劇場公開日 2024年11月29日

「凡庸」正体 Alejandro Gillickさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0凡庸

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける


中盤までのヒューマンドラマは演技、演出の点で圧巻の出来。特に横浜流星と吉岡里帆の演技は素晴らしく、出版社勤務のパートはめちゃくちゃ良かった。居酒屋のシーンで「信じてる」と言われたときの横浜流星の表情の演技がすごい。


冤罪であることが割と中盤で明らかになってしまった(真犯人の登場)あとは、容易に展開が読めてしまって勿体なかった。本当に罪を冒したかどうかはラストまで引っ張って欲しかったが、中盤で明らかにしてしまっては、ラストの展開がどうなろうと中盤以上のインパクトは見込めないため、後半部分は正直どうでも良くなってしまった。立てこもりの場面での突入シーンも、わざとらしくスローモーションと音楽で緊迫感を演出しているところに作り物感を感じざるを得なかった。

Alejandro Gillick