劇場公開日 2024年11月29日

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正体のレビュー・感想・評価

全541件中、21~40件目を表示

3.5「ネットワーク社会における“信用”の危うさ ― 映画『正体』レビュー」

2025年8月1日
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映画『正体』は、人間の多面性と社会に潜む「信じたい欲望」を鋭くえぐるサスペンスであり、経営者という立場から見ると、“信用”と“疑念”のネットワーク構造にこそ、この作品の本質があると感じた。

物語は、一人の男が無差別殺人事件の容疑者として逮捕され、逃亡するところから始まる。彼は整形と偽名を駆使し、さまざまな人々のもとに身を寄せながら、真犯人を追っていく。だが、どこに行っても「過去」が追いかけてくる。それは罪の意識だけでなく、人の噂、メディア、そして“善意”という名の暴力によって構築されたネットワークによるものだ。

経営者の視点で見れば、企業もまた「信用」のネットワークで成り立っている。人材、取引先、顧客――すべての信頼関係が崩れれば、会社は簡単に崩壊する。この作品では、人間関係という見えない“社会のインフラ”が、いかに脆く、また再構築が困難かを痛感させられた。

また、「逃げる主人公」の視点は、変化の激しい現代において、企業や個人が不安定な立場に置かれたとき、どう立ち回るかを問うているようにも見えた。SNSやメディアといった現代の“ネットワーク”は、一瞬で人を英雄にも犯罪者にも変える。そのスピード感は、営業やマーケティングにも通ずる緊張感がある。

『正体』は、サスペンスとしての完成度はもちろん、経営や人間関係における“ネットワーク”の本質を問う、鋭い問題提起でもある。単なるエンタメにとどまらず、現代社会を生き抜くための教訓すら内包した一本だ。

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林文臣

4.5今更ながら

2025年7月12日
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泣ける

怖い

現代の日本の不条理を具現化した映画。それぞれの立場や職業での自己の確立を積み上げた先に誰かの犠牲や悲しみがあると言う事が改めて認識させられる。上映当時、知人が観た感想では「怖い」と言っていたがその知人が思った怖さとは…?結局その答えは聞いてないが社会と言う中での怖さでは
観る人の観点だと思う。出てくる登場人物の数だけの立場や視点が違うので
自分がどの立ち位置にいるかに寄って解釈が違う。主人公の観点で見るか、それを支える人間の観点で見るか、相対する人間の観点で見るか…時にはニュースで見て一つの話題として捉えて
通常の生活を行っている一般人として観るかは人それぞれ。

世の中には表に出ない不条理がたくさんあり、その裏には他人が感じる不条理を自分の立場によって正しい事と思う人間もいる。もしくは正しいと思わなくとも遂行する人間もいる。題材が強烈なんで映画として出せたが
大なり小なり、人それぞれの人生に似たような事はあると思うので観て良かったと思う。
キャストが良いのかキャストの演じる人物が良いのかわからないくらい、すんなり観れた。この映画に関わった全ての人達に感謝します。

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赤髪

4.0オムニバスヒューマンサスペンス

2025年7月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

脱獄してからの逃亡劇が、職や居場所を転々としながらオムニバス形式のように進んでいくが、最後はそこで関わった人たちが集結して、それらが一つにまとまる感じ。
脱獄中の主人公(容疑者鏑木敬一)の行動や言動で、次第に人間性が見えてくるので、冤罪なのか、実行犯なのか、考えながら鑑賞すると面白い。
自分が今平和に当たり前のように過ごせている何気ない日常がとても幸せであることを実感するし、すごく前向きになれて、人間の温かさというか、人の素晴らしさを感じられて、「明日からまた頑張ろう」という前向きで温かい気持ちになれる。ドラマ版は観てなくてもストーリーの理解には問題ないです。
ただ、水産加工工場で働いていた期間があまり描かれておらず、その時期の時系列だけがよくわからないのでそこだけモヤモヤする。

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映画倫理機構

3.5信じるものを失っても、信念は手放さない

2025年6月19日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

クチコミ:逃げる男の姿に、飲食で生き抜く人間の“孤独と希望”を見ました。正義も信頼も揺らぐ中で、信じられるのは自分の「信念」だけ。それって、店を守る経営者にも重なる。
全てを失いながらも、逃げず、戦う姿に、胸が熱くなりました。派手じゃない。でも、魂を削る静かな戦いで最高でした。

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畠山央至@飲食コンサルティング

4.5逃亡劇

2025年6月15日
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鑑賞方法:VOD

よしこさん思い出して!よしこさんがしっかりしていればこんなことには

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ゆうき

3.5がっかりした

2025年6月11日
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鑑賞方法:VOD

ドキドキ

原作を読んでから視聴しました、原作にはかなり感動したので
期待して観たのですが正直、ちょっとがっかりでした
吉岡里帆も若過ぎて中年女性のもどかしい恋心が似合わない
何度も何度もギリギリの所ですり抜けるスリリングな展開もだいぶ薄まってしまい
原作の良さを表現しきれていない
そもそもかなりの長編である原作を2時間の枠に収めるのは無理でしょう

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じゅんぺい

4.0安堵

2025年6月4日
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鑑賞方法:VOD

好青年の人生が救われて安堵。

最後の世界を信じたいってセリフにも驚嘆。

法的に悪い立場にあっても、人間性を見て味方となり信じてくれる人もいるんだなっていう…

警視庁のトップが本当に嫌な奴だった。

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Ryuhei Ogawa

4.5この映画を観て、横浜流星さんのファンになりました!

2025年6月1日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

驚く

ドキドキ

 スピード感、疾走感のある映画で、2時間があっという間に感じました。逃亡劇を演じた横浜流星さんの演技力の高さには目を見張りました。冤罪という重たいテーマを扱った内容でしたが、映画を観終わった後は温かい気持ちになれ、ヒューマンドラマだと感じました。初見で観終わった後、全て理解できていない部分があり頭の中は漠然としているのだけれど感動が残りもう一度観たいと思いました。なので、二回目を観て、内容をしっかり理解したときにより感動が深く、泣いてしまいました。

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まる

3.5諦めない先にある未来

2025年5月26日
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鑑賞方法:映画館

採点3.7
藤井監督とのタッグ作品。横浜流星が実に伸び伸びとした芝居を見せてくれるサスペンス。
そんな横浜流星を吉岡里帆と山田孝之がうまく支えています。
逃亡犯の生きづらさ、そこに冤罪の恐ろしさも絡めており、とても丁寧に描かれていました。
本当、横浜流星の魅力に溢れており、ヨルシカも作品に合っています。
諦めない先にある未来、そこに光がありました。

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白波

3.5横浜流星名演技です!

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

お正月休みに鑑賞、流星くんは上手でした。

映画そのものはできすぎ感がありすぎて漫画みたく感じてしまいました。でも、問題提起としてはアリなのかな。

現実社会でも冤罪は多いから、確証ないなら極刑にはしない方がいいよな〜とかぼんやり思う。

どこの国もいがいと警察も適当だよね、自分が逮捕されるわけじゃないし(自分には関係ないし)、未解決事件は少ない方がいい(仕事は早く終わらせたい)しね。

取り調べ室の可視化は本当に必須だな~とか考えました。

リアル冤罪の被害者が話してた台詞を思い出す「(強要された自白なので)裁判が(自分が無罪なことを)はっきりしてくれると思った」。

いや無理でしょ、日本は魔女裁判だからさ。裁判は罪を確定させる場所になってるだけで起訴されたら確定確実なんだよね。

日本の三権分立は形だけだし、検察が出した証拠は全て正しいことになっているから検事は証拠を見せない。裁判官も見ない。

演技は上手いし、スピード感あるので見応えある映画です。

冤罪ついて考えるのにも、なかなか良き映画です。

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ころん

4.0素敵な人に囲まれて

2025年5月11日
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鑑賞方法:VOD

誤認逮捕された青年が無実の罪をはらすために起こす逃亡劇。

劇中に出てくる中に完全な悪は真犯人しかいない
逃亡中の鏑木を通報することだって社会的な正義だし、
半分現行犯逮捕状態なので、逮捕・拘束も仕方のないこと。自分自身の仲良い人が指名手配と知ってその人を信じられるのか?誤認逮捕を認めて正しい道を進めるのか?
どちらも相当な勇気が必要。そんな勇気を持ちたいものと思いました!

逃げずにいれば無実をはらせたのか?
世のルールに従うとしたら、逃げないで無実を訴え続けるべきだけど、ルール通りに物事を進めたら大きな変化は生まれないということだと思う
多少強引でも正解へ向かって走る
私にはできないことだけど、そうすべき時がきたらそうできたらどんなに素敵なことだろう

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くり

3.0週刊誌有能すぎる

2025年5月10日
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鑑賞方法:VOD

横浜流星さん、吉岡里穂さん、山田孝之さんの熱演はとても良かった。
この手の作品にありがちな、
・無能で横暴な警察組織
・傍若無人だけど調査能力がとびぬけている週刊誌記者(またはフリー記者)
という構図はちょっと食傷気味です。
で、最後に腐った警察の中にわずかに残った良心でひっくり返る、というところまでがひとセット。
本作は話のラインが思いっきりこれに沿って動いているため、シナリオ的にはうーん…脚本賞と作品賞に届かなかったのはこのあたりかなぁというのが個人的な感想。

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windploof

3.5横浜流星が良い

2025年5月6日
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鑑賞方法:その他

内容的には思っていた範囲内でそれほど驚きなどもなかったものの、やはり変幻自在の横浜流星が素晴らしかった。ボランタリーな応援のシーンも良かった。

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tigerdrver

3.0主演の横浜流星君、演技よかったし 吉岡里帆の助演ぶりもよかった

2025年5月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主演の横浜流星君、演技よかったし
吉岡里帆の助演ぶりもよかった

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キリンさん

3.0みんな「逃亡者」見てないの?

2025年5月2日
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鑑賞方法:VOD

単純

20204年度のアカデミー賞の最優秀賞をいっぱいとっていたのでねふりで見ました。まぁ普通に楽しめましたけど、これでいろんな最優秀ってのはどーなんでしょうね笑
逃亡者(ハリソンフォード版)を見たことある人はほぼそれを連想すると思われます。逃亡者に比べて特に劣ってるわけではないけすけど、まぁ比べるとなんかちちゃい話って感じ。あと警察がひどすぎてストレスもw 主人公がいろいろな人に扮してってことだけど、みんな同じ感じの人にしか見えなくないですか?w
配信で見たせいもあるかもですけど、TVドラマ版「正体」の方がよかったって声も多いので今度はそちらを見てみよかと思いました。

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ひろぴ

4.0ツッコミどころ満載だけど気にせず観れた

2025年4月25日
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鑑賞方法:VOD

その辺に居そうな頭の良い普通の学生さんがイーサンハントばりの神出鬼没で大活躍と全体的にツッコミどころが満載ですが、横浜さんの熱い演技と中弛みもないテンポの良い展開、登場人物の造形がしっかりとしていたので、終始没入して鑑賞できました。

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勘市

0.5よくわからん

2025年4月12日
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鑑賞方法:その他

指名手配犯なのに人前に出過ぎ。
冤罪だとしても冒頭で3〜4人フルボッコにしたり人質とって立て篭もってる時点で終わってる。

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おまめ

4.0沢山の名前を持つ彼は、心優しい普通の青年

2025年4月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「鏑木慶一」っという、いたって普通の心優しいその青年は、
間違いが間違いだと正せる信じる世界で、
生きていてよかったと感じながら、生きていける。

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上みちる

3.0配信サイトの方がよかった

2025年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

横浜流星の演技力には定評があるし、期待を裏切るものではなかったけれど、先に配信サイトで亀梨和也バージョンを見ていた事もあって作品としての評価が下がった。原作本を読んでいないので、あくまでも配信版と映画との比較になってしまうけれど、初めて配信を見た時に「原作がおもしろい」と思った。細かいところを言ってしまえば、死刑囚が人助けをするなど色々と無理があるけれど、それなりに心が温まる。脱獄囚としての緊迫感もあった。けれど、映画版は元々の原作を2時間
強という枠の中に無理矢理収めた感が否めない。5つの顔を演じ分けているというが、実際には3つしか思い浮かばない。パン工房で働いていた期間の印象が全くない。痴漢冤罪の人助けをしたエピソードもない。確かに横浜流星の演技力は評価に値するが、日本アカデミー賞という華々しい場所で金品を贈呈されている様子を目の当たりにすると、亀梨和也が日陰の身という感じで可哀想に思えた。
山田孝之というだけでブランド価値がある彼が演じた刑事役が、かろうじて作品に内容を与えているが、それがなかったら、本当に配信サイトで見た人にとっては穴の空いた作品に思えてならない。

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Momoko

3.0エンディングに流れる主題歌はじっくり聴いたら良い歌

2025年4月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

面白かったし、私は良い映画だと思いました。

色々とツッコミ処が無い訳では無いけれど、中々良くできている映画です。
横浜流星さんと山田孝之さんの演技は良かったと思います。
吉岡里帆さんは、いつもの吉岡さんだったかな。

エンディングに流れる主題歌は、じっくり聴いたら良い歌でした。

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ねこたま