあまあ入っていた。全体的には悪くないのだが、
今年の最優秀作品と成りうるのか。
いささか疑問符が浮かぶ。
この国の有罪に至るまでの立証はあの程度なのか?
移送中に逃亡できるのか?
誰もが鏑木を好きになってしまうのか?
更に、主演の横浜流星さんより、刑事役の山田孝之さんのほうが良くも悪くも心に残った。
3月の日本アカデミー賞はどう評価するのだろうか。
人の優しさに触れる
こちらの映画の構成的に、逃亡先で出会う人々との場面がそれぞれで区切られていて、短い時間内での演出になっていました。そこでの物足りなさを一切感じさせない、素晴らしい演出。短い時間の中で、鏑木の魅力だったり根っからの優しさだったり、「本当はやっていないんじゃないか」という感情を、観ている側に植え付けてきます。
「警察を恨む」という直接的な描写がなかった分、なぜ逃げたのかという問いかけに対して、もっと生きていたいと思った、、という鏑木の言葉に、胸を締め付けました。
横浜流星をはじめ、脇を固める俳優さんたちの目で訴えかける演技に心を打たれました!
ハッとする言葉に感動した
引き込まれるような話の始まりだった。そこから転々と職を変えながら,自分の目的に向かって進んでいく。高校生で死刑囚となった彼は,逃亡生活の中で初めて仕事をしたりお酒を飲んだらするのだ。出会った人たちから受ける優しさや言葉は彼の中に宝物のように積もって力になった。
最後に刑事である山田孝之に語る言葉に涙が出た。
彼は確実に人生を生き直すことができるだろう。
冤罪の恐ろしさを訴える社会派の面と、人を信じて正しいことをしたいと動くヒューマンドラマの面,どちらも併せ持つ良い映画だった。横浜流星の熱い演技も素晴らしかった。
冤罪の怖さと信じる者の強さを描いた作品
一家惨殺事件の犯人に仕立て上げられ、裁判で死刑判決を受けた主人公が自身の冤罪を証明すべく、逃走を図り、容姿や職を変えながら潜伏先を転々とし、最終的に判決の決定打となった証言を翻して逆転無罪を勝ち取る。大筋としてはそんな物語です。
この映画を見て袴田事件を思い浮かべた方も多いかもしれません。わりとタイムリーな話題ですし、被害者一家が惨殺された点、警察が袴田さんを犯人と決めつけ、それに基づいて証拠を捏造した点など、いくつも類似点があります。
映画のなかの話とはいえ、警察幹部の意向ひとつでこれほど簡単に冤罪が作られ、ひとりの人生が狂わされるのかと思うとゾッとします。
『この世界を信じたかった』
真実を明らかにし、誤解が解ければ世の中はきっと自分の無罪を信じてくれる。そんな主人公の強い信念が、彼を逃避行へ駆り立てる原動力となっていたわけですが、心から無実を証明できると信じ、それを行動に移せる強さと行動力にはただただ感服します。もし自分が同じ立場に置かれたら、裁判で死刑判決が出た時点で司法と警察を恨み、絶望して心を失ってしまうだろうなと。
また、この映画では潜伏先で主人公と関わった人々が、自身のリスクを顧みず、自宅に匿った主人公を警察から守ったり、互いに連絡を取り合い冤罪の署名活動をするなど、主人公の味方となる場面がいくつか見られます。
心根が優しく、人が好きで、人を信じている主人公だからこそ周囲から信頼され、自然と人が集まり、味方となり助けてくれる。簡単そうで、なかなかできることではないのですが、この主人公はそんな資質を備えた人なのかなと思います。
そんな主人公と直に接し、冤罪を信じて我が事のように味方をしてくれる者がいる一方、メディアが伝える事実の表層だけを見て主人公を犯人だと決めつけ、SNSで誹謗中傷する者もいる。そんな対比も今の社会に対する警鐘なのだと思います。
我々が日々接している情報は、あくまでひとつの側面から見た事実の断片に過ぎませんし、部外者である我々には裏側にある事実を知る術もありません。だからこそ、断定的に人を非難してしまうことに対しては、より慎重であるべきだと思うのです。
突っ込みどころは色々あるのですが、映画に込められたメッセージ、抑揚をつけながらテンポ良く進む物語、俳優陣の演技力の高さなど、全体的によくまとまっていて4.0という高評価にも納得の内容でした。
以下、あらすじ(備忘録)
当時、東村山に住んでいた18歳の高校生・鏑木(横浜流星)は、悲鳴を聞いて駆けつけた家のなかで3人の遺体を発見する。遺体は無残に鎌で切り殺され、家中が血塗れになるほど凄惨な現場だった。鏑木はまだ息のあったひとりの被害者を助けようと、遺体に刺さった鎌を抜くものの、その瞬間、通報により駆け付けた警察官に取り押さえられ、現行犯で誤認逮捕されてしまう。
鏑木は一貫して無罪を主張し、事件の捜査責任者である捜査一課の又貫刑事(山田孝之)も、当初は鏑木が犯人であることに疑問を抱いていた。しかし、上司である川田部長(松重豊)の『犯人は鏑木で決まりだ!さっさと終わらせろ!』という圧力もあり、鏑木の線で強引に捜査を進めてしまう。
そして、決定打となったのは、被害者家族で唯一の生き残りである井尾(原日出子)の目撃証言だった。井尾は事件のショックから心神喪失の錯乱状態にあり、警察はそこに付け込んで誘導尋問を仕掛け、井尾から『犯人は鏑木だ』という事実とは異なる証言を引き出す。
そうして始まった裁判では警察の思惑通り、鏑木の死刑が確定。鏑木は一貫して無罪を主張したものの、現場の状況と井尾の証言が決め手となり、それが聞き入れられることはなかった。
鏑木は刑務所の独房で刃物のようなもので口を切り、口から血を吐いて警察病院に搬送されることになるのだが、警備が手薄な搬送中の救急車からの脱走を試みる。
その目的はもちろん冤罪の証明である。事件で唯一の目撃者である井尾の居場所を探し出し、警察の誘導尋問によって歪められた証言を覆し、自らの冤罪を証明する。
脱走に成功した鏑木は姿や雰囲気をガラリと変え、土木作業員やウェブライター、介護士などの仕事をしながら潜伏先を転々と変え、巧みに警察の捜査の手から逃れていく。
また、鏑木はもともと心優しく聡明な少年であり、潜伏先で出会った人々にその人柄を慕われ、味方につけていく。のちに彼ら彼女らは鏑木の味方となり、鏑木の冤罪を信じ、互いに連絡を取り合って再審請求の署名活動などを行うようになる。
鏑木が逃走を続けるなか、西東京市でとある事件が起こる。家に侵入した犯人が鎌で一家を惨殺。犯人である足利(山中崇)はその場で現行犯逮捕された。
捜査一課の又貫は、犯行現場の状況や犯行に使用された凶器が鎌であることなど、鏑木事件と類似点が多いことに気付く。また、鏑木事件が起きた当時、足利が東村山の事件現場付近に住んでいたことも突き止めた。
さらに取り調べでは、足利が不気味な笑みを浮かべながら『これは鏑木事件の模倣じゃない』と話したことも引っ掛かった。まるで『あの事件は俺がやったんだよ』とでも言わんばかりの話しぶりだった。又貫刑事は鏑木の冤罪の可能性を感じ始める。
そんななか、鏑木はとうとう井尾の居場所を突き止める。井尾は長野の介護施設に入居しており、鏑木はその介護施設の職員として働きながら、井尾との接触に成功する。
そして、こう語りかける『思い出してください!あの時、何があったのか!お願いします!僕には時間がないんです!』と。そして、とうとう井尾は記憶を取り戻し、鏑木の無罪を裏付ける証言を引き出すことに成功する。それをSNSのライブ中継で配信し、鏑木は世間に自身の冤罪を訴えた。
鏑木事件が世間で注目を浴びていたこともあり、この配信は瞬く間に世間の関心を集めた。有罪の決定打となった井尾の証言が覆されたこともあり、又貫刑事は記者会見を開き、誤認逮捕である可能性を示唆。再捜査することを公表した。
そして、始まった再審。そこで鏑木は逆転無罪を勝ち取ることに成功したのだった。
期待はしてなかったけどおもしろかった
正直、横浜流星さんは暗い役が多いのもあってかどれ観ても似たような演技だと思ってましたが、この映画はそんな横浜流星さんの演技がちょうどハマってたのか気になりませんでした。
吉岡里穂さんに関しては1年ほど前に観た怪物のきこりを彷彿とさせるような役でなんでいつも訳あり男を好きになってしまう幸薄役ばかりなんだろうと少し笑ってしまいました。
思い出したのは朽ちないサクラで、ああいう結末のほうがリアリティがあって面白いと感じる反面、フィクションならではのご都合主義でそんなに簡単に警察は誤認を認めないし再捜査もされないとは思いつつも結局は救われる結末にも感動するもので全体的には良かったです。
時間がある時に亀梨和也さんのドラマ版も観て比較してみたいです。
隠れた傑作
あまり世間では話題に上がらないなと思いつつ、前から気になっていたので鑑賞。結論から言えば見てよかった、隠れた傑作だった。
主演の横浜流星の演技はもちろん良かったが、やはり目を惹くのは吉岡里帆と山田孝之の演技だった。吉岡里帆の演技をあまり見たことがなく、上手な印象はなかったが、こんなに上手かったっけ?と思ってしまうくらいには良かった。特に再度捕まった鏑木と面会するシーンでは思わず泣いてしまったし、最後の判決が言い渡されるシーンでは判決を無音にし吉岡里帆の表情で伝えるなど、監督の演技に対する信頼感すら感じた。
ストーリーとしては冤罪を主張する死刑囚が逃亡の中で関わった人達の人生に良くも悪くも影響を与えていくといった、悪く言えば今までにもありそうな内容だったが、昨今SNSでの誹謗中傷が激化する中で、臆さずに「正しいことを正しいと主張する」ことの大切さを改めて気付かせてくれる、社会風刺にも富んだものだったと思う。
2024年の邦画傑作と名高いミッシングにも、勝るとも劣らない隠れた傑作である。
脇が甘いのも若者らしくてよかった
日にちが経ってしまって忘れかけているので簡単に書く。
とてもおもしろかった。
主人公が警戒心を持ちきれていないところや矛盾をマイナスに感じる人もいそうだけど、世間知らずのままこの境遇になってしまった純粋な少年という感じがして私は良いと思った。
内容に入り込んで泣いたし、俳優さんたちの演技もとても良かった。
終わり方は、冤罪が認められてさっぱり終演しその後のことは何も触れられずちょっと物足りなく感じてしまったが、純粋に彼の逃亡劇を描きたかった作品なんだなと思った。
後に亀梨さんがドラマをやっていたことを知った。要となるような逃亡の理由は、少年がまだ若かったからこそ響くようなものだったけど、ドラマでは成人男性の設定のよう。(見てはいない)
そこは同じ理由にしてるのかな、ちょっと気になる。
このテーマをこう描ききるのすごい
横浜流星はすごいね。
ラスト近くで山田孝之と重要なシーンを一対一でやるけど、全く引けをとらない。
もとからすごい役者さんだったけど、一段と良いね。
吉岡里帆もすごい。
これまではコメディを頑張ろうとして今一つだったり、シリアスな話は穴だらけの設定でやらされたりで今一つだったりしたんだけど、この作品の役は良かった。はじめて吉岡里帆を良い役者だと思いました。
松重豊は憎々しかったね。ちょうど《孤独のグルメ》の予告編観たあとで観ることになったから「いくら腹減っても、飯食わせねえぞ」と思った。
あと前田公輝やっぱり良かった。画面に出てくるだけで締まる。
作品のテーマは冤罪なんだけど、冤罪って絶対に起こるんだよね。なぜなら人間はミスを犯すから。でも、それ認めちゃったら警察の権威が失墜して治安が守れないっていう松重豊の考え方も一理ある。
「誰かが罪を犯したら、誰かがそれを贖わなくてはならない」っていうのが、法律というか、司法というかの基本的な考え方だよね。罪を犯した人と贖う人は同一でないと困っちゃうけど、でも実は、治安維持だけ考えると同一でなくても良いんだよね。
僕らニュースで「犯人が捕まりました」と聞くと安心するよね。そこで「冤罪なんじゃないの?」とは思わない。「悪いことしたら捕まるんだ」と思う。これで治安維持ができるよね。
だから警察にとって大事なのは犯人を検挙することなんだと思う。罪を犯した人でなくても良いから速やかに検挙しないと。松重豊の「鏑木慶一が犯人です」もそういう考え方だね。
社会全体として考えるとそうかも知れないけど、じゃあ、そのシステム維持のために自分が冤罪で捕まったらどうするのさ? っていうと、全く納得できない。国家権力と戦うね。たぶん負けるけど。
そういうテーマを、うまく描いてきたなと思うの。大上段にテーマについて語らないもんね。
横浜流星と山田孝之がさしで話した後で「どうなるんだ?」と思うと、山田孝之が良心に従って行動するね。実際にはあり得ないでしょう。ここまで権力に染まって行動してきたら、最後までやり切るはず。
でも、そのあり得ない選択で、この作品は面白くなった気がすんの。
ラストシーンを『主文……』で無音にするのいいね。
そして吉岡里帆のアップに賭けた。吉岡里帆も応えた。
そしてエンドロール。
色々な造りがいいから、これは必見と思うよ。
これはひどい作品だ
なぜこの作品が高く評価されるのか全く理解出来ません。「映画はフィクションだから細かいことは言うな」というような意見も聞きますが、ここまでリアリティがなく、細部のツメが杜撰な作品も少ないと思います。
どうやってあの刃物を持ち込み、どんな傷で病院に運ばれたか分からず、あの状況で救急車から逃げられるとは思えないことから始まって、①大阪から逃げた後、吉岡里帆の会社の契約ライターになる経緯が全く分からない。②いくら心を許したとはいえ、逃走中なのにいきなり吉岡里帆に素顔をさらして食事し、飲酒までするのは無警戒過ぎる。③吉岡里帆がいきなり横浜流星を同居させるのは幾らなんでも無理。④捜査一課長の山田孝之が平刑事のように現場の最前線で聞き込み調査などしないと思います。⑤吉岡里帆のアパートに踏み込む時に、普通は周りを警官で堅めると思います。⑥部屋を調べる時には天井裏も調べるでしょう。⑦川に飛び込めばそれで逃走成功になるのか?⑧身分証明書や保証人も無しに水産会社や介護施設に就職出来るのか?⑨介護施設に踏み込んだ際、警官が威嚇発砲もせずいきなり犯人に発砲することがあるのか?⑩死刑囚に面会出来るのは許可された親族のみ。⑪いったい横浜流星の死刑判決はどの時点だったのか?最高裁迄行っていたのか。それとも二審あたりだったのか?それによっては最後の無罪の出る場面の解釈が変わります。
それ以外にも細かなツッコミ所はたくさんありますが、とにかくここまでご都合主義で作られた作品を、横浜流星の演技がいいとか、テーマが冤罪問題を扱っているからなどというだけの理由で、評価することは全く出来ません。
監督始め製作サイドの真摯な作品作りを望みます。
現代日本を舞台にしたイケメン逃亡者のファンタジー映画
レビューが良かったので期待していきましたが、もっと沢山のレビューを読めば良かったと後悔しています。
良いレビューは主演の横浜流星さんのファンの方々が多いよう。彼の魅力は存分に発揮されている作品でした。
ただ、特に彼のファンでもなく、ただの映画好きとしては美男子逃亡者という時点で大体展開が読めてしまう。
更に不潔で不気味な見た目の真犯人が出てきた時点で悪=醜いという古来より使い古されたルッキズム思考でつまらない。
ただ真犯人役の山中崇さんはこういうキモメンを演じさせたら一級品です。爽やかな役も演じれるのに底辺キモメンもリアルに演じられるのでとても尊敬できる俳優さんです。台詞が少ないのにいつも通り雰囲気をかなり作り込んできています。
高評価なので予想の斜め上を行く展開を期待してみたもののありきたりな終わり方でした。
彼に同情するレビューも多かったですが外見も中身も良いお陰で沢山の人々の支援を受けてハッピーエンドなので幸運な逃亡者に見えてしまい冤罪の苦しみに共感できない。
寧ろ痴漢冤罪の弁護士の方が悲惨。
事件直後の主人公の行動もなぞ。悲鳴が聞こえたからって他人の家の中に入らないし、普通の高校生が息も絶え絶えの人に深々と刺さった刃物を引き抜いたりしない。もっと納得できるストーリーが必要。
警察の冤罪でっち上げの理由も薄っぺらい。
女性陣が知り合って間もないのに何故ここまで信じれるのか共感できません…イケメンで恋に落ちていたとしても関係が短期間過ぎて逃亡中の凶悪殺人犯という報道を覆せるほど信用で来ないと思います。
逃亡した理由もとてもファンタジーですね。
他のレビューにもありましたが、現代日本を舞台にしたイケメン逃亡者のファンタジー映画なんだと思いました。
感動えぐかった!!!!!
藤井監督と山田孝之さんが大好きなのでみに行きました。
これはもうやばいです。今年1番を余裕で更新しました笑笑
まず、横浜流星くんの芝居がヤバい。もう言語化出来ないレベルで上手すぎます!!
いろんな顔を持つ同じ人物ってこれ大丈夫か?って気持ちが最初あったんですけど、軸がブレずにあって、それを守りながら一人の人生を描いている感じ??がしました。
森本慎太郎くんも以前、山ちゃんの完コピしてる芝居が話題になっていましたが、今回普通に鳥肌立ちました。
わかった途端の震えというか、「どうしよう、」っていう不安と恐怖におびえてる芝居が最高でした。私までゾクゾクしてきました。
吉岡里帆ちゃんの「いって!!」の所で涙ダバー(泣)
このシーン、めちゃめちゃ好きです。
人を信じることの大切さというか、。
私も誰かを心から信じられる、偏見だけで決めつけないような人になりたいなって強く思わさせられました。
藤井監督の作品が大大大好きなので!!!
また新作待ってます^_^
感動作
鏑木慶一役を演じる横浜流星さんをはじめとするキャストの方々の演技が素晴らしかったです。始まりのシーンは慶一が逃亡するところから始まりその後様々な仲間に出会っていきましたが、どの慶一も見た目に違いはあれども心の芯の部分が優しいことには変わりはなく、映画は中盤以降まで冤罪かそうではないかは明確に書かれていなかったけれど自分の中で冤罪に決まってるから絶対に逃げ切ってほしい!って思ってました。また終盤の施設での警察と慶一の対峙にはとてもドキドキハラハラでした。最後の裁判シーンも音声はなかったけれどまるで声が聞こえてくるかのような演出でそれもまたよかったです!
役者の演技は5星ですが。作品の出たタイミングが…
今年は特に、冤罪や逆転無罪のリアルな事件が多く報道された印象が
あり、よく言う「事実は小説より奇なり」…フィクションが事実に勝てない
タイミングだったかもしれません。原作もこの作品も。
TV番組でも月に1、2は実際の冤罪事件の経緯、人物像、なぜくつがえり
過ちが正されたのか(どんでん返しの山場)の
「クオリティの高い再現ドラマ」を多く目にした中、
今回の映画は、犯人扱いされた人物と逃亡中に接した人々の「彼」への印象
でほぼ8割で組まれた事で「2時間完結エンタメとしての物足りなさ」を
感じた私がいました。私はいつの間にか現代の「わかりやすい派手な起承転結
を求める毒」に侵されているのかもしれません。
演者さんは素晴らしかったと思います。このフラット気味な本で2時間
「もたせる」のには有名なキャストしか難しかったのかもしれません
(住之江の現場の社長?だけ少し誇張しすぎな台本、演出、表現に感
じました。私は関西人ですがあそこまで「訳あり人」を煽る社長は、
あの現場なら⚪︎されるだろうと思います。大阪人をステロタイプの悪人
に色付けしたのは安直かと。冷めました)
動員が見込めるキャストで製作しなければならないのは理解できますし、
横浜流星さんの芝居は他の作品でも好きなのですが、
顔が綺麗すぎて、劇中人物の鏑木ではなく、時折横浜流星さんとして
変装がコスプレに見える時も。商業邦画の特徴で仕方ないですが。
全体的にTV鑑賞用なのか、絵(画)にあまり変化がないのは残念に感じました。
演者は5です。総合的にはすみませんが私には…
正体過去1でした(^^)!
横浜流星くんデビュー当時から大好きで、正体の公開が発表されてから凄く気になっていて1人で観に行きました。始まってすぐに映画館に来るべき映画だと直感で感じました。流星くんの演技がリアルで迫力全開で振り切って演じてると感じました。初めから終わりまで釘付けでスリルがあって感情を揺さぶられて、感動して自然と涙がこぼれました。流星くんと山田孝之くんとの掛け合いも凄い迫力満開です。吉岡里帆さんもいい仕事してますよ。会う人みんなにおすすめしてます。2回1人で観に行きましたが、2回共最後まで釘付けの映画でした。流星くんこれからも益々の成長を楽しみにしてます。ありがとうございました。
客観的な正しさと主観的な正しさ
横浜流星の演技が素晴らしいのはもちろん、彼と関わる人たちの行動も、それぞれの立場がうまく反映されていた。また、関わった人たちは、最初は客観的な正しさで鏑木を見ていたけど、彼と関わることで彼の主観的な正しさを信じた。展開は彼の思っていた通りではなかったけど、彼を信じる人の存在は、まさに彼が信じたかった世界の形なんだろう。
ただ、酒井さんは恋していたとはいえ、安藤さんたちと活動する動機まであったのは少し不思議。他の2人と違って普通の境遇だけど、それだけ当事者になるということの影響は強いんだろうな。
あと鏑木にフォーカスするのはわかるけど、ストーリーが進むにつれて、亡くなった家族が忘れられている感覚になった。鏑木は亡くなった人のことはどう思ってたんだろう。考える余裕はなかったのかもしれないけど。遺族の記憶が戻った後の第一声が謝罪なのも都合よすぎる感じが。
でも面白い作品だったし、映画館で1人で泣いてました。横浜流星はかっこよすぎ。逃げるたびにかっこよくなる能力でもあるの?
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