「"信じる"ことの重みを知った至極の作品」正体 ディーチさんの映画レビュー(感想・評価)
"信じる"ことの重みを知った至極の作品
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冒頭、登場人物の証言から始まり、横浜流星(鏑木)が徹底して"悪人"のような描写がされる。
その人間としての危うさを払拭し、本当に悪人なのか??と思わせる演技に一役買ったのが森本慎太郎だ。自然な振る舞い、人間味、そこから横浜流星(鏑木)自身が人を信じることの意味を知る。その後、吉岡里帆と出会う。人から信頼されることの喜びを感じた横浜流星は、表情も明るくなってきて、気がつけば直接的な表現はなくともお互いに惹かれ合う状況に。吉岡里帆が疑いながらも徹して横浜流星を信じ、逃亡の手助けをするシーンは胸にくるものがあった。信じるものを見捨てない正義を感じた。
その後、山田杏奈と出会う。ここでは、人から信頼されること、人を信じることを知った横浜流星が明るく誠実に仕事に振る舞う姿が垣間見える。目的はあれど、きっと吉岡里帆からいただいた仕事をなす中で、一筋の希望を見出したのだと伺える。立てこもり、撃たれるも、横浜流星と信じ合う仲間が無実を求めて行動しやがて国を動かし無罪を勝ち取る。横浜流星が最後にこの映画で初めて見せた最高の笑顔は今も脳裏に焼き付いて離れない。
人を信じること、それは決して簡単なことではないが、信じることをやめなければそこに希望はあると感じ、明日を生きる力をいただきました。横浜流星さんのこれからに期待します。
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