正体のレビュー・感想・評価
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内容が薄いと感じた。出演俳優が好きならあり
○刑囚の脱獄から始まる物語なのですが ベタベタな演出や終始わかりやすい流れで進んでいきます。 展開などにも多数のツッコミどころがあるのでそういうのが苦手な方には厳しいかもしれません。 扱っている題材のわりには心に届くようなメッセージ性を感じれず 見終わった後に作品に対して思いを馳せるようは体験を私はできませんでした。 あっさりと見れます。 場面は多くはないですがアクションは迫力があり、 俳優さん達の演技に目を奪われる事がたくさんありました! これは私の責任ですが 重たくリアリティを感じる内容を勝手に覚悟(期待)していたので残念でした。 原作があるようですね。未視聴での感想となります。 ヨルシカさんのエンディングとても良かったです。
そうはならないだろオブザイヤー
原作など見ておらず映画が初見です。 俳優さんの演技と映像は良かったです。 俳優さんのファンの方は楽しめると思います。 一方で脚本が良くある邦画と言えばそれはそうなんですが、流石にいやいやそうはならないだろ感がすごかったです。 重要なはずの逃亡の繋ぎの要素の雑さと物語に出てきた罪の要素が放置されたまま終わるなどがあり、何がなんだかよく分からなかったです。 また警察の対応の雑さが現実感無いレベルですごく不思議でした。 これらの結果として全編通してそうはならないだろと思って居たら終わってました。物語で何を伝えたかったのかよく分からなかったです。
#24 富山のロケ地いっぱいの逃亡劇
冷静に見ると美形な横浜流星がどれだけ顔を変えても美形なまま。 だけどあれこれ格好を変えてなんとか逃亡する映画。 最近韓国ストーリーに洗脳されているから、ラストは全然違うオチになるのかと思っていたけど、やっぱり日本人は日本人が好きな形に落ち着くのね。これで良かったです。 雪のシーンが今日の富山県内の天気と相まって暗さが増し、重苦しさが増して良かったです。 できれば重苦しい天気の日に観ると良いかも(この季節、太平洋側では無理だけど)
諸悪の根源は警察の組織体制
2024年に判決の出た、袴田事件を思い起こされる。 有罪ありきなので、弁護人もいただろうに容易く極刑判決が出る上に、スピード執行。なかなかの八方塞がり。 これは脱走でもしないと身の潔白を証明できないレベル。 これ警察関係者全面謝罪案件よ。
すごーく引き込まれた
始めからショッキングなシーンだったけど、進行していく過程で最後どんな結末になるのか?とても引き込まれた。キャラ変しながら逃亡していたのはすべては無実を証明するため。18歳で人生が閉ざされてしまう、なんて悲しい。諦めきれない思いがある。流星くんの演技力が半端ない。役に合わせ痩せたよね。筋力も落とした?猫背で影のある悲壮感の漂う演技。これからも応援してるよ。個人的には森本慎太郎くんも好きです。また、何か違う役での共演を観てみたいです。なんか、今日、映画のシーンが夢に出てきそう。
逃亡するにはワケがある
原作者の染井為人は、「未成年でも死刑になることがあると知ったこと」が本作を書くきっかけになったとし、「警察署から逃走して自転車で日本一周を目指した容疑者」がストーリーを膨らませるきっかけになったと話している。 監督の藤井直人は、SNSで拡散された情報が必ずしも正しいわけではないのに、断片的な情報で人を評価する風潮に疑問を抱いていたところ、「正体」映画化の話をいただき、自分がやりたかったことにも通じるものを感じたので、やろうと決めたと話している。 姿や顔を変えて逃亡を続ける鏑木の動きには意味があった。 鏑木は大阪の工事現場の仕事で資金を集めた後、ライターとしてメディア会社に潜入して自分が巻き込まれた事件の情報を集めた。その後、水産加工工場で働き、鏑木が犯人だと証言した被害者遺族の井尾由子の居場所を、そこに勤めている井尾の妹に聞いた。最終的には井尾由子が入居していた長野のケア施設に潜入し、井尾に接触してどうにか当時の記憶を呼び起こそうとチャンスを窺っていた。鏑木は無実をはらすためには井尾から証言を引き出す必要があると信じていたのである。 普通、逃亡犯というのは人と深い関わりを持つことを避けるものだが、鏑木は他者と関わることを止めようとしなかった。この行動は、この世界を、人を信じたかったからという鏑木の逃亡理由からくるもので、終盤に明らかになる。ここで他者に素の自分=正体を見せていたことが鏑木自身を助けることになった。 日本で戦後に死刑判決が無罪に覆った例は5件存在するらしい。死刑撤廃の論が根強いのは、国家による殺人を許容しないという理由もあるが、冤罪被害者を殺してしまう可能性があるためでもある。現実では、鏑木のように脱獄して無罪を証明することはできない。 この映画では、国家権力の内部から1人の人間が行動を起こしたこと、自分の罪をないことにしなかったことで真実が明らかになった。 なお、現場に偶然居合わせただけの鏑木が死刑判決まで受けてしまったという事件の状況設定には説得力がなく無理がある、この大方の意見には私も同意する。
流星の輝き☆~
横浜流星のファンでもなく、藤井監督の作風もよく知りませんが、今作は観る前から何となく「いい予感」がありました。敢えていえば、「線は、僕を描く」(22)を観ようと思った時と似たものでした。観ているときはドラマの展開に無我夢中でしたが、ラストシーンを見終えてエンドロールをぼんやり眺めながら、久しぶりにいい映画を観たことでの充足感にじわ~と浸れて幸せでした。藤井監督作品だと、「新聞記者」(19)は見応えがありましたが、「余命10年」(22)はあまり好みではありませんでした。今作は、色々な要素、つまり脚本、出演者、特に横浜流星、演出、音楽、時代の空気感(1か月前に袴田事件無罪確定)などがちょうどうまい具合に化学反応して、製作側も観る側も絶妙なバランスで出逢えたような気もします。「線は、僕を描く」で椿の水墨画を見て涙するシーンがありましたが、今作では一家惨殺の場面など、横浜流星の澄んだ眼差しに心を強く揺さぶられました。眼から何かを出してるのかな、そういう気がします。きっとそれがいい予感の「正体」だと思います(笑)。
サスペンスを超えた「成長と絆」の物語
「想像以上に心に残る作品」でした。事前に「冤罪をめぐる社会派サスペンス」だよとだけ聞いていたので、警察の問題や、法的な戦いが掘り下げられるのかと思っていました。ですが、実際にはその部分はあえて控えめに描かれ、物語の中心にあったのは、逃亡者としての主人公・鏑木慶一の生き様や人間関係でした。
鏑木が冤罪に陥った理由は警察の予断による操作。そして、冤罪が覆されるきっかけとなったのは、一人の刑事の勇気と、鏑木が逃亡中に出会った人々から向けられる好意でした。ただ、これらの描写はシンプルで、社会的な背景の深掘りにはあまり踏み込んでいません。「警察の怖さ」「冤罪の怖さ」を描きつつも、そこにとどめたのは意図的だったのでしょう。結果として、映画は冤罪をテーマにしながらも、人間ドラマとしての側面が強調されていました。
中でも心を揺さぶられたのが、鏑木が逃亡中に出会う3人の人々との交流です。吉岡里帆さんが演じる編集者、森本慎太郎さんが演じる日雇い労働者、山田杏奈さんが演じる介護施設の新米職員――それぞれが、鏑木に異なる形で信頼や好意を寄せていきます。孤独な逃亡者だった彼が、彼らとの関係を通じて一瞬でも仲間を得ていく様子には、胸が熱くなりました。これらの出会いが生まれたのは偶然ではなく、鏑木自身の誠実さや献身があったからこそ。彼が他者の信頼を得ていくプロセスは、スリリングな逃亡劇の中でもしっかりと描かれています。
主演の横浜流星さんの演技も素晴らしかったです。彼が見せる、普段はどこにでもいそうな男としての一面と、逃亡劇の中で垣間見せる圧倒的な能力――このギャップが本当に痛快でした。また、山田孝之さん演じる刑事の抑えた演技も印象的で、派手さはないのに感情が静かに伝わってくるんです。過剰な表現を避けたこの映画全体の演出は、大人の観客が心から楽しめるものだと思います。
『正体』は、単なるサスペンスを超えた作品でした。冤罪を背景にしつつ、主人公が人間として成長し、友情や愛の力を信じたくなるような物語が描かれています。観終わった後には、ただ「面白かった」で終わらず、心にじんわりとした余韻が残りました。
堅苦しさや説教くささは一切なく、エンタメとしても楽しめるし、感動もできる一作。この映画、ぜひ多くの人に観てほしいです。
ヒトを信じるということをまっすぐに伝えてくれる作品。
ヒトを信じるということをまっすぐに伝えてくれる作品。 俳優陣の演技が素晴らしく、どのキャストもとてもハマり役と感じた。それぞれの演技によって登場人物が登場していない時でもどのようなことを考え行動してるのか?ということが想起できる。それぞれのキャラクターがひとり歩きするなと思った。 何が真実か分からない、真実を証明することが難しくなった時代に対して強いメッセージを感じた。
最近見た中で優しさがとても心に沁みた
横浜流星の作品はいいものが多くて、演技も素晴らしいので見に行きました。
オープニングからなかなか目を覆うシーンにびっくり、、
そこまでして逃亡するのか、、と思ったけど、
命がかかってたら必死にもなるか、、もしくはこの世に絶望して諦めてしまうか、そのどっちかかもしれない。
変装しながら各地を転々として逃亡するも、そこで出会った人たちは口を揃えて、優しい人、いいやつだったという。
殺人犯、死刑囚という冤罪を着せられて逃亡してて、人とできるだけ関わらないようにしなきゃいけないのに。
人の良さは変わらず、困ってる人を見捨てられない優しさがあって、つい手を差し伸べてしまう。
彼の優しさで救われた人たちが、気持ちを一つにして彼はやってないと信じて冤罪を晴らそうとするところとか、優しさに包まれて涙が止まりませんでした。
これは絶対見た方がいい作品!
端折るところが…脚本が駄目すぎて。
亀梨クン主演のドラマ版に比べると
圧倒的に駄目。
演技は問題ないが大事な部分を端折るんで
原作未読で、この映画だけ観た方は痴漢冤罪の弁護士はどうなった?ってなると思う。
ほかにも、まぁぶつ切りすぎたり回想風に差し込み入れたり…
個人的に藤井道人監督作は合わないものが多いせいもあるかもしれないが…
唯一の救いはドラマ版と同じく生きて無罪を勝ち取るところだけ。
正直、横浜流星と山田孝之の演技力に脚本の駄目さが誤魔化されてると思う。
真後ろに、横浜流星か慎太郎が目的の若い子がいて、エンドロール後『なんかわからんとこあったけど無罪でよかった。格好よかったねー』と話してたけど、残念ながら、ホンマそれ😢
泣けた!
最後まで息をつかせぬ見事なサスペンス。近くのカップルの女の子の方が、横浜流星のようなイケメンだからこそ、通報せずにかくまったりするんだ。ブサメンだったら、即通報。と言っていたのは、なるほどなぁと。久々にいい映画見たなぁと思ったが、女の子のひと言の勝ち。
映画史に残る一作
小説、ドラマ視聴からの映画鑑賞 冤罪事件という使い古されたテーマながら、オムニバス形式で主人公 鏑木という人物を深掘りしていくことで2時間スクリーンから目が離せなかった。 物語が終盤に差し掛かり明らかになる真実。主人公が置かれた立場を思うと目頭が熱くなる。 そして、小説とドラマではラストが異なったので映画ではどうなるのか気になっていたが、終わってみれば最高の一言。 これで星5でなければ、何が星5になるのか分からないレベルで至極の映画体験が味わえる。
意外なほどのストレートさが清々しい
予告編や事前情報から、姿形を変えながら逃亡を続ける男、はたして彼は何者なのか、という作品なのかと思っていた。例えれば、阪本順治の傑作「顔」のような。
しかし、最初の飯場のところはまだしも、その後の編集社や介護施設では、主人公の姿形は大して変わってなくて、あれだけ世間を騒がせているのに気付かないの?そもそも身元保証もないのに正社員になれるの?などと突っ込みを入れたくなる。
そんなご都合主義的な展開がありつつも、俳優陣の熱演と演出の力技で引っ張られるうちに、この作品は、設定の面白さに寄りかかるのでなく、意外なほどストレートに「人を信じることのかけがえのなさ」を伝えようとしていることが理解できる。ひねくれがちな今では珍しいほどの清々しさで、こういう作品もいいものだと素直に感じたところ。
横浜流星の熱演はもちろんだが、特に山田孝之の内に秘めた受けの演技に目を見張った。森本慎太郎もハマっていた。女性陣は、ちょっと甘いかな。藤井道人監督は、持ち味のショッキング演出は控えめに、的確で濃密な画作りをしていた。
昨今話題の冤罪事件などを思い起こし、実際こうはうまくいかないだろうと思いつつ、現実社会でも、犯人決めつけのような印象操作にはくれぐれも惑わされないようにしなければ。
今年一番の最高傑作
今年の私の中の最高傑作はこちらに塗り替えられました。 胸が締め付けられる苦しみと、その中にかすかに光る希望が巧みに描かれていた。 どの時間も無駄だと感じる時間がなく、ハラハラしながら凄まじく動く展開に見入ってしまいました。 主演の横浜流星さんは5人を演じていて、でもその行動パターンは一貫していて素晴らしかった。 藤井監督は透明なわたしたちで知りましたが、ファンになりました。 あまり予備知識なく見ることをおすすめします。
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