正体のレビュー・感想・評価
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重すぎず軽すぎず暗くなく光も兆す
山田孝之さんが醸し出す深みと、吉岡りほさんが出す品格が、この作品に旨味をつけている。この作品にこの二人は絶対欠かせない。
加えて、森本慎太郎さんが演じたキャラは、視る人の共感を生み、印象に残った。
役者の力によってこの作品は盛り立てられている。
予想通りのストーリー展開ではあるものの、冤罪という重いテーマにエンタメ性を入れ、暗すぎず軽すぎず、適度な重さで適度な希望の光だったところに良さを感じた。
これによりその場に漂う違和感が消されていたと思う。
2つの冤罪と接点のある人たちの物語。
横浜流星×森本慎太郎のタッグをまた観たい
始まってすぐ、かなり激しい暴力の演出に引きつつ…
どうやって服変えれたの?仕事なんでできてる?とかはいいこっなしの、仕事を変え、人相を変え逃げまくる横浜流星
そりゃ、その美しさと儚さに女たちはメロメロになるわ
とはいいつつ、この映画の功労者はなんといっても
森本慎太郎
ドラマ『だが、情熱はある』の演技、最高でした。
また演技が見たいと思っていたら…やっぱいい男
話の内容としては、映画の2時間でまとめるにはいい感じに落ち着いたハッピーエンド。
しっかり泣きました。
微妙なツッコミとしては
『なぜ逃げたのか?』という問いに対して
『人の優しさに触れたかった。信じたかった』
みたいなこと言ったけど…
いやいや違うじゃんw
『死刑になってたまるかーーー!!
記憶喪失のおばちゃんに真実を話してもらうんだ!!」
って思ったから、どうにでもなれ!
ってあんな警察をボッコボッコにして逃げたんでしょ?
最初はこう思ってたけど、人の優しさに触れられてよかった
とか、なんとか言って語ってほしかった。
うすーーーい言葉になんじゃそりゃ!ってなったかなw
でもそれ抜きにしても評価の良き映画!
社会派とエンタメの狭間で
横顔も見よ
人は多面的に見なければわからない。
正面から見る顔、右から見る横顔、左から見る横顔、色んな角度から、見る人によってその人の見え方は違う。
自分で自分の顔を見るのは正面から。
横顔というのは他人にしか見えない自分の顔だ。
最初のインタビューから後半まで時々出てくる出演者の横顔が印象的だ。
横浜流星の表情がクルクル変わる。見事に別人を演じ分けていて惹き込まれた。
吉岡里帆が演じる女性はジャーナリストで父の痴漢の冤罪を晴らそうとしている娘というベースがあるから、その人の本質を見抜いて信じようと懸命になるところも納得がいき胸が熱くなる。こんな原作にない設定、吉岡里帆すごい役作りだ。
行って!と逃がすシーンは泣ける。
森本慎太郎もダチになってやるよ、という人生詰んでる役が絶妙にハマっていた。資格試験を勉強するまでになる変化も素敵だ。
刑事として上からの命令と己が信じる正義との葛藤のある役を中堅俳優でここまで深みが出せるのは山田孝之ならでは。渋いゾ!
後半の面会の横顔の対比。
横浜流星、首長っ!山田孝之、首短っ!
というのは思ったとて…置いといて。
もうその辺から息をつく暇がなくなってコーヒーを飲むのもすっかり忘れてスクリーンに釘付けだった。
気がついたらポロポロ泣いていた。
テンポも良くて本当によくできた脚本。
ものすごく好きな映画がまたひとつできた。
単調すぎる
物語が予想通りに進みすぎてて、伏線とかが好きな人にはつまらなく感じると思う。
例えば途中の
「僕にはやらなきゃいけないことがあるんです」
というセリフも結局自分の無罪証明をするだけの話で終始意外な展開がなかった。
あと所々違和感を覚えるシーンもあった。
演技力や演出は良かったと思う。
未来を生きる権利
世間の反応も変わってきたっスよ
横浜流星の正体
横浜流星の演技は終始素晴らしかった。
逃亡犯鏑木慶一を生きていた。
涙がボロボロ出るかと思ったがそうではなかった。
彼と一緒に人生を歩み、かすかな光に同じように藁にもつかむ思いで祈り、そして最後には一筋の希望を一緒に感じられた。
ただ、18才の高校生の人生を奪う根拠があまりにも弱すぎた。
ありがちな設定だが、さすがにそんなに短絡的じゃないだろうと思ってしまった。
原作を知らないので、映画の時間枠に収めるために仕方がなかったのかもしれないが、もう少し演出がほしかった。悪者になりがちな警察上層部だけど、さすがに根拠が弱すぎて憎みきれず。
「正体」というタイトルに期待しすぎたのか、
「正体という映画を見た」というより
「横浜流星の正体を見た」というのが相応しい映画。
藤井監督が横浜流星に惚れ込んでつくった作品というかんじに思えた。
前評判良すぎ?
...ですかね。
主な登場人物(役者)の演技は凄い迫力。でもリアリティが足りなくてなんだか感情移入できず、物語を楽しめない...のパターンでした。好みの問題ですが、リアリティが感じられないと、引いてしまってストーリーに入り込めず、粗探しモード突入。結果、観ていて楽しくない、の流れ。
全てのキャラクターに共感できる筈もないですが、「こういう人間もいるんだろうな」という納得感があれば、物語に入り込んで楽しめると思うのです。一つ一つのシーンや演技はきちっと成立しているんだけど、それらを繋ぎ合わせると違和感が湧いてくる感じ、といいますか。
映画のリアリティ要素は、例えば、現実みのある舞台設定や出来事、キャラや場面設定に対して無理のない行動やセリフ、映像・音響など技術的面、などなど。エンタメなので、現実味ばかりではつまらん訳ですが(それだとSFなんかそもそも成立しませんしね)、設定された世界の中で、出来事が"ありそう"であることは重要かと。
この映画では、まず警察の動きや言動に不自然さが目立ちます(ネタバレ回避で事件や裁判に関わる詳細は省きますが)。記者会見で本部長的な人を脇において、一刑事が真ん中で話すって、そこそこの規模の組織、ましてや官僚組織の警察ではありえませんよねぇ(ストーリーのネタバレではないのでご容赦下さい)。検察は何処へ?みたいな感じも...。
また、登場人物のキャラ設定が少々雑に感じられ、行動やリアクションに必然性や連続性が足りない感じも。熱演の俳優さん達、納得して演じられたか心配になりました。
原作が小説らしいので(先入観を入れないよう、映画を観る前に極力物語の情報に触れない主義です)、ここは恐らくプロットの問題と思われ、脚本家さんや監督さんの力量とはあまり関係ないと推察します。
個人的に似たような印象を受けた作品として、「護られなかった者たちへ」や「余命10年」などが挙がります。
(ちなみに、「余命〜」は同じ監督さんらしいですね。とりあえず受けたオファーに対して淡々とプロの仕事を完遂するタイプ、なのかな~なんて勝手に思った次第です。違っていたらごめんなさい。他の作品も拝見したいと思いました)
良かった!!!
惜しい!
シンプルなストーリーなので、途中から恐らくこうなるであろうと展開が予想できる。
日本の警察組織はやはりダメダメだと思う。これは映画だからとかではなく、実際にもこの映画のようにいかに速く解決するかにしか焦点を当てていないから。そんなことだから、袴田事件のような決めつけの冤罪がいつまでも起きるのだろう。
今回の映画は高得点がついてるだけに見応えは充分にあるし、現代社会だからこその方法で民衆を味方につけたのは流石だ。その手があったか!!と思わず拍手をしそうになった。
ただ1点だけもったいないと思った点がある。それは、役者の演技力は間違いなく素晴らしいのだが、悪役が悪役にならない。松重豊も山田孝之も本質的にいい人すぎるから。その影響からなのか、観てる側の心の揺さぶりが少ない。これが憎たらしいほどの悪役がこの2人の役を演じてくれたら、憎らしさで腹立度が高まり、そこからの大逆転が起きたら、感動はMAXになっただろう。いい人が悪役をするのは、せっかくの持ち味を壊してしまう。
誰が的役者か考えてみるのも面白いと思う。
正体は、簡単に変えることはできない
いや そこじゃないっていうのは、はい。
美味しいハンバーグが作れる、料理がそこそこできる人はチェーン居酒屋の焼き鳥で「こんなにうまいものを食ったのは人生で初めてです 」などと言うクソ陳腐な言葉は発しません。あと、初めにもうちょい前菜的なもの挟みませんかね。 いきなり焼き鳥 だけ ドーンなんて食い物のセンスねえな。
っていう感じのが控えめに言ってあと15個ぐらいはありまして。全く引き込まれず。だいぶ雑に作られた話だなと思いました。そもそもあんなスピード判決で死刑は出ませんやね。
知らぬうちに入り込んでた
横浜流星、今まで言うほどうまいともかっこいいとも思ってなかったけど、この映画見て一気に見方が変わった。凄みがあったし、かっこよかった。特に最後のシーンの表情の移り変わり、本当に純粋な高校生に戻っての魂の叫びが伝わって涙止まらなかった。
ストーリーはあらかたわかるのに、すんごく集中して入り込んで。周りの咳とかでふと我にかえる感じだった。不思議。
実際はここまでなんの関係もない無垢な存在が冤罪で死刑にまでなる?というのはないのでは、という気はする。。それとも原作では何らか怪しい背景があったりしたのだろうか。直前まで血塗れの犯人がいたのに?しかも法律家目指すほどの思考能力あるのに?でも施設育ちで頼る人がいないとかも影響するのだろうか。。
私が冤罪になったとて真剣に庇ってくれる存在が家族以外にどれだけいるだろうと考えると切なくもなる。。
ジャンプくんは分かって一瞬で通報したんだよね、なぜそれでまだしれっと友達と言えるんだ?が謎でした。あと勝手に人の写真をsnsにあげなさんな。。
でもみなさんよかったです。山田孝之さんも吉岡里帆さんも松重さんの憎たらしさも流石の演技派揃い!
横浜流星さんの為の作品
順当なあらすじの映画だけに惜しい
体当たりの演技、本気の演技がかなり響いた。 世界を信じたいという思...
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