正体のレビュー・感想・評価
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薄っぺらく冗長な予定調和
山田孝之の空気感、森本慎太郎の馴染みなど随所に役者の演技が光った。
これは持論だが、役者の演技に目がいく作品は駄作である。鑑賞者が作品の世界観に没入出来ていない証だからだ。
前半の土木パート。その世界の質感からどのようなストーリーが繰り広げられるのだろうかと期待させられた。
しかし、東京に出て以降のそれは、あまりにもチグハグで冗長であった。
主人公の周りの人物が総じて良い人すぎるのだ。
普通、たった数ヶ月の仲である他人に対してあれほどに心を許し、延いては真偽不明の名誉回復のために集まって行動を起こそうとはしない。
よほど主人公に他人を突き動かすほどの魅力があったのであろうか。作品から、そのような彼の強い人徳を汲み取ることはできなかった。
あのような構成にするのであれば、主人公とその他人物との交流をもっと丁寧に描かなくてはならない。
あと、吉岡里帆の父親の痴漢は物語に何の影響をもたらす装置だったのだろう。単純に不要な要素のように感じた。
最初から最後まで予想の範疇に物語は進み、拍子抜けするばかりであった。
信じるだけで 力になれる!
The Man Who Escaped
一家三人を惨殺したとして死刑判決を受け収監中の『鏑木慶一(横浜流星)』が
自身の体を傷つける詐病で搬送中の救急車から脱走。
名前を偽り外見を変え、
ある目的のために職と住処を転々とする。
事件の時『慶一』は十八歳。
が、たまさか少年法が改正されるタイミング。
官はこれを少年による凶悪犯罪抑止アピールの絶好の機会ととらえ、
彼はスケープゴートとされる。
真犯人は他にいると一貫して無実を訴えても、
耳を貸す者は誰もいない。
直接的な証拠が無いなか、
見込み捜査とおざなりな取り調べののち
死刑判決は確定する。
唯一の目撃者である事件の遺族『由子(原日出子)』は
PTSDで碌な証言も叶わず、
加えて今の居所は親族により警察にも伏せられている。
主人公の脱走の目的は何なのかは語られぬまま、
逃避行が描かれる。
その過程で関りを持つた何人かは、
皆々こぞって彼に対し親近感を覚える。
誠実な態度が、殺人鬼の残虐性とはあまりに乖離しているからで、
中には率先して免罪を訴えようとする者も。
彼を執拗に追うのは
事件当時の捜査主任だった警視庁の刑事『又貫(山田孝之)』。
しかし『又貫』ですら事件に対しての疑問と
『慶一』に対し特殊な感情を抱き始める。
逃亡理由の謎と
追いつ追われつのサスペンス。
その間に挟み込まれる、ほっとさせるような
人と人とのふれ合い。
物語りはどのように収束するのか。
起伏に富みスピード感のある描写は、
最後の団円まで途切れることはない。
『又貫』はある機会に『慶一』と対峙し、
逃走の理由を尋ねる。
その答えは「信じたかったんです、この世界を」。
自分は無実なのだから、
世間は必ず間違った判決に気づき正してくれるとの真摯な思いが滲み出る
青臭く世間知らずの一言。
社会はそうした思いなど、
簡単にひねりつぶしてしまうだろう。
売名と金儲け、歪な正義のためなら、
暗黙の社会規範を平然と覆そうと企む人間や、
それに快哉を叫ぶ者すらいるならなおさらのこと。
が、なまじ無垢な言葉だけに、
聞く側の心をも動かす。
四年前に書かれた物語りの映画化には、
今でこその意義がある。
公開前報知映画賞受賞も納得。さすが過ぎた。
藤井監督は追いかけてる監督さんなので、発表された時からかなり楽しみにしてた。しかも横浜流星さん主演ならほぼ間違いないっていう確信もあって。
映画の日の3本目。初めて2階席があるシアターで鑑賞。東京の映画館はすごいな。
自分の中では藤井監督の作品で1番お気に入りの作品になった。いや、鑑賞後感良すぎる。余韻。
最初は捕まらないかなってハラハラしつつ見てたけど、終盤にかけて真実が分かり始めると、鏑木が必死になっていた理由につながって。鏑木の立場に立ってみたら酷い話ではあるんだけど、彼の真っ直ぐさと彼を信じる周りの人たちの思いに心動かされて気がついたら涙が出てた。
姿変えて潜伏する難しい役を見事に体現されてた横浜さんはもちろんだけど、鏑木に関わってくる人たちも良かった。お気に入りの登場人物は結局1番熱かった山田さん演じる刑事と、宇野さんが演じてた編集社のひと。地味にすごく気にしてくれてたって分かってほっこりした。
楽しみにし過ぎて色々プロモーションの動画見たりしてて、気がついたけど吉岡里帆さん喋るのすごく自然で上手くていいなって感じ始めてて、作品見て確信。大好きになった。
見やすい作品
警察が誤認逮捕した場合
その判決を覆すのは中々難しいということは
フィクションでもまぁまぁ描かれますが
現実世界でも偏った報道が連日されており
私たちもその一方的な報道しか目にしない限り
例え冤罪だとしても
特定人物を好き勝手に叩いたり攻撃をして
エンタメとして消費してしまっている場合があります
最近ではネットの発達もあり
テレビや雑誌だけでは知り得なかった事も分かるようになってきましたが
何か事件があった時は
慎重に事実確認をするべきで
色んな角度から物事を見て
各自判断する事が大事と思います
と、まぁ色々書いたのですが
肝心の映画はどうだったかというと
確かに見応えあった気がするんですけど
なんというか
なんか
妙ーに
キレイにまとまってて
うーん
面白かったんですけどね
「地面師」を見てから五頭さんが出てるとついつい「あっ!」て思うようになりました笑
人を信じる心を取り戻してくれる良い映画でした。
初めて会った時 いい奴だと思った
気になったのですが映画館告知であまり遭遇せずけど評価は高そうだぞ?ということで見に行きました 原作は未読です
まず横浜流星くんがいい!というか色んな顔やって凄いなと思いました!
終盤が特に良い 切なさも仄かな希望もいい具合でした
全体的に実力派役者多くてヒリヒリしてるのが良かったです 松重さん怖い奴もやっぱりいいな〜地面師たちに出てた方もちょこちょこいたり(笑)
森本くんはヤンキー合いすぎ(笑)
ツッコミどころはちょこちょこあったけど…
SNSのライブ配信はうーんうーん😵
話の根幹というか結末はこんな感じになるのかなーってのがわりかし早い段階で分かりますかね〜
ところどころクサイセリフ回しありましたが終盤のシーンで感動しました!!
色んな人に優しくした分それが返ってきたんだって…
多分主人公は何も変わってない優しい人なのですがそれが初めて会った時に事件現場にいたか仕事で会ったのかでここまで変わるんだなと
というか判決に関してのスピード感がいづれも早すぎる(笑)検察出てこないのはなぜ
尺の都合ですかね仕方なし
横浜流星くんがこの映画でまた一つ階段上がったとかで評価される映画なのは間違いないかと
ミルシカ
観て良かった👏
泣いてしまった
ドラマ版と比較すると
なかなか
内容が薄いと感じた。出演俳優が好きならあり
○刑囚の脱獄から始まる物語なのですが
ベタベタな演出や終始わかりやすい流れで進んでいきます。
展開などにも多数のツッコミどころがあるのでそういうのが苦手な方には厳しいかもしれません。
扱っている題材のわりには心に届くようなメッセージ性を感じれず
見終わった後に作品に対して思いを馳せるようは体験を私はできませんでした。
あっさりと見れます。
場面は多くはないですがアクションは迫力があり、
俳優さん達の演技に目を奪われる事がたくさんありました!
これは私の責任ですが
重たくリアリティを感じる内容を勝手に覚悟(期待)していたので残念でした。
原作があるようですね。未視聴での感想となります。
ヨルシカさんのエンディングとても良かったです。
そうはならないだろオブザイヤー
原作など見ておらず映画が初見です。
俳優さんの演技と映像は良かったです。
俳優さんのファンの方は楽しめると思います。
一方で脚本が良くある邦画と言えばそれはそうなんですが、流石にいやいやそうはならないだろ感がすごかったです。
重要なはずの逃亡の繋ぎの要素の雑さと物語に出てきた罪の要素が放置されたまま終わるなどがあり、何がなんだかよく分からなかったです。
また警察の対応の雑さが現実感無いレベルですごく不思議でした。
これらの結果として全編通してそうはならないだろと思って居たら終わってました。物語で何を伝えたかったのかよく分からなかったです。
#24 富山のロケ地いっぱいの逃亡劇
冷静に見ると美形な横浜流星がどれだけ顔を変えても美形なまま。
だけどあれこれ格好を変えてなんとか逃亡する映画。
最近韓国ストーリーに洗脳されているから、ラストは全然違うオチになるのかと思っていたけど、やっぱり日本人は日本人が好きな形に落ち着くのね。これで良かったです。
雪のシーンが今日の富山県内の天気と相まって暗さが増し、重苦しさが増して良かったです。
できれば重苦しい天気の日に観ると良いかも(この季節、太平洋側では無理だけど)
諸悪の根源は警察の組織体制
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