正体のレビュー・感想・評価
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心が清らかな人
冒頭、山田孝之さんの横顔がアップされ、あれ、山田さんってこんなに格好良かったのか?いや、今作は間違いなく山田さんが格好良かった。 WOWOW で亀梨和也さんが主演のドラマを観ていて、素晴らしいドラマだと思っていて、亀梨さんも素晴らしい演技をされていましたが、横浜さんも素晴らしかった。 ドラマと違い時間制限があり、やや駆け足感はありましたが、楽しめる作品です。 心が清らかな人はいます。現に私の傍に存在します。 勿論、亀梨さんや横浜さんのように綺麗ではありませんが、男女関係なく好かれます。嫉妬感さえなく羨ましいと常に感じていますが、私はそこに辿り着くことはできないでしょう。
強制的な感動をラストで受けました
3人を殺害した罪で死刑判決を受けた男が逃亡した。男は名前を変え各地に潜伏し周囲の人間と関係を築き…。 染井為人による同名小説の映像化作品。それぞれの人物の関係値、特に1人目は薄すぎないかと不満点はそこそこあったもののラストは感動。幸薄な横浜流星も良かったです。
彼の内側にたぎる「祈り」に泣けた。
原作もドラマも未読未視聴だったので、全くの予備知識なしに、予告編の印象だけを持って鑑賞しました。 画面の切り替えの巧みさで、サスペンスとしての緊迫感を保ちつつ、横浜流星演じる鏑木を軸に、登場人物それぞれとのドラマがテンポよく描かれていくのですが、予告編でこちらが受け取っていた「“5つの顔”を持つ逃亡犯」の物語というより、だんだんと彼の内側にたぎる「祈り」や「静かな情熱」の揺るぎなさを感じていく展開で、心をつかまれました。 山田孝之演じる又貫に問われた鏑木の「答え」は、この映画を観ながら、または、日々の生活を送りながら、私自身もまさに願っていた(いる)ことで、思わず涙が溢れました。 きっと、藤井監督もここに全てをかけて本作をつくられたのではないでしょうか。 いい映画でした。
私は、号泣した😢
横浜流星さん主演の作品は初鑑賞です。顔よし、演技力よし、評判高い俳優さんですが中々、縁遠く。正体は鑑賞して良かった。 傑作でした。 冤罪作品は、主人公の熱く激しく、周りも巻き込むイメージが強いのですが、18歳、未熟で人柄よし、なのに、訴えても信じて貰えない閉鎖空間にいたのに、脱走後、静やかに、周りの理不尽な出来事には手助けしながら、計画的に冤罪をはらすべく動く。出会う人には身の内あかせない事以外は、素の好印象で 、演技力脱帽です。 初めてのお酒、友達、恋心、良かったけど切ないよ。 作品はフィクション?でいいんですよね? 警察だけではなく、社会では保身のために人柱たてるお偉いさんいるかもですが、未成年法の見せしめになるの言葉が衝撃すぎました。 人は間違う、絶対に間違ってはいけない場合もあるが、悩み抜いての結果じゃないことに なんなん?理不尽どころの話じゃない👊 山田孝之さん、もう少し存在感強めの演出でも良いと途中まで思ってましたが、それだと 後半の記者会見で、多分こういうよねと予測がつくので、抑え気味が最高につながるのかと府に落ちました。 さて、横浜流星さんが捕まった後の記者会見での山田孝之さんの言葉から、終演まで、号泣してました。人の優しさや、目撃者の方へ配慮しながら自信の苦境を伝えるシーン、ぐっときました、え!目撃者の方冤罪知らなかったのか~。頬をさわり、貴方は、、、のシーンで 滝の涙😭 判決は是非、劇場で刮目していただきたいな。結果しらないで観ると良いかもです。 原作ファンの方は、演出が楽しみかもです。 今年は色々な作品で涙しましたが、号泣は初でございます。 是非、劇場へ! 横浜流星さん、今日、素適度あがりました。 見事に作品支えられた俳優さんの皆様素敵でした。 最後に 🎂ケーキは買って食べて‼️ 絶対やだけど、もし冤罪で捕まったら、風呂光さんの取り調べを強く望む。
和也推しになりました
藤井監督が描く今作はモノローグや語りがなくストレートで温かい、観客に受け取り方を委ねている節もある。 物語は鏑木青年の逃走に見えてしまうが彼自身が求めている「真実」を欲する追走劇。その中で彼の人間力によって関わった人々の心を動かしていく様は目頭が熱くなった。 特に重要になってくる序盤に出会う森本慎太郎くんが演じる和也とのやり取りが好きだった。 リアルにこんな良い奴が友達にいたら人生楽しくなるじゃんね。お酒を飲める飲めないのやり取り等の不器用な2人に笑った。 寡黙でオーラを放つ山田孝之さんと執念をもつ横浜流星さんの対峙は迫力がありラストまで見応え充分。劇場で観て良かったです。 ただ現実をみると東京大阪にある防犯カメラの存在や身分証明など協力者がいないと成り立たない展開もあり原作が分厚いようなので端折った部分はありそう。
正体は横浜流星の代表作だ
とにかく最初から最後までスピード感あって映画の世界にひきこまれた。信じる想いを信念に挑み続ける逃亡犯を横浜流星が全力で丁寧に懸命に生きていた。山田孝之の重厚な演技や他キャストのキャラが立った素晴らしい演技に魅了された。アクションシーンや雪山、工事現場などの映像も細部に拘ってて凄かった。
藤井道人監督の作品はどれも素晴らしい!
心の声が滲み出る様な表現で引き込まれました。あっという間に感じる程テンポも良くて、警察と揉み合い転落するシーンはリアルで息を呑む程です。介護施設で捕まるシーンや最後の判決のシーンは無音を効果的に使っていて映像表現も素晴らしかったです。 横浜流星がカッコ良いだけではなく表現力のある役者さんであると感じました。 藤井道人監督の作品はどれも素晴らしいです。
本気の横浜流星
なかなかにインパクトのあるファーストカットからの逃亡劇。 髪型や眼鏡なんかでだいぶ印象は変わるから、偽名で出会ったら、よっぽど特徴的な顔立ちでない限り分からなそう。そもそも身近にいるとは思わないし。 だけど安藤さんのように、気づいてしまったけれど、とても悪人には思えない、って信じたい気持ちも理解できる。お父さんのこともあるから尚更なのだろうな。 また逮捕、起訴してしまったら簡単には覆せない中で、気づいてしまった刑事の葛藤も上手く描かれている。 現場監督や週刊誌のゲスい記者など、良い人と悪い人のコントラストがデカいから、鏑木君は悪い人じゃないって応援したくなる。 横浜流星くん、ただの美形じゃなかった。文句なしの代表作になるだろうな。 無理やりケチをつけるなら、鏑木君は大人しそうなのに、救急車の中の鏑木君は横浜流星すぎる。
ジャンプはまとも
市橋事件や袴田事件をモチーフにした作品だと思う。 一家惨殺事件で死刑判決を受けた鏑木が自ら鋭利なもので自身の口内を突き救急車で運ばれる際に脱出を試みる。 逃亡した鏑木が最初に着いたのは建設工事現場で、そこで年寄りに替わってあげて重い物を運ぶ通称「ジャンプ」を見る。そのジャンプが事故に遭い労災申請騒ぎになるが現場の責任者に却下される。(責任者役駿河太郎はこういう憎たらしいい役が似合ういい俳優) 鏑木は現場責任者と折衝して殴られながらも2万円を得てジャンプに渡そうとする。 ジャンプは1万円だけもらい小さなスーパーで酒やつまみを買い二人で一杯を始める。 逃亡犯の特徴と合致するのを感じたジャンプは110番通報をする。 この後出版社(通信社?)にフリーライターとして鏑木が務めるが親しくなる女性も上司のデスクもだんだん彼が鏑木だと確信するのにも関わらず警察に通報しないで逆に逃がすようなことをする。 一家惨殺事件の犯人が優しいとか文章が上手いから真犯人じゃないと決めつけるのはいかがなものか。 全体的に間延びしてるシーンが感じられた。 鏑木が寝てて悪夢に遭い苦しむシーンは大げさに感じた。ハリウッド俳優ならもっと控えめに苦しみを表す演技をする。 ラストの面会シーンで客席のあちこちから鼻をすする音がした。
たとえ国家であろうが、間違えたらちゃんと謝って欲しい。トランプのように決して謝らないのはフェアではない。
先日、静岡地検の検事正が冤罪の謝罪を袴田巌元死刑囚にしていた。 しかし、謝罪して済む問題ではない。彼ら、警察は、検察は、彼の全てを奪ったのです。明るい未来を奪ったのです。 冤罪はあってはならないのです。 この映画の言わんとしていることは、鏑木慶一君の、あの一言だけ、ただそれだけ。 ちゃんと調べて欲しい。
流星くんに圧倒された
原作未読で拝見。 警察は冤罪がもたらす"被疑者にされた冤罪被害者の人生を考えろよ"ってメッセージが透けて見えすぎていたが。 高校生から21歳の若者を演じた28歳の横浜流星くんの演技力で、その辺どーでもよくなったから、まぁOK。 勝手な印象ですが、藤井監督って根はベタで、誠実にかつ工夫を惜しまず人を喜ばせようとするタイプに思えます。 だから、個人的には社会的・政治的・思想的メッセージ成分が薄くなればなるほど、いいエンタメ監督でいる気がしていて。 たとえば『新聞記者』が露骨な政権批判に比重を高くしすぎて、デマと煽動に見えかねない危険性を帯びていたのが危うく、また苦手だった(現実の方が酷かったみたいだが、それは横に置いておき)。 『ヤクザと家族』『ヴィレッジ』くらいのバランスがいい印象。 本作は、このくらいに収まっていたから良かったのではないかと。 ただ、私が本当に藤井監督で好きなのは、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『青春18×2 君へと続く道』あたりなんですよね。
警察 検察の無能さと冤罪が無くならない理由
まるで袴田事件を彷彿とさせる内容 日本人もオールドメディアに踊らされることなく、自分自身で判断しないと…世論なんてくそったれで、組織の理論を全面に押し出す(真実を追求するのではなく)警察や検察は本当に腐っている… あんなやつらに税金が使われていることに辟易するのは私だけではないはズ 是非警察や検察に観てもらいたい
逃がすシーンで泣いてしまった
冤罪で死刑が確定し、警察の事情で再捜査が行われない主人公が脱獄。逃亡先で友達や愛する人ができ、理解者が増えていく。逃亡先ごとに構成されておりそれぞれのストーリーもリアル。無実確定した後の呑む姿も見てみたくなった。
藤井道人流のドラマチックな演出
このスリリングな逃走劇は、ハリソン・フォード『逃亡者』を思い出す。 事件への疑念を捨てきれずにいる刑事と未来への希望を捨てきれずにいる死刑囚。藤井道人流のドラマチックな演出で物語をドライブする。観賞後に疑問に感じることは湧き上がってくるが、鏑木や彼を信じる人たちの気持ちに引きずられるように没入してしまう。 『地面師たち』のあの老人が出てることに、まず気づく。そして、駿河太郎の憎まれ演技は、『十一人の賊軍』に続いて、いい仕事してる。 この猟奇犯は、作りすぎのきらいはあるが、現に冤罪は起きているわけだから、鏑木事件が起こらないとは限らない。 真相よりも面子を優先する警察は、どこかの県議会と似てる。そんなことも考えさせられる作品でございます。
しっかり堪能したけど高い評価は……
横浜流星さん、山田孝之さん、吉岡里帆さんと豪華キャストがしっかり仕事をされている作品で、藤井監督の手堅い手腕で映像面でも申し分なく楽しめた作品です。 ただし、映画を見終わって内容を振り返り、こちらでレビューを書こうとすると手が止まってしまう……。 本作をエンタメ作品として見るなら、許容できる「ご都合主義的」な展開や描写がいくつもあり、社会派作品として捉えるなら、それは許容しがたいです。 藤井監督の他の作品でも感じたことですが、権力の描き方が少し雑で、そこまで単純じゃないからこそ現実社会で解決されていない数々の問題点の真相を見落とすことになりはしませんかね? 作品の出来栄え的には社会派よりエンタメに振ってるのは理解できますが、やはり個人的には高い評価はできないですね。
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