正体のレビュー・感想・評価
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藤井監督はすき
藤井監督がよい。社会派という意味では「新聞記者」と同じですかね?
迫力あるシーンと、上手い具合の伏線回収が気持ちがいい。
予告動画では、横浜流星は悪人なのか?善人なのか?がメインテーマだと思っていましたがら、初めの60分くらいでそれは解決?します。
この物語ばその先のがメインテーマだと思います。
この辺りが絶妙。
予告動画から、悪人なのか善人なのか?といつストーリーかと思ってたら後半は違った。
ポスター見ても誰だか分からなったけど、映画の内容に納得。
要約すると、けっこう単純な話になってしまいますが、演技と演出でとても見応えがあります。
特にとある逃走シーンと、対峙のシーンは、映画っぽいかなり好き。
藤井道人監督っぽい、とても見応えのある映画でした。今年のアカデミー賞かな。
ホラーやサスペンス系✕でも観れた
ホラーやサスペンス等、痛々しい物も全て苦手な身としてあえて、ここでのネタバレのレビューを読んだものの。
怖いもの、とは感じず。
原作やドラマ版等を観てない私としては、理解出来て覚えていたのは登場人物の名前だけだった。
逆にその登場人物の名前を覚えていたことで、映画の内容は入って来やすかったように感じた。
思い返しても、名前が文字で映し出されていたのは主人公(横浜流星の役名)のみだった。
目を瞑りたくなるようなシーンがゼロか?と言われるとゼロではないがこの映画の予告に使われてる映像のがよっぽど怖いよ…というのが感想。
あとは、観ての感想としては【観てよかった】が何より心から出てきた言葉だった。
この「正体」という作品が伝えたいことは観て、ダイレクトに伝わってきた。きっと映画だからよりわかりやすいものになったのではないかと思う。
自分にある正義感や責任感、真面目さ等と丁度向き合っていたタイミングだったからこそ、観てよかったと改めて思う。
逃げない吉岡がゲームチェンジャーとなった藤井の力作
1 無実の罪を背負った青年の逃走劇とその行く末を描く。
2 ある家庭の親子が殺害された現場。居合わせた横浜流星が容疑者として逮捕される。一貫して犯行を否認するも聞き入れられず、死刑判決がでる。彼は拘置所で自傷し、病院に搬送途中で逃走。その後、大阪、東京、○○、長野に氏素姓を変えながら、出没と逃走を繰り返し自分の無罪を証明しようとする。その姿を追いかけるのは警視庁の刑事、山田孝之。果たして、その行く末は・・・。
3 映画は、横浜流星の逃走後の偽名での活動と身柄を確保しようとする山田の動きで進んでいく。逃亡先において、横浜流星は髪型などの印象とともに従事する仕事も変えている。そしてそこで知り合った人と交流を持つが、公開されている体の特徴から正体を悟られてしまう。
4 映画の造りは、横浜流星の各逃走経路やそもそもの事件の公判過程を短縮し、潜伏先での描写を積み重ねた。藤井はこうしたことで、メリハリのある構成としつつ横浜流星の人間性を浮き彫りにした。そして、全編を通じ密度の濃い力作となった。
5 出版社の社員であった吉岡は、いかなることがあっても逃げないぶれない姿勢を示し、横浜流星と並ぶ本作の影の主役となった。物事から逃げない吉岡があたかもゲームチェンジャーとなり、それまで逃げてばかりいた、横浜流星を始め各地で同僚であった人々も逃げずに自分の人生を立て直すことに注力した。「逃げずに立ち向かえば物事は変わりうる」ということがこの映画で示された。警察側の描写では、松重は警察権力発動の誤った類型を示し、山田は、縦社会の警察組織にあって、シレッと面従腹背し、最期に自分の信念に基づき行動した。
6 逃走中の横浜流星が短期間で法律に馴染んでいたり、優秀なライターとして出版社に出入りするのはちょっと都合が良すぎに感じた。
ラストは涙が止まらなかった
原作は知らないまま鑑賞しました
18歳で殺人犯に仕立て上げられて、そのまま死刑囚になってしまう主人公の鏑木役の横浜流星さん、こんなにすごい俳優さんだったんですね!
逃亡犯として各地で出会う人達に森本慎太郎さん、吉岡里帆さん、山田杏奈さんが鏑木の人間性に惹かれていくのも分かる自然な演技です
ベタだけど、信じる者は救われるなんて思わずにはいられない、鏑木君をつい応援する側で観ていると警察側の捜査?やる気のなさ?にイライラしてしまう
袴田さんの冤罪を思い出しつつ、本当にこんな事があってはいけないと強く思います
でも警察の中にも光はあります
現実世界でもそうであってほしい
そういえば出番は少ないけど、こんなに松重豊さんにムカついたのは初めてです。今、思い出してもムカムカしちゃいます
来年の大河ドラマでは江戸時代の横浜さんが見られるようなので、あまり大河に馴染みはないけどしばらく追っかけます!
高評価は流星ファンかな?
ツッコミドコロは大量、でもつまらなくはない
ドラマとは違う良さ
映画の第一報が出た際、アマプラの亀梨和也主演のドラマがあまりに良かったのでそれを越えられるのか、という書き込みを目にし、予習を兼ねてドラマを鑑賞。確かに面白くて一気見しました。
あれを2時間ちょいの映画でできるかなーと不安と疑問を持ちつつの鑑賞です。
最初の方は、ドラマの方が時間が長い分、潜伏先の人間関係がしっかり描かれていて面白かったな、と比べてしまう気持ちが強かったのですが、途中から山田孝之演じる刑事からの視点が強く描かれ切り口が少し違うように感じてからは比べる気持ちはほぼなくなりました。特に木野花演じる施設長の「あなたは神に誓って犯人だと言えるんですか」という台詞の場面には震えました。
最後は涙が溢れて大変。ほんとに良かった!
現実でもちょうど袴田事件のニュースが多く報道されていた時期でもあり、冤罪について、またその被害者の方について深く考える機会になりました。
多くの人に見ていただきたいです。
正直であることのモノサシ
何も考えずに言葉にしてみると、それほど難しくなさそうなんですよね。
〝正直に生きる〟とか〝自分なりの正義を貫く〟とか〝間違いに気付いたら素直に認めて本来あるべき姿に戻す〟とか。
だけど、実際にはとても難しい。実行するのが難しい、というよりは現実の社会や人間関係の中では、かなりの勇気とか覚悟が半端なく必要です。
でも、何に対しての勇気?
どうなることへの覚悟?
冤罪のように疑いをかけられた人の未来を決定的に奪うことと自分の地位や面子を失うことを秤にかけたら、誰がどう考えても人の未来のほうが重いのに。
自分が正直であることによって失うもの(地位とか現在の肩書きや収入)なんて、社会正義や倫理観の前ではちっぽけなはずなのに、そういう合理的な判断ができる人が驚くほどいない。
裏金やら党員の水増し問題などの報道を見てもなぜそこまで不正直でいられるのか、と呆れるばかり。
政治家や警察に限らず、どんな形態であろうと一度、国家や企業の権力の側に立ってしまうとどこかの国民の未来なんて、鳥の羽よりも軽く見えてしまい、正義や倫理観という概念が度量衡として機能することすら忘れさせてしまう。
何かの事案が発生して、正直であるべきかどうか迷った時には、自分が失うものの重さを測るモノサシを地位や目先の収入から正義や倫理観に置き換えれば、実はそれほど勇気や覚悟が要らないことに気が付くのではないでしょうか。
横浜流星の熱演&テンポの良い映画
主人公、カッコよくて切ない
とてもよかった。
横浜流星の深化
全編予告編のような映画
予告編どおりの変装、逃亡者ものなのだけど、全体的に大袈裟な感じ。変装が大袈裟、演出が大袈裟、芝居も繊細さよりも歌舞伎的(大袈裟)、ストーリーはダイジェスト感強め。原作は未読だけど結構なストーリーをまとめているんだろう。それでもこのドラマをつくるのに3変装は必要ではあるよね。この際もっと尺を長くしてもよかったのでは。結構突っ込みどろが多くてドラマを見るというより次の展開を見せていきつつ、それでも主人公はいい人であることを証明していくのだけれど、なかなかその内面に入っていくことはできず、山田孝之の刑事もそれほどドラマを持てず、最大の突っ込みどろとしての事件現場にするっと入っていってしまう真面目な高校生というのがとてもリアリティがなく、結果的にすべてが優れた予告編のような映画だった。敢えてMV風とは言わないが配信時代の映画な感じがする。
今年No.1かな?
映像とキャストは◎、でもストーリーがビックリするほどチープで失笑レベル
TV特番ドラマでもよかったんじゃない、と思うぐらいのレベル作品だと思います
あまりにも普通の冤罪もので、
大して変装や整形してもいないのに堂々と世間に紛れて長い間逃げられるはずがない
どうやって終わらせるんだろう?
真相はいかに?
逃走で関わった人達がなぜそんなに主人公に肩入れしていくの?
とか更に、田中哲司さん演じる沙耶香の父がわいせつ罪の冤罪を被るくだりや森本慎太郎さん演じる和也が借金取り立てでひどい目にあうくだりなど謎に描かれる設定があったり
等々多くの疑問やストーリーとしての贅肉が気になって観ていたけど、ホントに何の捻りもなく脚本が単純すぎて酷すぎた
でもキャストは良かったです
主人公の鏑木を演じる横浜流星さんの演技は素晴らしかったし、沙耶香を演じる吉岡里帆さんもすごくいい、優しくて可愛くて、めちゃくちゃ魅力的でした
そして鏑木を追う刑事を演じる山田孝之さんもメチャクチャ雰囲気があってカッコ良かったです
『光』を見た。見えない幸せが見えた。
*
ダークな雰囲気の作品かと思ったら
希望の光を見せてくれる作品だった。
間違ってることを間違ってると言える強さ。
その強さを持ち続けられる者が光を見る。
しかし実際はその光を見る者は少なく、
闇に覆われてしまうことがほとんどだ。
そんな現実のことを一瞬忘れて、
こんな社会だったらな…と思わせてくれる。
*
“人から信じてもらえている”
普通に生活をしていると気づけない幸せを
彼から教えてもらったような気がした。
「人はひとりだ」と一人で生きてる気でいた。
でも違うんだな、違ったんだな。
自分と関わってくれている人からの信頼や
そのもっと深いところの愛に支えられてるんだ。
普段はそんなこと意識しないけれど、
この作品を通じて、見えない幸せが見えた。
*
自分自身への愛というのも感じられた。
彼にとってそれは真実を貫くこと。
それが彼の自分自身への愛なのではないかと。
その愛が、あの捜査一課の心を
動かしたのではないだろうか。
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