正体のレビュー・感想・評価
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心に刺さるヒューマンサスペンス
逃走劇はスリルがあり、映像も劇伴も迫力があり美しく圧巻。主演の横浜流星さんをはじめ、演者の演技も申しな分なく素晴らしい、心を打つヒューマンサスペンス。
この作品が提示するのは、映画にリアルな現実の闇を求める有識者にとっては日頃から深く認識しているテーマかもしれない。
しかし、本当にそのテーマを知るべき人にとっては重苦しさに支配される社会派作品は敷居が高く、結局そのテーマを届けることができない。
本作はその敷居を取り払い、誰にでも楽しめるエンタメ要素を取り込んだサスペンスに仕上げた所に価値がある。まずは楽しんで映画を観てもらう、そしてそこから何かを感じてもらうという制作者側が観客に寄り添うようにして作られた作品。年に数回しか劇場に足を運ばない人が多くなった昨今、こういった作品こそが映画界に必要なのではないか?
真実の正体!
横浜流星、魅せる!
きっと賞レース総なめなのでしょうね。演技賞には値するけれど展開に無理がある
試写会で拝見しました。横浜流星さん、吉岡里帆さん、山田孝之さんは熱演で、ファンではない私も横浜さんの代表作になるのだろうな、と思いました。恐らく映画賞たくさんとられるのでしょうね。
以下、ネタバレあり
しかし、まず発端の事件。「悲鳴が聞こえ、血だらけの人達が横たわる面識もない他人の家」に通りすがりの高校生は立ち入るのか?いくら正義感が強くとも、自分も被害にあうかもしれないのです。まず110番か119番通報ですよね?愚かとしか言いようがない。そして瀕死の重傷を負った人がまず頼むのは「鎌を抜いてくれ」ではないのでは?頼まれたとて、素直に血だらけの鎌を素手で抜きますか?
そしてタイミングよく、あるいは通報があったのか現場にすぐに踏み込んできた警察官も、通報したどこかのどなたかも、あんな田舎の見晴らしのよい道で現場から逃走した真犯人(返り血を浴びて挙動も不審)を目撃しなかったのか。そして全く動機も自供もなく目撃者証言のみで、警察上層部の一人の独断で司法まで曲げて死刑判決がくだされるのか。
さらに、逃走中の主人公が無防備に飲酒して居酒屋で顔をさらして寝てしまったり、絶対にSNSにあげるに決まっているような女子に顔をさらして動画を撮らせたりするのか(マフラーで顔半分隠すくらいできますよね?)現代人のライターでネット事情に明るい主人公なら撮影されたと気付いた時点で動画はアップしないよう頼みますよね?
さらに独身の女性ライターが仕事で多少付き合いがあるだけの男性をいきなり自室に運ぶのかしら?(どうでもいいけれど彼女のお父様は他人の支援している場合なのかしら。ご自分の冤罪は?)
等々の設定への疑問で鑑賞中に気持ちが冷めてしまう。
面会の際に逃げた動機を問われての答えは感動的だったけれど「証言者に会って真相を証言し直しさせたい」が動機であろうに、副次的なそんな要素があったとしてもあれは刑事による「何故?」の問いかけに対する答えではないような。結果としてその言葉が刑事を動かしたとはいえ。あんな「きれいな」台詞を用意した監督さんと脚本家さん達(原作者?未読ですみません)は非常に”気持ちよかった”だろうとは思いますが。
「警察権力に踏みにじられた冤罪の被害者」は実際にいらっしゃるのだろうし、終始葛藤し、良心に従った山田さんの演技はさすがの説得力でした。横浜流星さん、吉岡里帆さんも素晴らしい演技で、様々な賞レースにきっとノミネートされるのでしょうね。けれど前述のような「普通しないでしょう?」という行動を主人公がしてしまうことが話の展開ありきの強引さと思われて違和感を覚えてしまい、作品としてはちょっと手放しでは賞賛できない感じです。
ほろほろろ
試写にて鑑賞〜原作を読んでからの鑑賞を強くオススメします
ネタバレの感想とネタバレなしの感想「両方書きたい!」
と感じるくらいたくさんの想いが去来する作品でした
まずはネタバレなしの感想を…
オープニングからグイグイ吸い込まれ
エンディングまであっという間の映画です
監督や役者さんもみんな素晴らしく
国内各賞にノミネートされること間違いなしの力作です
横浜流星さんは当然のこと
準主役の山田孝之さん、吉岡里帆さん
その他脇を固める皆さん
それぞれが非常にハマってて良かったです!
ネタバレになってしまうから言えませんが
脚本、ストーリーも秀逸で
原作を知っているとラストシーンが
より心に突き刺さることになると思います
今年No.1と言っても過言でない
そう思えるほど素晴らしい作品でした
TOHOさん
お招きいただきありがとうございました!
素晴らしいサスペンス映画
藤井道人×横浜流星 最高の一本が生まれた
藤井道人×横浜流星は本気でヤバかった。
忘れられない傑作に出逢えた気持ちでいっぱいだ。
間違いなく、2024年の最高の一本になる、と思えるほど、冒頭からの数秒でもう、心が掴まれたまま、エンディングまでノンストップで、ただただ、その世界観に没入してしまった。
主人公の絶望的な孤独感と、それでもどんどん射し込んでは消えてゆく希望の光…その絶妙なバランス感が、観る側の感情を揺さぶり、どんどんと惹きつけてゆく。
過酷な運命を背負いながらも、ある目的のために突き進んでゆく主人公は、物語りが進むにつれて、感情移入せずにはいられないほどの魅力に溢れる存在で、横浜流星さんは、その魅力を、圧倒的な存在感で本当に見事に演じられていた。
と言っても、私は途中、本気で、横浜流星さんの存在を忘れてしまっていたほどだ。
横浜流星という俳優の存在を忘れてしまうほど、鏑木慶一そのものの存在をスクリーンの中で追ってしまっていた。
もう演じているとかではなくて、主人公の鏑木本人にしか見えなかったからだ。死に物狂いで逃げて逃げて逃げまくる鏑木が、そこに確かに居て、圧倒的なあらゆる力と闘いながら、そこに鏑木慶一が生きていた。
それを、これでもかと印象的に、1秒も目を逸らす事のできないような展開で投げかけてくる、藤井監督の世界観にも、存分に惹き込まれた。
そして、この映画の素晴らしいところは、横浜さんだけではなく、山田孝之さん、吉岡里帆さん、森本慎太郎さん、山田杏奈さん…言ってしまえば、登場するすべてのキャスティングの素晴らしさだった。
山田孝之さんの存在感は、この作品に圧倒的な説得力を与え、吉岡里帆さんはその存在自体がこの作品の中での光であり、救いに思えた。
原作者の染井為人さんが、この作品は小説のアンサー作品だと仰っていた言葉の意味が、映画を観てしみじみと分かり、ただの一原作ファンとして、心のどこかに抱えていた、人としてやり場のない、やり切れないもどかしさのようなものを、この映画を観れたことで全てが浄化されたような、救われたような、幸せな気持ちになれた。
他人を信じることに対して、臆病になりつつある今の世情だからこそ、沢山の人に観てほしいし、届けたいと思える作品だった。
個人的には、やはり、小説を先に読んでから映画を観ることをお勧めしたい気持ちでいっぱいだ。理由は、主人公の抱えている状況や、圧倒的な孤独さを、より分かった上で鑑賞することで、私自身、感情移入や没入感が更に奥深いものになり、アンサー作品である事の意味が深く深く心に染みたからだ。
間違いなく、横浜流星さんにとっても、藤井道人監督にとっても、代表的な作品が生まれた気がした、本当に素晴らしい一本でした。
出逢えたことに感謝です。
公開されたら必ずまた劇場に行こう。
横浜流星の代表作になる
藤井道人×横浜流星で傑作が生まれた
松竹、TBSというバッグアップの大きな予算の中で今までの二人のそれぞれの作品の中でも1番のエンタメ×ヒューマンサスペンスになっていた
森本慎太郎、吉岡里帆、山田孝之、山田杏奈、脇の脇を固める俳優さんも全員が演技力お化けかつうまいバランスで成り立っている
逃げて、疑われて、見つけて、逃げるアクションがすごいからハラハラさせられてあっという間の2時間
最後の方は泣かないと思ってたのにずっと泣いていた
最後に流れるヨルシカの太陽がまた秀逸
山田杏奈ちゃんがめちゃくちゃかわいいし、吉岡里帆さんがかっこいいし、山田孝之さんの迫力にビビり、森本慎太郎さんが好きになる映画
レビューが消えています
「優れた芸術家でも、自身の若い頃の習作を超えることが出来ずに終わることがある」と聞いたことがあります。
藤井道人監督×横浜流星さんの場合は、『青の帰り道』がその“習作”に当たるのかもしれません。
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この作品のレビュー、共感した何件かが削除されているのは評価が低かったからでしょうか?
映画.comは一番信頼している映画サイトなので、レビューが消えたのは別の理由だと信じたいです。
公開前に報知映画賞の受賞発表で「忖度」「出来レース」とザワついていることもあり、評価に関わらず内容の伴ったレビューこそ、ここで読みたいです。
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11月29日映画館で鑑賞
11月30日☆ゼロ評価
12月1日レビュー投稿
★★★★★の作品には評価とレビューの投稿を最近始めました。この作品については★対象外のため☆としています。
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