正体のレビュー・感想・評価
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こういう映画が見たかった❗️
今年自分が観た映画のベスト3に入る素晴らしい作品。 横浜流星と言う俳優の凄みを見せつけられた2時間だった。 指名手配の容疑者と潜伏中に触れ合う様々な人間たち。苛烈なタコ部屋で共に働く男、父親の冤罪で係争中のライターの女、犯人に心を惹かれる介護施設の女、そして組織の中で矛盾と葛藤を抱える刑事… その中でも、劣悪な環境で搾取されながら一緒に働く同僚の男が、自分を助けてくれた容疑者を、懸賞金目当てに密告するシーンは胸が締め付けられる。あんな世界から抜け出せるならと思う気持ちも痛いほど分かるから。 冤罪のいちばんの問題点は、無実の人間が罪に問われてしまう理不尽さももちろんだが、真犯人がまんまと逃げおおせてしまい、さらなる悲劇を生むと言うことにある。それはとてもとても罪深いことだと思う。 この映画では二つの冤罪事件が出てくるが、いずれも無実の人間の人生を大きく狂わせ、社会的な地位をもちろん、その人間の命までも奪われてしまいかねない恐ろしさもよく描かれていた。 PS 最後の判決が言い渡される場面で、それを聞いた吉岡里帆の表情が一瞬不穏な感じになり、見ていた時には「最後の最後でなのにまさかここでドンデン返し…😰」と数秒間不安になってしまった。あのシーンは聞いた瞬間に里帆ちゃんの弾けるような笑顔😂が欲しかった。
逃げっぷりが見事な横浜流星
無実を訴える死刑囚の青年が拘置所を脱走、次々と顔や職業を変えながら警察の追及をかわしてゆく脱獄サスペンスで、スピーディーで最後まで緊張感が途切れず楽しく観られました。まずなによりも、主役の横浜流星の思い切りのいい逃げっぷりが見事です。走る救急車から裸足で脱走、マンションのベランダから飛び降り車の屋根に激突しながらそのまま脱走、逃げ場がなくなったら躊躇わずに橋から川に飛び込むなど、身体を張ったアクションが、サスペンスをすごく盛り上げてくれます。また、昔のマカロニウェスタン並みに役者さんのアップを多用することで、メチャ緊張感が高まります。とにかく、ストーリー展開が早くてダレることがなく、職業を転々としながらも仕事を通じて主人公の誠実さをしっかり描かれているのもいい感じです。役者では、横浜流星がダントツです。刑事役の山田孝之とガッツリ組み合ってヒケを取りません。主人公をサポートする役の吉岡里帆も、凛とした美しさと目の演技がよかったです。
とても良かったです。が、そんな訳ないよな所もありました。
横浜流星さん、良かったです。 またまわりの役者さん達も、こうゆう人普通にいそうだよな、くらいの自然な演技でとても良かったです。 が、警察は上の立場の人ひとりの意見で、犯人を決めつけたりは出来ないんじゃないでしょうか。 現場の指紋や足跡をきちんと採ったり、鏑木に被害者の父親の返り血しか付着していないとか考えれば、普通おかしいと思います。動機も不明だし。 死刑判決に至るまで何十人もの人が関わっている中で、誰も疑問に思わないのかな? そのような説得力に欠ける所が気になりました。 でも信じることの大切さ、自分の目で見て聞いて感じた真実を疑わない強さは人を救うというストーリーは胸にささりました。
薄っぺらく冗長な予定調和
山田孝之の空気感、森本慎太郎の馴染みなど随所に役者の演技が光った。 これは持論だが、役者の演技に目がいく作品は駄作である。鑑賞者が作品の世界観に没入出来ていない証だからだ。 前半の土木パート。その世界の質感からどのようなストーリーが繰り広げられるのだろうかと期待させられた。 しかし、東京に出て以降のそれは、あまりにもチグハグで冗長であった。 主人公の周りの人物が総じて良い人すぎるのだ。 普通、たった数ヶ月の仲である他人に対してあれほどに心を許し、延いては真偽不明の名誉回復のために集まって行動を起こそうとはしない。 よほど主人公に他人を突き動かすほどの魅力があったのであろうか。作品から、そのような彼の強い人徳を汲み取ることはできなかった。 あのような構成にするのであれば、主人公とその他人物との交流をもっと丁寧に描かなくてはならない。 あと、吉岡里帆の父親の痴漢は物語に何の影響をもたらす装置だったのだろう。単純に不要な要素のように感じた。 最初から最後まで予想の範疇に物語は進み、拍子抜けするばかりであった。
冤罪
とても素晴らしい映画。 冤罪は、映画だけではなく事実上あります。 冤罪になった人を思うとやるせない気持ちになります。悲しいことに 今でもそんな方々がいるんですよね とても考えさせられる映画でした
信じるだけで 力になれる!
変装がだんだん、こなれて行ってイイ男になってゆく。 那須くんと、桜木くんの時が好きだなー 横浜流星はあまり知らなくて、旧ジャニーズのアイドルグループにいた人かと想像してた。(名前が素敵すぎて)目力のある良い俳優ですね。 目力なら、山田孝之の佇まいと目だけで、その胸の内を伝える演技も凄いです!言葉少ないのにね。 孤独に追いやられた時、信じると言ってくれる人が居るだけで泣くほど救われるのが、よく分かった。
The Man Who Escaped
一家三人を惨殺したとして死刑判決を受け収監中の『鏑木慶一(横浜流星)』が 自身の体を傷つける詐病で搬送中の救急車から脱走。 名前を偽り外見を変え、 ある目的のために職と住処を転々とする。 事件の時『慶一』は十八歳。 が、たまさか少年法が改正されるタイミング。 官はこれを少年による凶悪犯罪抑止アピールの絶好の機会ととらえ、 彼はスケープゴートとされる。 真犯人は他にいると一貫して無実を訴えても、 耳を貸す者は誰もいない。 直接的な証拠が無いなか、 見込み捜査とおざなりな取り調べののち 死刑判決は確定する。 唯一の目撃者である事件の遺族『由子(原日出子)』は PTSDで碌な証言も叶わず、 加えて今の居所は親族により警察にも伏せられている。 主人公の脱走の目的は何なのかは語られぬまま、 逃避行が描かれる。 その過程で関りを持つた何人かは、 皆々こぞって彼に対し親近感を覚える。 誠実な態度が、殺人鬼の残虐性とはあまりに乖離しているからで、 中には率先して免罪を訴えようとする者も。 彼を執拗に追うのは 事件当時の捜査主任だった警視庁の刑事『又貫(山田孝之)』。 しかし『又貫』ですら事件に対しての疑問と 『慶一』に対し特殊な感情を抱き始める。 逃亡理由の謎と 追いつ追われつのサスペンス。 その間に挟み込まれる、ほっとさせるような 人と人とのふれ合い。 物語りはどのように収束するのか。 起伏に富みスピード感のある描写は、 最後の団円まで途切れることはない。 『又貫』はある機会に『慶一』と対峙し、 逃走の理由を尋ねる。 その答えは「信じたかったんです、この世界を」。 自分は無実なのだから、 世間は必ず間違った判決に気づき正してくれるとの真摯な思いが滲み出る 青臭く世間知らずの一言。 社会はそうした思いなど、 簡単にひねりつぶしてしまうだろう。 売名と金儲け、歪な正義のためなら、 暗黙の社会規範を平然と覆そうと企む人間や、 それに快哉を叫ぶ者すらいるならなおさらのこと。 が、なまじ無垢な言葉だけに、 聞く側の心をも動かす。 四年前に書かれた物語りの映画化には、 今でこその意義がある。
公開前報知映画賞受賞も納得。さすが過ぎた。
藤井監督は追いかけてる監督さんなので、発表された時からかなり楽しみにしてた。しかも横浜流星さん主演ならほぼ間違いないっていう確信もあって。 映画の日の3本目。初めて2階席があるシアターで鑑賞。東京の映画館はすごいな。 自分の中では藤井監督の作品で1番お気に入りの作品になった。いや、鑑賞後感良すぎる。余韻。 最初は捕まらないかなってハラハラしつつ見てたけど、終盤にかけて真実が分かり始めると、鏑木が必死になっていた理由につながって。鏑木の立場に立ってみたら酷い話ではあるんだけど、彼の真っ直ぐさと彼を信じる周りの人たちの思いに心動かされて気がついたら涙が出てた。 姿変えて潜伏する難しい役を見事に体現されてた横浜さんはもちろんだけど、鏑木に関わってくる人たちも良かった。お気に入りの登場人物は結局1番熱かった山田さん演じる刑事と、宇野さんが演じてた編集社のひと。地味にすごく気にしてくれてたって分かってほっこりした。 楽しみにし過ぎて色々プロモーションの動画見たりしてて、気がついたけど吉岡里帆さん喋るのすごく自然で上手くていいなって感じ始めてて、作品見て確信。大好きになった。
見やすい作品
警察が誤認逮捕した場合 その判決を覆すのは中々難しいということは フィクションでもまぁまぁ描かれますが 現実世界でも偏った報道が連日されており 私たちもその一方的な報道しか目にしない限り 例え冤罪だとしても 特定人物を好き勝手に叩いたり攻撃をして エンタメとして消費してしまっている場合があります 最近ではネットの発達もあり テレビや雑誌だけでは知り得なかった事も分かるようになってきましたが 何か事件があった時は 慎重に事実確認をするべきで 色んな角度から物事を見て 各自判断する事が大事と思います と、まぁ色々書いたのですが 肝心の映画はどうだったかというと 確かに見応えあった気がするんですけど なんというか なんか 妙ーに キレイにまとまってて うーん 面白かったんですけどね 「地面師」を見てから五頭さんが出てるとついつい「あっ!」て思うようになりました笑
人を信じる心を取り戻してくれる良い映画でした。
原作とは結末が違うらしいですが、原作は読んでいないのですが、なかなか良い映画でした。 もし、自分が冤罪で死刑判決が出ただけでも人を信じられなくなり気が狂いそうになると思うけど、鏑木は最後まで人を信じたことにより、周りが力になってくれた。 私も人を信じることを忘れずに日々を生活しようと再認識しました。 又貫刑事が最後は正義を貫いてくれて、ほっとしました。 人を信じる心が薄れてきている方は、ぜひ観てください! 人間っていいな〜と思いますよ。
初めて会った時 いい奴だと思った
気になったのですが映画館告知であまり遭遇せずけど評価は高そうだぞ?ということで見に行きました 原作は未読です まず横浜流星くんがいい!というか色んな顔やって凄いなと思いました! 終盤が特に良い 切なさも仄かな希望もいい具合でした 全体的に実力派役者多くてヒリヒリしてるのが良かったです 松重さん怖い奴もやっぱりいいな〜地面師たちに出てた方もちょこちょこいたり(笑) 森本くんはヤンキー合いすぎ(笑) ツッコミどころはちょこちょこあったけど… SNSのライブ配信はうーんうーん😵 話の根幹というか結末はこんな感じになるのかなーってのがわりかし早い段階で分かりますかね〜 ところどころクサイセリフ回しありましたが終盤のシーンで感動しました!! 色んな人に優しくした分それが返ってきたんだって… 多分主人公は何も変わってない優しい人なのですがそれが初めて会った時に事件現場にいたか仕事で会ったのかでここまで変わるんだなと というか判決に関してのスピード感がいづれも早すぎる(笑)検察出てこないのはなぜ 尺の都合ですかね仕方なし 横浜流星くんがこの映画でまた一つ階段上がったとかで評価される映画なのは間違いないかと
観て良かった👏
逃走した死刑囚が身を潜めながら生活する様子を描き、次第に逃走したその理由が明かされていく。 自分が感じたこと、思っていることを信じて、真っ直ぐに進む主人公にストレートに胸を打たれました(T ^ T) 信じることは時に難しく、声を上げることも決して容易くない中で、本作は“信じる力”が起こすドラマを力強く描いています。 緊迫するシーンが続き、最後には胸がいっぱいになる、とても満足度の高い作品でした✨
泣いてしまった
ミステリー好きなのて、映画の日ということで観ました。 予想を超えて、泣いてしまいました。 真剣に考えさせられる内容で、主人公をただひたすら応援してしまう。 最後は嬉しいけれど、帰ってこない年月の悔しさが堪らなくなりました。 SNSのマナーや、己の欲望しか考えてないネットに左右された人間では、ありたくないなと思いました。 警察の信用をなくしたくないので、どんな事件だろうと、事件に対して真面目に取組んてほしいですね。
ドラマ版と比較すると
ドラマ版が素晴らしかったので期待して鑑賞。 亀梨さんの演技がかなり良かったので、対する横浜さんはどうなのか?と思ったが、眼の表情がたまらない。 吉岡さん、山田さん(2人とも)の熱演もグッド。 拘置所の対する表情、やり取りだけでも観る価値があった。 しかしドラマと比べ時間がないとはいえ、弁護士の部分を省きすぎたところがご都合主義に拍車をかけ嘘臭くなりすぎてしまったと感じた。 田中さんという名俳優を配したのに勿体ない。 ゴロウさんもとい松重さんも? 善悪の一端なのだろうが違和感。
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