劇場公開日 2024年11月29日

正体のレビュー・感想・評価

全434件中、361~380件目を表示

4.0流星くんに圧倒された

2024年11月30日
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鑑賞方法:映画館

原作未読で拝見。
警察は冤罪がもたらす"被疑者にされた冤罪被害者の人生を考えろよ"ってメッセージが透けて見えすぎていたが。
高校生から21歳の若者を演じた28歳の横浜流星くんの演技力で、その辺どーでもよくなったから、まぁOK。

勝手な印象ですが、藤井監督って根はベタで、誠実にかつ工夫を惜しまず人を喜ばせようとするタイプに思えます。
だから、個人的には社会的・政治的・思想的メッセージ成分が薄くなればなるほど、いいエンタメ監督でいる気がしていて。

たとえば『新聞記者』が露骨な政権批判に比重を高くしすぎて、デマと煽動に見えかねない危険性を帯びていたのが危うく、また苦手だった(現実の方が酷かったみたいだが、それは横に置いておき)。
『ヤクザと家族』『ヴィレッジ』くらいのバランスがいい印象。
本作は、このくらいに収まっていたから良かったのではないかと。

ただ、私が本当に藤井監督で好きなのは、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『青春18×2 君へと続く道』あたりなんですよね。

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コージィ日本犬

3.5警察 検察の無能さと冤罪が無くならない理由

2024年11月30日
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悲しい

幸せ

まるで袴田事件を彷彿とさせる内容 日本人もオールドメディアに踊らされることなく、自分自身で判断しないと…世論なんてくそったれで、組織の理論を全面に押し出す(真実を追求するのではなく)警察や検察は本当に腐っている…
あんなやつらに税金が使われていることに辟易するのは私だけではないはズ
是非警察や検察に観てもらいたい

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ろくさん

5.0逃がすシーンで泣いてしまった

2024年11月30日
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泣ける

幸せ

冤罪で死刑が確定し、警察の事情で再捜査が行われない主人公が脱獄。逃亡先で友達や愛する人ができ、理解者が増えていく。逃亡先ごとに構成されておりそれぞれのストーリーもリアル。無実確定した後の呑む姿も見てみたくなった。

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ショカタロウ

4.5藤井道人流のドラマチックな演出

2024年11月30日
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 このスリリングな逃走劇は、ハリソン・フォード『逃亡者』を思い出す。

 事件への疑念を捨てきれずにいる刑事と未来への希望を捨てきれずにいる死刑囚。藤井道人流のドラマチックな演出で物語をドライブする。観賞後に疑問に感じることは湧き上がってくるが、鏑木や彼を信じる人たちの気持ちに引きずられるように没入してしまう。

 『地面師たち』のあの老人が出てることに、まず気づく。そして、駿河太郎の憎まれ演技は、『十一人の賊軍』に続いて、いい仕事してる。

 この猟奇犯は、作りすぎのきらいはあるが、現に冤罪は起きているわけだから、鏑木事件が起こらないとは限らない。
 真相よりも面子を優先する警察は、どこかの県議会と似てる。そんなことも考えさせられる作品でございます。

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bion

3.0しっかり堪能したけど高い評価は……

2024年11月30日
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横浜流星さん、山田孝之さん、吉岡里帆さんと豪華キャストがしっかり仕事をされている作品で、藤井監督の手堅い手腕で映像面でも申し分なく楽しめた作品です。

ただし、映画を見終わって内容を振り返り、こちらでレビューを書こうとすると手が止まってしまう……。

本作をエンタメ作品として見るなら、許容できる「ご都合主義的」な展開や描写がいくつもあり、社会派作品として捉えるなら、それは許容しがたいです。

藤井監督の他の作品でも感じたことですが、権力の描き方が少し雑で、そこまで単純じゃないからこそ現実社会で解決されていない数々の問題点の真相を見落とすことになりはしませんかね?

作品の出来栄え的には社会派よりエンタメに振ってるのは理解できますが、やはり個人的には高い評価はできないですね。

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よして

5.0人を信じること…逃亡犯の希望

2024年11月30日
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泣ける

悲しい

興奮

染井為人の原作も公開前に既読。骨太で読み応えある長編で、あの大作をどの様に2時間枠の映画にまとめるのか、藤井道人監督の手腕も楽しみのひとつだった。原作小説を実写化すると、どうしても細かな部分が端折られて、「今ひとつ」という作品が多い。しかし、本作は見事に原作以上の作品に仕上がっており、「流石、藤井監督!」と思わる、極上のサスペンス・ドラマとして、素晴らしい作品に仕上がっていた。

特にラスト10分間は、原作とは違う流れだったが、脱獄犯・鏑木慶一の冤罪を訴える姿に、そしてその運命に、涙腺が緩みっぱなしで、かけていたマスクがびしょびしょになった。個人的な意見ではあるが、本作も鏑木を演じた主演の横浜流星も、来年のアカデミー作品賞・男優賞の候補に挙がることは、間違いないように感じた。

ある一家を皆殺しにし、日本中を震撼させた殺人事件の犯人で、死刑が確定していた鏑木慶一が脱走をした。未成年で初めて死刑を宣告された鏑木は、終始、無罪を主張していたが、聞き入れてもらえず、その潔白を証明することができず、やむなく脱走を図った。その中で、ある時は工事現場での日雇い、またある時はフリーライター、水産加工場のパート、そして、介護施設の介護士と、顔と姿を変え、正体を隠して潜伏していく。

その逃走劇の中で、浮かび上がってくる鏑木の姿は、とても凶悪殺人犯とは思えない頭の良さと優しさ。そして、鏑木自身も、出会った人から、初めて人を信じる心の温もりを感じとる。そうした前半からの布石が、ラストシーンで彼の冤罪を信じる人々のうねりとなって、感動的なシーンを呼び起こすことに繋がる。

鏑木役の横浜流星は、冤罪を訴える迫真の逃走のシーンと、潜伏先での穏やかで物静かなシーンの両局面の演技に、役者としてのキャリアが高まったと感じた。また、横浜流星をはじめ、周りを固めた吉岡里帆、山田安奈、森本慎太郎の演技も予想以上に良かったし、原作のキャラクターのイメージにピッタリで、なかなか素晴らしいキャスティングだったと思う。

一つ残念だったのが、これだけすばらしい内容の作品なのに、我が郷土の映画館での観客が10人足らずだった…。先日、袴田事件の冤罪が認められたが、こうした無謀な警察のやり方によって、冤罪に苦しんでいる人もいるのかもしれない思うと、もっと多くの人に観てもらいたい作品でもある。

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bunmei21

5.0罰するべきは…

2024年11月30日
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泣ける

悲しい

怖い

まだまだ、人間捨てたもんじゃない

良い作品だと思いました
人の葛藤と温かみが、感じられ
自分と人との関係性について、改めて考えさせられました

罰するべきは、パワーハラスメント…

あの時、きちんと話を聞き、行動を起こして貰えれば

あの時、その言動に疑問をぶつけ、行動を起こしていれば

あの時、間違いは、間違いだ!とハッキリ言えていたら

あの時、恐れずに、自分の意見をいえていたら

パワハラした方は、自覚なく生活してなんの障害も無い
パワハラは、人の心も人生も壊していく…

人を感じ、信じる暖かい場面に、何度も涙💦しました
是非、見てください

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かえるパン

4.0原作あってこその映画化なのですが・・・

2024年11月30日
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悲しい

難しい

 原作はめちゃ長編で文庫本で600ページほどあります。
もちろん原作があってこその映画化なのですが、原作のようなめちゃ余韻の残る終わり方ではなく、映画はさすがに誰もが納得できる仕上がりになっています。極端な言い方をいすれば、原作と「オチ」が違うので、全く違うお話のようにも思えます。

 原作は懇切丁寧に逃亡犯の人柄を表すために5箇所ほどの潜伏先で彼と彼を取り巻くその場所場所での仲間との信頼関係を描いていますが、映画では3箇所に絞られています。それがすごくわかりやすかったと思いました。ただ、工事現場でのシーンは映画はちょっと物足りなかったかな。

 藤井道人監督作品も最近の10作の内、清原果耶で3本、横浜流星で3本ありますが、藤井監督でこの二人の共演を観てみたいです(線は、僕を描くで共演していますが、監督が違う人なので

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邦画好き

5.0日本映画の本流

2024年11月30日
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興奮

幸せ

1.日本映画らしく人の心、中心の映画だった
2.公開前に何かの賞取っていて怪しいと思ってた
3.しかし、良い映画だった
4.映画なのでしょうがないが、サクサク良い方に進んだ
5.現実の世界も捨てたもんじゃない事を信じる
6.私もに若い頃、一生懸命やってたら助けてくれた人いた。
7.吉岡里帆の父さん無実証明されたのかなぁ?
8.ジャンプ、山田サン良かった
9.吉田里帆のファンになった
10.色々変なところがあるが、それを含め良かった
11.公開前に賞取るのはしょうがないと思った。
12.横浜サン、いい男で演技上手いのはズルイ。
13.横浜サン、セクハラやパワハラ等問題なく年取って良い俳優になって欲しい。
14.横浜サン、めちゃくちゃ猫背だった、役作りすごい
15.逃げたのは、ただ死刑になりたくなかったから
16.アシリパさん、今時女子になっていた。

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えびちゃん

4.0いつか

2024年11月30日
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手堅すぎるほどに手堅い藤井道人演出と、豪華役者陣とくに横浜流星の渾身の芝居が相まって目が離せない出来に。
吉岡里帆の「信じる」ところも山田杏奈の普通の女の子の感じも良いし、山田孝之の中間管理職中のザ・中間管理職も良かった。
ストーリーとしては市橋の事件を模しているようだが、意図としては袴田事件などの冤罪事件に対する問題提起と思われる。そういう意味では(原作からそうなんだろうけど)本作は模倣犯とも疑われる事件が起こるから救いがあるが、そういったことが起こらず脱獄も出来ない現実の厳しさは想像すら出来ない…
面子と権力への忖度に塗れた司法がいつか本当に正義を執行する日が来ることを願うばかり…

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ぱんちょ

5.0完璧☺️

2024年11月30日
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楽しい

期待値超高めで行って、全くそのとおりでしたので、そりゃあ、5点満点です😆
そして最後は涙が😭

つべこべ言わずに観に行きましょう😉

そして、もしこの作品に低評価をつける方がいたら、そんな変わり者のあなたにお勧めの作品があります😘
かの内山拓也作品(また出た🤣)をぜひぜひご覧ください😁

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おたか

4.5なんてことはない話だけど、冤罪ものとして力強い作品だった。特に後半...

2024年11月30日
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なんてことはない話だけど、冤罪ものとして力強い作品だった。特に後半。吉岡里帆が良かった。逃走して高校生の彼が人生を知ったというストーリーも力強かった。

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えみり

5.0ドラマ版も観てましたが

2024年11月30日
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興奮

キャストや監督が違うだけでこんなにも別物になるんだなっていうお手本ですね
素晴らしい作品です
とにかくずっと力が入りっぱなしで観てました

結果はわかってるのにやったー!と声が出そうになりました

すごく細かいのですが山田さんと前田さんが乗っていた覆面車両がリアルに警察でも使用されてるものすごく珍しいスズキのキザシにビックリです

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R GE

4.0山田孝之さんの表情と佇まいが良い

2024年11月30日
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悲しい

怖い

幸せ

 物語はサスペンスが3でヒューマンドラマが7という印象でした。ストーリーは予告の通り、一人の青年の逃亡劇だけれど、常に追われるわけではないので、そこまでのハラハラもないし大どんでん返しの驚きがあるわけでもない。なんといっても人と人との会話、瞳と瞳の交わし合い、そしてその暗闇の中にある一筋の光のような優しさが、彼を立たせ続けてくれていたんだなと思うと、心があたたかくなる。
 違和感があったり、思ってたより人間の醜悪さもそんなになかったりしたので、ご都合展開ではあったけどエンタメ作品なのでまぁ胸糞展開はない方がいいのかもしれないですね。ラストの無音には、ちょっとスッキリ感が半減してしまいました。あの言葉を聞きたかったのは主人公もだけど、鑑賞者もだったんだけどなと、はっきり耳にしたかった。
 演者さんたちみなさんよかったです。私は特に山田孝之さんの真贋を見極めようとする目力と語る背中と一つ一つ重みを感じるような言葉がとてもよかった。キャラクターとして十一人の賊軍もよかったけど、こちらの山田孝之さんの方がもっと好きかも。
 主題歌のヨルシカさんも癒してくれる優しい曲で良い余韻に浸りました。

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ふたり映画

4.0正体

2024年11月30日
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鏑木は、犯人じゃなかった。

死刑囚の冤罪。

最後、判決の主文が聞けなかったことが残念。

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完

3.5スーパーマンすぎだろ

2024年11月30日
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全体的には面白く、ハラハラドキドキ、泣かせどころもあり良かった。
エンターテイメントに仕上がっていて良作。カット割りも藤井監督らしく凝っていて良い
しかし、この映画をもてはやしていては観客の質が落ちるのでは。まず主人公のスーパーマン感が半端ない。大阪編は目を瞑るが(そんなに目立つ事する?後半裏切られたのに友達なってるし)東京編は下手な恋愛漫画になってる。長野編もそう簡単に職員になれるのか?(おばあちゃんの警察が居場所知らないって無能過ぎる)原作ありきなのだろうが脚色しないと映画化の意味がない。

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るい

3.0役者さんは素晴らしい。内容は並。

2024年11月30日
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男ですが流星くんのファンです。
他の役者さん含めて素晴らしい演技力です。
ラストでは理由も分からずツーっと泣きました。
劇場内でもすすり泣きが聞こえてました。

ただ、ストーリーにひねりも無い、伏線も無い
タイトルの意味も特に無し。
警察上層部に極悪人もいない。
脚本はいいですが、原作が凡作なのかと。

音楽含め重厚なのはいいですが、
話の展開は全く無いです。
残念。

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sa

4.0原作を知らない方は、前情報無しで見るのがオススメ!

2024年11月30日
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原作は未読。前情報は一切入れずに観てきました。

一家惨殺事件にて死刑判決を受けた鏑木慶一が脱走。
次々と容姿を変え、様々な人々と関わりを持ちながら逃亡を続ける。

衝撃的なオープニングから一気に世界観へと引き込まれる。
鏑木の何を考えているか分からないミステリアスさ、そして孤独感が何とも生々しく、臨場感が半端なかったです。
何となく、ここで捕まるわけ無いと思っていても、その緊張感たるや相当なものでした。

果たして鏑木の逃走の目的は何なのか?気を許せない展開の連続に、見が離せないままあっという間の2時間でした。
久々に、重厚で見応えのある作品を鑑賞したといった印象です。

原作本がなかなかのボリュームだった為、映画にするのに省略したシーンも多いと思われますが、それを差し引いても素晴らしい作品だったと思います。
ノンストップな展開に、ドキドキしながら観てほしいですね☺

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ゴウ

4.0逃亡した理由は思いつかなかったなぁ

2024年11月30日
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ありふれたストーリー展開と批評していた方もいらっしゃったけど…まぁその通りかなと思う

しかしながら最後に警察官から逃亡理由を確認するシーンが有るのだけどこのセリフは全く思いつかなかったなぁ

理解はするけど俺にはこのセリフは吐けないと思いながら観終わった

途中、条件が揃えば(人の思い込みなんて当てにならない)犯罪の種類は色々だけど冤罪の可能性は誰にも有るなぁなんて感じながらも怪我をした人に刃物等が刺さってたら処置出来ない場所では抜いちゃ駄目でしょ…知らないというのは恐いなぁなんて思いながら鑑賞しました

軒並み高評価なのも納得の作品…気持ち良く終わります

横浜さん格好良い(ちょっと好きになったかも) 吉岡さん可愛い
演者の皆さんの演技が良かった

逃亡した理由は鑑賞後のお楽しみです

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pantara

3.0無難でベタな王道

2024年11月30日
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悲しい

単純

公開当日にちゃんと自分のお金で観てきました。

前評判は割と良かったので期待しすぎたのか、自分にはあんまりでした。ひとことで言えばU-NEXTかアマプラでよかったかなあ。

開始早々「TBS」のロゴがバーンと出るんですが、それでわかっちゃいました。いわゆるそういうタイプの映画です。テレビ局が主導の、万人受けを狙った無難でベタなクセのない映画って言うんでしょうか。10年後、20年後にはきっと誰もこの映画のことを覚えていない、消費される映画。

横浜流星さんはじめ役者さんの演技は良かったです。そこは文句のつけようがないくらい。なんだけど映画としては、なんの余白のない、全部説明しちゃってるような、ザラッとしたところのない、つるっとしたキレイな映画っていうのかな。そういう映画の方がいいっていう人もいるんでしょうけど、僕には物足りなかった。

死刑囚の逃亡劇というスリルとサスペンスとしてなんとか最後まで乗っかって観たんだけど、着地点がなんだか物足りない。冤罪もののヒューマンドラマとしても、なんだか物足りない。なんだか物わかりが良すぎる優等生って感じで。

映画を観ながら、市橋の逃亡や袴田巌さんの冤罪事件のことが頭を過ぎり、現実の方の重さや熾烈さを思うと、映画はどうしてもそれを超えられない。そんなことを考えちゃったなあ。

あと、横浜流星演じる逃亡者とそれを追う山田孝之演じる刑事の関係、どうしてもレ・ミゼラブルのジャン・バルジャンとジャベールを連想させる。もっともジャベールのような悲劇的なエンディングを迎えはしないんだけれども。そういうともなんだか弱いんだよなあ。

映画を観る前からそんな映画なんじゃないかと恐れていたが、もしかしてとんでもない当たり映画かもと期待しつつ、結構私はこの映画の「正体」を見たい一心でこの映画を観に行ったのかもしれない。

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うえぽん